ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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生きることの基盤

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チャクラの勉強をする前に、私の中にあった疑問を解決しようと
思ったら、思いがけず、私のルーツを知ることになっちゃった。
でも、知ることが出来て良かった。

ずっと、私の中で、消化不良だったことが、スッキリした気分。
もしかしたら、まだ、私に話していないことがあるのかもしれないけど、
きっと、時が来たら、アトランティーナは話してくれるに違いない。
アトランティーナは、そういう人だから。あっ、人じゃないか(笑)

とっても濃い時間で、めちゃくちゃ時間がかかったような感じがしたんだけど、
まだ、お昼を少し回ったくらいで、逆にビックリしちゃった。
中身が濃い話をする時って、聞く側も話す側もめっちゃエネルギーを使うから、
そう感じるのかもしれないね。

だから、まだ、充分にチャクラのことを聞ける時間があるんだ♪良かった。
だって、私のルーツだけで1日が終わっちゃうのって、
ちょっと、なんだかなぁって感じじゃない?
でも、ちょっとだけ疲れちゃったのは事実。
アトランティーナは、大丈夫なのかなぁ?

「ね、アトランティーナ、お昼、どうする?いつも休みの日って、朝と昼を
一緒にしちゃってたけど、今日は、チャクラの勉強をするから、
朝ご飯、食べたじゃない?それに、めっちゃ濃い話したから、
少しブレイク・タイムを挟んだ方が良いのかなって思うんだけど・・・。
どうかな?」

「私もそう思ってたところ。もの凄く時間が経ったように感じてたけど、
まだ、お昼を少し回ったくらいなのね。4、5時間くらい話してたように
感じてたけど、2、3時間くらいだったのね(苦笑)
でも、これなら、ランチしても、まだ、充分にチャクラの話も出来るわね」

「うん。私も思ってたより時間が経ってなかったから、
ビックリしたんだよね(汗)」

「もしかしたら・・・。ウフッ」

「何よ、その意味深な笑いは!(笑)ね、何?何か特別なことが起こったの?」

「大天使の中にメタトロンっていう、元は人間で預言者だった天使がいるの。
その大天使は、時間をコントロールすることが出来るのね。
だから、もしかしたら、大天使メタトロンが、ちょちょっと時間の操作を
してくれたのかな・・・と思っただけよ」

「えっ、そんな大天使が居るの?」

「ええ。そうだ!大天使メタトロンは、チャクラとも関係が深いから、
たぶん、いいえ、きっと力を貸してくれたんだと思うわ」

「ね、アトランティーナの力で、今、ここに大天使メタトロンを
呼び出すことは出来ないの?」

「呼び出して、どうするつもり?」

「お礼が言いたいの」

「だったら、呼び出さなくても、言えば良いんじゃない?姿が見えなくても、
大天使は、エネルギー体だから、感謝の気持ちを届けることは出来るわよ」

「あっ、そっか。大天使メタトロンさん、力を貸してくれて、ありがとう。
この後、チャクラの勉強をするので、その時も力を貸してもらえたら
嬉しいです。よろしくお願いします」

「もう、ミウったら!ちゃっかりしてるわね(笑)
じゃ、お昼は、どうしようか・・・。パスタでも茹でる?
ひき肉とトマトがあるから、ミートソースでも作ろうか?」

「あっ、それ、賛成!じゃ、私、サラダ作るね」

「うん、お願い」

ご飯を食べるのも早いんだけど、アトランティーナと一緒にご飯を作る時も
めっちゃ早いんだよね。たぶん、アトランティーナの動きに無駄が
ないからだと思う。私独りだった時は、それなりに時間がかかってたっていうか、
ここまで、早くは出来なかったと思うから。何をやってもアトランティーナには、
敵わないや。でも、この敵わないっていうのがまた、なんか、心地良いって
いうか、嬉しいっていうか・・・。やっぱり、私、変だよね(笑)

サクサクッと作って、あっという間にランチの食卓が出来上がって、
パパッと済ませちゃった。あとは、食後のコーヒーを淹れるだけ。
コーヒー飲みながら、チャクラの勉強も始めようと思ってるんだ。

「ね、アトランティーナ、コーヒー淹れるけど、コーヒー飲みながら、
チャクラの勉強、始めちゃう感じで良いよね?」

「ええ。そのつもりだったわよ」

「良かった。じゃ、コーヒー淹れる準備しても良い?」

「ミウのタイミングで良いわよ」

「ありがとう。じゃ、準備するね」

コーヒーは、サクサクッて感じじゃなくて、丁寧に淹れよう。
だって、その方が香りも立つし、美味しく淹れられるからね。

アトランティーナは、ゆったり寛いでるけど・・・。教える気、あるよね?

「アトランティーナ、しっかり寛いじゃってるけど、
準備とかしなくて良いの?」

「何の準備?だって、チャクラの話でしょ?」

「さっすが!」

「だって、日常的に使っているものだから、特に準備なんて必要ないわよ」

「そういうもん?」

「そういうもんよ。ミウも勉強したら分かるわよ」

「ふぅ~ん、そうなんだぁ・・・」

なんか、私には無理だなって思っちゃった(汗)
今後、もし、私がチャクラとか、石のこととか、占星術とか、
誰かに教えることになったら、きっと、テキスト作ったりとか、
話す順番とか、いろんな準備をしないと出来ないと思うんだ。
そういうところが真面目って言われる所以なのかもしれないけどね(苦笑)

「あっ、ミウ、先に言っておくけど、今日と明日だけでは、チャクラの話を
終わらせることは出来ないわよ。来週も続きを話すことになるけど、
予定とかは大丈夫?」

「うん。大丈夫だよ。特に約束もしてないし」

「ハヤト、かわいそうね。来週もミウとデート出来なくて(笑)」

「何それ!?別にチャクラの勉強がなくても、ハヤトくんとデートしようとは
思ってなかったんですけど・・・」

「でもきっと、ハヤトはまた誘ってくると思うわよ」

「えっ、なんで?」

「ハヤトは、きっとミウと仲良くなりたいんだと思うわよ。
レオンもだけど。アトラン国に居た時からミウのことを知っているとはいえ、
守護天使という立場だったから、ミウの傍には居たけど、
友達とはまた違うからね。おそらく、アトラン国に居た頃のミウのことを
覚えているから、仲良くなりたいと思うのよね」

「なんで?」

「守護天使でいる時には、肉体を持っていないからエゴというものがないのよ。
でも今は、肉体を持っているでしょ?感じ方が、全然違うのよ。
例えば、ミウがアトラン国に居た頃と同じことをしたとしても、
当時と今とでは、ミウの見え方も違うし、ミウに対する感じ方も違うの。

小さなミウが一生懸命、誰かのヒーリングをしていたとしても、
当時は、その様子をただ見守っているだけなんだけど、
今、もし、小さなミウが一生懸命、誰かのヒーリングをしたとしたら、
彼らは、応援したくなっちゃうだろうし、『こんな小さな子供が・・・』って
感動もすると思うの。そのくらい、大きく違うのよ」

「へぇ~、そんなに違うんだ。っていうか、守護天使でいる時って
感情が無いってことなの?」

「そうね。感情というのは、そもそも肉体を持たないと湧かないものだからね。
だから、肉体を持っていないと恋愛も出来ないっていうことになるのよ」

「だから、彼らを人間として、今の時代に送り込んだんだね」

「ま、そういうことね。でも、今のところ、ミウのお眼鏡に
適った人はいないみたいだけど(笑)」

「今のところはね(笑)」

「そうね。まぁ、焦ることもないからね。じっくり、自分の気持ちと
向き合っていくことが大事だから」

「うん。そうするつもり。でも、あの二人に恋心を抱くことは・・・
やっぱり、ないかな(笑)」

「かわいそう(笑)じゃ、そろそろ始めようか」

「はい!よろしくお願いします!」

やっと、念願叶って、チャクラの勉強が出来る♪なんか、
ドキドキしてきちゃった(笑)私、チャクラに恋してるのかもしれないね♡

「主要チャクラの話をする前に、チャクラについて、話すわね。
チャクラというのは、チェリーからも聞いていると思うけど、
エネルギー・スポットなの。エネルギー・スポットでは、
何が行われているかというと、エネルギーの出し入れ。
エネルギーを出したり、入れたりするポイントだと覚えておけば大丈夫よ。

チャクラという言葉は、インドのサンスクリット語なんだけど、
【車輪】という意味です。つまり、チャクラは、回っているということ。
横に回っているの。時計回りに回っている時は、活性化を行っていて、
反時計回りに回っている時は、浄化を行っているのよ。

チャクラは、エネルギーだから、肉体の中に留まっているのではなくて、
肉体を中心に両腕を広げた大きさで、回っているの。
つまり、オーラの中で回っているということになるわね」

「っていうことは、いつも7個のフラフープを回しながら生きてるってこと?」

「ミウ、相変わらず、例えが上手ね!そう、そんな感じよ。
フラフープは良いわね。まぁ、フラフープみたいに身体につくことは
ないんだけどね(苦笑)フラフープが身体を中心に回っているって
イメージすると良いかもしれないわね」

「うん。なんか、分かる気がする。なんとなくだけど、見えた感じがするから」

「やっぱり、ミウのスピリットには、しっかりチャクラの情報が残っているのね。
安心したわ。身体を中心に両腕を広げた大きさで回っているんだけど、
7個のチャクラは、同じスピードで回っているわけではないのね。
個々にスピードが違うのよ。それも覚えておいてね」

「は~い」

「チャクラの役割は、高次元のエネルギーを肉体に取り込んで、
体内で利用可能な状態に変換させること。それとチャクラには、
体内で不要になったエネルギーを外部に放出する機能もあると
言われているわ。

あとね、身体にある内分泌腺やリンパ系と相互に作用し合っていて、
心と身体の健康に影響力を持っているとも言われているの。

だから、チャクラの状態がバランスが良い時は、肉体的には健康で、
精神的にはリラックスした状態で、心に余裕が生まれるのよ。
逆に疲れやストレスが溜まると肉体的にも精神的にも不調になるでしょ?
そういう時は、チャクラが詰まってしまって、エネルギーが上手く
流れていないということなの。そうすると、失敗することが多くなったり、
物事が進まなくなったり、不運を招きやすくなるのよ。

それと、チャクラには過去生や今世での苦痛やトラウマといった情報が
記憶されているとも言われているの。良い記憶なら問題ないんだけど、
苦痛やトラウマは、いつまでも抱えていると負の影響をもたらすことは、
ミウも知っているわよね?だから、チャクラに溜めてしまった
ネガティブな情報をポジティブに転じる必要があることも理解できるでしょ?
だから、チャクラのケアは、とても重要で、大切なことだと言えるわね。
ここまでで、何か質問はあるかしら?」

「ううん。大丈夫。っていうか・・・チャクラってスゴイんだなって、
なんか、チャクラをしっかり整えておけば、無敵なんじゃない?って、
今、思ってるかも(笑)」

「そうね(笑)間違っていないと思うわよ。ただ、目で見えないものだし、
チャクラのことばかり気にしているわけにもいかないでしょ?
だから、チャクラを日常的なことにすることが重要かしらね。
無意識のうちに、チャクラの調整をしていた、っていうのが理想なんだけど、
そこまでいくには、少し時間がかかってしまうかもしれない。
また、ミウの修行が始まるわね(笑)」

「確かに・・・。なんか、自分で自分の首絞めちゃったって感じ?(笑)」

「そうとも言うわね。自分からチャクラのことを教えて欲しいって
言い出したものね。でも、それだけ、今のミウに必要があったから、
知りたいという熱が高まったんだと思うわよ」

「そうだね。たぶん・・・いや、きっと、そうなんだと思う。
それと、今の私ならクリアできるってことなんだと思ってるよ」

「その前向きな感じ、嫌いじゃないわよ。じゃ、続けるわね」

「はい、お願いします」

「じゃ、ここからは、主要7つのチャクラについて、話を進めていくわね。
主要7つのチャクラは、背骨に沿って並んでいると言われていて、
下から数えて行きます。

一番下にあるチャクラは、第1チャクラで、生殖器と肛門の間にあるの。
つまり、背骨の起点よね。第1チャクラは、生きることの基盤だと
覚えておくと良いわ。尾骨から足を伝ってエネルギーを流して、
大地と肉体を結びつけてくれるし、生きるために必要な原始的本能である
【闘争か逃走か】のバランスにも関連している。
生存するための基本的な欲求である食事にも関係しているわね。

精神的基盤としては、安全や安心よね。だから、自分の居場所、
帰属意識と呼ばれるもの。つまり、家族とか、住まいに関連しているの。
ここがしっかりしていると、自分の必要なものは全て手に入る
という感覚を持つことが出来るのよ。

第1チャクラは、その場所柄、直腸や肛門、尿道といった
排泄器官にも対応しているのね。必要なものは吸収して、
不要なものは排泄するというのは大切でしょ?
それは、食べた物だけじゃなくて、精神的な面でも同じよね?
内側に留めておいても良くないもの、害になるものは、手放した方が良い。
でも、手放せないこともある。そういう時は、第1チャクラを
見直してみると良いのよ。ちなみに、必要なものを吸収するのは、
第1チャクラの仕事ではないんだけどね(苦笑)

第1チャクラが整っていると、ブレない軸が確立するわ。
地に足がついていて、深い部分からの安心感と満足感を得られるのよ。
さっきも言ったけど、人生で必要なものは、全て手に入ると信じられるから、
不安になることも、慌てることもなくなるの。
だから、実際に良い流れを引き寄せることが出来るってこと。

第1チャクラのエネルギーが不足していると、心配や不安が出てくるの。
生きるための基本は、家、お金、人との関係性よね?そういったものを
手に入れる資格がないという感覚に陥ったり、自分が無価値な人間だと
思ってしまった時には、第1チャクラのエネルギーが不足してる
というサインだから、第1チャクラに意識を向けてあげると良いわね。

逆に第1チャクラのエネルギーが過剰になっている時は、
生きるために図々しくなるっていうか、自分を優先しすぎて、
他者に敵意を抱いてしまうの。強欲になる傾向もあるわね。
あと、肉体を酷使するという傾向も出てくるわ。
そういう時も第1チャクラに意識を向けてあげて、
調整するようにした方が良いわね。

対応している色は赤で、主要7つのチャクラの中で、
一番ゆっくり回転しているチャクラが第1チャクラ。
対応するアロマは、パチュリとか、ベチバーね。
第1チャクラのエネルギーを強化したい時は、
ミルラが良いと言われているわ。対応している石もあるけど、
やっぱり赤い石よ。ガーネットとか、ルビーとか。
あと、ブラッドストーンもそうね。

第1チャクラの下にゼロ・チャクラっていうのもあるんだけど、
身体というよりは、エネルギー体にあるチャクラだから、
今回の説明からは、外すわね。ゼロ・チャクラも大地と繋げてくれる
役割があるの。こちらの対応色は黒。
だから、石も黒い石が対応しているのよ。

大地と繋げてくれるチャクラが2つあるということは覚えておいてね。
人は、大地と繋がっているということが全ての基本になるということだから。

第1チャクラは、こんな感じかしらね。チャクラのケア方法については、
全部のチャクラについて話し終わってからね。何か質問はある?」

「チェリーが教えてくれたのは、ハート・チャクラなんだけど、
第1チャクラには、ハート・チャクラみたいな呼び方ってないの?」

「第1チャクラは、ルート・チャクラっていう呼び方があるわね」

「ルート・チャクラね。うん、分かった。ありがとう」

「他には何かある?」

「ううん、大丈夫。ありがとう」

「じゃ、第2チャクラの話をする前に少し休憩しましょうね。
連続で話しても、混乱しちゃうといけないから」

「うん。そうしてもらうと助かります。ありがとう」

まだ1つしか聞いてないけど、思ってた以上に内容が満載で、
もうお腹いっぱい感がハンパない(汗)確かに、2日間で
7つのチャクラっていうのは、強行過ぎるね(苦笑)
教えてもらう前は、もっとサクサク進むかなぁって思ってたんだけど・・・。
まぁ、急ぎってことでもないワケだから、ゆっくり、のんびり
教えてもらえば良いかなって、今は思ってる(苦笑)


<次回へ続く>
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