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2《彼視点》
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スマホが殆どの世の中、告白はメールアプリなどを使う人が多い
そんな世の中だが、登校した俺の下駄箱には上履きと1通の手紙が入っていた
俺の名前が書かれていて、差出人不明のその手紙を素早く鞄に入れると、何もなかったように教室へ入る
「おはよ!」
「おはよう」
「隆二遅えよ!」
「お前らが早いんだよ」
毎朝早くからいるこいつらは高校に入ってからの仲だ
言動や見た目はともかく、根はいい奴らばかりだ
「あ…は、早いね」
そこで俺達以外の誰かが教室に入ってきた
「おはよう
桜坂さんは今日も早いね」
「あはは
そんな事はないよ」
そう言うが、桜坂さんはいつも開始の1時間程前に着くと、席に座って眠る
「おやすみ…」
「隆二なんか言ったか?」
「いや、何も」
そっか?と言って不思議そうな顔をするがすぐに話は変わり、開始の時間まで馬鹿騒ぎはしなかったが、それなりに騒いだ
キーンコンカーンコンと、昼休みを知らせる終鈴がなり、4限目を終えると、昼休みになった
食堂へ行くか、購買に買いに行くかと言う話をしていたが、鞄に入っていた手紙の存在を思い出し、購買で買って今年から新校舎に移った事で今は使われていない旧校舎の中庭へ向かった
誰も居ない中、鞄から手紙を取り出し、改めて見ると、見覚えのある綺麗な字だった
躊躇なく手紙を開け、内容に目を通すと、告白の呼び出し文だと思う。
手紙には放課後、旧校舎1ー2で話したい事がある。と言うものだった
簡潔過ぎてもう一枚ぐらいあるのではと思い、封筒を逆さまにして振ると、案の定メモ用の小さな紙が出てきた
〔追伸
津田君には申し訳ありませんが、これは罰ゲームです。
巻き込んでごめんなさい
本当にごめんなさい 〕
最後の一文は何を書こうとしたのか、一度かき消した跡があった
本当は何を伝えるつもりだったのか気になった俺は5、6限の授業と、委員会の仕事を終え、指定された場所に向かった
そんな世の中だが、登校した俺の下駄箱には上履きと1通の手紙が入っていた
俺の名前が書かれていて、差出人不明のその手紙を素早く鞄に入れると、何もなかったように教室へ入る
「おはよ!」
「おはよう」
「隆二遅えよ!」
「お前らが早いんだよ」
毎朝早くからいるこいつらは高校に入ってからの仲だ
言動や見た目はともかく、根はいい奴らばかりだ
「あ…は、早いね」
そこで俺達以外の誰かが教室に入ってきた
「おはよう
桜坂さんは今日も早いね」
「あはは
そんな事はないよ」
そう言うが、桜坂さんはいつも開始の1時間程前に着くと、席に座って眠る
「おやすみ…」
「隆二なんか言ったか?」
「いや、何も」
そっか?と言って不思議そうな顔をするがすぐに話は変わり、開始の時間まで馬鹿騒ぎはしなかったが、それなりに騒いだ
キーンコンカーンコンと、昼休みを知らせる終鈴がなり、4限目を終えると、昼休みになった
食堂へ行くか、購買に買いに行くかと言う話をしていたが、鞄に入っていた手紙の存在を思い出し、購買で買って今年から新校舎に移った事で今は使われていない旧校舎の中庭へ向かった
誰も居ない中、鞄から手紙を取り出し、改めて見ると、見覚えのある綺麗な字だった
躊躇なく手紙を開け、内容に目を通すと、告白の呼び出し文だと思う。
手紙には放課後、旧校舎1ー2で話したい事がある。と言うものだった
簡潔過ぎてもう一枚ぐらいあるのではと思い、封筒を逆さまにして振ると、案の定メモ用の小さな紙が出てきた
〔追伸
津田君には申し訳ありませんが、これは罰ゲームです。
巻き込んでごめんなさい
本当にごめんなさい 〕
最後の一文は何を書こうとしたのか、一度かき消した跡があった
本当は何を伝えるつもりだったのか気になった俺は5、6限の授業と、委員会の仕事を終え、指定された場所に向かった
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