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『クラウス・フォンタナーの話②』
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マリーがレオナルド殿下と婚約してから、マリーは変わった。
あんなに可憐で綺麗な笑顔を浮かべる少女が、今では性格が悪くなり、令嬢達を虐げるようになった。否、元々そう言った性格だったのかもしれない。
だけども、俺はそんなこと信じたくなかったんだ。だってマリーは可愛くて可憐で優しくて……そんなマリーが好きだったから。
でも、それは猫を被っていただけで、実際はあんな性格だった。俺はそれを知って絶望した。まるで地獄に落とされたような感覚に陥った。
「(復讐してやる……!)」
だけども、それで終わりにしたくはなかった。絶対に後悔させてやる。あの時の俺と同じように苦しんで、絶望する姿をこの目で見たい。
そして最後、助けを求めてきたら俺と同じような目に遭わせてやるんだ。
「(……性格悪……俺ってこんな奴だったっけ?)」
こんなのマリーのことを悪く言えない。つまり、俺とマリーは似たもの同士ということなんだろうか……?
「(はっ……冗談じゃない!!)」
何が愛してるだ。あんな女の本性を見抜けずに騙された自分が恥ずかしい。あんなに可愛いと思っていたマリーの顔を見るだけでも腹立たしい。
「(こんな性格だから婚約破棄されたんだよなぁ……)」
今更ながら自分の愚かさに呆れるしかない。そして復讐するとかどうしようもない男だと思う。マリーに復讐したところで何も変わらないというのに……。
それでもやらずにはいられないのだ。だけど、ここで綺麗事を言うほどの余裕はない。
俺はもう引き返せないところまで来ている。……だからこそ、どんな手を使ってでもマリーを苦しめてやりたいと思うのだ。
「……マリー・アルメイダ。覚悟しておけ……!」
お前を陥れてやる。俺と同じ苦しみを与えてやる。……その時になって泣きついてきてももう遅いぞ……と、思いながら。
△▼△▼
――そして俺は協力相手を選ぶことにした。マリーとレオナルドの復讐のために、協力者が必要なのだ。そして協力してくれるであろう人物の心当たりがあった。
その人物はレオナルド・オルコット殿下の元婚約者であるカトリーヌ・エルノーだ。
彼女は俺と同じ立場。しかも元婚約者という立場なのだ。彼女ならきっと協力してもらえるだろうと思った。だから俺は彼女に接触することにした。
「なぁ、ちょっといい?」
「誰ですか?貴方」
警戒心剥き出しの視線を向けるカトリーヌ・エルノーはお世辞にも美人とは言えない容姿をしていた。顔立ちが悪いわけでもないのだが、何故かパッとしない印象を受ける。
多分、地味な格好をしているせいもあるのかもしれない。化粧とか髪型を変えればそれなりに見られるようになるとは思うんだけどね……。
まあ、今はそんなことは置いておいて、まずは話をしないと始まらない。ということで俺は単刀直入に言うことにした
「復讐しない?元婚約者同士、協力しようぜ」
当然、頷くものだと思っていた。だって俺達は同じ境遇だし、マリーへの恨みもあるはずだし。なのに……何故か彼女は首を横に振りながら、
「お断りします」
と言った。予想外の返事に思わず目を見開いてしまった。まさか断られるなんて思ってもみなかったからだ。
「な、何で……?」
と、訊いていた。すると彼女は衝撃的な言葉を口にする。
「私は復讐したいとか一切思っていませんから」
まさかの返答に驚きを隠せなかった。こいつ……正気かよ!?まさか断るとはな……予想外だ。
でも、
「(……すごく、面白い……)」
面白すぎて、思わず笑いそうになる。だってそうだろう?復讐とか一切望んでいないだって?そんな綺麗事よく言えるよなぁ……
「……面白いな、お前」
笑いを抑えながらそう言うと、彼女は怪訝そうな表情を浮かべる。何が面白いんだ、と思っているに違いない。
だけども、俺にも説明することはできないから敢えてスルーすることにして……
「まぁいいや。気が向いたら協力してくれ」
そう言って俺は去りながら……ため息を吐く。
「(絶対に協力させる。俺の復讐のために……)」
そう思いながら、俺は口角を上げたのだった。
△▼△▼
それからというもの、俺は何度もカトリーヌ・エルノーと接触しようとした。だけども、彼女は協力するつもりはないと頑なに拒んできたのだ。
正直言って、ここまで頑固だとは思っていなかったし、それに何故そこまで拒否するのか理解できなかった。
だから聞いたのだ。恨んでないの?と。すると、カトリーヌは真顔のまま答えたのだ。
「憎んでない……というか正直言ってどうでもよかったんです」
その言葉に俺はぽかんとしてしまった。だって……普通は恨むでしょ?自分の人生を滅茶苦茶にされたんだから。それなのにどうでもよかったって……どういうことなんだろうか。
謎すぎる彼女の思考回路が全く理解できず、混乱するが…
「話はもう終わりですか?私、これから用事があるので失礼しますね」
と、彼女は言って去っていった。
△▼△▼
――あれから俺はカトリーヌ・エルノーに、復讐の話を持ちかけたが、彼女は面倒くさそうに首をふった。
彼女は〝復讐〟という理由では動かないのだ。
ただ、自分の利益のためにだけ動く女だ。きっと、ああいう女は自分にとって得になることしかしない。
別にそれは悪いことではない。俺だって自分の利益のためだけに動いているし。
「(……もうあの女のことは……諦めるか……)」
復讐するなら一人より二人のほうがいいと思ったんだがな……しかし、やりたくない、という人間を無理矢理巻き込むのも違うし……俺のポリシーに反するし。
そう思っていると、
「レオナルド殿下。私、カトリーヌ様と一緒の学院にいるのが怖いんです。階段から突き落とされましたし……」
不意にマリーの声が聞こえてきた。声の方を見ると、マリーが不安そうな顔でレオナルド殿下を見ていた。……昔は惚れていた女だというのに……今は、ただ憎いだけの女だ。
「ふむ……そうなのか?なら、あいつを退学させるか?」
と、とんでもないこと言い出したぞこいつ……!いくらなんでもそこまでやるのはダメだろう!! だが、マリーはその言葉を聞いて顔を輝かせた。
そして、 ギュッ マリーは両手を胸の前で組みながら、レオナルド殿下を見つめ。
「よ、良いのですか……!?」
演技が上手い。そりゃ、俺も騙されるわけだよ……!しかし……
「(いいこと聞いた……)」
これなら、彼女も手伝う気になるかもしれない……と、思いながらも……
「(てゆうか、突き落とした?カトリーヌ・エルノーがマリーを突き飛ばしたのか?)」
違和感がある。……だって突き飛ばしたって……傷一つ付いてねーし。マリーには目立った外傷はない上、マリーは本当にされたらもっと大袈裟に騒ぎそうなものだし。
「(……本人に……探りを入れるしかないか……)」
しかし、俺がそれを聞いたところであいつは素直に答えるか分からないし……これは……そうだな。
「(女装するしかないよな!)」
……そう。あいつは捻くれてるし、女にしか話せない話題もあるだろうし。……決して……女装したいとかそういう理由じゃないんだからねっ!と、誰に言い訳しているのか分からないまま、俺はウキウキでドレスを物色していった。
△▼△▼
ドレスは……白を基調にした清楚なものにしてみた。瞳の色は誤魔化せようがないが、髪はウィッグをつければなんとかなるだろう。化粧もしっかりすればバレまいし。よし。完璧だ。これでいこう。そして後は……
「あっ……す、すみません」
後はぶつかるフリをしつつ、カトリーヌ・エルノーに接触した。案の定、カトリーヌ・エルノーは俺……クラウス・フォンタナーだとは気がついていないようだ。まぁ、俺の女装は完璧だから仕方ないけどな。
そして俺がさりげなく、マリーのことを聞くと、やはりマリーのことを階段から突き落としてはないらしい。やはりか……
「やはりか」
いつも通りの声に戻りながらそう言うと、彼女はとても驚いた表情で俺を見上げていた。
やはり俺の女装は完璧だ。一方、カトリーヌ・エルノーの声が変わっても、まだ気付かれないのでウィッグをとると……
カトリーヌ・エルノーはようやく俺に気が付いたらしい。
「く、クラウス様?」
と、カトリーヌ・エルノーは驚きの声をあげていた。
あんなに可憐で綺麗な笑顔を浮かべる少女が、今では性格が悪くなり、令嬢達を虐げるようになった。否、元々そう言った性格だったのかもしれない。
だけども、俺はそんなこと信じたくなかったんだ。だってマリーは可愛くて可憐で優しくて……そんなマリーが好きだったから。
でも、それは猫を被っていただけで、実際はあんな性格だった。俺はそれを知って絶望した。まるで地獄に落とされたような感覚に陥った。
「(復讐してやる……!)」
だけども、それで終わりにしたくはなかった。絶対に後悔させてやる。あの時の俺と同じように苦しんで、絶望する姿をこの目で見たい。
そして最後、助けを求めてきたら俺と同じような目に遭わせてやるんだ。
「(……性格悪……俺ってこんな奴だったっけ?)」
こんなのマリーのことを悪く言えない。つまり、俺とマリーは似たもの同士ということなんだろうか……?
「(はっ……冗談じゃない!!)」
何が愛してるだ。あんな女の本性を見抜けずに騙された自分が恥ずかしい。あんなに可愛いと思っていたマリーの顔を見るだけでも腹立たしい。
「(こんな性格だから婚約破棄されたんだよなぁ……)」
今更ながら自分の愚かさに呆れるしかない。そして復讐するとかどうしようもない男だと思う。マリーに復讐したところで何も変わらないというのに……。
それでもやらずにはいられないのだ。だけど、ここで綺麗事を言うほどの余裕はない。
俺はもう引き返せないところまで来ている。……だからこそ、どんな手を使ってでもマリーを苦しめてやりたいと思うのだ。
「……マリー・アルメイダ。覚悟しておけ……!」
お前を陥れてやる。俺と同じ苦しみを与えてやる。……その時になって泣きついてきてももう遅いぞ……と、思いながら。
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――そして俺は協力相手を選ぶことにした。マリーとレオナルドの復讐のために、協力者が必要なのだ。そして協力してくれるであろう人物の心当たりがあった。
その人物はレオナルド・オルコット殿下の元婚約者であるカトリーヌ・エルノーだ。
彼女は俺と同じ立場。しかも元婚約者という立場なのだ。彼女ならきっと協力してもらえるだろうと思った。だから俺は彼女に接触することにした。
「なぁ、ちょっといい?」
「誰ですか?貴方」
警戒心剥き出しの視線を向けるカトリーヌ・エルノーはお世辞にも美人とは言えない容姿をしていた。顔立ちが悪いわけでもないのだが、何故かパッとしない印象を受ける。
多分、地味な格好をしているせいもあるのかもしれない。化粧とか髪型を変えればそれなりに見られるようになるとは思うんだけどね……。
まあ、今はそんなことは置いておいて、まずは話をしないと始まらない。ということで俺は単刀直入に言うことにした
「復讐しない?元婚約者同士、協力しようぜ」
当然、頷くものだと思っていた。だって俺達は同じ境遇だし、マリーへの恨みもあるはずだし。なのに……何故か彼女は首を横に振りながら、
「お断りします」
と言った。予想外の返事に思わず目を見開いてしまった。まさか断られるなんて思ってもみなかったからだ。
「な、何で……?」
と、訊いていた。すると彼女は衝撃的な言葉を口にする。
「私は復讐したいとか一切思っていませんから」
まさかの返答に驚きを隠せなかった。こいつ……正気かよ!?まさか断るとはな……予想外だ。
でも、
「(……すごく、面白い……)」
面白すぎて、思わず笑いそうになる。だってそうだろう?復讐とか一切望んでいないだって?そんな綺麗事よく言えるよなぁ……
「……面白いな、お前」
笑いを抑えながらそう言うと、彼女は怪訝そうな表情を浮かべる。何が面白いんだ、と思っているに違いない。
だけども、俺にも説明することはできないから敢えてスルーすることにして……
「まぁいいや。気が向いたら協力してくれ」
そう言って俺は去りながら……ため息を吐く。
「(絶対に協力させる。俺の復讐のために……)」
そう思いながら、俺は口角を上げたのだった。
△▼△▼
それからというもの、俺は何度もカトリーヌ・エルノーと接触しようとした。だけども、彼女は協力するつもりはないと頑なに拒んできたのだ。
正直言って、ここまで頑固だとは思っていなかったし、それに何故そこまで拒否するのか理解できなかった。
だから聞いたのだ。恨んでないの?と。すると、カトリーヌは真顔のまま答えたのだ。
「憎んでない……というか正直言ってどうでもよかったんです」
その言葉に俺はぽかんとしてしまった。だって……普通は恨むでしょ?自分の人生を滅茶苦茶にされたんだから。それなのにどうでもよかったって……どういうことなんだろうか。
謎すぎる彼女の思考回路が全く理解できず、混乱するが…
「話はもう終わりですか?私、これから用事があるので失礼しますね」
と、彼女は言って去っていった。
△▼△▼
――あれから俺はカトリーヌ・エルノーに、復讐の話を持ちかけたが、彼女は面倒くさそうに首をふった。
彼女は〝復讐〟という理由では動かないのだ。
ただ、自分の利益のためにだけ動く女だ。きっと、ああいう女は自分にとって得になることしかしない。
別にそれは悪いことではない。俺だって自分の利益のためだけに動いているし。
「(……もうあの女のことは……諦めるか……)」
復讐するなら一人より二人のほうがいいと思ったんだがな……しかし、やりたくない、という人間を無理矢理巻き込むのも違うし……俺のポリシーに反するし。
そう思っていると、
「レオナルド殿下。私、カトリーヌ様と一緒の学院にいるのが怖いんです。階段から突き落とされましたし……」
不意にマリーの声が聞こえてきた。声の方を見ると、マリーが不安そうな顔でレオナルド殿下を見ていた。……昔は惚れていた女だというのに……今は、ただ憎いだけの女だ。
「ふむ……そうなのか?なら、あいつを退学させるか?」
と、とんでもないこと言い出したぞこいつ……!いくらなんでもそこまでやるのはダメだろう!! だが、マリーはその言葉を聞いて顔を輝かせた。
そして、 ギュッ マリーは両手を胸の前で組みながら、レオナルド殿下を見つめ。
「よ、良いのですか……!?」
演技が上手い。そりゃ、俺も騙されるわけだよ……!しかし……
「(いいこと聞いた……)」
これなら、彼女も手伝う気になるかもしれない……と、思いながらも……
「(てゆうか、突き落とした?カトリーヌ・エルノーがマリーを突き飛ばしたのか?)」
違和感がある。……だって突き飛ばしたって……傷一つ付いてねーし。マリーには目立った外傷はない上、マリーは本当にされたらもっと大袈裟に騒ぎそうなものだし。
「(……本人に……探りを入れるしかないか……)」
しかし、俺がそれを聞いたところであいつは素直に答えるか分からないし……これは……そうだな。
「(女装するしかないよな!)」
……そう。あいつは捻くれてるし、女にしか話せない話題もあるだろうし。……決して……女装したいとかそういう理由じゃないんだからねっ!と、誰に言い訳しているのか分からないまま、俺はウキウキでドレスを物色していった。
△▼△▼
ドレスは……白を基調にした清楚なものにしてみた。瞳の色は誤魔化せようがないが、髪はウィッグをつければなんとかなるだろう。化粧もしっかりすればバレまいし。よし。完璧だ。これでいこう。そして後は……
「あっ……す、すみません」
後はぶつかるフリをしつつ、カトリーヌ・エルノーに接触した。案の定、カトリーヌ・エルノーは俺……クラウス・フォンタナーだとは気がついていないようだ。まぁ、俺の女装は完璧だから仕方ないけどな。
そして俺がさりげなく、マリーのことを聞くと、やはりマリーのことを階段から突き落としてはないらしい。やはりか……
「やはりか」
いつも通りの声に戻りながらそう言うと、彼女はとても驚いた表情で俺を見上げていた。
やはり俺の女装は完璧だ。一方、カトリーヌ・エルノーの声が変わっても、まだ気付かれないのでウィッグをとると……
カトリーヌ・エルノーはようやく俺に気が付いたらしい。
「く、クラウス様?」
と、カトリーヌ・エルノーは驚きの声をあげていた。
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