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踏み潰されたら異世界なんですけど!?──勇者の血脈と魔国復興編──

エピソード10──その後、──

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 序列24魔アルガモの討伐の報せはハーバス王国及び、近隣国までとてつもない速さで広まった。
 ハーバスにおいてはここ六十年、四度の厄災で多大な被害を出していた為、討伐された吉報には住民のほぼ全員がお祭りの如く喜んだ。
 なにより王国と軍への評価がうなぎ登りで"ハーバス王国万歳"と書かれた幕がめちゃくちゃ売れたらしい。

 帝国及び近隣国も目を丸くし、状況整理に追われていた。それそのはず、封印、消失までの時間稼ぎが精一杯だった序列魔が討伐されたのだ。どんな手段で?偽計ではないか?と憶測が飛び交う中でこの討伐情報は確かなモノとなり、ハーバスの軍備は少数ながら群を抜いてるという有耶無耶な結論付けがなされた。




 ──帝国──

「あれは正真正銘の怪物ぞ?全ての魂を喰らい変化進化を遂げる。三度目の出現時に無理に合成した黒蛇が出ておったではないか?ありゃライバス大森林に生息する厄災級の魔物ぞ……?あれを討伐する力が王国にあるとは思えん。それに我々帝国精鋭でさえも黒蛇マイルザナーンの魔石回収に三万人以上の死者を出したというのに──」

「えぇ、私どもが作成した合成魔物の中では成功品でした。黒蛇の精神汚染、アルダイル族の魔眼、ノッグス大陸孤島に住む少数戦闘民族アーガモ人。もはや我々、帝国でさえ手綱を握れませんでしたし。前研究長もあれの存在には怯える程でしたからね」

「それが60年の末、討伐されたと?弱国ハーバスに?」

 帝国の幹部しか立ち入れない会議室にて会話は続く。

「えぇ、軍による討伐と出ていますが大凡無理がありますな。ハーバスの軍事力は確かにここ最近強固になっています。おそらく私が考えるに聖国が助力したのでは?と推測を立てています。ハーバス軍のみでアルガモを討伐しゆる力は無いかと……」

「成る程な。クソ!忌々しい聖国狐め!陛下に知らせなければ……」

「陛下は未だにアルガモの魔石を欲しておりますからね。この討伐の報せを受けた際に笑ったあの顔を私は忘れられませんよ。今進めている話の中……最重要事項に魔石が入りましたし、本当に陛下は国よりも──……」

 分厚い丸眼鏡をかけた白衣に身を包む者は、手元の資料に目を通す。溜め息を混じらせ話を続ける。

「いずれにしろ、下手にハーバスに肩入れするとなると国力差は一気に帝国が劣勢になるかと。それでもまだ強大な力を保有している我らですが、ヤバズ殿、今一度計画の練り直しを──」

「ならんっ!!準備は着々と進めているのだ! 今さら後には引けん!陛下のお言葉は絶対だ!」


 ◇

 ◇

 ◇

 ◇



「ん、────、んぁあ?」

 俺は豪華なベットの上で覚醒する。
 結構寝てしまっていたんだろう、身体がガチガチに固まっている。
 軽く身体を起こし欠伸するとポキポキと水分が弾けるような音が随所から聞こえた。
 あれ程痛んだ肩もすっかり痛みが引き、ぐるぐるに巻かれた包帯が目に入る。

「すげぇ包帯の量」

 ぐるぐるに巻かれた肩の包帯に目線をやると隣のソファーで丸くなり寝込むアイネの姿が目に入る。

「よかった、ちゃんと生きてる……」

 赤く長い髪がソファーの色とマッチングし、乱雑に広がる。遠くから見ても長いと分かる睫毛にプレートメイルではない部屋着のような服。
 下は短パンだろうか、そこから伸びるスラッとした白い脚──
 日本にいた頃でさえ、お目にかかる事のないような美少女の姿を凝視してしまう。

「んんっ────あっ!リューズっ!」

 その美少女は目を覚ます。
 瞳の開け方、体の起こし方全てが心をくすぶった。

 それと同時に抱きしめられる。
 その美少女、アイネによって。

「リューズありがとっ!心配したよっ、六日も目を覚まさないからっ」

「俺、六日も寝てたのか……」

 恥ずかしさと驚きが同時に襲った。それよりも女の子に抱きしめられるというなんともいえない経験に汗が垂れてきた。

「ねぇ?どこも痛くない??医療師の話じゃ魔臓器が焼け焦げるような傷つき方してるって。わたしの性で無茶させてごめんなさい」

 なんだこの感じ。騎士騎士していたアイネはどこに行った?恥ずかしい!恥ずかしい!見つめないで!

「い、今は全然。とりあえず今の状況を知りたいかな」

 アイネは俺に抱きつきながら現状を教えてくれた。この抱きしめからは解放されないのね。
 とりあえずこの場所は王城の客間らしい。
 俺がアルガモ討伐後直ぐに王国直営の病院に運ばれ治療を受けていた。窮地を脱してからはここで毎日の診察がされ、世話を受けていたと。

「ジョインとか仲間から話は聞いたよ!一瞬だったらしいね。ほんと無茶して!あ、無茶させたのはわたしか」

 えへへと微笑む少女に騎士のような固い言葉はなかった。なんだが親しい仲という、忘れかけていた感覚を思いだす。その笑顔に自分が守ったモノの大きさを思い知った。

「無茶というか、守れてよかったよ」

 その言葉にアイネはまたガバッと抱きつく。
 俺の照れは目線を天井に向ける事で緩和させていた。深呼吸。深呼吸。

「ね?リューズありがと」

「お、おうよ」

 ──赤髪の騎士は、一人の男に恋をする。
 動悸止まない俺はアイネの恋心よりも手にあたるおっぱいの形を感じる事が精一杯だった。



 ────────。


「すまぬな、くれぐれに内密に頼む。そして王国、民を守ってくれて感謝する」

 怪我が完全に完治したリューズは謁見の間にてハーバストラ=ツイド、この王国の王と対談していた。豪華絢爛を想像してたが、そんな事はなかった。王座に綺麗された玉座の間、確かに綺麗ではあるが、イメージと違う。
 多分日本にいた頃のアニメや小説に感化された考えなのだろうけど。

「ぜーんぜん。払われる褒賞も多いし問題ないです!お礼は俺を焚きつけたアイネに言ってあげてよ」

 照れ臭くなり鼻を掻きながらツイドの白髭を眺める。この場にはユーナ、ジョイン、アイネ、さらに王国参謀長のバルバトスが同列しており、皆が俺に感謝を述べてくれた。

「リューズ殿、これを」

 バルバトスの手にあるのは王国のイメージである白い剣盾が装飾として刻まれたレリーフバッジ。このバッジがあればハーバス王国の管理するダンジョンに入りたい放題。
 あと、王城にも入りたい放題らしい.……あんまり来ること無さそうだけど。
 このバッジを貰う流れは序列魔討伐実績を王国側が欲しいというもの。別に俺はいらないしなと思い承諾。アルガモ討伐実績は政治的に物凄く強い一件らしい。
 その代わりに対価として貰ったのがこのバッジとお金。

「褒賞金の1300万ジルだ」

 これで当分お金に困らず、好きなだけ冒険する事が出来る。ロゼッタさんにお金もちゃんと返さないと。
 そんな事を考えていると咳払いと目配せが王座の方から。

「──してリューズよ……お主、国に仕えてみんか?」

 ツイドの一言は当たり前だった。この歳でこの才に強さ。政治的に見ても、娘の為でもある一言だった。それはこの王城で療養していた俺が一番わかっていた。王は何かと遊びにくるし、ユーナ姫とも日常的に散歩。特に顕著なのがアイネだった。
 そんな大人心や恋心が分からぬ程の子供でもない。勿論この世界ではまだまだ子供だけども。

「んー今はまだ世界を冒険したいかなぁ?憧れだし、誰も足を踏み入れた事のない場所とか浪漫しかないしね。やりたい事いっぱいあるし!」

 強さとは見合わぬ、姿と同化した少年のような発言に謁見の間に沈黙が走る。
 俺は普通に思った事を口にしたが、周りから見れば王直接の交渉、それを蹴る阿呆に写るだろう。
 リューズのその考えは間違いではない、皆が思ったリューズの第一印象は大人っぽい子供だった。

「……まあまあ、今すぐとは言わん、いずれじゃ。腰を据えようと思った時でよい」

「うん。ありがとうございます。いずれはどっかに腰を据えると思うし、あとはアイネの事なんだけど」
  
 アイネは護衛団団長をジョインに譲り、俺の旅について行きたいと王に進言があったらしい。確かにあの一件以来、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれてはいたがそこまで考えてるとは。

「もしよければだが、リューズの旅路に同行させてやれぬか?お主に恩も感じており、好いておるみたいだからなあ、娘の様に見守ってきたが中々出来るおなごよ」

 ぶっちゃけ好意に関してはガンガン肌で感じとってます。一緒にご飯を食べに行けばあーんをされ、王城の大浴場でお風呂に入ってると必ず背中を流しにくるし、気がついたら毎朝隣で寝てるし……

 アイネが実の娘の様に可愛いがられているのは、この王城にきて良く知っていた。王だけじゃない、皆んなからだ。団長としてではなく人として、とても愛されている。
 それはアイネの境遇という同情も少なからず入ってはいたが。

「団長が女っぽさを出してる事自体が希少ですよ、むしろ初めて見ました。いつも堅い女性かと思ってましたし」

 ジョインが口元に手を当てながら笑う。
 それに対して、いつも団長的口調で苦言した。

「五月蝿いぞ! ジョイン!」

「アイネが羨ましい!ほんっとにっ!羨ましいっ!独り占め」

 ユーナ姫は直実である。思った事も直ぐに口にする。ただ良かれ悪かれ、表裏が無く、話を聞いているとひたすら民を思う王女だった。そのユーナ姫が羨ましそうにアイネに呪詛の思いをぶつける。

「ユ、ユーナ様申し訳ありません!」

 慌てて何故か謝るアイネ。
 お菓子を作って持ってきてくれたり、王城を案内してくれたり。ユーナは本当にいい子だ。
 ただ14歳と思えない民想う精神には感服した。でもまだまだお子ちゃまなんだよなぁ。……俺もだけど。

 ちなみにアイネは21歳らしい。
 この国の成人が18歳。ユーナは未成人という事でツイド王に私もっ!私もっ!と泣きついたらしいが当たり前の様に許可は下りなかった。
 この国の王女だしね。
 その話の中で出たこの世界は基本一夫多妻制度が当たり前って事に普通にびっくりした。
 前世界の常識じゃ考えられないし。

 ともあれ俺は、アイネを旅に連れて行く事には賛成だ。なんせ美少女!気がきく!料理も出来る!強い!笑顔!
 この先一人では超えれない壁なども出てくるだろうしね。
 前世モテない男なのに、アイネの甲斐甲斐しさのフラグを折れる訳がない。

「アイネの同行は全然いいですよ、むしろ有難いというか、あ、おい!抱きつくなっ!」

「リューズっ!ありがとおっ!」

 人の目を気にせず抱きつくアイネに謁見の間は笑いに満ちるのであった。



 ◇

 ◇

 ◇

 



 俺は城下町に出ていた。
 ロゼッタにお金を返す為とこれからに必要な物を買い溜めておこうと。
 アイネと共に1週間後にはハーバスを立ち南のダンジョンを目指す事になっている。
 そのアイネはというと業務の引き継ぎでお留守番だ。
 半月近く王城にて治療を行っていた俺はツイド王含む色々な人と出会い脈を広げていた。

「うーん。塩と胡椒は確実。後は香草系も欲しいし、あ、お酒も欲しいよなぁ」

 その中の一つ貴族御用達のお店が連なるビルのような建物への口聞きがあった。
 一階は飲食店や雑貨屋、受付などがあり、二階から九階はメンバーズカードが必要になりオーダーメイドの鍛冶屋から酒屋まで幅広く、色々なジャンルのお店がある玉手箱のような建物。
 全てベーリズ商会の1つの興行であり、この商会の力強さを知る建物。

 何より良かったのが、以前お金を借りたロゼッタがこの建物の何処かで働いてるということだった。
 受付の人に声をかけておき、今は外用で出ているロゼッタを待ちながら必要な買い出しを済ますのであった。

「んー。置いてるものとか日本とかと変わらないんだよなぁ、蒸留酒もあるし……ルルバー百年?百年!!?なにこの化け物。うげぇ!」 

 前世では絶対あり得ない百年物の蒸留酒。
 一際目立様に中央のガラス台の中で保存されている。
 値段はなんと6000万ジル。

「いやー、高い。でも飲んでみたいなぁ……いつか買おう」

 一つの目標を見つけ満足し、手頃な価格のお酒を数本チョイスした。
 その後は調味料から食材、簡易調理器具など欲しいものを次々と買っていく。

「マジックバッグ様様だわっ」

 容量もさることながら、食材が腐る事もないもない謎の異次元バックだった。
 クリエイトさん談だが人を入れるのは異次元に拒否されるらしい、謎仕様である。

「リューズ君っ」

 物を物色していると聞き覚えのある声に名前を呼ばれる。剣を携帯せずセーターのワンピースと艶やかな黒髮、色気のあるロゼッタだった。

「あ、お久しぶりです!先日はありがとうございました!御礼と借りていたものを返しにきました」

 わざわざありがとね、と美人よりも可愛らしさが強めの笑みを見せるロゼッタ。いや美しいです。

「ここじゃなんだし。場所変えましょっか~」

 連れられるがままたどり着いた応接間らしき部屋。
 とんでもなく高価そうな調度品や美術品が部屋の隅々に並べられている。

(すげぇ……高そうな壺)

 中央のソファーに促され俺は極上な柔らかさをもつソファーに腰を下ろす。

「これを。前はほんとに助かりました!ありがとうございます!」

 俺の目的である返済の封筒を笑顔で受け取る。
 その封筒には綺麗に両手が添えられており、社会人としての風格が感じられる。

「ちゃんと受け取りました!うんうん!いい子ねっ」

 まだまだ子供扱いな俺。
 ロゼッタは受け取った封筒を引き出しに片付け、対面のソファーに腰を下ろす。

「リューズ君、ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」

「なんですか?」

「──きみ、なにものなの?」
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