ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

文字の大きさ
上 下
165 / 297

魔法がいっぱい

しおりを挟む
キッチンタイマー、優秀だね(苦笑)タイマーをセットしてるのも
忘れて、楽しくお喋りしてたから、けたたましい音に本気で
ビックリしちゃった(笑)タイマーをセットしてなかったら、
エンドレスでお喋りしてて、勉強どころじゃなかったかも(汗)

セットして、大正解だった。ちょっと残念ではあるんだけどね(苦笑)
でも、そんなことは言ってられない!だって、早く星のこと、
ちゃんと理解したいんだもん。

「アトランティーナ、キッチンタイマー、セットしといて正解だったね。
じゃなかったら、エンドレスで喋ってたかも(笑)気がついたら、
外が暗くなってた・・・なんてこともあったかもしれないね」

「そうかもしれないわね(笑)だって、タイマーが鳴った時、
ミウ、肩がビクッとなって、本当にビックリしていたものね。
私もちょっとビックリしたけど(笑)」

「そうなの!タイマー、セットしてるの、すっかり忘れちゃって
たんだよね(笑)」

「じゃ、そろそろ始める?」

「うん!早く星のこと知りたいしね。アトランティーナとのお喋りタイムも
楽しいけど、勉強を進めたいって、今は思うから」

「何か、知りたいことがあるというのは、良いことね。
それが、今のミウの糧になっていくから」

「うん。そう思う。じゃ、お願いします」

「はい。じゃ、12星座の時と同じように、テキストは用意していません。
こちらもザックリという感じで、進めていくわね」

「は~い。ちゃんとメモるから大丈夫です」

「でも、メモを取ることに一生懸命になってしまうと、話が入って
いかないから、聞くことを優先してね。分からないことがあったら、
その都度、言ってください。後にしようって思っていると、
何を聞きたかったのか、忘れてしまっていることが多いからね」

「は~い!しっかり聞くし、分からなかったり、疑問に思ったら、
その時すぐに聞きます」

「よろしい。では、始めます。

昨日も話したけど、占星術というのは、太陽・月・水星・金星・火星・木星・
土星・天王星・海王星・冥王星という10個の惑星と12個の星座、
そして、12ハウス、それぞれの惑星が形成する角度、
12星座の守護惑星との関係性から読み解いていきます。

でも、今回は、太陽・月・水星・金星・火星という5個の惑星と
12星座だけを取り上げて、お話しを進めて行きます。
この5個の惑星が個人に影響を与えるパーソナル・プラネットと
呼ばれる惑星だから。ここまでは、大丈夫かしら?」

「はい、大丈夫です」

「じゃ、続けるわね。12星座の守護惑星については、
全部、お話しをします。ということで、まずは、12星座の守護惑星について、
話を進めていくわね。

牡羊座は火星、牡牛座は金星、双子座は水星、蟹座は月、獅子座は太陽、
乙女座は水星、天秤座は金星、蠍座は冥王星、射手座は木星、山羊座は土星、
水瓶座は天王星、魚座は海王星です。

天王星、海王星、冥王星は、20世紀になってから発見された惑星で、
といっても現在では、冥王星は惑星からは外されてしまっているけど、
今、言った守護惑星は、20世紀以降に適用されている守護惑星なの。

それ以前の占星術を古典占星術と呼ぶんだけど、古典占星術では、
蠍座は火星、水瓶座は土星、魚座は木星ということになるわ。

星とアロマを対応させるメディカル・アストロロジーというのがあるんだけど、
こちらは17世紀に発見されたものだから、古典占星術の守護惑星が
適応されているの。まぁ、これは余談なんだけど、最後に、少しだけ話を
しようかなって思っているから、その時にまたお話しするわね。

この守護惑星については、メモしておいた方が良いと思うから、
少し、メモを取る時間をとるわね」

「うん、ありがとう。助かる」

「じゃ、もう一度、いうわね。牡羊座は火星、牡牛座は金星、双子座は水星、
蟹座は月、獅子座は太陽、乙女座は水星、天秤座は金星、蠍座は冥王星、
射手座は木星、山羊座は土星、水瓶座は天王星、魚座は海王星。大丈夫?」

「うん。あの・・・」

「何かしら?」

「同じ惑星が守護惑星の星座もあるんだね。双子座と乙女座の守護惑星は
水星で、牡牛座と天秤座の守護惑星は金星。これで合ってるの?」

「ええ、合っているわよ。惑星には、様々な意味があるから、複数の星座を
担当していても問題ないのよ。意味っていうのは、解釈によって変わるという話を
したでしょ?そう考えるとたくさんの意味があっても不思議ではないわよね」

「なるほどね。じゃ、単純に、牡羊座の守護惑星は火星って感じに
覚えちゃった方が良いね」

「そうね。意味は惑星を勉強している中で、理解できると思うし、
繋げながら勉強すると良いかもしれないわね。例えば、火星が牡羊座に居る
という場合、この火星のパワーが発揮されることになるのよ。
これは、他の惑星でも言えることだから、その辺りも見ていくと
面白いと思うわよ」

「うん!そうする。あっ、あと、さっきメディカルなんとかって言ってたでしょ?
あれは何?」

「惑星に対応したハーブやアロマがあるの。
17世紀にイギリスのハーバリストであり、アストロロジストだった
ニコラス・カルペパーという人が発見したんだけどね。

当時の薬はハーブだったんだけど、薬は貴族や教会だけのもので、
庶民には行き渡らなかったの。それを庶民にも処方していた人よ。

彼は、病気の相談を受けているうちに星と関係があることに気づいたの。
でも、庶民にハーブを処方したことで、何度も投獄されてしまったのよね。
それでも、諦めずに庶民にハーブを渡していた人なのよ。

その彼が残した書物を元に研究が進められて、
メディカル・アストロロジーとして現代に残されているの」

「へぇ~、そのニコラスさんっていう人、スゴイね。投獄されても止めないって、
信念があったんだろうね。私だったら、どうしたんだろうって考えちゃう。」

「そうね。投獄されても続けるというのは、頭が下がるわよね。
彼のお陰で病気が治った人もいるだろうし、現代にも引き継がれて、
香りやハーブティーで、心と身体を癒すことに使われているんだから、
彼も頑張った甲斐があったというものね」

「ハーブティー、私、結構好きだよ。でも、今までは、自分で買ってまでは
飲まなかったけど、これからは、飲むようにしてみようかな。
これからは、ハーブティーを飲む時、ニコラスさんに思いを馳せて
みたりして・・・」

「そうね。でも、ミウ、ニコラスのことは、すぐに忘れちゃいそうだけどね(笑)
いずれにしても、ハーブティーは、身体の中を洗ってくれるから、ハーブティーを
飲む習慣をつけるのは、とても良いと思うわよ」

「えっ、そうかなぁ。忘れちゃったとしても、たぶん、私の深い領域には、
その情報がストックされるワケじゃない?だったら、いっかな(笑)
じゃ、これからは、ハグとハーブティーを習慣にする!

なんかさ、ハグも魔法だったけど、ハーブも魔法みたいだね。アロマもそっか。
そう考えると、私たちの日常って、魔法がいっぱいあるんだね。っていうか、
魔法に囲まれてるみたい。魔法っていうと、なんか特別なことのように
感じるけど、そうじゃないんだね。なんか不思議な感じもするけど、
ちょっとワクワクするね」

「確かにそうかもしれないわね。魔法っていうと、映画や物語の影響で、
杖を振り回して、何かを出したり、何かを動かしたりというイメージがあるけど、
実際は、そうじゃなくて、私たちの日常に溢れているのよね。

だから、みんな、魔法使いなのよ。じゃ、ハーブティーを飲みながら、
少しだけ休憩して、太陽から話を進めていくわね」

「は~い。みんな、魔法使いって、ワクワクするね。アトランティーナは、
魔法使いみたいだけど、私もってことなんだよね。なんか、嬉しくなって
きちゃった(笑)

じゃ、ハーブティーは・・・アトランティーナが挿れてくれる?
確か、家に少しだけあったよね?」

「良いわよ。じゃ、ハーブティーを味わってから、始めましょうね」

「やった~!」


<次回へ続く>
しおりを挟む

処理中です...