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異世界転移編
第6話 夜戦
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リフドン以外の人に味塩コショウを売った時に3人からスキルを取得してしまった。
初めてリフドンに栄養剤を売った時にもスキルを取得した事を思うと、俺のこの《マルチ》と言うスキルは他人に物を売る事で相手のスキルをランダムで取得できる物なのだろう。
これはすごい壊れスキルだと思う。自分は商売人では無いのであれだが、もしかしたらリフドンさんの所でバイトでもすればスキル大量ゲットかもしれない。売り上げが自分に入るわけでは無いので働くだけでスキルがゲットできるかは分からないが。
食事を終えれば今日は早めに就寝だそうな。
明日は朝早くから出発するそうで、その分早く寝るのだとか。
夜はゲルトとダカンが交代で見張りをしてくれる様だ。
自分も、と言いたいところだが、自分のステータスでは力になれないので、任せて早めに休ませてもらう事にした。
___夜中
ダカンは、貧乏くじを引いた。
と言うほどでは無いが、ゲルトから夜の見張りを代わってすぐに動物の襲撃を受けたのは運が無い方だろう。
動物と言ってもこの辺りでは猪か狼が主だ。
今回は狼が5匹の群れ。
そのくらいならダカン1人でも対処できてしまうので、ゲルトを起こす必要もない。
こうやって、夜には肉食動物に襲われる。野宿をすればほぼ100%だろう。
だからダカン達の様な傭兵業が儲かるわけだ。
ダカンは、群れで襲って来る狼を苦も無く全滅させると、焚き火に枝を追加して火の番に勤しんだ。
結果、この日の夜はこの狼の群れだけが襲って来たので、ダカンは逆に眠気を抑える為に素振りなどをしながら過ごした。
___ダカンが狼を倒した頃、ムツキはガバッと馬車の中で飛び起きた。
周りにはリフドン達が寝ており、起こさなかった事に胸を一撫でした。
ムツキはおもむろに自分のステータスを確認した。
-ムツキ-level2
HP4
MP4
攻撃力4
防御力4
魔法攻撃力4
魔法防御力4
スキル:ねずみ算/マルチ/鑑定/剣術G/稲刈りG/算術G
レベルが上がっている。
やはり、先ほど頭に響いたレベルアップのアナウンスは間違いではなかった。
昨日まで地球のベットで寝ていたムツキにとって硬い馬車に寝転がるだけと言うのは熟睡できるはずもなく、すぐにアナウンスに気づいた訳だが、状況から察するに、見張りのゲルトかダカンのどちらかが襲って来た何かを倒したのだろう。
これが、この移動グループをパーティとして経験値が配分された普通の事なのか、それとも、《マルチ》の効果なのかはわからないが、これまでの《マルチ》の効果を見るとすごい効果なので期待したい。
そう思っていた時が俺にもありました。
翌朝、皆が起きた時にダカンから狼を倒した報告があり、ミールがレベルが上がった事を喜んでいた。
ミールはこの旅の中でどれだけレベルが上がるか楽しみだとも言っており、ダカンにお礼も言っていた。
どうやら、《マルチ》の効果では無く、ただ単にパーティに経験値が割り振られただけみたいである。
多分であるが、倒した本人以外が貰える経験値は微々たる物なのだろう。大体のゲームがそうである様に。でなければレベル1だった俺は城でもっと笑い物になっていたに違いない。
召喚された他の召喚者もレベル1だった為、追い出されたのはステータスの基礎値の低さや、スキルが詐欺だと取られた為だが、あの時惚けていたムツキは知る由もなかった。
朝食も済ませて、馬車の旅は再開される。
この後、馬車酔いにムツキが苦しむのはご愛嬌である。
初めてリフドンに栄養剤を売った時にもスキルを取得した事を思うと、俺のこの《マルチ》と言うスキルは他人に物を売る事で相手のスキルをランダムで取得できる物なのだろう。
これはすごい壊れスキルだと思う。自分は商売人では無いのであれだが、もしかしたらリフドンさんの所でバイトでもすればスキル大量ゲットかもしれない。売り上げが自分に入るわけでは無いので働くだけでスキルがゲットできるかは分からないが。
食事を終えれば今日は早めに就寝だそうな。
明日は朝早くから出発するそうで、その分早く寝るのだとか。
夜はゲルトとダカンが交代で見張りをしてくれる様だ。
自分も、と言いたいところだが、自分のステータスでは力になれないので、任せて早めに休ませてもらう事にした。
___夜中
ダカンは、貧乏くじを引いた。
と言うほどでは無いが、ゲルトから夜の見張りを代わってすぐに動物の襲撃を受けたのは運が無い方だろう。
動物と言ってもこの辺りでは猪か狼が主だ。
今回は狼が5匹の群れ。
そのくらいならダカン1人でも対処できてしまうので、ゲルトを起こす必要もない。
こうやって、夜には肉食動物に襲われる。野宿をすればほぼ100%だろう。
だからダカン達の様な傭兵業が儲かるわけだ。
ダカンは、群れで襲って来る狼を苦も無く全滅させると、焚き火に枝を追加して火の番に勤しんだ。
結果、この日の夜はこの狼の群れだけが襲って来たので、ダカンは逆に眠気を抑える為に素振りなどをしながら過ごした。
___ダカンが狼を倒した頃、ムツキはガバッと馬車の中で飛び起きた。
周りにはリフドン達が寝ており、起こさなかった事に胸を一撫でした。
ムツキはおもむろに自分のステータスを確認した。
-ムツキ-level2
HP4
MP4
攻撃力4
防御力4
魔法攻撃力4
魔法防御力4
スキル:ねずみ算/マルチ/鑑定/剣術G/稲刈りG/算術G
レベルが上がっている。
やはり、先ほど頭に響いたレベルアップのアナウンスは間違いではなかった。
昨日まで地球のベットで寝ていたムツキにとって硬い馬車に寝転がるだけと言うのは熟睡できるはずもなく、すぐにアナウンスに気づいた訳だが、状況から察するに、見張りのゲルトかダカンのどちらかが襲って来た何かを倒したのだろう。
これが、この移動グループをパーティとして経験値が配分された普通の事なのか、それとも、《マルチ》の効果なのかはわからないが、これまでの《マルチ》の効果を見るとすごい効果なので期待したい。
そう思っていた時が俺にもありました。
翌朝、皆が起きた時にダカンから狼を倒した報告があり、ミールがレベルが上がった事を喜んでいた。
ミールはこの旅の中でどれだけレベルが上がるか楽しみだとも言っており、ダカンにお礼も言っていた。
どうやら、《マルチ》の効果では無く、ただ単にパーティに経験値が割り振られただけみたいである。
多分であるが、倒した本人以外が貰える経験値は微々たる物なのだろう。大体のゲームがそうである様に。でなければレベル1だった俺は城でもっと笑い物になっていたに違いない。
召喚された他の召喚者もレベル1だった為、追い出されたのはステータスの基礎値の低さや、スキルが詐欺だと取られた為だが、あの時惚けていたムツキは知る由もなかった。
朝食も済ませて、馬車の旅は再開される。
この後、馬車酔いにムツキが苦しむのはご愛嬌である。
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