ドラゴンレディーの目覚め

莉絵流

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ハートが筋肉痛!?

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会社に到着すると人はまばら。
今日は、臨時局会があるから、みんな早めに会議室に向かってる。

私も早く行かなきゃ。会議室に行くと案の定、
後ろの席から埋まり始めてるね。私も後ろから2番目の席を確保。
あとは、のんびりしてよ。今日は、人の紹介だけだし、
すぐに終わるでしょ。つまんない話がないだけ、良いよね。

サクサクッと終わらしちゃってね。
でも、今日は、局長も部長たちもまだ居ないんだ。
いつもと感じが違うのって、やっぱり落ち着かない。

「キンコーン、カンコーン」
始業のチャイムと共に局長と部長たち、それと・・・。
えっ、今度来る人って外国の人なの!?
髪は黒だけど、顔立ちがどう見ても西洋人にしか見えないんですけど・・・。

若き日のエンリケ・イグレシアスに似てるかな?
でも、彼ほど髭が濃くはないか(苦笑)
ま、うちの部に来るワケじゃないから、どっちでもいっか(笑)

早速、局長がマイクを握って、真ん中に立った。

「おはようございます。今月半ばくらいから仲間に加わると
先日お話しした人が急遽、早く来られることになりまして、
臨時局会を開くことになりました。

皆さんもお忙しいと思いますので、
本日は、ご紹介だけとさせて頂きます。では、早速ですが、お願いします」

西洋人にしか見えない人がマイクを渡されたけど、
マイクを渡されるってことは、日本語が話せるってことだよね?
っていうか、日本語が話せなかったら、この会社には来ないか(苦笑)
まぁ、そもそも人間じゃないんだから、どの言葉でも話せるよね(汗)

「おはようございます。本日よりこちらでお世話になることになりました、
龍崎 礼音りゅうざき れおんです。
私が会議室に入って来た時、ちょっとざわつきましたが、私の顔ですよね?
私の父はスペイン人で、母が日本人です。龍崎は、母の姓です。

生まれたのはスペインで、スペインでは、父の姓を名乗っていたので、
レオン・クルスでした。
スペイン語、英語、イタリア語、日本語、あとフランス語が少し話せます。

日本に来る前は、スペインのバルセロナにいました。
前部長の阿刀田さんと現部長の真田さんとは、
バルセロナで一緒だったご縁で、今回、こちらに来ることになりました。

日本でも生活したことはありますが、スペインでの生活が長いので、
分からないこともたくさんあります。
ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、よろしくお願いします」

会議室に今まで聞いたことがないくらい大きな拍手が起こった。
特に若手女子の瞳がキラキラ。瞳の中に星があるんじゃないかってくらいの勢い。
『若いって良いねぇ』って、心の中でつぶやいた。

次の瞬間、『あっ、またアトランティーナに怒られちゃう』って、
肩をすぼめちゃった。なんか、挙動不審になっちゃったね(苦笑)
周りは気づいてないみたいで良かった。

局長が再びマイクを握ったけど、終わりじゃないの!?まだ、なんかあるワケ?

「龍崎くんの配属先ですが、当初の予定から変更になって
メディア部への配属となります。
代わりにメディア部の清田 理きよた おさむくんが異動になりますので、
メディア部の皆さん、よろしくお願いします。

そこで、真田部長から、局会が終わった後、メディア部の皆さんは、
少しだけ残ってくださいということですので、メディア部の皆さんは、
残ってください。以上で、局会は終了です」

バタバタバタッと席を立つ音と一緒に女子の黄色い声も響き渡ってる。
まぁ、あのルックスだから、女子ウケは良いわなぁ。
だって、リアル王子様って感じだもんね(汗)
私も20代の頃だったら、ああなったのかなぁって振り返ってみるけど、
私はならなかったと思う。たぶんね。

だって、社内恋愛って、色々と面倒臭そうだし、
あんなにモテそうな人が彼氏になったら、精神的にもたないような気がする。
私、何にせよ、争うのって苦手なんだよね(苦笑)
取り合いなんて、サイアクじゃない。
君子危うきに近寄らずっていうけど、その通りだと思うわ。
ま、私が君子かどうかは別としてね(笑)

「すみませんね、局会の度に少し残って頂いて。
先程、局長からお話があったように龍崎くんは、
うちの部に来ることになりました。清田くんは、総務部に異動になります」

清田くんって、高梨の補充で来たから、もう1年になるんだね。
でも、この1年、影が薄くて、居るのか居ないのか分からなかったなぁ。
それに本人も

「実は、総務部への異動希望を出していたんですけどね・・・」

って、言ってたから良かったのかもね。
まぁ、総務部の方が合ってるような気もするし、
本人の希望も叶ったワケだから、良かったのかな。

「龍崎くんをメディア部にお迎えするのは、
阿刀田部長が海外進出の地盤を作られて、
私がその後を引き継ぐという経緯がありまして、
その際、語学が堪能な龍崎くんに来てもらえたら、ということになりました。

龍崎くんにとっても、知っている人間が傍にいた方が
やりやすいだろうということもありますし・・・。

海外進出に関しては、まだ、形がハッキリしていないので、
皆さんにもお伝えしておりませんでした。

ほとんどの方が、初めて聞いたと思いますが、
すぐに海外出張とかがあるわけではありませんので、ご安心ください。

そこで、現状のチーム編成も変えようと思っております。
それで、残って頂いたのです。チーフは、そのまま継続でお願いします。
メンバーは、こちらに表を作って来ましたので、こちらでご確認ください。
龍崎くんは、久遠チーフのチームでお願いします」

『えーーーっ!!!なんで、ウチ?』声に出そうだったけど、
なんとか、食い止めた(汗)マジで!?
じゃ何、いずれ、ウチのチームが海外進出に携わるってこと?
マジ、勘弁なんですけど・・・。

アトランティーナが、
<予定ではミウと同じ部への配属にはならないはずなんだけど、
真田部長が、どう仕切っているのか、私は知らないから、
もしかしたら、ミウと同じ部署になるのかもしれない。>って言ってたけど、
こういうことだったんだ。でも、油断してたなぁ(汗)

「では、以上ですので、皆さん、席にお戻りください。
戻られたら、早速、席替えをお願いします」

涼しい顔して、ニコニコしながら言ってるけど、
結構、強引な話をしてるから、アナタ!

「久遠チーフですよね?」

気がつくと、めっちゃ近くまで龍崎くんが来ていて、飛び上がるみたいな感じで、
距離をとってしまった(汗)
海外生活、しかもスペインだと距離感が違うんだろうね。
悪気がないことは分かってるけど、慣れないので、やめて欲しいわ。

「あっ、ごめんなさい。そう、私が久遠です」

「久遠 美雨さんで良いんですよね?」

「はい、そうです」

「あの・・・日本では、苗字を呼び合うじゃないですか。
でも、僕、苗字を呼ぶのって慣れていなくて、
しかも龍崎って言われても自分のことって感じがしないので、
名前で呼び合うようにして頂けませんか?ダメですか?」

そんな迷子になった仔犬みたいな、ちょっと潤んだ目で真っ直ぐ見つめられても
困るんですけど!人と話す時は、相手の目を見てってパパに言われて、
ずっと守ってきたけど、パパ、ごめん、無理!顔が上げられないよ。
仕方ない。下を向いたままでもいっか。

「あ~、そうなんだね。他のメンバーにも確認したいから、
その話は席に戻って、チームメンバーが揃った時にしようね。
とりあえず、席に行きましょう」

「はい。あの、一緒に行っても良いですか?」

「あ、そうよね。場所が分からないものね」

「いいえ、場所は分かるんですけど、一緒に戻りたいなと思って」

見上げると輝くような笑顔がそこにあって、心臓が飛び跳ねたような感じがした。
それに、思わず『眩しい!眩し過ぎる!』って、心の中で叫んでいて、
もう、私、平常心を保てそうにないかも・・・。

「あ、そう。じゃ、戻ろうか」

なんとか、普通に言ったつもりだけど、頬が少し熱い気がする。
赤くなってたら、どうしよう・・・。

席に戻ると新しいチーム・メンバーが揃っていた。
うん、なかなかデキる子が集まってるじゃん。
やっぱり、このチームが海外進出ってことになるのかなぁ・・・。
だとしたら、荷が重いよぉ。アトランティーナに報告したら、
面白がるんだろうなぁ・・・きっと(苦笑)

「なんか、優秀な人が集まったね。
私なんかがチーフで良いのかなって思っちゃうわ(苦笑)」

「えっ、そんなことないですよ!
僕は、久遠チーフのところに行きたいってずっと思ってたので、
すっごく嬉しいです!なっ?」

チーム・メンバー全員が笑顔で「うん、うん」って頷いてるけど、
真っ直ぐ受け取れない。
これが、アトランティーナが言うところの自信の無さとか、
自分を信じてないってことになるんだろうな。
でも、いきなりは無理だよ!なんか、生きた心地しないんだけど・・・。
もう、泣きたいよぉ。

「あと、せっかく今日から新しいチームになったわけですし、
龍崎くんも迎えたので、ランチは、みんなで行きませんか?」

「そ、そうだね。龍崎くん以外は、知ってる顔だけど、
一緒に仕事したことないもんね。じゃ、お店は・・・」

「あっ、私が決めても良いですか?リーズナブルで、
そこそこボリュームもあって、雰囲気も良いお店知ってるので」

「じゃあ、お任せしようかな」

「ありがとうございます!チーフにも気に入って頂けると思います。
あっ、何料理のお店か言ってませんでしたね(苦笑)
イタリアンのお店なんですけど、大丈夫ですか?苦手な方とかいます?」

「大丈夫」「イタリアン好きだから嬉しい」といった感じの声が起こって、
彼女がお店の手配をすることになった。

ふぅ~、目に見えない枷に全身を拘束されてるような感じ。
なんか、何にもしてないのに、めっちゃ疲れてる。まだ、朝なのにね(苦笑)

「久遠チーフ、大丈夫ですか?なんか、顔色悪いような・・・」

声の方に顔を向けると本気で心配してますって顔をした
龍崎 礼音くんがまたまた、めっちゃ近くに立っていた。

「ううん、大丈夫だから。ありがとう」

とは言ったものの、『アンタの存在が一番、私を疲れさせてるのよ!』って、
心の中で叫んでた。

人間じゃない存在が、人間になる時って、顔とか、スタイルとか、
諸々、自分で選べるんだよね?でも、何か意図があって選んでるワケだよね?

それにしても、そのルックスは、出来過ぎなんじゃないの?って思っちゃうよ。
だって、こののルックスを前に平常心ではいられる女子なんて居る!?
美しいって罪なことだって、何かで見たことがあるような気がするけど、
本当にそうだと心の底から思った。

午前中は、それぞれのチームで集まって、
今後についての会議みたいなものが行われたんだけど、
私は、元々、メンバーに指示をするっていうスタイルを取ってなかったんだよね。
もちろん、何をやってるのかと途中経過の報告はあげてもらってたけど、
あまり干渉しなかったの。
メンバーを信じてるからって言えば聞こえは良いのかもしれないけど、
私自身が面倒臭かったっていうのが、本当の理由かな(笑)

だから、会議って言っても、なんか、雑談会みたいになっちゃった(苦笑)
でも、みんな上手くやれそうなメンバーだから、特に心配は無さそうかな。
そんなこんなで、あっという間に11時半くらいになっちゃったから、
早めにランチに行くことにしたの。あとは、ランチの時に話せば良いかなって。

お店は、彼女が言うように雰囲気が良くて、可愛らしいお店だったの。
会社からもそんなに離れてないのに、全然知らないお店で、
『アカンね、私』って、自分の行動範囲の狭さを痛感した(苦笑)

それで、お店に入るとすぐに、みんな、思い思いに注文して、
午前中の会議みたいなやつの続きになったの。

最初に私のチームに入りたかったって言った谷 潤也たに じゅんやくんが口火を切って、
自己紹介とこれから何をしたいのかっていう話をしてくれた。
それに続いて、お店を手配してくれた中川 理沙子なかがわ りさこさんも
自己紹介とこれから何をしたいのかっていう話をしてくれた。

『みんな、すごいな。何をしたいのかっていうことが明確なんだね。
私なんて、行き当たりばったりで今日まで来ちゃったからなぁ』って、
感心しちゃったよ(苦笑)

特に順番を決めたワケでもないのに、スムーズに次から次へと流れて行って、
最後に今日、入社した龍崎 礼音くんに回ってきた。
『何を話すんだろう?』って、なぜか興味津々になってる自分がいて、
自分のことなのに驚いちゃった。

「僕は、朝も話しましたけど、父がスペイン人で母が日本人です。
スペインで生まれたんですけど、父の仕事の関係でヨーロッパの中だけですけど、
色々な国に住みました。龍崎は母の姓です。
日本には、以前も少し住んだことがあります。その時も龍崎 礼音でした。

朝、久遠チーフには話したんですが、苗字で呼び合うことに慣れていないので、
もし、良かったら、みんな名前で呼び合いませんか?
僕のことはレオンって呼んでください。その方が分かりやすいので。
龍崎さんとか、龍崎くんって呼ばれても気がつかないかもしれないし(笑)
いかがでしょう?」

「それ、良いと思う!だって、海外進出に向けたチームなわけでしょ?
だったら、名前で呼ぶとか、呼ばれるとか、慣れておきたいじゃん」

「お前、気が早いよ(笑)でも、僕も良いと思う」

「うん、自分も名前で呼び合うの賛成!」

「私も良いと思う。でも、名前で呼ばれ慣れてないから、
レオンくんとは逆で、名前呼ばれても気づかないかも(笑)」

「その名前で何年生きてんだよ!」

「良かった。皆さんに受け容れてもらえて。安心しました。
久遠チーフはいかがですか?」

「私は、どっちでも良いって思ってたから、
みんなが名前で呼び合うので良いなら、そうしよう!
で、いつから始める?」

「今から始めましょう!せっかくだから♪
じゃ、改めて・・・水しかないですけど、乾杯しましょう!」

「カンパ~イ♪」

なんか、調子狂っちゃうくらい明るくて、前向きで、元気で、
私、ここのチーフで大丈夫なのかなって本気で心配になっちゃう。

「そういえば、朝、チーフが「優秀な人が集まったね。
私なんかがチーフで良いのかな」って言ってましたけど、
本気でそう思ってるんですか?」

谷 潤也から突然、振られて、ビックリしてると、
他のメンバーが、あーでもない、こーでもないって言い出して、
口を挟めなくなっちゃったんだけど、みんなの話を聞いていて、
なんか、自分の中で納得したっていうか、気づいたって感じだったのね。

中でも三神 優一みかみ ゆういちくんが言った言葉が印象的だったっていうか、
私の中でモヤモヤしてたものが晴れたっていうか・・・そんな感じだった。

「たぶんですけど、自分たち、そんなに優秀ではないと思いますっていうか、
他のチーフたちからは、優秀だと思われてないと思うんですよ。
自分たちの共通点は、思ったことをなんでも口にしちゃって、
前例があるとか、ないとか、気にしないっていうか、自由っていうか、
そこだと思うんですよ。そんな自分たちを優秀だって思ってくれるチーフ、
マジで最高だと思います」

みんな「あ~」って、納得しながら聞いてるのを見て、
私がまだ若手だった頃のことを思い出しちゃったんだ(汗)

「私ね、まだ、みんなくらいの頃、やっぱり前例がないからとか言われて、
意味わかんないと思って、抗議っていうか・・・。
部長に反抗したことがあるんだよね(汗)」

「何、言ったんですか?」

一番前のめりになったのは、このメンバーの中では、
比較的おとなしめの五十嵐 智美いがらし ともみさんだったの。
ちょっと意外だったけど。

「何を提案したのかまでは覚えてないんだけど、私が提案したものに対して、
当時の部長が「こんなの前例がないんだから、出来るわけないだろ!」
って言ったのね。

その時、もし、前例がないから出来ないって、みんなが言ってたら、
今の日本に自動車も走って無かっただろうし、電車も無くて、地下鉄なんか、
なお無かったんじゃないですか?飛行機が飛ぶこともあり得なかったですよね?
未だに移動手段は、徒歩か馬ですよ。

でも、誰かが前例が無いことにチャレンジしたから、
自動車も電車も地下鉄も飛行機もある、便利な世の中になったんですよね?
前例がないから出来るわけないっていうのは、説得力がないですって言ったの」

みんな、真剣な面持ちで聞いていたんだけど、一番前のめりだった五十嵐 智美が

「それで、どうなったんですか?」

って、興味津々で、目を輝かせて聞いてきたんだけど、
彼女が期待するようなオチじゃないから、
どうしようかなって思ったんだよね・・・。

「想像通りだよ、たぶん。異動になりました(笑)」

「えっ、部を追い出されたってことですか!?」

「ま、そういうことだね。期待外れだったでしょ。ごめんね。
でもね、このチームなら、また、前例がないこともチャレンジできそうだなって、
みんなの話を聞いてて思ったの。それに、真田部長なら、前例がないっていう
だけで切り捨てたりしなさそうかなって。

だから、海外進出だけじゃなくて、色々なことにチャレンジしていきたいなって
今は思ってる。みんなはどうかな?」

「チーフについて行きます!」

谷 潤也と三神 優一が、すかさず言ったんだけど、
そういうことじゃないんだって。分かってないよなぁ・・・。

「だから、そういうことじゃないんだって!
誰かについて行くとかじゃなくて、それぞれがやってみたいことを見つけて、
チャレンジして行こうって話をしてるんだよ!

もちろん、メンバーが何をしてるのか、把握するのが私の仕事でもあるから、
事前に何をしたいのか、相談はして欲しいけどね。
でも、私から、あれをやれ、これをやれっていう指示を出すつもりはないから。
仕事は自分で見つけて、自分で創って欲しいと思ってる」

「やっぱり、久遠チーフ、あっ、苗字で呼ばないんだった(汗)
え~っと、チーフ、カッコイイです!私、チーフが目標なんですよ。
残業しないのに、成果出すって、めちゃくちゃカッコイイってずっと思ってて、
いつかチーフと一緒に仕事したいなって思ってたから、今回の配置替え、
マジで嬉しくて。チームとして、一緒に何かを残して行けたら良いなって
思ってます。よろしくお願いします」

五十嵐 智美の熱い演説(?)に続いて、中川 理沙子も同じように熱く語り、
それに谷 潤也と三神 優一が続いた。なんか、『みんな、熱いね』って思ってたら、
龍崎 礼音くんが口を開いた。

「僕、良いチームに来たなって、今、とっても嬉しいんです。
日本の会社に勤めたこともあるんですけど、
さっき、ミウさんが言っていたようなこと、ありました。
日本は、もちろん良いところもあるんですけど、
人間関係でも仕事でも形ばかりにこだわるところがあるように感じていました。
でも、皆さんの話を聞いていて、ここなら僕らしく仕事が出来るのかなって
思いました。

たぶん、海外進出を視野に入れてるのだと思いますが、
このチームなら大丈夫だなって感じています。
海外で仕事する上で、一番大切なのは、言葉が出来るかどうかじゃないんですよ」

胸の辺りをポンポンッと叩きながら

「ここ、ハートなんです。周りの意見に流されるんじゃなくて、
自分が何をやりたいのかが明確なこと、それをなんとかして伝えたいと思う
強い気持ちが大事なんです。皆さんには、それがあるなって感じて、
一緒に仕事するのが楽しみになりました。ぶつかることもあると思います。
でも、ぶつかることを恐れずに、自由に意見交換しながら、
一緒に色々なこと、乗り越えて行きましょう!」

なんか、私が締めるところをレオンくんに締めてもらっちゃった(苦笑)

「なんか、私が締めるところをレオンくんに締めてもらっちゃったけど(笑)
こんな感じで、気負わないで、楽しく仕事して行きましょう!
ってことで、そろそろ会社に戻るかな」

「は~い!よろしくお願いします!」

なんとも・・・決起集会のようなランチ会になり、
レオンくんの歓迎会って感じは全く無かったんだよね(苦笑)
でも、レオンくんも楽しそうだし、結果オーライかな。

それにしても・・・今日は、濃い1日になったね。
まだ、1日終わってないけど、すでにエネルギー使い果たした感じだもん。
レオンくんのお陰(?)で、今まで使わなかった感情っていうの?
なんていうのか分かんないけど、動いた気がするし・・・。
ハートが筋肉痛になりそうなんですけど・・・。

でも、ハートが筋肉痛になるなんてあるのかな?(笑)
午後は、のんびりしよう。それで、今日も定時に帰るぞー!おぅーっ!


<次回へ続く>
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