94 / 159
異世界居住編
第92話 整地
しおりを挟む
ムツキは、シュナイゼルに相談されて、土地を1から開拓する事になった。
とは言え、森を開拓するのもすこぶる簡単な話である。
この世界には、日本と違ってスキルと魔法があるのだから。
こうは言ってみるが、実際の所、この世界でも開拓作業というのは簡単な作業ではない。
スキルと魔法があるから簡単と言ってしまえるのは、ムツキのねずみ算で膨れ上がったステータスのおかげである。
一応、労働力としてエクリアの騎士を貸してもらっているが、彼らは労働力としてではなく、開拓作業中に人が入ってこない様に警備兵として警備をお願いしている。
傭兵ギルドにも、森からボロネの住む山までをムツキの土地として譲渡する為、探索の禁止などの指示、命令は出ているが、そうは言っても元々は傭兵達が狩をしていた森である。
こっそり忍びこんで狩りをする者も出てくるだろう。
しかし、そんな人物が居たとしたら、そいつの運命は……
森の中で、ムツキが風魔法でカマイタチの様な刃を飛ばして木を伐採している為、巻き込まれれば命はないだろう。
ついでに森の魔物も掃討している為、混ざってしまっても分からないだろうから……
それはさておき、根本から風魔法で切り飛ばした木を、収納魔法に放り込んでいく。
現実の作業なら、片付ける作業が1番時間がかかる作業であるが、収納魔法を使えば一瞬である。
勿論、この木材も家の材料になるだろう。
これも、普通なら乾燥や加工に時間がかかる所だが、魔法とスキルでなんとかなるのだろう。
しかし、今は加工ではなく整地の時間である。
木を切り倒して収納にしまった後は、抜根である。
この作業の方が、先程の切り倒しよりはめんどくさい作業ではあるが、ステータスによるゴリ押しで1株づつ抜いていく。
ムツキのステータスにかかれば、なんと苦労もない。
一株ずつな為、先程魔法で一気にやってしまうより時間はかかるが、腰が痛くなる事もない。
そもそも、現実では重機を使う作業を、野菜のカブを抜くよりも簡単に抜いていく光景は異様であるのだが。
森が広かった為、抜根で1日使ってしまい、その日の作業は終了となった。
広々とした地面は切り株を抜いたのでボコボコに荒れ果てている。
これを、明日は押さえつけて整地していこうと思いながらムツキはぼんやりと周りを見渡した。
勿論、森を全て整地するわけではないので遠くにブラインド代わりに残っている木々が見えるが、張り切って整地した範囲が、思ったよりも広くなった事に、ムツキは自分がしたことながら苦笑いである。
しかし、見栄や立前といった事がある為、エクリア城やドラゴニア城よりも広い範囲を作って欲しいなどとシュナイゼルに言われているので広い分には問題ないだろう。
日が暮れてきた為に、ムツキはバンヤンハイの街へと帰る。
警備の騎士達を置いて帰る事に少しの申し訳なさを感じるのだが、街で待っている妻達を放っておいて野宿する訳にもいかない。
そもそも野宿してしまえば、騎士達に気を使わせてさしまうのだ。
ムツキは、せめてもの差し入れとして、収納の中の食材を騎士達に渡して、エレノア達の待つ街へと帰るのであった。
とは言え、森を開拓するのもすこぶる簡単な話である。
この世界には、日本と違ってスキルと魔法があるのだから。
こうは言ってみるが、実際の所、この世界でも開拓作業というのは簡単な作業ではない。
スキルと魔法があるから簡単と言ってしまえるのは、ムツキのねずみ算で膨れ上がったステータスのおかげである。
一応、労働力としてエクリアの騎士を貸してもらっているが、彼らは労働力としてではなく、開拓作業中に人が入ってこない様に警備兵として警備をお願いしている。
傭兵ギルドにも、森からボロネの住む山までをムツキの土地として譲渡する為、探索の禁止などの指示、命令は出ているが、そうは言っても元々は傭兵達が狩をしていた森である。
こっそり忍びこんで狩りをする者も出てくるだろう。
しかし、そんな人物が居たとしたら、そいつの運命は……
森の中で、ムツキが風魔法でカマイタチの様な刃を飛ばして木を伐採している為、巻き込まれれば命はないだろう。
ついでに森の魔物も掃討している為、混ざってしまっても分からないだろうから……
それはさておき、根本から風魔法で切り飛ばした木を、収納魔法に放り込んでいく。
現実の作業なら、片付ける作業が1番時間がかかる作業であるが、収納魔法を使えば一瞬である。
勿論、この木材も家の材料になるだろう。
これも、普通なら乾燥や加工に時間がかかる所だが、魔法とスキルでなんとかなるのだろう。
しかし、今は加工ではなく整地の時間である。
木を切り倒して収納にしまった後は、抜根である。
この作業の方が、先程の切り倒しよりはめんどくさい作業ではあるが、ステータスによるゴリ押しで1株づつ抜いていく。
ムツキのステータスにかかれば、なんと苦労もない。
一株ずつな為、先程魔法で一気にやってしまうより時間はかかるが、腰が痛くなる事もない。
そもそも、現実では重機を使う作業を、野菜のカブを抜くよりも簡単に抜いていく光景は異様であるのだが。
森が広かった為、抜根で1日使ってしまい、その日の作業は終了となった。
広々とした地面は切り株を抜いたのでボコボコに荒れ果てている。
これを、明日は押さえつけて整地していこうと思いながらムツキはぼんやりと周りを見渡した。
勿論、森を全て整地するわけではないので遠くにブラインド代わりに残っている木々が見えるが、張り切って整地した範囲が、思ったよりも広くなった事に、ムツキは自分がしたことながら苦笑いである。
しかし、見栄や立前といった事がある為、エクリア城やドラゴニア城よりも広い範囲を作って欲しいなどとシュナイゼルに言われているので広い分には問題ないだろう。
日が暮れてきた為に、ムツキはバンヤンハイの街へと帰る。
警備の騎士達を置いて帰る事に少しの申し訳なさを感じるのだが、街で待っている妻達を放っておいて野宿する訳にもいかない。
そもそも野宿してしまえば、騎士達に気を使わせてさしまうのだ。
ムツキは、せめてもの差し入れとして、収納の中の食材を騎士達に渡して、エレノア達の待つ街へと帰るのであった。
応援ありがとうございます!
45
お気に入りに追加
265
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる