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幼少期 クラレンス王国編
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アーシェンリファーとしてこの世界に生を受けてから早くも6年が経過しようとしていた。母との勉強も順調に進み、図書室の本は既に読破していた。最近はクラレンス王国の王都にある図書館に通っている。今日は図書館にある恋愛小説を読んでいた。ストーリーはイケメンと美女が出会って恋するっていう前の世界でもよくあるようなありきたりな話だか、たまに読むと面白いものである。私は図書館に来てからこの小説を読み2時間程が経過していた。小説も終盤に差し掛かっていて、読んだ後新しい書籍を探すか、帰るか悩む時間帯である。
時計を確認すると15時を指している。夕飯の支度もあるし今日は帰宅するという結論に至った。
他ごとを考えながらも、読み終わった本を元の場所に戻し、席を立つ。何冊か借りて家で読むことにする。今回は冒険者ギルドに関する書籍と父親の出身地らしいスイレン国に関する書物を持ち出し、図書館の出口に向かって歩き出す。
「本日はこちらをお読み下さい。」
「わかった。」
自分の歩くすぐ側で1人の少年と腰の曲がった老人が席で会話をしていた。私は少年の持っている本をチラリと横目に確認すると「クラレンス王国の歴史書」と記載されている。アーシェンリファーがいつぞやかに読んだ本である。
(あの本は中々良かったなぁ。てか、それにしても綺麗な少年だな。この世界、顔面のレベルが皆んな高いな。)
少年が読んでいる本を見て、そんなことを考えていると、本を読んでいた少年と目が合う。
(え…)
少年は私と目が合うと少し顔を傾けてニコリと微笑む。少年の綺麗な金色の髪が少し揺れる。それに対して自分も微笑み返す。すると少年は私が持っている本に目を留めた。
「君、そんな難しそうな本を読むんだね。」
なんと話しかけてきた。
「へっ…。は、はい。興味があったので…。」
私もまさか話しかけられるなどとは露にも思っていなかったので、戸惑いながら返事をする。でも、それよりも、私は驚いている事がある。
「他国の文化に、冒険者って、凄いね。将来は冒険者になって世界を旅するってやつかな?」
そう。何故かは自分でも判らないが、この少年には関わってはいけないと思ってしまっていた。根拠はわからない。ただの直感だ。だからこそ、怖い。しかし、自分の考えなど向こうは分かる訳もなく、少年は興味津々に話しかけてくる。隣にいる老人が溜息をついている。
「い、いえっ!そこまで大それた事ではないです。ただ、母が冒険者をやってるので少し気になっただけです…。」
「へぇ…お母さんがね。ね、それって「オホンッ‼︎」…悪かったよ。」
老人の咳払いにより少年の話しは途中で途切れた。
「急に話しかけてごめんね。また何処かで会えたらさ、続き聞かせてほしいな。」
「は、はい。」
少年は「そんなに怒らないで。」と老人に声をかけて本の続きを読み出した。そんな少年の姿を横目に通過し、本を借りる手続きをし、図書館を後にした。
家に戻り自室に入ると先日母から学んだ生活魔法の1つである【点灯】を複数展開しながら図書館で借りた本を読み始める。
(それにしても、図書館で会った男の子、何処かで見た事あるような…なんだっけな。)
今日の昼に図書館で出会った男の子を何処かで見た事があるような気がしていて、気になっていたが直ぐに思い出すだろうと楽観的なことを考えていた。
しかし、知ることになる。なぜの少年に関わってはいけないと考えたのかを…。
その日の夜、私は長い夢を見た。綺麗な金髪の青年がこちらを向いて話しかけてくる。
「アーシェンリファー。貴様はこの世界にとって害悪となってしまった。全ては私の責任ではある。だからこそ私達の手で全て終わらせるべきだと考えた。ここで、全ての決着を付けよう。」
金髪の青年の周りにも数人の人がいるようだか、姿までは見えない。
(あぁ…なんだろう。この光景は。少なくても私にとってはいい話しじゃないよね。)
私は自分の右手を見る。自分の知っている5歳の手より明らかに大きく大人っぽい手を見て、アーシェンリファーが今より歳を取っていると分かる。
「えぇ。××××。私の愛した貴方はもういない…全て、滅ぼしてあげる。挑戦者達よ。神に挑む覚悟で来なさい。」
夢の自分はそう答える。しかし、夢の自分には良く分かる。高圧的な発言をしているが夢の中のアーシェンリファーは酷く悲しみに暮れていた。世界に絶望しているのが痛い程わかる。何故だろう。凄く悲しい気持ちになる。
「アーシェンリファーさん。私が貴方を倒します‼︎」
金髪の青年の横にいるのであろう、見えない人物の1人は女性だと思われる声でそう言われる。
「貴方のような弱い者に倒させる気はないけど、相手はしてあげる。私は貴方がとても嫌いだから。」
アーシェンリファーがそう言うと右手を前にかざし衝撃波を出す。
「皆んな!私の後ろへ‼︎」
「ホーリーシールド‼︎」
先程話しかけてきた女性?と思われる人物が前に出るとアーシェンリファーの衝撃波を結界を張ることでガードした。
「ふふふ。この程度じゃダメか…。」
アーシェンリファーはそう言うと女性のいる方に掛け出す。
そして、彼らとの長い戦闘が繰り広げられる。
最終的に倒れたのは…アーシェンリファーであった。
「ハハっ…私のような害悪はここで散るのか…。」
アーシェンリファーは床に倒れながら自分の腹に空いた大きな穴を手で撫でる。
「アーシェンリファー。お前といた時間も、俺にとっては宝物だった。しかし、俺はお前を裏切った。そして、お前の人生を壊した。これからも一生罪を償いながら生きている覚悟だ。だか、どんな理由があれ、お前がしてきた事は許されない。何人もの命が散ったか…。」
金髪の青年は悔やんだ顔をしている。だか、アーシェンリファーには何も響かない。
「そうか。別に罪を償って欲しいなどとは思っていない。償われても私には何もプラスにならない。お前達の罪とやらを私は絶対に許さない。大勢の命?そんな物にも何も感じないような存在になった。散る前に問おう。私と母の人生を潰して得た素晴らしい人生はどうだ?楽しいか?嬉しいか?理不尽に大勢の人生と天秤にかけられ、選ばれなかった私達は貴様らにとってはさぞ滑稽であろう。」
アーシェンリファーの問いにその場にいた誰もが答えなれなかった。アーシェンリファーはさらに続ける。
「何故私達親子だったのか。他の人間でも良かったのではないか。なぜ、お前ら王族が責任を取らず、関係のない一般市民である私たちが人生を賭けて国の糧にならねばならない。1番に糧になるべきはお前達であろう。それが王の責務ではないのか?」
「そうだな。その通りだ。だか、それでも、残酷な道でも、非道でも、俺はお前達親子を犠牲にする道を選択した…。それは、ひとえに俺自身が臆病だったからに他ならない。」
「ふん。言い訳が無いところだけは好ましいよ…。あぁ…時間か…。お母さん…今逝くよ。」
アーシェンリファーはその言葉を最後に身体が光となって消えた。
そして悪夢が終わる。
時計を確認すると15時を指している。夕飯の支度もあるし今日は帰宅するという結論に至った。
他ごとを考えながらも、読み終わった本を元の場所に戻し、席を立つ。何冊か借りて家で読むことにする。今回は冒険者ギルドに関する書籍と父親の出身地らしいスイレン国に関する書物を持ち出し、図書館の出口に向かって歩き出す。
「本日はこちらをお読み下さい。」
「わかった。」
自分の歩くすぐ側で1人の少年と腰の曲がった老人が席で会話をしていた。私は少年の持っている本をチラリと横目に確認すると「クラレンス王国の歴史書」と記載されている。アーシェンリファーがいつぞやかに読んだ本である。
(あの本は中々良かったなぁ。てか、それにしても綺麗な少年だな。この世界、顔面のレベルが皆んな高いな。)
少年が読んでいる本を見て、そんなことを考えていると、本を読んでいた少年と目が合う。
(え…)
少年は私と目が合うと少し顔を傾けてニコリと微笑む。少年の綺麗な金色の髪が少し揺れる。それに対して自分も微笑み返す。すると少年は私が持っている本に目を留めた。
「君、そんな難しそうな本を読むんだね。」
なんと話しかけてきた。
「へっ…。は、はい。興味があったので…。」
私もまさか話しかけられるなどとは露にも思っていなかったので、戸惑いながら返事をする。でも、それよりも、私は驚いている事がある。
「他国の文化に、冒険者って、凄いね。将来は冒険者になって世界を旅するってやつかな?」
そう。何故かは自分でも判らないが、この少年には関わってはいけないと思ってしまっていた。根拠はわからない。ただの直感だ。だからこそ、怖い。しかし、自分の考えなど向こうは分かる訳もなく、少年は興味津々に話しかけてくる。隣にいる老人が溜息をついている。
「い、いえっ!そこまで大それた事ではないです。ただ、母が冒険者をやってるので少し気になっただけです…。」
「へぇ…お母さんがね。ね、それって「オホンッ‼︎」…悪かったよ。」
老人の咳払いにより少年の話しは途中で途切れた。
「急に話しかけてごめんね。また何処かで会えたらさ、続き聞かせてほしいな。」
「は、はい。」
少年は「そんなに怒らないで。」と老人に声をかけて本の続きを読み出した。そんな少年の姿を横目に通過し、本を借りる手続きをし、図書館を後にした。
家に戻り自室に入ると先日母から学んだ生活魔法の1つである【点灯】を複数展開しながら図書館で借りた本を読み始める。
(それにしても、図書館で会った男の子、何処かで見た事あるような…なんだっけな。)
今日の昼に図書館で出会った男の子を何処かで見た事があるような気がしていて、気になっていたが直ぐに思い出すだろうと楽観的なことを考えていた。
しかし、知ることになる。なぜの少年に関わってはいけないと考えたのかを…。
その日の夜、私は長い夢を見た。綺麗な金髪の青年がこちらを向いて話しかけてくる。
「アーシェンリファー。貴様はこの世界にとって害悪となってしまった。全ては私の責任ではある。だからこそ私達の手で全て終わらせるべきだと考えた。ここで、全ての決着を付けよう。」
金髪の青年の周りにも数人の人がいるようだか、姿までは見えない。
(あぁ…なんだろう。この光景は。少なくても私にとってはいい話しじゃないよね。)
私は自分の右手を見る。自分の知っている5歳の手より明らかに大きく大人っぽい手を見て、アーシェンリファーが今より歳を取っていると分かる。
「えぇ。××××。私の愛した貴方はもういない…全て、滅ぼしてあげる。挑戦者達よ。神に挑む覚悟で来なさい。」
夢の自分はそう答える。しかし、夢の自分には良く分かる。高圧的な発言をしているが夢の中のアーシェンリファーは酷く悲しみに暮れていた。世界に絶望しているのが痛い程わかる。何故だろう。凄く悲しい気持ちになる。
「アーシェンリファーさん。私が貴方を倒します‼︎」
金髪の青年の横にいるのであろう、見えない人物の1人は女性だと思われる声でそう言われる。
「貴方のような弱い者に倒させる気はないけど、相手はしてあげる。私は貴方がとても嫌いだから。」
アーシェンリファーがそう言うと右手を前にかざし衝撃波を出す。
「皆んな!私の後ろへ‼︎」
「ホーリーシールド‼︎」
先程話しかけてきた女性?と思われる人物が前に出るとアーシェンリファーの衝撃波を結界を張ることでガードした。
「ふふふ。この程度じゃダメか…。」
アーシェンリファーはそう言うと女性のいる方に掛け出す。
そして、彼らとの長い戦闘が繰り広げられる。
最終的に倒れたのは…アーシェンリファーであった。
「ハハっ…私のような害悪はここで散るのか…。」
アーシェンリファーは床に倒れながら自分の腹に空いた大きな穴を手で撫でる。
「アーシェンリファー。お前といた時間も、俺にとっては宝物だった。しかし、俺はお前を裏切った。そして、お前の人生を壊した。これからも一生罪を償いながら生きている覚悟だ。だか、どんな理由があれ、お前がしてきた事は許されない。何人もの命が散ったか…。」
金髪の青年は悔やんだ顔をしている。だか、アーシェンリファーには何も響かない。
「そうか。別に罪を償って欲しいなどとは思っていない。償われても私には何もプラスにならない。お前達の罪とやらを私は絶対に許さない。大勢の命?そんな物にも何も感じないような存在になった。散る前に問おう。私と母の人生を潰して得た素晴らしい人生はどうだ?楽しいか?嬉しいか?理不尽に大勢の人生と天秤にかけられ、選ばれなかった私達は貴様らにとってはさぞ滑稽であろう。」
アーシェンリファーの問いにその場にいた誰もが答えなれなかった。アーシェンリファーはさらに続ける。
「何故私達親子だったのか。他の人間でも良かったのではないか。なぜ、お前ら王族が責任を取らず、関係のない一般市民である私たちが人生を賭けて国の糧にならねばならない。1番に糧になるべきはお前達であろう。それが王の責務ではないのか?」
「そうだな。その通りだ。だか、それでも、残酷な道でも、非道でも、俺はお前達親子を犠牲にする道を選択した…。それは、ひとえに俺自身が臆病だったからに他ならない。」
「ふん。言い訳が無いところだけは好ましいよ…。あぁ…時間か…。お母さん…今逝くよ。」
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