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番外編
『笹川みのりの恋 〜後編〜』
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あの後、どうやって帰ったのか覚えていない。ただ、気づいた時には歩いていた。気づいたときは自然とため息が出た。……まさか、中村くんがいるとは思わなかった。
『みのりちゃん……今日はお泊まりやめておきましょう?』
そう言ってつばめさんは帰って行った。私はその言葉に従うしかなかったし……そんなことを思っていると、
「あれ?みのりちゃん?」
不意に声が聞こえた。この声は……。
顔を上げるとそこには、私服姿の正弘くんがいた。萩原正弘。つばめさんと同じく、私の幼馴染だ。幼馴染と言っても、近所に住んでいるというだけでほとんど関わりはないのだが。昔は遊んでくれたけど、今はもう全然話さないからなぁ。
『正弘くん……』
私が名前を呼ぶと彼は笑顔で近づいていき、
「めずらしーね!こんな時間に一人でいるなんて!」
『うん。ちょっと用事があって。正弘くんこそどうしたんですか?』
正弘くんはサッカー部に所属しているとはいえ、今日はもう遅い時間だ。何かあったんだろうか。すると、彼は少しだけ困ったような顔をして言った。
「実はさっきまで練習だったんだよね。あいつに付き合わされて」
……あいつって誰だろう……?何か正弘くんの顔も怖い気がするんだけど…!なんか嫌なことでもあったのかな……?
『あいつって誰ですか?』
気になって聞いてみると、彼は慌てて手を振った。
「あ、いや別になんでもないよ!気にしないで!」
『そっか……ならいいですけど……本当に困ったことがあったら相談乗るのでいつでも連絡ください!』
私がそういうと正弘くんは驚いたように目を見開いたあと、「ありがとう……」と言った。そしてそのまま帰ろうとしたとき、
「ありがとうね。みのりちゃん」
なんて優しく微笑むものだから私も思わず笑ってしまった。
△▼△▼
つばめさんが中村くんに黙ってもらうことをお願いしたいらしい。正直、中村くんが面白半分で広めている人には見えないけど、やっぱり不安だから、とりあえずお願いすることにするらしい。
私も同行することにした。だって心配で部室に入ったとはいえ、私が部外者なのは間違いないし……と思って中村くんにお願いしたら『別に気にしてませんよ』と言われた。結局、あのときのことは広まることはなく、普通に接してくれるようになったのだ。
そして今日は――サッカー部の試合がある日である。夏休みということもあり、応援に行くことにした。ちなみに場所は学校ではなく、近くのサッカースタジアムだ。
その間に私はいろんなサポートをした。ドリンクを作ったりタオルを渡したり……まぁマネージャーみたいな感じなことをしたりしていた。そして――。
「いやー。楽しみだねぇ!笹川さん」
試合が始まる前に羽沢さんに声をかけられた。羽沢さん……正直よくわからないんだよなぁ……夏祭りのときとかすごい優しかった人、っていうイメージしかないし……
『そうですね……』
曖昧な返事をしてしまった。でも仕方がないと思う。何せこれから始まる試合は……全国大会出場常連校の対決なのだから。小説とかなら決勝戦とかに当たるのがベターだが、残念ながら現実ではそこまで上手くいかないようだ。
相手校の名前は白鷺学園というらしい。聞いたことあるなぁと思ったら――。
「(……正弘くんが通ってるところだ……)」
白鷺学園といえば名門中の名門校であり、毎年多くのプロを沢山出しているところでもある。確か去年も全国ベスト4に入ってたはずだ。正弘くんは小等部の頃から通っているし。
「あれ……」
なんか、中村くんの様子がおかしい。緊張しているのか……?と最初は思ったのだが違うみたいだ。だって試合に集中できていないように見えるから。
その後も何度か危うい場面があったし、何か心ここに在らずといった様子だった。
そんなことを考えていたら、ピピーッ!!と試合終了を知らせるホイッスルが鳴り響いた。
中村くん……どうしたんだろ……と思っていると、
「あれ?」
不意にそんな声が聞こえてくる。見るとそこには――。
『宮沢くん……どうかしましたか?』
私がそう言うと、宮沢くんはこう言った。
「洋介がこれ忘れていったみたいでさ」
彼の手にあるのは……スポーツドリンクが入ったボトルだった。
「悪いんだけど笹川届けてやってくれない?差し入れ、的なことで渡せば喜ぶと思うから!」
『いいですけど……宮沢くんが届けなくていいんですか?』
「分かってないなー!こういうのは美少女からの方が嬉しいものなんだよ!」
そういうもんなの……?と疑問に思いつつも私はそれを受け取った。幸いにもつばめさんがいたから、顔パスが出来たものの、いなかったらどうなっていたことやら……なんて考えつつ、私は廊下を歩いていると、
「みのりちゃん?」
正弘くんがいた。彼はこちらを見ると笑顔になり、近づいてきた。
「どうしたの?こんなところで」
『えっと……正弘くんこそどうしたんですか?』
今、正弘くんはサッカーのユニーフォームを着ている。ということは――。
『正弘くん……試合出てたの?』
私の質問に正弘くんは少しだけ困ったような顔をしたあと、「うん」と答えた。その言葉を聞いて、私は少しだけ驚いてしまった。正弘くんは確か昔は野球をやっていたはずなのに……いつの間にサッカー部になったんだろう……?
てゆうか、気づかなかった……先まで試合見てたのに……中村くんに集中してて……全然気づいてあげられてなかった……! なんて思っていると、
「俺たちがまた教育してやろうか?」
不意に後ろからそんな声が聞こえる。後ろを振り返ると、
「(中村くん……!?)」
中村くんの姿があった。彼はとても辛い表情をしていた。その表情が両親と話している自分と重なって見えた。だから思わず――、
「中村くん!!」
自分でもびっくするくらい大きな声を出してしまったし、気づいた時には――。
「あっ……」
中村くんが私の手を掴んでいた。それにまたドキドキしてた。
△▼△▼
試合結果は5vs6で翡翠中の勝利に終わった。強豪校相手に善戦したという感じだ。まぁ、その後は……3回戦で負けちゃったけどね……そしてあの日からドキドキしてる。
中村くんを見ていると、ときめきで胸の鼓動が激しくなるのだ。この感覚は知っている。小説で何度も読んだことがあるから。でもまさか自分が体験することになるとは思ってもみなかった。だってこれは――。
「(恋しちゃった……)」
小説や少女漫画みたいにもっと恋愛に鈍い主人公ならよかったのかもしれない。でも私は普通の女の子だから、自分の気持ちに気づいてしまった。
「……好き」
なんて言ってみた。
『みのりちゃん……今日はお泊まりやめておきましょう?』
そう言ってつばめさんは帰って行った。私はその言葉に従うしかなかったし……そんなことを思っていると、
「あれ?みのりちゃん?」
不意に声が聞こえた。この声は……。
顔を上げるとそこには、私服姿の正弘くんがいた。萩原正弘。つばめさんと同じく、私の幼馴染だ。幼馴染と言っても、近所に住んでいるというだけでほとんど関わりはないのだが。昔は遊んでくれたけど、今はもう全然話さないからなぁ。
『正弘くん……』
私が名前を呼ぶと彼は笑顔で近づいていき、
「めずらしーね!こんな時間に一人でいるなんて!」
『うん。ちょっと用事があって。正弘くんこそどうしたんですか?』
正弘くんはサッカー部に所属しているとはいえ、今日はもう遅い時間だ。何かあったんだろうか。すると、彼は少しだけ困ったような顔をして言った。
「実はさっきまで練習だったんだよね。あいつに付き合わされて」
……あいつって誰だろう……?何か正弘くんの顔も怖い気がするんだけど…!なんか嫌なことでもあったのかな……?
『あいつって誰ですか?』
気になって聞いてみると、彼は慌てて手を振った。
「あ、いや別になんでもないよ!気にしないで!」
『そっか……ならいいですけど……本当に困ったことがあったら相談乗るのでいつでも連絡ください!』
私がそういうと正弘くんは驚いたように目を見開いたあと、「ありがとう……」と言った。そしてそのまま帰ろうとしたとき、
「ありがとうね。みのりちゃん」
なんて優しく微笑むものだから私も思わず笑ってしまった。
△▼△▼
つばめさんが中村くんに黙ってもらうことをお願いしたいらしい。正直、中村くんが面白半分で広めている人には見えないけど、やっぱり不安だから、とりあえずお願いすることにするらしい。
私も同行することにした。だって心配で部室に入ったとはいえ、私が部外者なのは間違いないし……と思って中村くんにお願いしたら『別に気にしてませんよ』と言われた。結局、あのときのことは広まることはなく、普通に接してくれるようになったのだ。
そして今日は――サッカー部の試合がある日である。夏休みということもあり、応援に行くことにした。ちなみに場所は学校ではなく、近くのサッカースタジアムだ。
その間に私はいろんなサポートをした。ドリンクを作ったりタオルを渡したり……まぁマネージャーみたいな感じなことをしたりしていた。そして――。
「いやー。楽しみだねぇ!笹川さん」
試合が始まる前に羽沢さんに声をかけられた。羽沢さん……正直よくわからないんだよなぁ……夏祭りのときとかすごい優しかった人、っていうイメージしかないし……
『そうですね……』
曖昧な返事をしてしまった。でも仕方がないと思う。何せこれから始まる試合は……全国大会出場常連校の対決なのだから。小説とかなら決勝戦とかに当たるのがベターだが、残念ながら現実ではそこまで上手くいかないようだ。
相手校の名前は白鷺学園というらしい。聞いたことあるなぁと思ったら――。
「(……正弘くんが通ってるところだ……)」
白鷺学園といえば名門中の名門校であり、毎年多くのプロを沢山出しているところでもある。確か去年も全国ベスト4に入ってたはずだ。正弘くんは小等部の頃から通っているし。
「あれ……」
なんか、中村くんの様子がおかしい。緊張しているのか……?と最初は思ったのだが違うみたいだ。だって試合に集中できていないように見えるから。
その後も何度か危うい場面があったし、何か心ここに在らずといった様子だった。
そんなことを考えていたら、ピピーッ!!と試合終了を知らせるホイッスルが鳴り響いた。
中村くん……どうしたんだろ……と思っていると、
「あれ?」
不意にそんな声が聞こえてくる。見るとそこには――。
『宮沢くん……どうかしましたか?』
私がそう言うと、宮沢くんはこう言った。
「洋介がこれ忘れていったみたいでさ」
彼の手にあるのは……スポーツドリンクが入ったボトルだった。
「悪いんだけど笹川届けてやってくれない?差し入れ、的なことで渡せば喜ぶと思うから!」
『いいですけど……宮沢くんが届けなくていいんですか?』
「分かってないなー!こういうのは美少女からの方が嬉しいものなんだよ!」
そういうもんなの……?と疑問に思いつつも私はそれを受け取った。幸いにもつばめさんがいたから、顔パスが出来たものの、いなかったらどうなっていたことやら……なんて考えつつ、私は廊下を歩いていると、
「みのりちゃん?」
正弘くんがいた。彼はこちらを見ると笑顔になり、近づいてきた。
「どうしたの?こんなところで」
『えっと……正弘くんこそどうしたんですか?』
今、正弘くんはサッカーのユニーフォームを着ている。ということは――。
『正弘くん……試合出てたの?』
私の質問に正弘くんは少しだけ困ったような顔をしたあと、「うん」と答えた。その言葉を聞いて、私は少しだけ驚いてしまった。正弘くんは確か昔は野球をやっていたはずなのに……いつの間にサッカー部になったんだろう……?
てゆうか、気づかなかった……先まで試合見てたのに……中村くんに集中してて……全然気づいてあげられてなかった……! なんて思っていると、
「俺たちがまた教育してやろうか?」
不意に後ろからそんな声が聞こえる。後ろを振り返ると、
「(中村くん……!?)」
中村くんの姿があった。彼はとても辛い表情をしていた。その表情が両親と話している自分と重なって見えた。だから思わず――、
「中村くん!!」
自分でもびっくするくらい大きな声を出してしまったし、気づいた時には――。
「あっ……」
中村くんが私の手を掴んでいた。それにまたドキドキしてた。
△▼△▼
試合結果は5vs6で翡翠中の勝利に終わった。強豪校相手に善戦したという感じだ。まぁ、その後は……3回戦で負けちゃったけどね……そしてあの日からドキドキしてる。
中村くんを見ていると、ときめきで胸の鼓動が激しくなるのだ。この感覚は知っている。小説で何度も読んだことがあるから。でもまさか自分が体験することになるとは思ってもみなかった。だってこれは――。
「(恋しちゃった……)」
小説や少女漫画みたいにもっと恋愛に鈍い主人公ならよかったのかもしれない。でも私は普通の女の子だから、自分の気持ちに気づいてしまった。
「……好き」
なんて言ってみた。
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