ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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いっぱい助けてもらっちゃおう!

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ちょっと早いけど、出て来たのも早かったから、もう戻ろう。
今週のうちに片付けておきたいこともあるしね。
それに、定時で帰りたいし。

でも、最近っていうか、アトランティーナに出会ってからなんだけど、
本当に残業しなくなったよね。前もそんなに残業する方では
なかったんだけど、それにしても減ったよ。

だって、前は、月に何回かは残業してたもん。
でも今は、年に何回かでしょ?これって、スゴイよね!
自分のこと、褒めてあげたいもん!
じゃ、褒めてあげなよって感じだよね(笑)

明日と明後日は、チャクラのこと、教えてもらう予定だから、
今日も残業しないで、早く帰って、明日に備えたい。
なんか、よく分かんないけど、チャクラって
大変そうなんだもん(苦笑)でも、知りたい!
大変だけど知りたいって、言葉にすると、かなり変だね(汗)
ま、いっか(笑)

午前中、ほとんど仕事にならなかったから、午後はちょっと
バタつき気味(汗)でも、『絶対に残業しない!』って
決めてたお陰かな?色々なことがスムーズに運んで、
16時半を回った頃には、落ち着いてきた。
あと1時間弱、何も起こらないことを祈ろう。

金曜日って、どこの会社もそうなのかもしれないけど、
なんとなく落ち着かないんだよね。飲みに行く約束とか、
あるんだろうなって感じ。でも、社外に友達とか、いないのかねぇって
思っちゃう。仕事が終わってからも会社の人と一緒って、
私には考えられないんだよね(苦笑)

だから、社内恋愛もバツ。会社でもプライベートでも一緒って、
自分で自分の世界を狭めて、どうするんだって感じなんだけど、
私が変わってるのかな?って、今更って感じか(笑)

そうそう、合コンとかも社内でやってるんだよね(苦笑)
それって、ただの飲み会でしょ?何が楽しいんだか・・・って
思っちゃう。なんか、オバサンっぽくなっちゃうけど、
私が20代の頃は、出来るだけ社外の人と出会うことを求めてたけどなぁ。

会社に入ってから、学生時代の友達とかに会った時に衝撃だったんだよね。
たった半年しか経ってないのに、価値観が全然違うの!
環境が変わるだけで、こんなに人って習慣とか、考え方とかが
変わっちゃうんだなって、驚くなんてもんじゃなかったもん。

ま、それがキッカケで、異業種交流パーティーみたいなのを
やったりもしたんだよね。自分が居る業界とは違う業界の人たちと
話がしてみたかったし、会ってみたかったからなんだけど、
そのためには、たくさん人を集めなきゃいけないから、
パーティーをしようと思ったんだよね。

周りに居る子とかが、「出会いがない!」って言ってたから、
私はいろんな業種の人と話が出来るし、周りの子たちには出会いの場を
提供できるから、パーティーをすれば良いんじゃないかなって、
めっちゃ短絡的だった。

それで、パーティーチケットを売るために、週3くらいで
合コンもしたなぁ(苦笑)お陰で、結構、いつも盛況で、
実際、私が企画・主催したパーティーがキッカケで結婚した人も
何組もいたんだよね。自分の好奇心を満たすこととみんなに出会いの場を
提供することが目的だったから、どちらも叶って、大成功だよね。
私にとっては、良い思い出の一つかな。

今、思うと、あの時も不思議なことがいっぱいあったような気がする。
あの頃は、アトランティーナとも出会ってなかったし、
守護天使の存在も知らなかったし、エネルギーのこととか、宇宙とか、
全く知らなかったけど、たくさんサポートしてもらってたなって思う。

パーティーなんて、自分で企画したことも主催したこともなかったから、
どうやったら良いのか分かんなかったけど、たまたま社員食堂で
一緒になった先輩にチラッと話したら、

「懐かしいなぁ。オレ、学生時代、よくパーティーとか仕切ってたんだよね」

な~んて感じで、どうやったら良いのかを聞くことが出来たり、
週3の合コンも、どうやって知り合ったのか、思い出せないんだけど、
その頃だけ、つきあいがあった人がいて、彼女がセッティングして
くれてたんだよね。私は、どこの会社とか、どんな業種が良いって
リクエストしてただけだったもんなぁ・・・。
今、「また、パーティーやって!」って言われても無理だもんね(苦笑)

どんなことでもそうなんだけど、『これをやる!』って、本気で心が決まると
自然と動き出すのかもしれないね。
だから、何か『やってみたい』とか、『やりたい』って思うことが
大事なんだと思う。やり方なんて知らなくても大丈夫なんだよ、きっと。
自分が知らなくても、知ってる人たちが集まるようになってるんだと思う。

そのために守護天使とか、女神とか、アセンデッド・マスターとか、
宇宙とかが存在するんだよ。私たちをサポートするためにね。

だから、その力をどんどん借りちゃって良いんだと思う。
サポートしてもらっちゃえば良いんだよ。自分一人でやらなきゃ
いけないって思うと、何も出来なくなっちゃうじゃない?
どれだけ助けてもらっても彼らは、恩に着せたりしないから、
いっぱい助けてもらっちゃおう!でも、感謝は必要だけどね。

って、昔のことを思い出してたら、あっという間に小1時間経ってた(汗)
でも、もう今週は、ここまでで良いかな。
これ以上、進めると残業になっちゃうし、中途半端な状態で残しておくのも
イヤだしね。急ぎでもないんだし、いっかな。
ということで、あとは、片付けながら、チャイムが鳴るのを待つとしよう。
あと5分くらいでチャイムが鳴るなぁっていう時、レオンくんが

「ミウさん、今夜って何か予定ありますか?」

って言ってきたの。特に予定があるワケじゃないけど、
とにかく、早く帰りたかったから、もちろん、断った。

「ごめん。今日は、早く帰りたいんだよね」

「何か、あるんですか?」

「明日と明後日、ちょっとバタバタしそうだから、
今夜は、ゆっくり過ごしたいの」

「明日と明後日、お休みなのにバタバタするんですか?」

「うん・・・。ちょっとね」

「そうですか・・・。じゃ、また誘います」

「あっ・・・、そう。何か話したいこととかあるの?」

「う~ん・・・。ちょっとテルのことが気になって」

なんか、ズルイよね。テルのことって言えば、私が気になること、
分かってて言ってるでしょ?でも、その手には乗らないよ。

「そうなんだぁ。でも、まだ、会ったことないし、授業っていうか、
レッスンも始まってないから、始まってからで良いんじゃないかな?」

「そ、そうですね(苦笑)じゃ、来週の金曜日はどうですか?」

レオンくん、食いつくなぁ(苦笑)

「いや、来週のことは、まだ分かんないから約束は出来ないよ。
また、来週に決めれば良いんじゃない?」

「・・・分かりました。あっ、チャイム、鳴りましたね。
じゃ、お疲れさまでした」

「うん。お疲れさま。じゃ、また来週もよろしくね」

レオンくん、どうしたんだろう?気にならないって言ったらウソになるけど、
それでも私にとっては、明日と明後日のチャクラ講座の方が大事。
ホント、知らないことを一つでもなくしたいんだよね。
今、課題中ってこともあるし、出来るだけスムーズに課題をクリアするために
必要って思うことは後回しにしたくない。

恋愛とチャクラに、どんな関係があるのか、もしかしたら、
関係ないのかもしれないけど、ちゃんと知っておきたいし、理解しておきたい。
だって、アトランティーナに教えてもらったからって、
すぐ日常的に反映させることなんて無理だから。

たぶん、いや絶対、恋愛とチャクラって関係あると思うもん。
だって、マラカイトとモルガナイトを買った時、
チェリーもハート・チャクラが云々って言ってたしね。

でも、私はやる気になってるけど、アトランティーナ、覚えてるかな?
チャクラの話、した時、<チャクラの話は、今度のお休みの時にしましょ>って
言ったこと。あれから、チャクラの話してないからなぁ・・・。
若干、不安が残るね(苦笑)意外とアトランティーナ、
すぐに忘れちゃうからなぁ(笑)ま、忘れてても、帰って話せば良いよね。

「ただいま~」

「おかえり~。今日も早いのね」

「うん。だって、直帰だもん」

「金曜日の夜なんだし、お誘いとかはなかったの?」

「あったよ。レオンくんから。話がしたいって」

「断っちゃったの?」

「うん。だって、今夜は早く帰って、明日と明後日に備えたかったんだもん」

「えっ?明日と明後日、何かあるの?」

「あ~、やっぱり忘れてる!」

「えっ、私?何かミウと約束してたかしら?」

「ほら、水曜日、私がズル休みした時、神殿の儀式をしたけど、
朝、チャクラのことを聞きたいって言ったら、
<チャクラの話は、今度のお休みの時にしましょ>って、
アトランティーナが言ったんだよ。だから、明日と明後日は、
チャクラのこと、教えてもらおうと思ってた」

「あ~、なんか、そんな話をしたような気もするわね(笑)」

「で、明日と明後日、チャクラの話、してくれる?」

「いいわよ。でも、どうしたの?なんで、そんなに前のめりになってるの?」

「知らないことを一つでもなくしたいんだよね。それと、出来るだけスムーズに
課題をクリアするために必要って思うことは後回しにしたくないの。
チャクラのこと、よく分かんないから、実際、恋愛とチャクラに
関係があるのかどうかも分かんないんだけど、たぶん、関係ありそうだもん。

それにね、アトランティーナに教えてもらったからって、
すぐ日常的に反映させることなんて無理でしょ?
しっかり、身に着くまでに時間がかかるから、早く知りたいの」

「なんか、やる気が感じられて良いわね。分かったわ。
じゃ、明日と明後日はチャクラの勉強をしましょう」

「やった!ハヤトくんにも明日か明後日、デートしようって誘われたんだけど、
それも断ったんだよね。アトランティーナにチャクラのことを
教えてもらうからって」

「あら、そうだったの!?」

「うん。でも、ハヤトくんもチャクラは大事だねって言ってたよ」

「ミウ、モテモテじゃない(笑)」

「そういうんでもないと思うよ。レオンくんもハヤトくんも私にとっては、
何でも話せる良いお友達って感じだもん。だから、二人に出会えて、
良かったなって思ってるよ。ありがとう、アトランティーナ」

「そう。あの二人の役割は確定しちゃった感じね(苦笑)
あっ、そういえば、サナト・クマラの爆弾は、どうだったの?(笑)」

「あっ、それね・・・。
ちょっと長くなりそうだから、ご飯食べてからにしても良い?」

「もっちろん。じゃ、ご飯の用意をしましょう。ミウ、手伝ってくれる?」

「は~い。じゃ、手洗って、着替えてくるね」


<次回へ続く>
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