ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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天使の役割

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久しぶりにアトランティーナと一緒に料理をした。
やっぱり、一人で作るより一緒に作った方が楽しいし、
アトランティーナが料理してるのを近くで見てるだけでも
勉強になるなって思った。

キレイで、何でも出来て、何でも知ってるアトランティーナは、私の憧れの存在。
私もアトランティーナみたいなステキなレディーになりたいって、本気で思った。

そう!そうなんだよ!私とアトランティーナの違いって、そこなの!
私は、レディーって感じじゃないんだけど、アトランティーナは、
レディーなんだよね。何が違うって、たぶんだけど優雅さなんじゃないかなぁ。
どうやったら、あの優雅さは身につくんだろう?後で、聞いてみよう。

二人で準備すると、やっぱり早い。私たちは、特に食べるのが早いって
ワケじゃないんだけど、あんまり食事に時間をかけない方なんだよね。
サクッと食べて、コーヒー淹れて、ゆっくり過ごす時間を
大切にしたいっていうか・・・。ま、そんな感じだね。
コーヒー飲みながら、さっきの疑問をぶつけてみたの。

「ね、アトランティーナ、聞きたいことがあるんだけど・・・」

「な~に?」

「さっきね、ご飯作りながら思ったんだけど、アトランティーナって、
レディーって表現がピッタリだなって思ったの。でも、私はって言ったら、
レディーなんて程遠いなって。

それで、何が違うんだろう?って考えたんだけど、アトランティーナは、
何をしてても優雅なんだよね。エレガントっていうの?私には、それが
足りないんだと思った。もちろん、アトランティーナみたいに
ならなきゃいけないワケじゃないってことは分かってるんだけど、
優雅さは欲しいなって思ったんだ。
どうしたら、その優雅さって身につくんだろう?」

「あら、ミウ。嬉しいこと言ってくれるじゃない!優雅さねぇ・・・。
特に意識したことはないけど、おそらく、余裕なんじゃないかしらね」

「余裕?」

「そう、余裕。心に余裕があると、自然と動作や仕草にも余裕が
感じられるようになるし、精神的にも穏やかでいられるでしょ?
そうすると、感情のコントロールも出来るようになるし、
何をするにも丁寧になるから、それが優雅に見えるんじゃないかしらね」

「なるほどねぇ。つまり、心に余裕があるかどうかが鍵なんだね」

「そうなるかしらね」

「心に余裕かぁ・・・。それって、どうしたら良いんだろう?」

「ふふ。今、正にミウが取り組んでいることと関係があると思うわよ」

「えっ、恋愛!?」

「それもあるかもしれないけど、自信ね。【私は、私のままで良い】って、
本気で思えるようになると、自然と自信も湧いてくると思うわよ。
そのためには、自分を信じることも大切よね。そうじゃないと、
【私は、私のままで良い】とは思えないでしょ?

恋愛も一つの要素と言えるわね。誰かに愛されているという事実は、
自信に繋がるから。でも、そのためには、まず、自分が自分を一番に愛する必要が
あるけどね。ほら、どれもミウが取り組んでいる課題と関係があるでしょ?」

「ホントだ!やっぱり、自分を本気で信じることが先決なのかな。
自分を信じることが出来れば、自然と自信も湧いてきそうだし、
そうなれば、本気で自分を愛することも出来るような気がする。
で、自分を本気で愛することが出来るようになれば、私のことを
本気で愛してくれて、大切にしてくれる人とも出会えるってことだもんね」

「その通り!ミウが自分のことを一番に愛して、自分を信じて、
あるがままの自分を受け容れることで、自然と自信が湧いてくるの。
そうすると、いつも心が穏やかだし、感情のコントロールも簡単になるでしょ?
その結果として、ステキな恋も出来るし、優雅な雰囲気にも包まれて、
ミウが理想とする姿になれるんじゃない?」

「うわぁ!なんか、スゴイね!自分を愛して、自分を信じて、
あるがままの自分を受け容れるだけで、自信も持てるし、愛されるし、
優雅にもなれるんだ!これは、やらなきゃ損だね!」

「損得じゃないのよ。本当に分かってるのかしら?」

「うん。分かってるよ!損得じゃないかもしれないけど、
『やらなきゃ損だ!』って思う方が、真剣に取り組めそうだからね(笑)」

「まったく!相変わらず、現金な子ね、ミウは(苦笑)
まぁ、やっと本気で取り組んでみようと思ったみたいだから、
理由は何でも良いけどね(笑)」

「でしょ?(笑)」

「でしょ?じゃないわよ、ホントに、もう!でも、優雅さに関心を持つなんて、
これもまた、一歩前進だと思うわよ」

「そうかなぁ?」

「そこに目が留まるように仕向けられていたとしたら?」

「誰に?」

「神の見えざる手とか、宇宙とか」

「え~っ、そんなこともしてくれるの!?」

「ええ。だって、ミウは、いつも成長しようとしているでしょ?
そういう人には、惜しみないサポートが入るものなのよ」

「だとしたら、有難いことだよね。自分を愛するとか、自分を信じるとか、
自信を持つとかって、頭ではなんとなく分かる気がするけど、
具体的にどうしたら良いのか分かんないし、その完成形っていうの?
それが見えないと取り組もうにも取り組めないような気がする。

でも、優雅さっていうポイントを見せられると、分かりやすいっていうか・・・。
それで、私が分かりやすい形見せて、気づかせて、そこに関心を
向けさせるっていうのは・・・。
うん、やっぱり、神さまとか、宇宙ってスゴイや」

「誰のところにも、そういうサポートは、少なからずあるんだけど、
気がつかない人が多いのが残念よね。でも、ミウは気づいて、
それをキャッチしたんだから、それは、それでスゴイことだと思うし、
キャッチすることが出来た自分を褒めてあげても良いと思うわよ」

「なるほどね。何に対しても、自分が何をしたのかということに思い至れば、
自分を褒めてあげるキッカケになるし、それが積もり積もって、
自分を愛するキッカケにもなるかもしれないね」

「なかなか良い考え方ね、ミウ。何をするにしても、何を思うにしても、
そこに至るのは、全部、自分だから。例えば、誰かに何かを言われて、
行動したとしても、その行動をするって決めたのは自分なのよね。
だから、いつも自分という軸を見失わないようにしないとね」

「あ~、だから、自分軸って大事なんだね」

「そうよ。自分軸っていうのは、自分の価値観のことだから。
どんな人になりたいのか、それには、どんなふうに考えて、
どんな行動をとるのか、それを決めることが出来るのは、自分だけだから、
しっかり自分と向き合っていかないとね。そうしないと、何が自分の軸なのか、
分からなくなってしまうでしょ?自分の軸さえ、しっかりと理解していれば、
何をするにも迷うことはなくなるのよ」

「確かにそうだね。私、今まで、自分がどうなりたいのかってこと、
考えてなかったような気がする。ハッピー・タイフーンの目になって、
周りにいる人たちに良い影響を与えられるようになるとは思ってるけど、
じゃ、具体的にどうしたら良いのかってなると、
イマイチ分かんなかったような気がする。

前みたいに、いつもイライラしたり、すぐにムカムカしたりってことは
減ったと思うけど、それだけみたいな気もするしね(苦笑)
でも、やっと、今、見えた気がしてる。っていうか、本当は、
ずっとアトランティーナが言ってくれてたことなんだけど、
今までは、しっかり見えてなかったのかも・・・。
ごめん、アトランティーナ」

「ううん、良いのよ。謝ることじゃないわ。一回聞いただけで、
見える人なんていないもの。だから、しつこいくらいに言ってたの。
何度も聞いていると少しずつ入って行って、意識下に留まるように
なるからね。でも、ミウは早い方だと思うわよ」

「えっ、そうかなぁ?」

「ええ。気づかない人は、永遠に気づかないから(苦笑)
でも、これでまた、前に進めそうね、ミウ」

「うん。明日から楽しみかも♪会社の人とか、クライアントとかに、
<優雅ですね>って言われたら大成功だよね」

「他の人から言われるのを期待しちゃダメよ。ミウの中で、
優雅さを確立していくこと。それで、ミウが意識しなくても優雅な振る舞いが
出来るようになった時、初めて<優雅ですよね>とか、
<エレガントだね>という言葉がミウの周りで飛び交うようになるのよ」

「あっ、そうだね(汗)誰かに見せようとするとワザとらしくなっちゃって、
逆に嫌味になっちゃうもんね。あぶない、あぶない」

「でも、ミウは、ちょっと言ったらすぐに分かってくれるから、本当に良いわ」

「ねぇ、アトランティーナは、よく私以外の人間の話をするでしょ?
例えば、さっきも<気づかない人は、永遠に気づかないから>とか。
なんで、他の人のことも分かるの?」

「あら、ミウに話したこと、なかったかしら?私も守護天使として、
人間のサポートをすることがあるのよ」

「え~~~っ!?初耳なんですけど!」

「あら、言ってなかったかしら?」

「聞いてません!ひぇ~っ、アトランティーナもレオンくんとか、
ハヤトくんみたいな感じなんだぁ・・・。
えっ、でも、なんか違う気がするんだけど、同じなの?」

「う~ん・・・。ちょっと違うんだけどね」

「アトランティーナの方が、先輩っていうか、上司っていうか、
そういう感じなんでしょ?だって、アトランティーナとあの二人とでは、
やっぱり違うもん。なんていうのかなぁ・・・。会社で例えると、
アトランティーナは、上司で、彼らは同僚って感じなんだよね。
別に、アトランティーナが偉そうにしてるとかじゃなくて、
アトランティーナの方が階級が上って感じがする。
同じ守護天使だったとしてもね」

「まぁ・・・そういうことね」

「やっぱりね!だと思った」

「あのね、ミウ。天使には、9つの階級があるの」

「えっ!?天使にも階級があるの?」

「そうよ。上から熾天使(セラフィム)・智天使(ケルビム)・
座天使(スローンズ)・主天使(ドミニオンズ)・
力天使(ヴェーチューズ)・能天使(パワーズ)・
権天使(プリンシパリティーズ)・大天使(アークエンジェルズ)・
守護天使(ガーディアンエンジェルズ)って感じ。

人間とコンタクトを取るのは、大天使と守護天使だけ。後の天使は、天界にいて、
それぞれの役割を果たしているの。レオンとハヤトは、
守護天使、ガーディアンエンジェルズなんだけど、
私と兄のルシフェールは、熾天使、セラフィムなのよ。

あっ、ちなみに、看板とかに描かれている、赤ちゃんみたいな天使がいるでしょ?
あれは、智天使、ケルビムよ」

「え~~~っ!?アトランティーナって、一番上の階級なの!?
それに、あの赤ちゃんに羽が生えてる、可愛らしい天使が、
上から2番目の上級天使なんて!!もう、色々ビックリなんだけど!!!」

「驚かせてしまって、ごめんなさいね。でも、そうなのよ。
だから、本来なら、私も兄のルシフェールも地上に降りて来ることは
ないんだけど、アトラン国が出来る時、ポセイドン王が天界に来て、
私たち兄妹を選んで、創造主の了承を得て、地上に降りたの」

「えっ、だって、アトランティーナとお兄さんのルシフェールは、
元々は海の精霊だって言ってたじゃない!あれはウソだったの!?っていうか、
なんで、アトランティーナとルシフェールがポセイドン王に選ばれたの?」

「海の精霊っていうのもウソではないのよね。色々と事情があるのよ。
私たち熾天使、セラフィムは、神への愛と情熱で、身体が燃えているから、
それを冷ますというか、炎を鎮める必要があって、地上に降りてから、
しばらくは海の中で過ごしていたの。

それで、天使という属性から、ポセイドン王が、私たちを海の精霊にしたの。
もちろん、これも創造主の了承を得てね。
だから、海の精霊だったっていうのもウソではないのよ。

ただ、最初の頃に、こんな説明してもミウには、よく分からないだろうし、
混乱すると思ったから、海の精霊って言ったの。

私たち兄妹が選ばれたのは、ポセイドン王は、二人必要だと思っていたの。
それも男性性エネルギーと女性性エネルギー。バランスを取るためにね。
ポセイドン王は、私たちに肉体を与えるつもりだったから、兄妹の方が
人間になってからも上手くいくと思って、私たちを選んだのよ」

「えっ、そうだったの!?
それにして・・・よく創造主さんは、了承してくれたね」

「一時的にという話だったから、了承したんだと思うわ」

「えっ、でも、アトラン国って超古代の国なんだよね?
一時的にしては、長くない?(苦笑)」

「今のミウには、そう感じるかもしれないわね。
でも、私たちの命は、永遠だから。それに、地球も創造主にとっては、
大切な場所なのよ。その地球が危機に瀕していて、
それを救うために、自分の下にいる天使が役に立つのなら、
創造主は喜んで、提供するわ」

「そうなんだぁ・・・。それにしても、なんで一番上の階級にいる
アトランティーナが天使の階級の一番下にいる守護天使になるの?」

「アトラン国が海に沈んでからのことは覚えているかしら?エゴの塊に
なってしまったルシフェールから地球を守るために、アトラン国で
生きていた人が地球に転生する度に、その守護天使となって、導く必要が
あったの。ルシフェールと闘うためには、それなりに力を持つ
守護天使でなければ、太刀打ち出来ないからね」

「それで、アトランティーナが守護天使の役割を担ってたの?
でも、アトランティーナは、私の守護天使じゃないよね?」

「ええ。守護天使という立場だと、色々と限られてしまって、
思ったようにサポートが出来なかったの。だから、今回は、初の試みとして、
守護天使という形ではなく、必要があれば、人間にもなれる役割で、
ミウのサポートをすることになったのよ」
「やってみて、どうだった?」

「こちらの方が、自由に動けるし、ミウの傍でサポートすることも出来るから、
正解だったわ。他の天使たちとコンタクトも取りやすいしね」

「なぁ~んだ。そういうことだったんだ!だって、海の精霊だった
アトランティーナがなんで、元守護天使たちを使うことが出来るのかなぁって、
ちょっと不思議だったから」

「そうよね。今は、アゴで使ってるからね(笑)」

「そこまでは言わないけど(笑)ただ、彼らの中にアトランティーナに
対する畏怖の念っていうか、上級者に対する礼儀っていうか、
なんか、そういうのを感じてたから、どんな関係なのかなって思ってたんだ。
でもこれで、スッキリした!めっちゃ納得。
で、ポセイドン王は、どんな立ち位置なの?」

「ポセイドン王は、神だから、私たちよりは上級位の方よ。
でも、創造主の神とは、また違っているの。創造主である神は、
全体を統率している存在で、ポセイドン王は、海を任されている
神さまというところかしら」

「ふぅ~ん。神さまにも役割分担があるんだね」

「ま、そういうことね。ミウがいる、この国もそうだけど、世界各国、
どの国にも様々な神さまがいるでしょ?」

「そうみたいだね。私、あんまり詳しくないから、よく分かんないけど(苦笑)
でも、なんか・・・。ちょっと面白いね」

「面白いかしら?」

「うん。だって、天界のこととか、知らないじゃん。
それが、なんか、ちょっとだけ身近なことに思えてきて、それが面白いなって。
だって、見たこともないし、行ったこともないところなのに、
なんか、ちょっとだけ近づいたっていうか、無関係じゃないんだって
気がしたから・・・」

「ミウは覚えていないかもしれないけど、ミウは天界に行ったこともあるし、
見たこともあるのよ」

「あっ、そうだった(笑)でも、覚えてないからね」

「まぁ、そうなんだけどね。でも、誰にとっても天界は、遠い場所ではないのよ。
誰もが皆、行ったことがあるというだけでなくて、創造主も天使たちも
全ての人のことを知っていて、関心を持って、ひとり一人を見ているのだから」

「えっ、そうなの!?」

「ええ、そうよ。創造主は、肉体を持たない存在なの。前にも話したけど、
様々な経験は肉体を持たなければ出来ないこと。だから、創造主は、
肉体を持つ人間という存在を創って、自分の代わりに様々な経験を
させているのね。だから、経験に良し悪しはないの。

だからと言って、人が苦しむことや悲しむことを望んでいるわけではないのよ。
創造主は、人が様々な経験をする中で、幸せになることを望んでいるの。
だから、人は、幸せになるために生まれてきたと言えるし、
幸せになることを選んで欲しいの」

「そうなんだね。なんか、創造主さんにもちょっとだけ親近感を感じるかも(笑)
でも、私にとっては、そんなことより、今回からアトランティーナのスタンスが
変わって良かったって思ってる。私には、その方がずっと大事だから」

「ありがとう、ミウ。きっと、ミウだったから、こういうスタンスに
しようと思ったのかもしれないわね」

「えっ、それって、どういうこと?」

「今まで、アトラン国から転生した人たちは、神官だった人もいたんだけど、
ミウほど、アトラン国で親しかったわけではないのよ。
でも、ミウは、小さい頃から知っていたから、近くで見守りたかったし、
ドラゴンレディーだったミウなら、きっと役割を果たしてくれるだろうと
思ったの。そのためには、近くにいて、しっかりサポートして、
ミウが思う存分、力を発揮することが出来る環境を整えたいと思ったのよ」

「ありがとう、アトランティーナ!
それにしても、そんなに上級の天使さんだったなんて・・・。
だから、アトランティーナは、何でも出来るし、何でも知ってるし、
スゴイんだね。そんなスゴイ存在が、こんなに近くにいてくれて、しかも直接、
色々なことを教えてくれるなんて、私ってば、超ラッキーだ!
なんか、ますます力が湧いてきた気がする。アトランティーナの気持ちに
応えるためにもしっかり取り組んでいくから、これからもよろしくお願いします」

「こちらこそ!」

「あと、ずっと仲良しでいてね、アトランティーナ」

「ええ、もちろんよ。ミウと私は、アトラン国にいた時から、ずっと仲良しよ」

「えへっ、なんか、それだけで嬉しい♪」

「ホント、ミウは、いくつになっても可愛い子ね」

「アトランティーナにそう言われると、なんか、くすぐったい感じもするけど、
めっちゃ嬉しい。ありがとう、アトランティーナ。大好き!」

「私もミウのこと、大好きよ」


<次回へ続く>
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