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本編 1章
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(んン…ここは…どこだ?)
目を覚ました。周りが薄暗い。巣穴か?オークにガッチリホールドされている。身体は汗でベトベト。
どうやらお持ち帰りされてしまったようだ…
「とりあえず腕から抜け出すか」
そっと肩から回された腕を持ち上げ、解いていく。
(そーっと…そーっと…)
「…ンッ!!!…ァッ…」
(まだ挿入されてる?!)
オークは行為中に寝てしまったのか、挿入したままだ。
(これはまずい…)
幸い萎えていて、簡単に抜けそう(?)だ。萎えていてもすごい大きさのそれをゆっくりと抜き、声を押し殺し、オークの腕のなかから抜け出す。
(赤家部晃丈!逃げて!!!)
入り組んだ洞窟を駆け巡る。途中で何度か迷いそうになったがようやく出口に出た。見覚えのある森。幸い夜は明けてないようだ。巣穴から出来るだけ離れ、いい感じに空いていた木の根に入り、夜が明けるのを待つ。
「怖かった…」
大の大人がみっともないと思い、涙を堪える。無理やり掘られたことが怖かった訳では無い。なんなら気持ちよかった。それが問題だ。俺は断じてゲイではない。巨乳で美人なお姉さんが好きだ。
(なのに掘られた時は…)
「…気持ちよかった…」
自分が感じるわけが無い。女神のスキルのせいだ。すんなり受け入れたのも、感じたのも、全部女神のせいだ。そもそもあの女神は [雄魅了] なんていうスキルをつけるぐらいだ。隠れスキルにそんな感じの効果のスキルを入れててもなんにもおかしくない。
「クソ腐女神め…」
転生前のニヤつきを思い出し、イライラしてきた。必死にイライラを収める。…と次に思い出した感情は不安だ。1日だけといえ野宿することへの不安が半端ない。前世ではちゃんとした家があったし、森に野放しにされることもなかった。
「グレン…」
頼もしい顔を思い出す。一日だけとは言え、お世話になった人(神)だ。
(明日になったら、グレンを探しに行こ…)
そんなことを思いながら、俺は眠りにつくのだった。
ーーーーーーーーーー
遅れてすみませんm(_ _)m
By作者
目を覚ました。周りが薄暗い。巣穴か?オークにガッチリホールドされている。身体は汗でベトベト。
どうやらお持ち帰りされてしまったようだ…
「とりあえず腕から抜け出すか」
そっと肩から回された腕を持ち上げ、解いていく。
(そーっと…そーっと…)
「…ンッ!!!…ァッ…」
(まだ挿入されてる?!)
オークは行為中に寝てしまったのか、挿入したままだ。
(これはまずい…)
幸い萎えていて、簡単に抜けそう(?)だ。萎えていてもすごい大きさのそれをゆっくりと抜き、声を押し殺し、オークの腕のなかから抜け出す。
(赤家部晃丈!逃げて!!!)
入り組んだ洞窟を駆け巡る。途中で何度か迷いそうになったがようやく出口に出た。見覚えのある森。幸い夜は明けてないようだ。巣穴から出来るだけ離れ、いい感じに空いていた木の根に入り、夜が明けるのを待つ。
「怖かった…」
大の大人がみっともないと思い、涙を堪える。無理やり掘られたことが怖かった訳では無い。なんなら気持ちよかった。それが問題だ。俺は断じてゲイではない。巨乳で美人なお姉さんが好きだ。
(なのに掘られた時は…)
「…気持ちよかった…」
自分が感じるわけが無い。女神のスキルのせいだ。すんなり受け入れたのも、感じたのも、全部女神のせいだ。そもそもあの女神は [雄魅了] なんていうスキルをつけるぐらいだ。隠れスキルにそんな感じの効果のスキルを入れててもなんにもおかしくない。
「クソ腐女神め…」
転生前のニヤつきを思い出し、イライラしてきた。必死にイライラを収める。…と次に思い出した感情は不安だ。1日だけといえ野宿することへの不安が半端ない。前世ではちゃんとした家があったし、森に野放しにされることもなかった。
「グレン…」
頼もしい顔を思い出す。一日だけとは言え、お世話になった人(神)だ。
(明日になったら、グレンを探しに行こ…)
そんなことを思いながら、俺は眠りにつくのだった。
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遅れてすみませんm(_ _)m
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