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三話 『俺の学園生活は』
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俺の学園生活は少しだけ――いや大幅に変わった。
まず、俺は三嶋さんと付き合っていることによって男子たちからのヘイトが溜まった。まあ、それは予想できたことだし仕方ないことだと思うから別にいいんだけど。
それよりも、一番困っているのが女子たちだ。
俺と三嶋さんが付き合っていることを知った彼女たちは嫉妬の視線を送ってきたのだ。それもかなり鋭いやつだ。さすがに怖かった。……あと、一部の女子たちは俺と三嶋さんが別れるように仕向けようと画策し始めたことにビビった。
これそのうち殺されたりするんじゃないだろうか?ちょっと心配になってくる。
だが、幸いなことに今のところ何もされていない。むしろ、応援してくれている人も多い気がする。なんでだろう?……ちなみに、三嶋さんは相変わらず人気者だ。
廊下を歩けば必ず誰かしら声をかけてくるし告白されることも多いと聞くし。
そして、罰ゲームだと思っていたがもう一つの線が俺の中で浮上した。それは――、
「(……男避け?)」
という可能性である。実際、三嶋さんはイケメンたちに言い寄られていることが多いらしい。中にはしつこい奴もいたとか。それで三嶋さんは俺という彼氏がいるということを周りにアピールして守ってくれているのではないか?……という線も考えたのだが、
「(……もし、本当にそれなら……もっとイケメンを選ぶよな)」
俺なんかより全然カッコ良くて優しい奴なんて山ほどいるはずだ。その理由なら俺じゃなくてもいいはずだし。だからやっぱり――、
「(罰ゲームだな……うん)」
そうだ。それ以外考えられない。だってそうじゃないとこんな美少女が俺みたいな冴えない奴と付き合うはずがないんだもん!自分で言っていて悲しくなってきた……でも、それしか理由思いつかないしなぁ。……でも、三嶋さんに『罰ゲームで俺と付き合ってるの?それとも本気?』って聞けないのが一番辛い。
だって本当だったら怖いもん。『ええ。そうよ。罰ゲームよ。何を期待していたの?馬鹿じゃないの?』なんて言われた日には俺は死ぬかもしれない。
いや、確実に死ねる。てか、間違いなく自殺できる。それほどまでに今の状況は俺にとって幸せなことなのだ。
……だから、俺は逃げる。逃げ続ける。
この幸せが続くまで――。例え、最後こっ酷く、ボロ雑巾のように捨てられることになったとしても……
△▼△▼
「天野亮司」
放課後になり、帰ろうとしたところで後ろから名前を呼ばれた。それは三嶋さんではなく。
「えーと……たしか同じクラスの……」
「平野だよ!天野亮司。まさか覚えていないのか?」
「ご、ごめん……」
陽キャは苦手なんだ。許してほしい。
しかし、彼はそんなことは気にせず話しかけてくる。
「何でお前なの?どう見たって僕の方が美しいし強いと思うんだけど!」
睨みつけられながら言われた言葉に俺は何も言い返せなかった。なぜなら彼の言う通りだからだ。
俺よりも遥かに優れた容姿を持ち、運動神経抜群で頭脳明晰で尚且つモテる。まさに完璧超人だし
「どうしても納得いかないんだよねー。僕の方が成績もいいし顔も良いし運動神経も良いし、三嶋先輩に相応しい男だと思うのに、どうして君なのかなって。もしかして君、彼女のこと脅した?」
脅して付き合える逸材じゃないだろ……寧ろ、こっちが返り討ちに合うって。ていうか、なんでこの人はこうも自信満々に言えるんだよ……
「おや?黙り込んでしまったね?図星かな?ふむ……これはますます怪しいぞぉ~」
ニヤリと笑う平野を見て背筋が凍った。ヤバい。うぜぇな……こいつ……と、そう思った直後。
「あら。平野くんじゃない」
三嶋さんの声が聞こえてきた。助かった……こいつの愚痴を聞かなくて済む……と、思っていると。
「三嶋先輩は僕のこと覚えてくれたんですか!?」
「ええ。私、この翡翠中にいる全員の顔と名前を覚えているもの」
さらっととんでもないことを言う三嶋さん。全員の顔を?マジですか?さすがは学年一位の才女。
そして、彼女は笑顔のまま続けた。
その目は笑っていなかったけど……
そして、俺はまた命の危機を感じた。
もう嫌な予感しかしない。
「それで?平野くん。私の彼氏に何か用事かしら?」
ニッコリと。まるで女神のような微笑みを浮かべている三嶋さんだが、目が笑ってないせいで逆に怖い。そして、背後には黒いオーラが見える気がする……ような……? 正直、逃げ出したかったのだが、ここで逃げたら三嶋さんにボコられる気がしたのでそのまま立ち止まっていた。
「いやー、ね?ちょっと疑問に思って。なぜ、三嶋先輩ほどの人がこんな冴えない男なんかを彼氏にしたのか……それは罰ゲームではないかと思ったんですよ」
「……」
おい、本人の前でよくもまぁ言えたもんだ。てゆうか、俺目の前にいるんですけど?俺の気持ちなど知る由もない平野は話を続ける。
頼むからこれ以上俺を巻き込まないでくれ……
「どうして彼が選ばれたのか?こんな冴えない男より、もっと良い男はいっぱいいるはずです!例えば……僕とか!僕はお金だってあるし、家もデカいし、勉強だってできる!それに、親が弁護士で将来有望!さらにイケメン!完璧な人間ですよ!どう考えたって僕を選ぶべきでしょう!なのに……こんな冴えない奴と付き合うなんて……」
俺が目の前にいること完全に忘れてるの?てかさっきから冴えない冴えないうるさいな!自分でも思っているから別にいいんだけど……でも、少しくらいオブラートに包んでほしい……
あと、あんたの自己評価高すぎないか? すると、三嶋さんは呆れたようにため息をつく。
「辞めてくれる?人の彼氏を貶すの。……何様のつもり?」
三嶋さんはかなりイラついた様子でそう言って、俺の手を引いて歩き出す。
え?ちょ、どこ行くの?まだ、俺何も言ってないよ? そう問いかけても三嶋さんは無反応だった。
俺は引っ張られながら後ろを振り返る。
そこには、悔しそうに歯ぎしりする平野の姿があった。
俺はその姿を見て、心の中で呟いた。
なんか……ごめん……って。
それから、俺たちは一言も話すことなく、無言で学校を出た。
三嶋さんの表情を見る限り、かなり機嫌が悪いらしい。
俺なんかのために怒ってくれるなんて……優しい人だ。
俺はそんなことを考えながら、ゆっくりと歩いた。
「ねぇ」
突然、三嶋さんが立ち止まったので俺もつられて足を止める。
そして、彼女は俺の方を振り向いて言った。
とても真剣な眼差しで。
その瞳からは怒りと悲しみが感じられた。
俺はそんな彼女に対して、 はい。としか答えられなかった。
「何であのとき、何も言い返さなかったの?」
三嶋さんはとても悲しげな声でそう聞いてきた。言い返せなっかたのは、俺がヘタレだから……とは言わなかった。
だって格好が悪いし、それに……
「勇気がないから……」
そう答えるしかなかったのだ。本当は言い返したかった。だけど、俺みたいな人間が何を言っても無駄だと思ったし、それに……
「勇気がないの?何で?あなたは私を助けてくれたじゃない。あの時だって……」
………ちょっと待ってくれ。今、俺の聞き間違いじゃなければ、助けた?俺が?三嶋さんを? いやいやいや。そんな記憶ないんだけど。そんなヒーローみたいにカッコイイことした覚えはないし……
「ち、ちょっと待ってください。何の話をしているんですか?」
本気で分からないという風に首を傾げている俺を見て、三嶋さんは目を見開いて驚いている。
え?なんすか?その顔……その顔は俺がしたいんですけど……
そして、察した。
「………それは俺じゃありません。俺は女の子を助けたことは一度も……」
そう。今までの人生において、女子を救ったことなど一度もない。ましてや、三嶋さんのような美人を助けるなんて……
「嘘……確かにあれは……貴方だったわ……!」
三嶋さんは必死に訴えかけるような口調でそう言うが、俺は全く身に覚えがなかった。
「それは……他人の空似では?俺にはあんなことする度胸はありません」
そう告げると、俺は逃げるように去っていく。……三嶋さんを置いて。
まず、俺は三嶋さんと付き合っていることによって男子たちからのヘイトが溜まった。まあ、それは予想できたことだし仕方ないことだと思うから別にいいんだけど。
それよりも、一番困っているのが女子たちだ。
俺と三嶋さんが付き合っていることを知った彼女たちは嫉妬の視線を送ってきたのだ。それもかなり鋭いやつだ。さすがに怖かった。……あと、一部の女子たちは俺と三嶋さんが別れるように仕向けようと画策し始めたことにビビった。
これそのうち殺されたりするんじゃないだろうか?ちょっと心配になってくる。
だが、幸いなことに今のところ何もされていない。むしろ、応援してくれている人も多い気がする。なんでだろう?……ちなみに、三嶋さんは相変わらず人気者だ。
廊下を歩けば必ず誰かしら声をかけてくるし告白されることも多いと聞くし。
そして、罰ゲームだと思っていたがもう一つの線が俺の中で浮上した。それは――、
「(……男避け?)」
という可能性である。実際、三嶋さんはイケメンたちに言い寄られていることが多いらしい。中にはしつこい奴もいたとか。それで三嶋さんは俺という彼氏がいるということを周りにアピールして守ってくれているのではないか?……という線も考えたのだが、
「(……もし、本当にそれなら……もっとイケメンを選ぶよな)」
俺なんかより全然カッコ良くて優しい奴なんて山ほどいるはずだ。その理由なら俺じゃなくてもいいはずだし。だからやっぱり――、
「(罰ゲームだな……うん)」
そうだ。それ以外考えられない。だってそうじゃないとこんな美少女が俺みたいな冴えない奴と付き合うはずがないんだもん!自分で言っていて悲しくなってきた……でも、それしか理由思いつかないしなぁ。……でも、三嶋さんに『罰ゲームで俺と付き合ってるの?それとも本気?』って聞けないのが一番辛い。
だって本当だったら怖いもん。『ええ。そうよ。罰ゲームよ。何を期待していたの?馬鹿じゃないの?』なんて言われた日には俺は死ぬかもしれない。
いや、確実に死ねる。てか、間違いなく自殺できる。それほどまでに今の状況は俺にとって幸せなことなのだ。
……だから、俺は逃げる。逃げ続ける。
この幸せが続くまで――。例え、最後こっ酷く、ボロ雑巾のように捨てられることになったとしても……
△▼△▼
「天野亮司」
放課後になり、帰ろうとしたところで後ろから名前を呼ばれた。それは三嶋さんではなく。
「えーと……たしか同じクラスの……」
「平野だよ!天野亮司。まさか覚えていないのか?」
「ご、ごめん……」
陽キャは苦手なんだ。許してほしい。
しかし、彼はそんなことは気にせず話しかけてくる。
「何でお前なの?どう見たって僕の方が美しいし強いと思うんだけど!」
睨みつけられながら言われた言葉に俺は何も言い返せなかった。なぜなら彼の言う通りだからだ。
俺よりも遥かに優れた容姿を持ち、運動神経抜群で頭脳明晰で尚且つモテる。まさに完璧超人だし
「どうしても納得いかないんだよねー。僕の方が成績もいいし顔も良いし運動神経も良いし、三嶋先輩に相応しい男だと思うのに、どうして君なのかなって。もしかして君、彼女のこと脅した?」
脅して付き合える逸材じゃないだろ……寧ろ、こっちが返り討ちに合うって。ていうか、なんでこの人はこうも自信満々に言えるんだよ……
「おや?黙り込んでしまったね?図星かな?ふむ……これはますます怪しいぞぉ~」
ニヤリと笑う平野を見て背筋が凍った。ヤバい。うぜぇな……こいつ……と、そう思った直後。
「あら。平野くんじゃない」
三嶋さんの声が聞こえてきた。助かった……こいつの愚痴を聞かなくて済む……と、思っていると。
「三嶋先輩は僕のこと覚えてくれたんですか!?」
「ええ。私、この翡翠中にいる全員の顔と名前を覚えているもの」
さらっととんでもないことを言う三嶋さん。全員の顔を?マジですか?さすがは学年一位の才女。
そして、彼女は笑顔のまま続けた。
その目は笑っていなかったけど……
そして、俺はまた命の危機を感じた。
もう嫌な予感しかしない。
「それで?平野くん。私の彼氏に何か用事かしら?」
ニッコリと。まるで女神のような微笑みを浮かべている三嶋さんだが、目が笑ってないせいで逆に怖い。そして、背後には黒いオーラが見える気がする……ような……? 正直、逃げ出したかったのだが、ここで逃げたら三嶋さんにボコられる気がしたのでそのまま立ち止まっていた。
「いやー、ね?ちょっと疑問に思って。なぜ、三嶋先輩ほどの人がこんな冴えない男なんかを彼氏にしたのか……それは罰ゲームではないかと思ったんですよ」
「……」
おい、本人の前でよくもまぁ言えたもんだ。てゆうか、俺目の前にいるんですけど?俺の気持ちなど知る由もない平野は話を続ける。
頼むからこれ以上俺を巻き込まないでくれ……
「どうして彼が選ばれたのか?こんな冴えない男より、もっと良い男はいっぱいいるはずです!例えば……僕とか!僕はお金だってあるし、家もデカいし、勉強だってできる!それに、親が弁護士で将来有望!さらにイケメン!完璧な人間ですよ!どう考えたって僕を選ぶべきでしょう!なのに……こんな冴えない奴と付き合うなんて……」
俺が目の前にいること完全に忘れてるの?てかさっきから冴えない冴えないうるさいな!自分でも思っているから別にいいんだけど……でも、少しくらいオブラートに包んでほしい……
あと、あんたの自己評価高すぎないか? すると、三嶋さんは呆れたようにため息をつく。
「辞めてくれる?人の彼氏を貶すの。……何様のつもり?」
三嶋さんはかなりイラついた様子でそう言って、俺の手を引いて歩き出す。
え?ちょ、どこ行くの?まだ、俺何も言ってないよ? そう問いかけても三嶋さんは無反応だった。
俺は引っ張られながら後ろを振り返る。
そこには、悔しそうに歯ぎしりする平野の姿があった。
俺はその姿を見て、心の中で呟いた。
なんか……ごめん……って。
それから、俺たちは一言も話すことなく、無言で学校を出た。
三嶋さんの表情を見る限り、かなり機嫌が悪いらしい。
俺なんかのために怒ってくれるなんて……優しい人だ。
俺はそんなことを考えながら、ゆっくりと歩いた。
「ねぇ」
突然、三嶋さんが立ち止まったので俺もつられて足を止める。
そして、彼女は俺の方を振り向いて言った。
とても真剣な眼差しで。
その瞳からは怒りと悲しみが感じられた。
俺はそんな彼女に対して、 はい。としか答えられなかった。
「何であのとき、何も言い返さなかったの?」
三嶋さんはとても悲しげな声でそう聞いてきた。言い返せなっかたのは、俺がヘタレだから……とは言わなかった。
だって格好が悪いし、それに……
「勇気がないから……」
そう答えるしかなかったのだ。本当は言い返したかった。だけど、俺みたいな人間が何を言っても無駄だと思ったし、それに……
「勇気がないの?何で?あなたは私を助けてくれたじゃない。あの時だって……」
………ちょっと待ってくれ。今、俺の聞き間違いじゃなければ、助けた?俺が?三嶋さんを? いやいやいや。そんな記憶ないんだけど。そんなヒーローみたいにカッコイイことした覚えはないし……
「ち、ちょっと待ってください。何の話をしているんですか?」
本気で分からないという風に首を傾げている俺を見て、三嶋さんは目を見開いて驚いている。
え?なんすか?その顔……その顔は俺がしたいんですけど……
そして、察した。
「………それは俺じゃありません。俺は女の子を助けたことは一度も……」
そう。今までの人生において、女子を救ったことなど一度もない。ましてや、三嶋さんのような美人を助けるなんて……
「嘘……確かにあれは……貴方だったわ……!」
三嶋さんは必死に訴えかけるような口調でそう言うが、俺は全く身に覚えがなかった。
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