ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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一歩ずつ着実に・・・

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やっぱり、自分だけで考えるんじゃなくて、アトランティーナに
聞いてもらって良かった。さっきまでのモヤモヤした感じ、
キレイさっぱり無くなったから(笑)

しっかり勉強して、自分の中に12星座と5惑星のデータを落とし込んで、
日常生活に大いに役立てていこうと思う。

ん?<データを落とし込んで>っていう表現、もしかしたら、私の中にある
乙女座が発言してるのかも!?ってことは、さっきまで反対派だった乙女座が、
一転して味方になったってことなのかな?ま、どっちでもいっか(笑)

「じゃ、水星天秤座から始めるわよ。大丈夫?」

「はい、大丈夫です」

「はい、じゃ、水星の天秤座からね。水星が天秤座に居る人は、
社交家で、優れたコミュニケーション能力が備わっているの。
人と会話しながら、情報を交換することに喜びを見出すタイプね。

一方的に情報を発信したり、収集したりするよりは、お互いがフェアに
やりとりできるようにすることが得意だから、交渉などの場では、その能力を
発揮するわね。あと、偏りなく、公平に判断するもこともできて、
人の意見を調整したり、間に入って、場を取り持つことも得意よ。
色々な意見が出たとしても、上手に落とし所を見つける能力にも優れているのが、
水星天秤座です。

では次、蠍座ね。水星が蠍座に居る人は、物事を深く深~く追求していきます。
自分が興味を持った分野をとことん掘り下げていくの。好き嫌いが激しいから、
たとえマニアックな内容だったとしても、自分が好きなことを発信していくと
良いわね。続けていけば、いつの間にかプロ並みの知識を身につけているはずよ。

洞察力が鋭いから、物事の本質を見抜くことも得意。相手の嘘や表面的に
取り繕った言葉もすぐに気づいてしまうところもあるの。だから、水星が蠍座に
居る人に対して、嘘は禁物ね。一度でも嘘をついてしまうと、その後、絶対に
信じてくれなくなるから(汗)

あと、必要な情報を判断して、取捨選択しながら、価値のあるものだけを
残していく選別能力も優れているのよ。

では次、射手座。水星が射手座に居る人は、向上心が豊かで、博識な人が
多いわね。自分が興味を持つテーマをひたすら追い求めて情報を得ようと
するタイプ。哲学的なことや精神的なことにも興味あるし、
難解で高尚な事柄を好む習性があるわね。

単に知識をインプットソウルだけじゃなくて、自分の世界いや可能性を
広がることを特に大切にする傾向があるの。生きる目的や人生について、
常に考えているから、自ずとと発信内容もそういった内容になることが
多いわね。

じゃ次、山羊座。水星が山羊座に居る人は、根気よく取り組んで、知識を
確実に積み上げていくの。何かを習得するために、ある程度の時間を
必要とするけど、途中で投げ出すことなく、地道に努力を続けることが
出来るのよね。長期的な計画に基づいて、目標の実現に向けて、
着々と進んで行ける人。

目標から逆算して、日々の計画に落とし込んで、毎日、着実に
こなしていける体制を整えるタイプ。現実に基づいた合理的な判断ができる
常識人でもある。面白みには欠けるけど、管理職とか、マネージメントで
才能を発揮するタイプね。

はい、次は、水瓶座。水星が水瓶座に居る人は、仲間意識が強くて、
協力しながら物事を成し遂げることが出来るタイプ。仕事でも
プライベートでも、みんなをまとめるリーダー役になることもあるかな。

色々な人の考えや意識を上手に取りまとめていく能力がある一方で、
既成概念に捉われることなく、独自のオリジナリティーを大切にするの。

自由な発想から、時々、あっと驚くような斬新なアイデアを思いつくことも
あるわ。独自の世界観を大切にして、自分にしか出来ない発信をしていくと
良いんじゃないかしらね。

はい、じゃ最後、魚座ね。水星が魚座に居る人は、あらゆることを感覚で
受け取る能力がとても強いの。魚座の意識は、広大な海だからね。
大量の情報や知識が流れ込んでくるけど、その中から感覚的に必要なものを
キャッチして、流れる情報をイメージで捉えたりするのね。

想像力が豊かで、フッとインスピレーションを受け取ることも得意。
一緒に居る相手の感情を感じて、影響を受けやすいから、自分なりのルールを
持つようにすると良いわね。魚座の豊かな感性を活かして、アートの分野で
活躍したり、人々の意識に浸透するような作品を生み出すことが
出来るかもしれないわね。

はい、これで、水星の12星座は終わり。ここまでで何か質問とか、
分からないことはある?」

「う~ん、とりあえず大丈夫かな。ここから、自分の中に落とし込んで
いくから、質問は後日、出てくるかもしれない。でも、質問っていうより、
そのままを覚えるしかないんだよね、星って。違う?」

「まぁ・・・そうね。覚えないと何も始まらないという感じかしら。
ミウは、記憶力が良いから、教えて欲しいって言われた時に引き受けたけど、
そうじゃなかったら、断っていたかもしれないわね(苦笑)」

「えっ、なんで?」

「だって、覚えることがありすぎて、途中で、ギブアップする可能性の方が
高いもの。それに、一生懸命教えても、全く身につかなかったら、残念でしょ?

それに、私だけじゃなくて、教えて欲しいって言った人にとっても、
無駄な労力と時間になってしまうじゃない。それは、もったいないわよね。
もっと有意義に使った方が、お互いのためでしょ?」

「まぁ・・・そうかもね(苦笑)でも、私は、この時間と労力、
アトランティーナの分も含めて、絶対に無駄にしない!そんな勿体無いこと、
しないから安心してね」

「頼もしいわね。ミウがそういう子だということは、充分すぎるほど
分かっているから、最初から何も心配していないわ。じゃなかったら、
引き受けていないもの」

「そうだよね。だって、最初の頃は、アトランティーナ、あまり乗り気じゃ
なかったっていうか、教えるつもり、なかったでしょ?」

「まぁ、そうね。だって、お互いに大変だから(苦笑)」

「確かに大変だね(汗)でも、大変なんだけど、楽しんでる私もいるの。
新しいこと、知らないことを知っていく過程は、何度経験しても良いよね。
今まで使ってなかった脳ミソが使われてる感じがして嬉しいし、それに伴って、
私自身がどんどん活性化していくような感じもして、気持ち良いんだよね」

「ミウって、ホントに面白いわよね。でも、何に対しても前向きで、
努力をするところ、そして、素直に人の話を聞くことができて、
行動することも出来るというのは、本当に素晴らしい資質だと思うわ。
そういうミウだから、何でも教えたくなっちゃうのよね」

「ありがとう、アトランティーナ!いっぱい勉強して、いっぱい知識を
増やしていくね。それで、寿命を迎えた時も両手を伸ばして、何かを
掴み取ろうとしながら、最期を迎えたいんだよね。それが、私の理想かな(笑)」

「何の話をするのかと思えば(笑)そんな先のことは良いから、今よ、今!
目の前のことにしっかりと目を向けて、一歩ずつ着実に進んで行って
ちょうだいね」

「はい!必ず、そうします!」

「あら、新しいフレーズね。<必ず、そうします>・・・良い言葉ね」

「うん!私も思った(笑)私が考えたんじゃなくて、勝手に口が言ってたの。
だからきっと、自分では意識することが出来ない部分の領域からの発言
だったんだと思う。今、言った後、私も背筋が伸びた気がしたから(笑)」

「きっと、そういうことなのね。これからのミウが楽しみね。
じゃ、ここでランチにしましょうね。ランチが終わったら、金星と火星を
やって終了。なんとか、駆け足ではあるけど、今日中に終わりそうね」

「う、うん。そうだね(汗)でも1日で終わってくれて良かった。
っていうか、その後、覚えないと意味がないから、私にとっては、
先は長いけどね(苦笑)」

「でも、私が近くにいるんだから、分からなくなったり、『あれっ?』って
思った時には、すぐに聞けるから良いでしょ?」

「そう!それが一番、有り難いんだよね。どこかに行かなきゃダメだったり、
時間が決まってたりすると、結局、聞けないままで、終わっちゃって、
分からないままになっちゃうんだよね。そうすると、やる気も失せちゃうし、
中途半端な感じになっちゃうの。でも、アトランティーナが先生だと
それがないから、ホント、嬉しいんだ」

「そう、それは良かったわ。じゃ、また遅くなっちゃうから、ランチの準備、
始めましょう」

「あっ、そうだね!一緒に準備しよう!」


<次回へ続く>
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