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三章〜出会いと別れ〜
五十二話 『お出かけ』
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親戚の人たちは帰って行き、使用人たちはパーティの片付けをしている。そんな中私は部屋に戻り、スマホをいじっていたときだ。
「………ん?玲奈様から連絡きてる?珍しい……」
頻繁に連絡来るのは佐川か美月さんぐらいしか居ないのになぁ……そう思いながらLINEを見ると、
『ねぇ、透華ちゃん、明日、遊べない?シャーロットとアベルさんと今日ね、日本に遊びに来てるの』
し、シャーロットとアベル様と日本に?明日は日曜日だし、問題はないのだが……てゆうか、さすがお金持ち。今はアメリカにいるはずなのに隣町に遊びに行く感覚で日本に来れるのはすごいよなぁ……
それにしても、アベル様もか。アベル様はアメリカ留学から帰って以来、一度も会ってないんだよなぁ。ビジネスジェットの件のことで電話でお礼を伝えた以来だから3年ぶりになるのか。
とりあえず返信しないと。えっと……
『いいですよ!私も明日は特に用事は無いです』
そう返事をするとすぐに既読が付き、
『やったー!じゃあ明日の朝10時に白鷺駅に集合で!』
白鷺駅というのは玲奈様と華鈴様のお父様が経営している駅らしい。この辺りでは一番大きい駅で、デパートや映画館などもあるとか。
大阪にも白鷺駅という名前の駅があるが、そことは全く無関係である。
「……そんなことより、明日に備えて寝ないとね……」
そう思いながら私は寝た。
△▼△▼
そして翌日。約束の時間よりも10分早く着いた私は駅のホームにあるベンチに座って待っていると、
「あれ~~?透華ちゃん、もう来たの?早いじゃん!」
走りながらこちらに向かってくる玲奈様がいた。相変わらず元気そうだ。にしても、今日の玲奈様可愛い……いつもみたいに髪はストレートじゃなくて、緩く巻いているし、服装もカジュアルだけど大人っぽく見える服装だ。
「ええ。楽しみすぎて少し早めに出ちゃいました」
「そうなの!じゃ、行きましょう!」
そう言いながら玲奈様は私の手を握り歩き出した。
なんかデートしてる気分になってドキドキする……って!
「ち、ちょっと待ってください!アベル様とシャーロットは!?」
慌てて聞くと玲奈様は不機嫌そうに頬を含まらせながら、
「あの二人は私の目の前で凄くイチャイチャしてくるから置いてきた!」
「お、置いてきたんですか?連絡は?」
「してないけど、大丈夫だよ~」
……いや、それはそれでまずいんじゃないだろうか……と思ったのだが、
「酷いじゃないか。玲奈さん。僕達をおいて行くなんて」
後ろを振り向くとそこにはイケメンオーラ全開のアベル様が立っていた。……めっちゃくちゃ笑顔だ。ただ、目は笑っていない。その横にはシャーロットもいた。こっちは恥ずかしそうに俯いていた。
「………お、お久しぶりです。アベル様。あの日……ビジネスジェットを借りた時以来ですわね……その節はありがとうございました……」
「……ん?ああ……そうだね。あれ以来だね。透華さんとも。久しぶりですね。今日はよろしくお願いします」
何だ。その興味なしみたいな感じ……アベル様って……なんとゆうか……シャーロット以外の女の子には興味がないんだなぁ……いや、まぁいいけどよぉ。
「ほら!透華ちゃんも固いこと言ってないで行くわよ?電車が来るまであと5分ほどあるからさっさと行こう!!」
そう言って私達は改札を通って行った。
あの後、みんなで買い物に行ったり、カラオケをしたりなど楽しい時間を過ごした。
「………ん?玲奈様から連絡きてる?珍しい……」
頻繁に連絡来るのは佐川か美月さんぐらいしか居ないのになぁ……そう思いながらLINEを見ると、
『ねぇ、透華ちゃん、明日、遊べない?シャーロットとアベルさんと今日ね、日本に遊びに来てるの』
し、シャーロットとアベル様と日本に?明日は日曜日だし、問題はないのだが……てゆうか、さすがお金持ち。今はアメリカにいるはずなのに隣町に遊びに行く感覚で日本に来れるのはすごいよなぁ……
それにしても、アベル様もか。アベル様はアメリカ留学から帰って以来、一度も会ってないんだよなぁ。ビジネスジェットの件のことで電話でお礼を伝えた以来だから3年ぶりになるのか。
とりあえず返信しないと。えっと……
『いいですよ!私も明日は特に用事は無いです』
そう返事をするとすぐに既読が付き、
『やったー!じゃあ明日の朝10時に白鷺駅に集合で!』
白鷺駅というのは玲奈様と華鈴様のお父様が経営している駅らしい。この辺りでは一番大きい駅で、デパートや映画館などもあるとか。
大阪にも白鷺駅という名前の駅があるが、そことは全く無関係である。
「……そんなことより、明日に備えて寝ないとね……」
そう思いながら私は寝た。
△▼△▼
そして翌日。約束の時間よりも10分早く着いた私は駅のホームにあるベンチに座って待っていると、
「あれ~~?透華ちゃん、もう来たの?早いじゃん!」
走りながらこちらに向かってくる玲奈様がいた。相変わらず元気そうだ。にしても、今日の玲奈様可愛い……いつもみたいに髪はストレートじゃなくて、緩く巻いているし、服装もカジュアルだけど大人っぽく見える服装だ。
「ええ。楽しみすぎて少し早めに出ちゃいました」
「そうなの!じゃ、行きましょう!」
そう言いながら玲奈様は私の手を握り歩き出した。
なんかデートしてる気分になってドキドキする……って!
「ち、ちょっと待ってください!アベル様とシャーロットは!?」
慌てて聞くと玲奈様は不機嫌そうに頬を含まらせながら、
「あの二人は私の目の前で凄くイチャイチャしてくるから置いてきた!」
「お、置いてきたんですか?連絡は?」
「してないけど、大丈夫だよ~」
……いや、それはそれでまずいんじゃないだろうか……と思ったのだが、
「酷いじゃないか。玲奈さん。僕達をおいて行くなんて」
後ろを振り向くとそこにはイケメンオーラ全開のアベル様が立っていた。……めっちゃくちゃ笑顔だ。ただ、目は笑っていない。その横にはシャーロットもいた。こっちは恥ずかしそうに俯いていた。
「………お、お久しぶりです。アベル様。あの日……ビジネスジェットを借りた時以来ですわね……その節はありがとうございました……」
「……ん?ああ……そうだね。あれ以来だね。透華さんとも。久しぶりですね。今日はよろしくお願いします」
何だ。その興味なしみたいな感じ……アベル様って……なんとゆうか……シャーロット以外の女の子には興味がないんだなぁ……いや、まぁいいけどよぉ。
「ほら!透華ちゃんも固いこと言ってないで行くわよ?電車が来るまであと5分ほどあるからさっさと行こう!!」
そう言って私達は改札を通って行った。
あの後、みんなで買い物に行ったり、カラオケをしたりなど楽しい時間を過ごした。
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