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優先順位の第一位は?
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なんか無言で、コーヒーを淹れてた(汗)コーヒーを淹れることに
集中してたワケじゃなくて、色んなことが頭の中と心の中で
グルグルしてたなぁ(苦笑)完全に自分の世界に入り込んじゃって、
アトランティーナと弦ちゃんに悪いことしちゃったかも(汗)
ふと顔を上げるとアトランティーナと弦ちゃんの笑顔があった。
何やら意味深な笑顔。なんか、イヤな予感がしないでもない。
でも、一緒に居るのに、独りで、どっかに行ってたっていう感覚は
あるから、突っ込まれても仕方ないかな(苦笑)
「な~に?二人してニヤニヤして」
「いや、ずいぶん遠くまで行ってたのかなと思って(笑)
でも、アトランティーナに聞いたら、よくあることだっていうから、
戻ってくるまで待ってたよ」
「あっ、ごめんなさい。ありがとう。なんかさ、3人で、分担して
後片付けしてる感じが嬉しくて、そこから色んな方向に考えが
飛びまくっちゃった(汗)」
「いいのよ。それで、ミウの中で、ちゃんと着地したんでしょ?」
「うん、まあね(汗)なんかさ、3人で、和気あいあいとした時間を
過ごしたじゃない?それで、家族のぬくもりってこんな感じなのかなって、
ホッコリしちゃったの。
私、小さい頃にママが死んじゃったから、パパしかいなかったじゃない?
でも、家族のぬくもりには、やっぱりお母さんが必要なんだなって
思ったんだけど、じゃ、パパが再婚して、新しいお母さんが来たら
良かったのかって言ったら、そういうことじゃなくて、なんかムズカシイな
って思ったんだ。
そこから、何が正解なんだろうって考えて、そもそも、恋愛でも、仕事でも
何でも正解とか不正解なんてものはなくて、人それぞれなんだろうなって
ところに着地したのね。
そしたら、なぜか前に派遣社員で来てた人のことを思い出したんだよね。
韓国籍の人で、韓国籍だってことで差別されて、イヤな思いをした人なんだけど、
そこから、人と違うと差別されちゃうっていうのが、どうなんだろう?って
ところにまで飛んじゃったの。私なんて、外国籍だけじゃなくて、宇宙人でも
フレンドリーで、楽しければ問題ないって思っちゃうのにさ(笑)
恋愛でも異性に恋するのが普通で、それ以外はタブーみたいなところがある
でしょ?でも、誰が誰を好きになっても、それは、その人の自由なワケで、
良いとか、悪いっていう話ではないじゃない?なんかさ、人と違うってだけで、
色眼鏡で見られちゃうのって、おかしいよねって。
歴史に名を残した人も、当時はきっと変わり者って思われてた人が多いと
思うんだよね。他の人が考えないようなこと、しないようなことをしたから
目立ったワケでしょ?
でも、そのお陰で、生活が便利になったり、世の中が変わったりして、
良い変化をもたらしたと思うんだ。だから、変わり者って言われる人って
必要だとも思うの。ま、私自身が変わり者だったりもするしね(笑)
それで、ありのままで生きるっていうのは、化粧をしないで、すっぴんで過ごす
とか、そういう見た目だけの話じゃなくて、自分が思う、感じる、心地良い自分で
いることなんじゃないのかなって。自分の価値観を持っていることが、自分軸で、
それを貫くことが大事なんじゃないのかなっていう結論に辿り着いたんだよね。
誰かの顔色を伺うんじゃなくて、自分が心地良いと思う状態で過ごすこと、
これが簡単なようで、意外と難しいのかなって思ったの」
「そう、本当にずいぶん遠くまで行っていたのね。でも、ミウの中で、結論が
見えたのなら、良かったわ。ね、弦夜、ちゃんと聞けば話してくれるでしょ?」
「そうですね。この短時間で、そこまでのことを考えて、自分なりの答えを
出せるって、ミウさんって、やっぱりスゴイ人なんですね」
「えっ、何!?二人で、何を話してたの?」
「いや、弦夜がミウのことを心配していたのよ。だから、たまに、どこかに
飛んで行っちゃうけど、少ししたら戻って来るし、聞けば教えてくれるからって
言っていたのよ。これがミウのスタイルだから私は尊重しているし、弦夜も
大事にしてあげてねって。ね、弦夜」
「はい!ちょっとビックリしたけど、知らなかったところを一つ知ることが
出来て良かったって思ってるよ。やっぱり、今日来て良かった。二人の時に
さっきみたいなことが起こったら、そのままそっとしておいてあげられ
なかったかもしれないからね」
「あっ、ごめんなさい。なんか、たまに自分だけの世界に入っちゃう
みたいなんだよね(汗)」
「ミウ、自覚はあったのね」
「ま、一応(苦笑)でも、アトランティーナが来てからかな、気づいたのは(汗)
ほら、一人で居る時は、気づかないでしょ?でも、アトランティーナと暮らす
ようになって、アトランティーナがニコニコしながら、<おかえり>って
言ってくれそうな顔してたりするから、『あっ、今、ちょっと飛んでっちゃって
たのかもしれない』って気づくようになった(笑)」
「弦夜、ミウに自覚はあるみたいよ」
「そう見たいですね(笑)でも、飛んで行く時に自覚はないみたいだから(汗)」
「うん、そこは自分でも分かんないんだよね(苦笑)いつ、そういうモードに
入るのかは、自分でも分かんない(笑)」
「でも、ミウさんは、ただボゥ~っと生きているわけではないということは
分かりました。いつも何かしら考えていて、自分の中で消化しているんだなって。
それは、アトランティーナから教えてもらったことを自分の中に落とし込んで
いるのかもしれないし、今まで疑問に思っていたことへの答えを見つけているの
かもしれないし・・・。
必要なタイミングで、答えは降りて来るから、それをキャッチしているのかも
しれない。いずれにしても、ミウさんにとっては、必要な時間なんだと思う。
だから、これからも、例えば僕と二人で過ごしている時でも遠慮なく、
飛んで行っちゃって良いと思うよ」
「ありがとう、弦ちゃん。私の周りには、良き理解者が多くて、有り難いよ。
アトランティーナも、いつもありがとう」
「いいえ、どういたしまして。じゃ、美味しいコーヒーも入ったみたいだし、
弦夜が買って来てくれたデザートを堪能しましょうね」
「は~い!」
「それにしても、些細なことから色々なことが派生していくんだね。
ちょっとビックリした」
「うん、そうなの。自分でも、どの方向に話が進んで行くのか、
分かんないんだけど、『あっ、そっか!』って、頭の中?心の中?で、
電球が点くような感じっていうのかなぁ。トースターからトーストが
飛び出して来る感じっていうのかなぁ。よく分かんないけど、突然、目の前が
明るくなって、楽しくなってきちゃうんだよね(笑)」
「なんとなく、その感覚、分かるような気がする。それは、楽しくて、
途中で、やめられないよね(笑)しかも、自分の今後に役立ちそうな
ことなら尚更だと思う。でも、自分でちゃんと着地できるから良いと思うよ。
そういう飛行なら、大歓迎だよ」
「そう言ってもらえると助かる。でも、弦ちゃん、今、飛行って言ったけど、
やっぱり私、飛んじゃってるのかな?」
「う~ん、どうなんだろうね。アトランティーナ、どうなの?」
「身体は、そのまま、ここにあるけど、ミウのスピリット、魂が飛び回って
いるんじゃないのかしら?弦夜も言っていたけど、魂は自由に飛び回りたいと
常に思っているでしょ?ただ、肉体の中に居ると、思うように動き回ることが
出来ないから、それが時として、フラストレーションになってしまうことも
あるけど、ミウの場合は、自由に飛び回れるということだと思うの」
「えっ、それって私が異常ってこと?」
「いいえ、異常なのではなくて、とても良い状態にあるということよ。
今のミウは、周りの意見が目に惑わされることなく、自分が良いと思うことを
選べるようになったでしょ?その結果として、スピリット、魂も自由に
なれたんだと思うの。
子供の頃のミウは、周りの目や意見を気にして、自分の思うようには
動けなかったけど、大人になって、少しずつ自分を取り戻し始めて、
私と出会ったことで、何かが弾けたじゃない?(笑)それが、功を奏したと
いうことね」
「やっぱり、今の私があるのはアトランティーナのお陰なんだよね。
だって、大人になったからと言って、何も変わらなかったんだもん。
本当に必要なことは、学校も親も、誰も教えてくれないでしょ?
だから、アトランティーナと出会って、色々なことを教わることが出来て、
本当に良かったと思ってる。
それに、アトランティーナは、私が抱えてた疑問にも漏れなく答えて
くれるしね。しかも、答えが明快だから、私の中にある扉が一つずつ、
カチッて音がして開いていく感じ。だから、ずっと鍵がかかってて、
錆びちゃったかもしれない扉の鍵もアトランティーナに開けてもらってる
っていう感覚なんだよね」
「なんか、その感覚も分かるような気がする。それはきっと、
とっても気持ちが良いことだよね」
「そう!そうなの!めっちゃ気持ちが良いんだよ」
「そう、それは良かったわね。ほら、もう、せっかくお皿に並べたのに、
表面が乾いちゃうわよ。コーヒーも冷めちゃうし!あとは、向こうで座って、
デザートを食べながら話しましょう」
「あっ、いけない。また、やっちゃった(汗)アトランティーナと話してると、
つい、話が弾んじゃうんだよね。それで、際限なく話しちゃって、
止まらなくなっちゃうの(笑)じゃ、一旦、ここで区切ろうね。
弦ちゃんのデザートも味わいたいし」
「ええ、そうしましょう。あと、最後にミウの着地点について、ひと言で
まとめておくわね」
「あっ、それ、めっちゃ嬉しいかも!」
「ミウが出した結論をひと言で表現すると、優先順位の第一位を常に
自分にするということになるわね。だから、迷った時には、自分は
どうしたいのかということを自分自身に聞いてみると良いわ」
「あ、確かにそうだね。うわっ、これでまた一つ、私のルールが
出来た!迷った時は、自分がどうしたいのかを聞く。それで、自分が
一番心地良いって感じるものを選ぶんだね。うん、分かった!
ありがとう、アトランティーナ!」
「じゃ、今度こそ、デザートとコーヒーを頂きましょうね」
「は~い!なんか、めっちゃスッキリしたから、存分にデザートを
楽しめそう(笑)」
<次回へ続く>
集中してたワケじゃなくて、色んなことが頭の中と心の中で
グルグルしてたなぁ(苦笑)完全に自分の世界に入り込んじゃって、
アトランティーナと弦ちゃんに悪いことしちゃったかも(汗)
ふと顔を上げるとアトランティーナと弦ちゃんの笑顔があった。
何やら意味深な笑顔。なんか、イヤな予感がしないでもない。
でも、一緒に居るのに、独りで、どっかに行ってたっていう感覚は
あるから、突っ込まれても仕方ないかな(苦笑)
「な~に?二人してニヤニヤして」
「いや、ずいぶん遠くまで行ってたのかなと思って(笑)
でも、アトランティーナに聞いたら、よくあることだっていうから、
戻ってくるまで待ってたよ」
「あっ、ごめんなさい。ありがとう。なんかさ、3人で、分担して
後片付けしてる感じが嬉しくて、そこから色んな方向に考えが
飛びまくっちゃった(汗)」
「いいのよ。それで、ミウの中で、ちゃんと着地したんでしょ?」
「うん、まあね(汗)なんかさ、3人で、和気あいあいとした時間を
過ごしたじゃない?それで、家族のぬくもりってこんな感じなのかなって、
ホッコリしちゃったの。
私、小さい頃にママが死んじゃったから、パパしかいなかったじゃない?
でも、家族のぬくもりには、やっぱりお母さんが必要なんだなって
思ったんだけど、じゃ、パパが再婚して、新しいお母さんが来たら
良かったのかって言ったら、そういうことじゃなくて、なんかムズカシイな
って思ったんだ。
そこから、何が正解なんだろうって考えて、そもそも、恋愛でも、仕事でも
何でも正解とか不正解なんてものはなくて、人それぞれなんだろうなって
ところに着地したのね。
そしたら、なぜか前に派遣社員で来てた人のことを思い出したんだよね。
韓国籍の人で、韓国籍だってことで差別されて、イヤな思いをした人なんだけど、
そこから、人と違うと差別されちゃうっていうのが、どうなんだろう?って
ところにまで飛んじゃったの。私なんて、外国籍だけじゃなくて、宇宙人でも
フレンドリーで、楽しければ問題ないって思っちゃうのにさ(笑)
恋愛でも異性に恋するのが普通で、それ以外はタブーみたいなところがある
でしょ?でも、誰が誰を好きになっても、それは、その人の自由なワケで、
良いとか、悪いっていう話ではないじゃない?なんかさ、人と違うってだけで、
色眼鏡で見られちゃうのって、おかしいよねって。
歴史に名を残した人も、当時はきっと変わり者って思われてた人が多いと
思うんだよね。他の人が考えないようなこと、しないようなことをしたから
目立ったワケでしょ?
でも、そのお陰で、生活が便利になったり、世の中が変わったりして、
良い変化をもたらしたと思うんだ。だから、変わり者って言われる人って
必要だとも思うの。ま、私自身が変わり者だったりもするしね(笑)
それで、ありのままで生きるっていうのは、化粧をしないで、すっぴんで過ごす
とか、そういう見た目だけの話じゃなくて、自分が思う、感じる、心地良い自分で
いることなんじゃないのかなって。自分の価値観を持っていることが、自分軸で、
それを貫くことが大事なんじゃないのかなっていう結論に辿り着いたんだよね。
誰かの顔色を伺うんじゃなくて、自分が心地良いと思う状態で過ごすこと、
これが簡単なようで、意外と難しいのかなって思ったの」
「そう、本当にずいぶん遠くまで行っていたのね。でも、ミウの中で、結論が
見えたのなら、良かったわ。ね、弦夜、ちゃんと聞けば話してくれるでしょ?」
「そうですね。この短時間で、そこまでのことを考えて、自分なりの答えを
出せるって、ミウさんって、やっぱりスゴイ人なんですね」
「えっ、何!?二人で、何を話してたの?」
「いや、弦夜がミウのことを心配していたのよ。だから、たまに、どこかに
飛んで行っちゃうけど、少ししたら戻って来るし、聞けば教えてくれるからって
言っていたのよ。これがミウのスタイルだから私は尊重しているし、弦夜も
大事にしてあげてねって。ね、弦夜」
「はい!ちょっとビックリしたけど、知らなかったところを一つ知ることが
出来て良かったって思ってるよ。やっぱり、今日来て良かった。二人の時に
さっきみたいなことが起こったら、そのままそっとしておいてあげられ
なかったかもしれないからね」
「あっ、ごめんなさい。なんか、たまに自分だけの世界に入っちゃう
みたいなんだよね(汗)」
「ミウ、自覚はあったのね」
「ま、一応(苦笑)でも、アトランティーナが来てからかな、気づいたのは(汗)
ほら、一人で居る時は、気づかないでしょ?でも、アトランティーナと暮らす
ようになって、アトランティーナがニコニコしながら、<おかえり>って
言ってくれそうな顔してたりするから、『あっ、今、ちょっと飛んでっちゃって
たのかもしれない』って気づくようになった(笑)」
「弦夜、ミウに自覚はあるみたいよ」
「そう見たいですね(笑)でも、飛んで行く時に自覚はないみたいだから(汗)」
「うん、そこは自分でも分かんないんだよね(苦笑)いつ、そういうモードに
入るのかは、自分でも分かんない(笑)」
「でも、ミウさんは、ただボゥ~っと生きているわけではないということは
分かりました。いつも何かしら考えていて、自分の中で消化しているんだなって。
それは、アトランティーナから教えてもらったことを自分の中に落とし込んで
いるのかもしれないし、今まで疑問に思っていたことへの答えを見つけているの
かもしれないし・・・。
必要なタイミングで、答えは降りて来るから、それをキャッチしているのかも
しれない。いずれにしても、ミウさんにとっては、必要な時間なんだと思う。
だから、これからも、例えば僕と二人で過ごしている時でも遠慮なく、
飛んで行っちゃって良いと思うよ」
「ありがとう、弦ちゃん。私の周りには、良き理解者が多くて、有り難いよ。
アトランティーナも、いつもありがとう」
「いいえ、どういたしまして。じゃ、美味しいコーヒーも入ったみたいだし、
弦夜が買って来てくれたデザートを堪能しましょうね」
「は~い!」
「それにしても、些細なことから色々なことが派生していくんだね。
ちょっとビックリした」
「うん、そうなの。自分でも、どの方向に話が進んで行くのか、
分かんないんだけど、『あっ、そっか!』って、頭の中?心の中?で、
電球が点くような感じっていうのかなぁ。トースターからトーストが
飛び出して来る感じっていうのかなぁ。よく分かんないけど、突然、目の前が
明るくなって、楽しくなってきちゃうんだよね(笑)」
「なんとなく、その感覚、分かるような気がする。それは、楽しくて、
途中で、やめられないよね(笑)しかも、自分の今後に役立ちそうな
ことなら尚更だと思う。でも、自分でちゃんと着地できるから良いと思うよ。
そういう飛行なら、大歓迎だよ」
「そう言ってもらえると助かる。でも、弦ちゃん、今、飛行って言ったけど、
やっぱり私、飛んじゃってるのかな?」
「う~ん、どうなんだろうね。アトランティーナ、どうなの?」
「身体は、そのまま、ここにあるけど、ミウのスピリット、魂が飛び回って
いるんじゃないのかしら?弦夜も言っていたけど、魂は自由に飛び回りたいと
常に思っているでしょ?ただ、肉体の中に居ると、思うように動き回ることが
出来ないから、それが時として、フラストレーションになってしまうことも
あるけど、ミウの場合は、自由に飛び回れるということだと思うの」
「えっ、それって私が異常ってこと?」
「いいえ、異常なのではなくて、とても良い状態にあるということよ。
今のミウは、周りの意見が目に惑わされることなく、自分が良いと思うことを
選べるようになったでしょ?その結果として、スピリット、魂も自由に
なれたんだと思うの。
子供の頃のミウは、周りの目や意見を気にして、自分の思うようには
動けなかったけど、大人になって、少しずつ自分を取り戻し始めて、
私と出会ったことで、何かが弾けたじゃない?(笑)それが、功を奏したと
いうことね」
「やっぱり、今の私があるのはアトランティーナのお陰なんだよね。
だって、大人になったからと言って、何も変わらなかったんだもん。
本当に必要なことは、学校も親も、誰も教えてくれないでしょ?
だから、アトランティーナと出会って、色々なことを教わることが出来て、
本当に良かったと思ってる。
それに、アトランティーナは、私が抱えてた疑問にも漏れなく答えて
くれるしね。しかも、答えが明快だから、私の中にある扉が一つずつ、
カチッて音がして開いていく感じ。だから、ずっと鍵がかかってて、
錆びちゃったかもしれない扉の鍵もアトランティーナに開けてもらってる
っていう感覚なんだよね」
「なんか、その感覚も分かるような気がする。それはきっと、
とっても気持ちが良いことだよね」
「そう!そうなの!めっちゃ気持ちが良いんだよ」
「そう、それは良かったわね。ほら、もう、せっかくお皿に並べたのに、
表面が乾いちゃうわよ。コーヒーも冷めちゃうし!あとは、向こうで座って、
デザートを食べながら話しましょう」
「あっ、いけない。また、やっちゃった(汗)アトランティーナと話してると、
つい、話が弾んじゃうんだよね。それで、際限なく話しちゃって、
止まらなくなっちゃうの(笑)じゃ、一旦、ここで区切ろうね。
弦ちゃんのデザートも味わいたいし」
「ええ、そうしましょう。あと、最後にミウの着地点について、ひと言で
まとめておくわね」
「あっ、それ、めっちゃ嬉しいかも!」
「ミウが出した結論をひと言で表現すると、優先順位の第一位を常に
自分にするということになるわね。だから、迷った時には、自分は
どうしたいのかということを自分自身に聞いてみると良いわ」
「あ、確かにそうだね。うわっ、これでまた一つ、私のルールが
出来た!迷った時は、自分がどうしたいのかを聞く。それで、自分が
一番心地良いって感じるものを選ぶんだね。うん、分かった!
ありがとう、アトランティーナ!」
「じゃ、今度こそ、デザートとコーヒーを頂きましょうね」
「は~い!なんか、めっちゃスッキリしたから、存分にデザートを
楽しめそう(笑)」
<次回へ続く>
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