39 / 67
幼少期 旅立ち編(前)
38
しおりを挟む
先日村のそばでクラークさんと打ち合わせをしてから3日後、私とアルクは村の周りから盗賊達にバレないようにクラークさんの様子を見ていた。
当然クラークさんも私たちの視線には気づいていたが特段気にした素振りも見せず、村の中に溶け込みつつ、たまに盗賊達を捕縛して、身動きが取れないようにして自身が寝泊まりしている家の中に押し込んでいた。
私とアルクもこの3日で2人の盗賊には見つかってしまったが、そこは2人で何とか対応して気絶させた盗賊達は初めてきた時に私が発見した村人の死体置き場に気絶させた盗賊達を置いた。
目を覚ましたであろう盗賊達は鼻以外の顔を覆われて身体も自由に動かせなくなっていたので地べたで暴れている。更には死体の腐乱臭により嘔吐をしていたが、私達は見ないフリをしていた。
「この依頼が終わったらさ、あの村人達もきちんと埋葬してやらないとな」
「そうだね…」
嘔吐している盗賊達の姿を横目にアルクが呟いたので返事をする。
「クラークさん、すげーよな。少しずつ盗賊隊達を捕獲してさ」
「そうだね…でも、そろそろ盗賊達が気づくかもね…」
「あぁ…ラインハルトの野郎への仕返しももう直ぐだな!」
「いやいや…それは流石にクラークさんにやってもらう事だから」
「じゃあ、捕まえて貰ったらラインハルトに言いたい事言ってやる!」
「ふ~ん?何を言いたいの?」
「バーカッ!って言ってやるんだ!」
「…アルク…単純だね」
「な、何だよ…悪かったな…」
アルクが少し恥ずかしそうに頬を掻く
「ううん…全然…それくらいシンプルな言葉の方がいいと思うよ」
「2人共、順調にやっていて感心です」
「あ、クラークさんお疲れ様です」
アルクと話をしていたらいつのまにかクラークさんがそばに来ていたようで声をかけられた。
「お疲れ様です。さて、僕がこの村に潜入して早くも3日が経ちました。メインターゲットのラインハルトの顔を判りましたし、今晩にでも仕掛けようと思います。」
「はい」
「2人ともこの数日で盗賊を捕まえていますし、実技は問題なさそうですね…ラインハルトとの戦闘は流石に僕に任せて欲しいですが、それ以外の盗賊の捕獲についてはある程度お任せしようと思います。よろしくお願いしますね」
「はい、頑張ります!」
「ピンチの時は先日渡したブレスレットを壊して下さい」
「わかりました」
私とアルクの腕には先日クラークさんから貰ったブレスレットがある。助けを呼びたい時はこれを壊せばいいらしい。
「では、今日の夜23時、奴らの就寝後の時間が捕獲スタートです。」
その言葉を最後にクラークは目の前から姿を消し、村の中へ戻っていった。
「アーシャ、頑張ろ」
「うん、ここでまた経験を積んで、更に強くなる」
「だな」
クラークさんと打ち合わせをした後もアルクと一緒に村を監視しつつ何人かの盗賊達を捕獲して捕まえた盗賊達は引き続き村人達の遺体の山の側に転がす。
先に捕まっていた盗賊達は意識が戻っているようであったが、手錠で魔法を禁じられており、それ以外にも身動きが取れないためか最初は騒がしかったが、今は大人しい。
時間の経過は早い物で気が付いたら太陽が沈み暗くなっていた。
アーシェンリファーが時計を確認すると22時30分過ぎを指していた。
「あ、もうこんな時間…」
「まじか、そろそろ村に向かおう」
「うん」
クラークさんとの約束の時間もう少しといったところだ。
私とアルクは軽く準備運動をしつつ村へと向かう。
私達が村の入り口付近に到着し辺りを見渡すと、さっきまで酒を飲んでいたのであろう盗賊達が既に寝ていたようで村の中心部に転がっていた。
「おい、アイツら頭悪いよな」
アルクがイビキや寝言で煩い盗賊達を横目に小声でヒソヒソと呟いた。
「そうかもね」
私はアルク返事をしながらクラークの姿を探すが見渡す限りでは姿が見えない。
(クラークさん、今更何処にいるんだろう)
そんなことを考えたが今は分からないので考える事をやめた。
もうすぐで約束の23時になる。
アルクと目配せをし、忍足で村に潜入した。
既に深い眠りについている盗賊達には先日と同様の手順で拘束をしていく。
「よし、こんなものか?」
「そうだね。あと、クラークさんがどこにいるのか探さないと」
辺りを見渡すがクラークの姿は確認できない。
ラインハルトの家の中から声が聞こえる。
まだ家の中では起きている人がいるのであろう。
「アルク、少し隠れよう」
「わかった」
ラインハルトの家の中からの声を聞いて一旦近くにあった家の中に身を潜める。
2人でラインハルトの家を見ているの中から盗賊が数人外に出てきた。
「おい!なんかこいつら拘束されてるぞ!」
「なんだと!侵入者か!」
盗賊達が先ほどアルクと2人で拘束した盗賊達の姿を見てどんどん家の外に出てきた。
「流石にこれ以上は隠せないよね」
「そうだな…」
「極力奴らにバレないようにここから移動して早いところクラークさんを見つけよう」
村の中は侵入者に気づいた盗賊達で騒がしくなっていたが、気づかれないようにそっと家の裏口から出る。
「私達はラインハルト以外の盗賊達を捕える事が優先だから、アイツらが油断した隙に一気に攻めよう」
「了解だ」
しばらく家の物陰から村の様子を見ていると家の中からラインハルトが出てきた。
「なんの騒ぎだ?」
「あ、お頭っ⁉︎どうやらここに侵入者がいるようです!今探しているのですがまだ捉えられてなくて…」
「ほぅ…あの旅人か?」
「いや、何言ってんすか⁉︎あの旅人はさっき…「おい。」」
突然ラインハルトが話を遮った。
「まぁ、いい。その侵入者とやらをさっさと探し出せ。この間のガキどもみたいに逃げられんじゃねぇぞ?」
「も、勿論です!」
ラインハルトは言いたいことだけ言うと直ぐに家の中に戻って行った。
ラインハルトに指示を受けた盗賊達は必死になって私達を探し始めた。
「あいつら、なんでクラークさんは疑わないんだろうな。クラークさんの潜入が上手かったって事か?」
「なんか、さっきのラインハルトの発言、引っかかるよね」
「いずれにしてもクラークさんを探さないと行けないことには変わりないから動こうぜ?」
「そうだね…」
ラインハルトの入って行った家の側までたどり着くと中から声が聞こえる。
「チッ…面倒臭ぇ事になったな、なんでこんな…がるんだ」
声の主はおそらくラインハルトだが、何を言ってるのかが聞き取れない所がある。
「前のガキを取り逃したのが問題だったな…」
ラインハルトは私達が生きていると勘付いていたようで今回の襲撃は私達の通報によるものだと推測していたようだ。
その勘については、素直に称賛してしまう。
「ただ、いくらなんでもこんな怪物を寄越してくるなんて向こうもガチだな」
そう言うと大きな物音がし、その後に人の呻き声が聞こえた。
暫く物音が響いたが最後に「なっ⁉︎コイツ…クソが…」とラインハルトの声がすると続いて扉から出て行く音がした。
「この声って…」
呻き声の主に気づいてアルクが声を上げる。
「クラークさん…」
なんとクラークはラインハルトの家にいるようであった。
「最悪の展開だ…クラークさんを救出しないと今回の作成は失敗する」
「なら、とりあえず盗賊の確保よりクラークさんの救出を優先しようぜ。あんまりやりたくなかったが、俺が村の正面に出て囮になるから、その間にアーシャがラインハルトの家に入ってクラークさんを助けてくれ」
「それじゃ、アルクが危険だよ!」
「でも、それくらいしないとクラークさんを救出できない」
「なら…私が囮になる」
「それじゃ、アーシャが危険じゃないか!」
「でも…私の方が魔法が得意だから…防御も出来るし…それにアルクに万一の事があったら、私…」
「…それは俺も一緒だよ。アーシャの方が強いし、防御もあるかもしれない…でも、俺にとってもアーシャは今たった1人の仲間で妹のように思ってる子なんだ。俺にカッコつけさせてよ」
「アルク、狡い。死んだら怒るからね」
「そりゃ怖くて死ねないな」
少しの間2人で顔を見合わせた。
「よし、やるか!アーシャ、俺もまだ死にたくないから早くクラークさんを救出して、助けてくれよな?」
アルクはそう言うと一気に走り出して行った。
少しするとアルクが村の中央に出てきたのか少し離れた所で騒ぎになっていた。
(今のうちに!)
私はクラークさんがいる家の中に窓から入った。
当然クラークさんも私たちの視線には気づいていたが特段気にした素振りも見せず、村の中に溶け込みつつ、たまに盗賊達を捕縛して、身動きが取れないようにして自身が寝泊まりしている家の中に押し込んでいた。
私とアルクもこの3日で2人の盗賊には見つかってしまったが、そこは2人で何とか対応して気絶させた盗賊達は初めてきた時に私が発見した村人の死体置き場に気絶させた盗賊達を置いた。
目を覚ましたであろう盗賊達は鼻以外の顔を覆われて身体も自由に動かせなくなっていたので地べたで暴れている。更には死体の腐乱臭により嘔吐をしていたが、私達は見ないフリをしていた。
「この依頼が終わったらさ、あの村人達もきちんと埋葬してやらないとな」
「そうだね…」
嘔吐している盗賊達の姿を横目にアルクが呟いたので返事をする。
「クラークさん、すげーよな。少しずつ盗賊隊達を捕獲してさ」
「そうだね…でも、そろそろ盗賊達が気づくかもね…」
「あぁ…ラインハルトの野郎への仕返しももう直ぐだな!」
「いやいや…それは流石にクラークさんにやってもらう事だから」
「じゃあ、捕まえて貰ったらラインハルトに言いたい事言ってやる!」
「ふ~ん?何を言いたいの?」
「バーカッ!って言ってやるんだ!」
「…アルク…単純だね」
「な、何だよ…悪かったな…」
アルクが少し恥ずかしそうに頬を掻く
「ううん…全然…それくらいシンプルな言葉の方がいいと思うよ」
「2人共、順調にやっていて感心です」
「あ、クラークさんお疲れ様です」
アルクと話をしていたらいつのまにかクラークさんがそばに来ていたようで声をかけられた。
「お疲れ様です。さて、僕がこの村に潜入して早くも3日が経ちました。メインターゲットのラインハルトの顔を判りましたし、今晩にでも仕掛けようと思います。」
「はい」
「2人ともこの数日で盗賊を捕まえていますし、実技は問題なさそうですね…ラインハルトとの戦闘は流石に僕に任せて欲しいですが、それ以外の盗賊の捕獲についてはある程度お任せしようと思います。よろしくお願いしますね」
「はい、頑張ります!」
「ピンチの時は先日渡したブレスレットを壊して下さい」
「わかりました」
私とアルクの腕には先日クラークさんから貰ったブレスレットがある。助けを呼びたい時はこれを壊せばいいらしい。
「では、今日の夜23時、奴らの就寝後の時間が捕獲スタートです。」
その言葉を最後にクラークは目の前から姿を消し、村の中へ戻っていった。
「アーシャ、頑張ろ」
「うん、ここでまた経験を積んで、更に強くなる」
「だな」
クラークさんと打ち合わせをした後もアルクと一緒に村を監視しつつ何人かの盗賊達を捕獲して捕まえた盗賊達は引き続き村人達の遺体の山の側に転がす。
先に捕まっていた盗賊達は意識が戻っているようであったが、手錠で魔法を禁じられており、それ以外にも身動きが取れないためか最初は騒がしかったが、今は大人しい。
時間の経過は早い物で気が付いたら太陽が沈み暗くなっていた。
アーシェンリファーが時計を確認すると22時30分過ぎを指していた。
「あ、もうこんな時間…」
「まじか、そろそろ村に向かおう」
「うん」
クラークさんとの約束の時間もう少しといったところだ。
私とアルクは軽く準備運動をしつつ村へと向かう。
私達が村の入り口付近に到着し辺りを見渡すと、さっきまで酒を飲んでいたのであろう盗賊達が既に寝ていたようで村の中心部に転がっていた。
「おい、アイツら頭悪いよな」
アルクがイビキや寝言で煩い盗賊達を横目に小声でヒソヒソと呟いた。
「そうかもね」
私はアルク返事をしながらクラークの姿を探すが見渡す限りでは姿が見えない。
(クラークさん、今更何処にいるんだろう)
そんなことを考えたが今は分からないので考える事をやめた。
もうすぐで約束の23時になる。
アルクと目配せをし、忍足で村に潜入した。
既に深い眠りについている盗賊達には先日と同様の手順で拘束をしていく。
「よし、こんなものか?」
「そうだね。あと、クラークさんがどこにいるのか探さないと」
辺りを見渡すがクラークの姿は確認できない。
ラインハルトの家の中から声が聞こえる。
まだ家の中では起きている人がいるのであろう。
「アルク、少し隠れよう」
「わかった」
ラインハルトの家の中からの声を聞いて一旦近くにあった家の中に身を潜める。
2人でラインハルトの家を見ているの中から盗賊が数人外に出てきた。
「おい!なんかこいつら拘束されてるぞ!」
「なんだと!侵入者か!」
盗賊達が先ほどアルクと2人で拘束した盗賊達の姿を見てどんどん家の外に出てきた。
「流石にこれ以上は隠せないよね」
「そうだな…」
「極力奴らにバレないようにここから移動して早いところクラークさんを見つけよう」
村の中は侵入者に気づいた盗賊達で騒がしくなっていたが、気づかれないようにそっと家の裏口から出る。
「私達はラインハルト以外の盗賊達を捕える事が優先だから、アイツらが油断した隙に一気に攻めよう」
「了解だ」
しばらく家の物陰から村の様子を見ていると家の中からラインハルトが出てきた。
「なんの騒ぎだ?」
「あ、お頭っ⁉︎どうやらここに侵入者がいるようです!今探しているのですがまだ捉えられてなくて…」
「ほぅ…あの旅人か?」
「いや、何言ってんすか⁉︎あの旅人はさっき…「おい。」」
突然ラインハルトが話を遮った。
「まぁ、いい。その侵入者とやらをさっさと探し出せ。この間のガキどもみたいに逃げられんじゃねぇぞ?」
「も、勿論です!」
ラインハルトは言いたいことだけ言うと直ぐに家の中に戻って行った。
ラインハルトに指示を受けた盗賊達は必死になって私達を探し始めた。
「あいつら、なんでクラークさんは疑わないんだろうな。クラークさんの潜入が上手かったって事か?」
「なんか、さっきのラインハルトの発言、引っかかるよね」
「いずれにしてもクラークさんを探さないと行けないことには変わりないから動こうぜ?」
「そうだね…」
ラインハルトの入って行った家の側までたどり着くと中から声が聞こえる。
「チッ…面倒臭ぇ事になったな、なんでこんな…がるんだ」
声の主はおそらくラインハルトだが、何を言ってるのかが聞き取れない所がある。
「前のガキを取り逃したのが問題だったな…」
ラインハルトは私達が生きていると勘付いていたようで今回の襲撃は私達の通報によるものだと推測していたようだ。
その勘については、素直に称賛してしまう。
「ただ、いくらなんでもこんな怪物を寄越してくるなんて向こうもガチだな」
そう言うと大きな物音がし、その後に人の呻き声が聞こえた。
暫く物音が響いたが最後に「なっ⁉︎コイツ…クソが…」とラインハルトの声がすると続いて扉から出て行く音がした。
「この声って…」
呻き声の主に気づいてアルクが声を上げる。
「クラークさん…」
なんとクラークはラインハルトの家にいるようであった。
「最悪の展開だ…クラークさんを救出しないと今回の作成は失敗する」
「なら、とりあえず盗賊の確保よりクラークさんの救出を優先しようぜ。あんまりやりたくなかったが、俺が村の正面に出て囮になるから、その間にアーシャがラインハルトの家に入ってクラークさんを助けてくれ」
「それじゃ、アルクが危険だよ!」
「でも、それくらいしないとクラークさんを救出できない」
「なら…私が囮になる」
「それじゃ、アーシャが危険じゃないか!」
「でも…私の方が魔法が得意だから…防御も出来るし…それにアルクに万一の事があったら、私…」
「…それは俺も一緒だよ。アーシャの方が強いし、防御もあるかもしれない…でも、俺にとってもアーシャは今たった1人の仲間で妹のように思ってる子なんだ。俺にカッコつけさせてよ」
「アルク、狡い。死んだら怒るからね」
「そりゃ怖くて死ねないな」
少しの間2人で顔を見合わせた。
「よし、やるか!アーシャ、俺もまだ死にたくないから早くクラークさんを救出して、助けてくれよな?」
アルクはそう言うと一気に走り出して行った。
少しするとアルクが村の中央に出てきたのか少し離れた所で騒ぎになっていた。
(今のうちに!)
私はクラークさんがいる家の中に窓から入った。
21
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~
月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―
“賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。
だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。
当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。
ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?
そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?
彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?
力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!

黒豚辺境伯令息の婚約者
ツノゼミ
ファンタジー
デイビッド・デュロックは自他ともに認める醜男。
ついたあだ名は“黒豚”で、王都中の貴族子女に嫌われていた。
そんな彼がある日しぶしぶ参加した夜会にて、王族の理不尽な断崖劇に巻き込まれ、ひとりの令嬢と婚約することになってしまう。
始めは同情から保護するだけのつもりが、いつの間にか令嬢にも慕われ始め…
ゆるゆるなファンタジー設定のお話を書きました。
誤字脱字お許しください。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる