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異世界転移編
第26話 納品
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別室へと案内されたムツキは、この際だからと収納魔法の肥しになってした魔物達を全て出していった。
メリーナルは出て来る魔物をテキパキと区分分けして集計していく。
部屋に入らなくなる前に別のスタッフにインカムの様な物で連絡を取り、集計を終えた魔物を部屋から運び出して行く。
魔物は大量に出て来るものの、どれも街周辺に現れる駆け出しの傭兵達が相手にしている魔物な為、驚かれる事もなく集計は進んでいく。
これの中にもし魔者であるオークが混ざっていれば騒ぎ、いや、大騒ぎになったのだろうが、あれは近衛騎士達が城に回収してしまっているので収納魔法の中には入っていないので、特に騒ぎになる事もなく、無事に集計は終了した。
「ムツキ、少しお話があります。
沢山の納品とてもありがたいのですが、魔物の種類的に街の周りに出る弱い魔物です。
ここまで大量にムツキだけで倒してしまうと駆け出しの傭兵達が路頭に迷ってしまう可能性があります。
ムツキの実力的にはもっと強い魔物を倒してもらいたいと思います」
ここでも、先程の傭兵達と同じ様な注意をされてしまった。
「一応ここは傭兵ギルドですので傭兵を優先しなければいけませんからね」
ムツキの内心を察してか、メリーナルは苦笑いでそう言った
「ムツキ、あなたも限定免許の取得をすれば初級の傭兵までには登録できる様になりますよ?」
限定免許。メリーナルの説明では、知識と技術があれば1日で取得できる原付免許みたいなものだった。
限定免許では初級の傭兵登録しかできない為、きちんと学校に通って資格を取るのが一般的だ。
それに、初級の傭兵登録はできるものの、傭兵カードに限定の文字が入る為、他の傭兵に馬鹿にされたり、依頼に限定不可などの指示があったりするので普通はおすすめしないそうだ。
しかし、そうは言っても傭兵に登録すると言うことは、傭兵ギルドの庇護下に入る事を意味する。
今のムツキの様に、納品に来る一般人と傭兵では魔物の買取額に差があるのは勿論な事、ギルドは傭兵の方を優先する為、実力があるなら傭兵と言う立場だけでもなっておいた方がお得では無いかと言う事だった。
本当は、学校に通ってちゃんと資格を取る事を薦めるそうだが。
ひとしきりメリーナルの話を聞いた後、ムツキは検討すると適当に相槌をうって傭兵ギルドを後にした。
初めは社畜根性で生活の為にどこかで働かなくてはと考えていたムツキだが、この世界では今のフリーター状態でも魔物の買取で生活できている。
今回など、納品数が多かった。いや、多すぎた為、結構な額を貰った。
だとすれば、どこかに所属して働く事に今の所メリットは感じないし、もしそこがブラック企業だった場合を考えるととても働く気にはなれなかった。
ブラック企業など、入社時の外から見たイメージからは分からないものだ。
ムツキもブラック企業で働こうと思って就職した訳では無かった訳だから。
ギルドを出て、今日はたくさん儲かったし少し豪華に外食しようと屋台の方に向かっていると、ムツキに声をかけて来る人物がいた。
「おい、そこの傭兵、お前に話があると言ってる方が居る。ついて来い」
「え、私ですか?」
ムツキは反射的に返事をしてしまった事を後悔する事になった。
メリーナルは出て来る魔物をテキパキと区分分けして集計していく。
部屋に入らなくなる前に別のスタッフにインカムの様な物で連絡を取り、集計を終えた魔物を部屋から運び出して行く。
魔物は大量に出て来るものの、どれも街周辺に現れる駆け出しの傭兵達が相手にしている魔物な為、驚かれる事もなく集計は進んでいく。
これの中にもし魔者であるオークが混ざっていれば騒ぎ、いや、大騒ぎになったのだろうが、あれは近衛騎士達が城に回収してしまっているので収納魔法の中には入っていないので、特に騒ぎになる事もなく、無事に集計は終了した。
「ムツキ、少しお話があります。
沢山の納品とてもありがたいのですが、魔物の種類的に街の周りに出る弱い魔物です。
ここまで大量にムツキだけで倒してしまうと駆け出しの傭兵達が路頭に迷ってしまう可能性があります。
ムツキの実力的にはもっと強い魔物を倒してもらいたいと思います」
ここでも、先程の傭兵達と同じ様な注意をされてしまった。
「一応ここは傭兵ギルドですので傭兵を優先しなければいけませんからね」
ムツキの内心を察してか、メリーナルは苦笑いでそう言った
「ムツキ、あなたも限定免許の取得をすれば初級の傭兵までには登録できる様になりますよ?」
限定免許。メリーナルの説明では、知識と技術があれば1日で取得できる原付免許みたいなものだった。
限定免許では初級の傭兵登録しかできない為、きちんと学校に通って資格を取るのが一般的だ。
それに、初級の傭兵登録はできるものの、傭兵カードに限定の文字が入る為、他の傭兵に馬鹿にされたり、依頼に限定不可などの指示があったりするので普通はおすすめしないそうだ。
しかし、そうは言っても傭兵に登録すると言うことは、傭兵ギルドの庇護下に入る事を意味する。
今のムツキの様に、納品に来る一般人と傭兵では魔物の買取額に差があるのは勿論な事、ギルドは傭兵の方を優先する為、実力があるなら傭兵と言う立場だけでもなっておいた方がお得では無いかと言う事だった。
本当は、学校に通ってちゃんと資格を取る事を薦めるそうだが。
ひとしきりメリーナルの話を聞いた後、ムツキは検討すると適当に相槌をうって傭兵ギルドを後にした。
初めは社畜根性で生活の為にどこかで働かなくてはと考えていたムツキだが、この世界では今のフリーター状態でも魔物の買取で生活できている。
今回など、納品数が多かった。いや、多すぎた為、結構な額を貰った。
だとすれば、どこかに所属して働く事に今の所メリットは感じないし、もしそこがブラック企業だった場合を考えるととても働く気にはなれなかった。
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ムツキもブラック企業で働こうと思って就職した訳では無かった訳だから。
ギルドを出て、今日はたくさん儲かったし少し豪華に外食しようと屋台の方に向かっていると、ムツキに声をかけて来る人物がいた。
「おい、そこの傭兵、お前に話があると言ってる方が居る。ついて来い」
「え、私ですか?」
ムツキは反射的に返事をしてしまった事を後悔する事になった。
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