9 / 15
九話 沙織視点②
しおりを挟む
今の彼氏とは結構続いている。とゆうか、五ヶ月も経ってまだ付き合っているのは龍馬ぐらいしかいない。これは成長……なのだろうか?親友ではなく、彼氏を優先するのは普通なのだろうか? 好きという感情にまだ追いついてないだけ……なんだと思う。
それに、杏奈も杏奈で私とは違う友達を作っていて、私よりもそっちを優先することが多くなった。…その頃から私は彼氏と一緒にいることが多くなった。
杏奈は……彼氏を作らないのかな?
……いや、私が知らないだけでもう作っているのかも……いや、ないか……だって、杏奈って男に興味ないし……
「(本当、勿体ないよなぁ~)」
杏奈って目を見張るほどの美人ではないけど、十分可愛い部類に入ると思うし、性格は……良いとは言い切れないが、悪いわけでもないと思う。
なのに、彼氏ができないなんて……本当に不思議だ。まぁ、別に彼氏を作らないのが悪いわけじゃないんだけどね……。
「(でも、何でだろ……)」
杏奈が私以外と話す時、何故か胸がソワソワするんだよなぁ~……なんかモヤモヤするというか……変な感じになる。
「(………バカみたい)」
自分で自分が分からなくなってくる。この気持ちが何なのかよく分からない。ただ、一つ言えることは……そのモヤモヤ感が嫌だということだけだ。
「(……何でだろ?今までこんなことなかったのに……)」
モヤモヤの原因が分からないまま、時間は過ぎていった。
△▼△▼
――最近の私はおかしい。杏奈と話していると心が落ち着かない。それは……なぜか、いつも以上にドキドキしてしまう。杏奈の顔を見るたびに顔が熱くなる。杏奈の声を聞く度に鼓動が激しくなる。杏奈のことを考えると頭が真っ白になってしまう。
何故?どうして?そんな疑問ばかりが頭に浮かぶ。……私はどうしてしまったんだろう? そして、杏奈を考えれば考えるほど龍馬と話すことが多くなり距離も近くなる。……それが一番嫌だった。龍馬が近くにいると落ち着くことができないからだ。
だからと言って離れることもできなくて……結局そのままになっている。
「(本当、私の行動は意味不明すぎる)」
こんなにも自分のことが理解できないと思ったことはない。…私のスタンスは去るもの追わず来る者拒まずであるはずなのに……それは彼氏だけじゃない。友達に対してもそうだ。
絶交した時はそれまでだと割り切っているし、仲直りした後もそうしてきたはずだ。……それなのに、杏奈だけが違うのだ。厳密に言えば杏奈と龍馬だけは違ったのだ。
あの二人に拒絶されたくないと思っている自分がいる。……なんでだろう? そんなことをずっと考えているせいか最近は全然寝付けなくなったし、もう最悪。
「(………本当に…何でだろ?)」
そう思いながら私は寝た。
それに、杏奈も杏奈で私とは違う友達を作っていて、私よりもそっちを優先することが多くなった。…その頃から私は彼氏と一緒にいることが多くなった。
杏奈は……彼氏を作らないのかな?
……いや、私が知らないだけでもう作っているのかも……いや、ないか……だって、杏奈って男に興味ないし……
「(本当、勿体ないよなぁ~)」
杏奈って目を見張るほどの美人ではないけど、十分可愛い部類に入ると思うし、性格は……良いとは言い切れないが、悪いわけでもないと思う。
なのに、彼氏ができないなんて……本当に不思議だ。まぁ、別に彼氏を作らないのが悪いわけじゃないんだけどね……。
「(でも、何でだろ……)」
杏奈が私以外と話す時、何故か胸がソワソワするんだよなぁ~……なんかモヤモヤするというか……変な感じになる。
「(………バカみたい)」
自分で自分が分からなくなってくる。この気持ちが何なのかよく分からない。ただ、一つ言えることは……そのモヤモヤ感が嫌だということだけだ。
「(……何でだろ?今までこんなことなかったのに……)」
モヤモヤの原因が分からないまま、時間は過ぎていった。
△▼△▼
――最近の私はおかしい。杏奈と話していると心が落ち着かない。それは……なぜか、いつも以上にドキドキしてしまう。杏奈の顔を見るたびに顔が熱くなる。杏奈の声を聞く度に鼓動が激しくなる。杏奈のことを考えると頭が真っ白になってしまう。
何故?どうして?そんな疑問ばかりが頭に浮かぶ。……私はどうしてしまったんだろう? そして、杏奈を考えれば考えるほど龍馬と話すことが多くなり距離も近くなる。……それが一番嫌だった。龍馬が近くにいると落ち着くことができないからだ。
だからと言って離れることもできなくて……結局そのままになっている。
「(本当、私の行動は意味不明すぎる)」
こんなにも自分のことが理解できないと思ったことはない。…私のスタンスは去るもの追わず来る者拒まずであるはずなのに……それは彼氏だけじゃない。友達に対してもそうだ。
絶交した時はそれまでだと割り切っているし、仲直りした後もそうしてきたはずだ。……それなのに、杏奈だけが違うのだ。厳密に言えば杏奈と龍馬だけは違ったのだ。
あの二人に拒絶されたくないと思っている自分がいる。……なんでだろう? そんなことをずっと考えているせいか最近は全然寝付けなくなったし、もう最悪。
「(………本当に…何でだろ?)」
そう思いながら私は寝た。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
あやかし探偵倶楽部、始めました!
えっちゃん
キャラ文芸
文明開化が花開き、明治の年号となり早二十数年。
かつて妖と呼ばれ畏れられていた怪異達は、文明開化という時勢の中、人々の記憶から消えかけていた。
母親を流行り病で亡くした少女鈴(すず)は、母親の実家であり数百年続く名家、高梨家へ引き取られることになった。
高梨家では伯父夫婦から冷遇され従兄弟達から嫌がらせにあい、ある日、いわくつきの物が仕舞われている蔵へ閉じ込められてしまう。
そして偶然にも、隠し扉の奥に封印されていた妖刀の封印を解いてしまうのだった。
多くの人の血肉を啜った妖刀は長い年月を経て付喪神となり、封印を解いた鈴を贄と認識して襲いかかった。その結果、二人は隷属の契約を結ぶことになってしまう。
付喪神の力を借りて高梨家一員として認められて学園に入学した鈴は、学友の勧誘を受けて“あやかし探偵俱楽部”に入るのだが……
妖達の起こす事件に度々巻き込まれる鈴と、恐くて過保護な付喪神の話。
*素敵な表紙イラストは、奈嘉でぃ子様に依頼しました。
*以前、連載していた話に加筆手直しをしました。のんびり更新していきます。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
かなざくらの古屋敷
中岡いち
ホラー
『 99.9%幽霊なんか信じていない。だからこそ見える真実がある。 』
幼い頃から霊感体質だった萌江は、その力に人生を翻弄されて生きてきた。その結果として辿り着いた考えは、同じ霊感体質でパートナーの咲恵を驚かせる。
総てを心霊現象で片付けるのを嫌う萌江は、山の中の古い家に一人で暮らしながら、咲恵と共に裏の仕事として「心霊相談」を解決していく。
やがて心霊現象や呪いと思われていた現象の裏に潜む歴史の流れが、萌江の持つ水晶〝火の玉〟に導かれるように二人の過去に絡みつき、真実を紐解いていく。それは二人にしか出来ない解決の仕方だった。
しかしその歴史に触れることが正しい事なのか間違っている事なのかも分からないまま、しだいに二人も苦しんでいく。
やがて辿り着くのは、萌江の血筋に関係する歴史だった。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
退魔師巫女はお付きのキョンシー男に気がありますが一筋縄とはいきません。
麻麻(あさあさ)
キャラ文芸
街一番の導師の父の末娘 美雨(メイユイ)は後宮勤めの姉とは違い未熟物。お付きのキョンシー男(密かに恋している)と昼は占い屋、夜は退魔をしている。
しかし最近街で優秀な男性が続けて亡くなる事件が起こり2人は動き出す。
婚約解消は君の方から
みなせ
恋愛
私、リオンは“真実の愛”を見つけてしまった。
しかし、私には産まれた時からの婚約者・ミアがいる。
私が愛するカレンに嫌がらせをするミアに、
嫌がらせをやめるよう呼び出したのに……
どうしてこうなったんだろう?
2020.2.17より、カレンの話を始めました。
小説家になろうさんにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる