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第6章 《歪空回廊(トンネル)》抜けて、星海へ
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ユズナが、サンタの後を追ってリスタルに向かう、と云いだして、フタバが整備ドックに連絡したときにはすでにマミは準備を整えていた。
『いつでも、出発出来るにゃん!』
内線フォンから、準備万端整っている、と、開口一番の回答であった。
「さすがね、マミさん。出発することがわかってらしたの?」
『ユズナちゃんの性格を考えれば誰でもわかるにゃ。さっさとドックにおいで~♪』
それからわずか一時間後には、すでに一行は《歪空回廊》の中にいた。
運転席にはフタバ。鼻歌交じりで巨大なコンボイを運転している。
後部座席にはマミ。そして出発すると聞いて無理やり乗り込んできたクロード警部が、コンテナとの接続部にある小荷物用の荷台に腕組みをして座っていた。
「あいつも酔狂な奴やな。あないな所に乗り込んで」
ユズナが半ばあきれ顔で後部ウインドウを通して、荷台に目をやる。
「それはユズナさんがこっちに乗せてあげないからでしょ?」
「ああ云う奴は甘やかすと調子に乗るねん。荷台で十分や」
「冷たいんですね。乗り心地悪いですよ、きっと。あれで何日も旅するなんて可哀想なクロード警部」
そう云ってフタバは運転席でにっこりと笑う。
まったく可哀想と思っていない。
むしろ面白がっている。
その表情は、あの人、いったいいつまで耐えられるかしら? とか考えているようにしか見えなかった。
助手席のユズナはそんなフタバをチラ見し、ドSやな、と呟くと、バック・モニタに映る二台の警察車両を確認する。
クロードの護衛役の連邦警察の警官たちである。
コンボイ・センターの捜査を首都警察に任せて、慌ててついてきたのだ。
「あんなんが来たところで、役に立たんのやけどなあ」
それよりも早いところ証拠固めでもして欲しいものである。
(そもそも、警察車両がついて来るんなら、なんでクロードはあっちに乗らへんかったんやろか。まったくやることが謎やな)
クロードが自分にぞっこん参っていて、なるべく近くにいたいからだ、などと云うことにはまった気づかないユズナであった。
(訳わからん奴やで、ったく)
ユズナはため息をつくと、それ以上そのことについて考えるのはやめて、後部座席のマミを振り返った。
「で、マミ、このでかいコンテナはなんやねん?」
コンボイの牽引している巨大なコンテナを顎で示す。
そのサイズは通常のコンテナよりふた回り以上大きい。
いったい何を搭載しているのだろうか。
おかげでコンボイ自体も一般のコンボイよりも二倍も大型である。
後部座席から、ひょこ、っと、マミが顔を出した。
相変わらずネコ耳キャップを斜めかぶりである。
「え? ああ、あれは秘密兵器。まあ、後のお楽しみ、だにゃ」
「秘密兵器? 何やわからんけどマミが云うんやから役に立つモンやろな?」
「お任せにゃん!」
何故かわくわくしているマミである。
「ふむ。ま、そっちはええか……」
ユズナは再びバックモニターを覗き込み、それから、う~ん、と唸る。
フタバがにっこりと微笑してユズナを見た。
「どうしたんですか、ユズナさん?」
「このモンスターコンボイを転がして高速パトを置いていくってのは、どうなんやろ、と思ってなあ」
クロードの部下の乗った警察車両がぐんぐん引き離されて行くのが、バック・モニターに映っている。
相手は高速走行に特化したビークルであるはずなのに。
「それはだにゃ、マミちゃんのパワーアップ・チューニングと足回りのセッティングが素晴らしいからだにゃん」
「ああ、確かにそれは否定しないんやけど、それにしてもやで、奴らもそれなりにプロやしなぁ」
(おまけにこのコンボイ、二車線占有してるやないけ。こんなんがこのスピードで走って来たらたいていの奴はビビってまうやろしな。まあ、交通量が少ないからいいねんけど)
にも関わらずハンドルを握るフタバは特に緊張感もなく普通に運転している。
それがまた恐ろしい。
「いったい、フタバのドラテク、どんだけハイ・パフォーマンスなんやろ、思うて」
「褒めていただけるんですか? ありがとうございます。これでも一応、元レース・クイーンですし」
「いや、レース・クイーン、関係ないやろ」
普通にボケるフタバにとりあえずお決まりのツッコミを入れるユズナ。
「でも、ユズナさん。私のドラテクなんてまだまだですよ。例えば、サンタさんが本気を出せば、私以上ですから」
フタバがユズナをちらりと見て、微笑する。
「ああ、それはマミちゃんもそう思うにゃ」
マミも、にやり、と笑ってユズナを見た。
「は? 何であいつの話やねん?」
「え? いえ、別に深い意味はありませんけど……、でもそう思いませんか?」
いかにも深い意味がありそうに問い返す。
「……まあ、確かにそやけどな」
少しだけユズナが嬉しそうな表情を見せて同意する。
サンタが褒められたことが嬉しいらしい。
それを見たフタバがここぞとばかりユズナの顔ををさらに覗き込んだ。
「あら? デレた?」
「だにゃ」
マミも相変わらずのニヤニヤ笑いである。
「ちゃうわ。何を云うとんねん。あいつには羽衣がおるやろ!」
ユズナは、アホか、と呟くと、シートに寄りかかり視線を外に向ける。
フタバとマミが顔を見合わせてくすくすと笑う。
「本当に素直じゃないですね、ユズナさんは。サンタさんって元カレじゃないですか?」
フタバが云いにくいことをダイレクトに訊ねる。
云いにくいことをここまではっきりと云いきって嫌味がないのは、フタバの特技だった。
ある意味、始末に負えない特技ではある。
その言葉にユズナが赤い髪をくしゃくしゃと掻きむしった。
痛いところを衝かれた時のユズナの癖である。
「ああ、まあな。けどそんなんは五年も前のこっちゃ」
わざとらしく、ぶっきら棒に答える。
「五年前、と云えば《自由な鳥商会》を始めた頃ですよね? そう云えばその話って改めて聞いたことはなかったですね?」
「羽衣が起動されたのもその頃にゃん。そのあたり何か関係があるのかにゃ?」
ふたりは好奇心を隠そうともしない。
(ちっ、こいつら、どんだけ、野次馬なんや)
「ああ、まあなあ。ま、そのことは話せば長い話があんねん」
動揺を隠し、平静を装って、ユズナは答えた。
「聞きたいですわ。もしかして羽衣さんが原因で? ふふふふ」
『どろどろ話が大好物オーラ』を隠すこともしないフタバである。
「まあ、な。おかげでウチとサンタの奴とは一緒にならなかったんやからな」
「一緒に?」
「結婚する予定だったにょか?」
はっととして、ユズナは口に手をやる。
「あかん、云い過ぎた。そこは、まあ、あいつの『こだわり』やし、ウチもそれをわかって別れてんからもう終わったことや。それでこの話も仕舞いや」
ユズナは、もうその話には乗らない、と云うようにそっぽを向く。
そして外を過ぎて行く殺風景な《歪空回廊》の景色をじっと眺めるのだった。
『いつでも、出発出来るにゃん!』
内線フォンから、準備万端整っている、と、開口一番の回答であった。
「さすがね、マミさん。出発することがわかってらしたの?」
『ユズナちゃんの性格を考えれば誰でもわかるにゃ。さっさとドックにおいで~♪』
それからわずか一時間後には、すでに一行は《歪空回廊》の中にいた。
運転席にはフタバ。鼻歌交じりで巨大なコンボイを運転している。
後部座席にはマミ。そして出発すると聞いて無理やり乗り込んできたクロード警部が、コンテナとの接続部にある小荷物用の荷台に腕組みをして座っていた。
「あいつも酔狂な奴やな。あないな所に乗り込んで」
ユズナが半ばあきれ顔で後部ウインドウを通して、荷台に目をやる。
「それはユズナさんがこっちに乗せてあげないからでしょ?」
「ああ云う奴は甘やかすと調子に乗るねん。荷台で十分や」
「冷たいんですね。乗り心地悪いですよ、きっと。あれで何日も旅するなんて可哀想なクロード警部」
そう云ってフタバは運転席でにっこりと笑う。
まったく可哀想と思っていない。
むしろ面白がっている。
その表情は、あの人、いったいいつまで耐えられるかしら? とか考えているようにしか見えなかった。
助手席のユズナはそんなフタバをチラ見し、ドSやな、と呟くと、バック・モニタに映る二台の警察車両を確認する。
クロードの護衛役の連邦警察の警官たちである。
コンボイ・センターの捜査を首都警察に任せて、慌ててついてきたのだ。
「あんなんが来たところで、役に立たんのやけどなあ」
それよりも早いところ証拠固めでもして欲しいものである。
(そもそも、警察車両がついて来るんなら、なんでクロードはあっちに乗らへんかったんやろか。まったくやることが謎やな)
クロードが自分にぞっこん参っていて、なるべく近くにいたいからだ、などと云うことにはまった気づかないユズナであった。
(訳わからん奴やで、ったく)
ユズナはため息をつくと、それ以上そのことについて考えるのはやめて、後部座席のマミを振り返った。
「で、マミ、このでかいコンテナはなんやねん?」
コンボイの牽引している巨大なコンテナを顎で示す。
そのサイズは通常のコンテナよりふた回り以上大きい。
いったい何を搭載しているのだろうか。
おかげでコンボイ自体も一般のコンボイよりも二倍も大型である。
後部座席から、ひょこ、っと、マミが顔を出した。
相変わらずネコ耳キャップを斜めかぶりである。
「え? ああ、あれは秘密兵器。まあ、後のお楽しみ、だにゃ」
「秘密兵器? 何やわからんけどマミが云うんやから役に立つモンやろな?」
「お任せにゃん!」
何故かわくわくしているマミである。
「ふむ。ま、そっちはええか……」
ユズナは再びバックモニターを覗き込み、それから、う~ん、と唸る。
フタバがにっこりと微笑してユズナを見た。
「どうしたんですか、ユズナさん?」
「このモンスターコンボイを転がして高速パトを置いていくってのは、どうなんやろ、と思ってなあ」
クロードの部下の乗った警察車両がぐんぐん引き離されて行くのが、バック・モニターに映っている。
相手は高速走行に特化したビークルであるはずなのに。
「それはだにゃ、マミちゃんのパワーアップ・チューニングと足回りのセッティングが素晴らしいからだにゃん」
「ああ、確かにそれは否定しないんやけど、それにしてもやで、奴らもそれなりにプロやしなぁ」
(おまけにこのコンボイ、二車線占有してるやないけ。こんなんがこのスピードで走って来たらたいていの奴はビビってまうやろしな。まあ、交通量が少ないからいいねんけど)
にも関わらずハンドルを握るフタバは特に緊張感もなく普通に運転している。
それがまた恐ろしい。
「いったい、フタバのドラテク、どんだけハイ・パフォーマンスなんやろ、思うて」
「褒めていただけるんですか? ありがとうございます。これでも一応、元レース・クイーンですし」
「いや、レース・クイーン、関係ないやろ」
普通にボケるフタバにとりあえずお決まりのツッコミを入れるユズナ。
「でも、ユズナさん。私のドラテクなんてまだまだですよ。例えば、サンタさんが本気を出せば、私以上ですから」
フタバがユズナをちらりと見て、微笑する。
「ああ、それはマミちゃんもそう思うにゃ」
マミも、にやり、と笑ってユズナを見た。
「は? 何であいつの話やねん?」
「え? いえ、別に深い意味はありませんけど……、でもそう思いませんか?」
いかにも深い意味がありそうに問い返す。
「……まあ、確かにそやけどな」
少しだけユズナが嬉しそうな表情を見せて同意する。
サンタが褒められたことが嬉しいらしい。
それを見たフタバがここぞとばかりユズナの顔ををさらに覗き込んだ。
「あら? デレた?」
「だにゃ」
マミも相変わらずのニヤニヤ笑いである。
「ちゃうわ。何を云うとんねん。あいつには羽衣がおるやろ!」
ユズナは、アホか、と呟くと、シートに寄りかかり視線を外に向ける。
フタバとマミが顔を見合わせてくすくすと笑う。
「本当に素直じゃないですね、ユズナさんは。サンタさんって元カレじゃないですか?」
フタバが云いにくいことをダイレクトに訊ねる。
云いにくいことをここまではっきりと云いきって嫌味がないのは、フタバの特技だった。
ある意味、始末に負えない特技ではある。
その言葉にユズナが赤い髪をくしゃくしゃと掻きむしった。
痛いところを衝かれた時のユズナの癖である。
「ああ、まあな。けどそんなんは五年も前のこっちゃ」
わざとらしく、ぶっきら棒に答える。
「五年前、と云えば《自由な鳥商会》を始めた頃ですよね? そう云えばその話って改めて聞いたことはなかったですね?」
「羽衣が起動されたのもその頃にゃん。そのあたり何か関係があるのかにゃ?」
ふたりは好奇心を隠そうともしない。
(ちっ、こいつら、どんだけ、野次馬なんや)
「ああ、まあなあ。ま、そのことは話せば長い話があんねん」
動揺を隠し、平静を装って、ユズナは答えた。
「聞きたいですわ。もしかして羽衣さんが原因で? ふふふふ」
『どろどろ話が大好物オーラ』を隠すこともしないフタバである。
「まあ、な。おかげでウチとサンタの奴とは一緒にならなかったんやからな」
「一緒に?」
「結婚する予定だったにょか?」
はっととして、ユズナは口に手をやる。
「あかん、云い過ぎた。そこは、まあ、あいつの『こだわり』やし、ウチもそれをわかって別れてんからもう終わったことや。それでこの話も仕舞いや」
ユズナは、もうその話には乗らない、と云うようにそっぽを向く。
そして外を過ぎて行く殺風景な《歪空回廊》の景色をじっと眺めるのだった。
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