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62. 遠征出発
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僕達は今、コリノさんが手続きを終えるまで 王都冒険者ギルドの前で待機している。
学園の方は夏休みに入り、学友たちもそれぞれの故郷に散っていった。
本来なら僕も、実家でのんびり温泉ざんまいしたかったよ。
そうでなくとも、学園最後の夏休みなのだ。心置きなく遊び倒したかったよ。
そんなことを心の中で叫びながら、晴れ渡った空を見上げていた。――暑くなりそうだな。
「……おまた……」
「いえ、手続き終わったようですね。他に買いたすものとかはありますか?」
「……とくに……」
出てきた、コリノさんの姿は長袖シャツにキャンパス生地で厚めのパンツ。膝下までのロングブーツに簡易の革鎧を着ている。
腰には大きなバックルベルトに吊るされたロングナイフ、背には大きめのバックパック。
それに、布を巻き付け保護された短弓が取り付けてある。
そうだよね、一大遠征なのだからこれでも足りないぐらいだよね。
こんな装備で大森林に突入なんて、考えただけで気が滅入ってしまいそうだ。
一方、こちらも怪しまれない程度の装備だ。シロとヤカンも専用のバックパックを背負っている。――可愛い。
このバックパックはマジックバックになっており、中には水筒、黒パンや干し肉の他 タオルや毛布なども詰め込まれている。
当然、自分たちの分ではなく、少ないが もしもの時の救助者用なのである。
まあ それに、雰囲気というのも大切だからね。
シロもヤカンも、そしてピーチャンも、心なしかウキウキしているように見えるのだ。
「では、コリノさん。クロナ行くとしよう」
声をかけ歩き出したのだが、先を行くシロが立ち止まってしまった。
後ろを振り返って僕を見ている。そして盛大に振られる尻尾……。
「あー、1本だけだからな! まったく」
「おじさん、12本ね! 半分は包んでよ」
僕はコリノさんに断りをいれ、串焼き屋のおじさんに数枚の銀貨を渡した。
さっそく脱線したが、これは仕方がないだろう。
ここ、王都の冒険者ギルド前には それは様々な店が立ち並んでいるのだ。
こうした串焼き屋などの屋台も多く、あちらこちらから良い匂いがしてくるのだ。
これで「待て!」とか言えるはずもない。
そしてクロナも良い子だ。自分より先にシロの分、そしてヤカン(お稲荷様)の分と世話をしている。
素早く串から肉を外し、シロは愛用フライパンに。ヤカンは何故か白磁の皿に入れてもらっている。
そうして、世話の終わった所でクロナに2本の串焼きを渡した。
もう、待ちきれなくなったポンタが下から跳ねてアピールしている。――みんな可愛い。
ここで、ピーチャンの事も話しておくと。
ピーチャンは使い魔であり自然界の精霊が昇華したものであるらしい。
そのため、式神と一緒で食事は必要としない。エネルギー源は宿主の魔力なのだ。
このため、通常は宿主とくっついた生活を送っているそうだが、うちのピーチャンはシロからでも魔力の補給が出来るようなのだ。
というか、魔力を吸い過ぎて少しずつではあるが大きくなっているのだ。
だから何、ということもないが鑑定するとMPの量が間違いなく増えている。
喜んでいいのか分からないが、まあシロが何にも言って来ないし大丈夫なんだろう。
ピーチャン Lv.13
種族 チルチット
状態 通常
【契約者】 カルロ・アストレア
HP 49/49
MP 48/48
筋力 32
防御 30
魔防 34
敏捷 36
器用 21
知力 33
幸運 97
【スキル】 風魔法(3) 翼で打つ! 電光石火!
【進化 2】 不可(チルチタス)
偵察要員として、今は手放せない存在になった。
シロにドッキングさせたまま偵察に出せば、条件や用途に応じて ”フル充電” でスクランブル発進させることが出来るのだ。
そしてレベルが上がった今、あのワイバーンですら相手にならないほどのスピードを誇る。
ん、スキルが増えてるなぁ。
翼で打つ! は超硬化した翼で敵に1撃を入れるヤツだ。
電光石火! は不意に敵と遭遇して先手を取られたとしても、このスキルを使えば高確率で先制攻撃ができるヤツね。
どちらも、素晴らしい攻撃スキルだといえるだろう。
さて、ボチボチ行きますかね。僕はインベントリーから取り出した「変身サングラス」をコリノさんに渡しながら機能の説明をしていく。
「よし、準備はいいな。クロナ、トイレは行かなくて大丈夫か?」
「…………」
「クロナ?」
「…………」
んん、なにか睨んでる? ……ああ、もう子供じゃありません! とかかぁ。
まさか、反抗期とかではないよね。大丈夫だよね、僕 親じゃないし。
すると、ボソボソとクロナが何か言っている。
「カルロさま、声が大きいです……」
ああー、そうか。人前だったか。そうか、そういう事なのね。――反省。
そうして、僕らは冒険者ギルド前の通りを避け裏路地に入る。
徐々に光学迷彩を掛けていき、全員隠れたところでダンジョンに転移を発動させる。
これはダンジョンの管理者であるシロが居る為、ダンジョン間を結ぶ ”地脈の範囲内” なら何処にでも転移できるというものだ。
ということで、今回はモンソロの町から南に下ったところの マギ村近くの街道に転移してきた。
ここからは、今度はシロにお願いして転移を行なう。
そして僕らが転移してきたのは、モンソロの町から砦が置かれているリマの町への街道沿い。
この街道沿いのタグ村への分岐点の近くである。昔、ウルフの団体と戦ったよなぁ。
来たのは何百年も前のことで、景色は多少変わっているがここだったような気もする。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シロもヤカンも専用バックパックを背負ってご機嫌です。救助用の装備の他にそれぞれの”おやつ”も入れてあるからです。シロはジャーキー、ヤカンはなんとネズミの素揚げです。実はお稲荷様はネズミが大好物。もともとは畑を荒らすネズミを退治してくれる事から、五穀豊穣の御使いとして祀られるようになったとか。そして、初めにお供えされていたのがネズミの素揚げだったそうです。そして時代とともに、ネズミに代わり、色が似ていた油揚げが使われるようになったということです。
※明日は所用により更新ができません。 次の掲載は4月11日 18:00とさせていただきます。
学園の方は夏休みに入り、学友たちもそれぞれの故郷に散っていった。
本来なら僕も、実家でのんびり温泉ざんまいしたかったよ。
そうでなくとも、学園最後の夏休みなのだ。心置きなく遊び倒したかったよ。
そんなことを心の中で叫びながら、晴れ渡った空を見上げていた。――暑くなりそうだな。
「……おまた……」
「いえ、手続き終わったようですね。他に買いたすものとかはありますか?」
「……とくに……」
出てきた、コリノさんの姿は長袖シャツにキャンパス生地で厚めのパンツ。膝下までのロングブーツに簡易の革鎧を着ている。
腰には大きなバックルベルトに吊るされたロングナイフ、背には大きめのバックパック。
それに、布を巻き付け保護された短弓が取り付けてある。
そうだよね、一大遠征なのだからこれでも足りないぐらいだよね。
こんな装備で大森林に突入なんて、考えただけで気が滅入ってしまいそうだ。
一方、こちらも怪しまれない程度の装備だ。シロとヤカンも専用のバックパックを背負っている。――可愛い。
このバックパックはマジックバックになっており、中には水筒、黒パンや干し肉の他 タオルや毛布なども詰め込まれている。
当然、自分たちの分ではなく、少ないが もしもの時の救助者用なのである。
まあ それに、雰囲気というのも大切だからね。
シロもヤカンも、そしてピーチャンも、心なしかウキウキしているように見えるのだ。
「では、コリノさん。クロナ行くとしよう」
声をかけ歩き出したのだが、先を行くシロが立ち止まってしまった。
後ろを振り返って僕を見ている。そして盛大に振られる尻尾……。
「あー、1本だけだからな! まったく」
「おじさん、12本ね! 半分は包んでよ」
僕はコリノさんに断りをいれ、串焼き屋のおじさんに数枚の銀貨を渡した。
さっそく脱線したが、これは仕方がないだろう。
ここ、王都の冒険者ギルド前には それは様々な店が立ち並んでいるのだ。
こうした串焼き屋などの屋台も多く、あちらこちらから良い匂いがしてくるのだ。
これで「待て!」とか言えるはずもない。
そしてクロナも良い子だ。自分より先にシロの分、そしてヤカン(お稲荷様)の分と世話をしている。
素早く串から肉を外し、シロは愛用フライパンに。ヤカンは何故か白磁の皿に入れてもらっている。
そうして、世話の終わった所でクロナに2本の串焼きを渡した。
もう、待ちきれなくなったポンタが下から跳ねてアピールしている。――みんな可愛い。
ここで、ピーチャンの事も話しておくと。
ピーチャンは使い魔であり自然界の精霊が昇華したものであるらしい。
そのため、式神と一緒で食事は必要としない。エネルギー源は宿主の魔力なのだ。
このため、通常は宿主とくっついた生活を送っているそうだが、うちのピーチャンはシロからでも魔力の補給が出来るようなのだ。
というか、魔力を吸い過ぎて少しずつではあるが大きくなっているのだ。
だから何、ということもないが鑑定するとMPの量が間違いなく増えている。
喜んでいいのか分からないが、まあシロが何にも言って来ないし大丈夫なんだろう。
ピーチャン Lv.13
種族 チルチット
状態 通常
【契約者】 カルロ・アストレア
HP 49/49
MP 48/48
筋力 32
防御 30
魔防 34
敏捷 36
器用 21
知力 33
幸運 97
【スキル】 風魔法(3) 翼で打つ! 電光石火!
【進化 2】 不可(チルチタス)
偵察要員として、今は手放せない存在になった。
シロにドッキングさせたまま偵察に出せば、条件や用途に応じて ”フル充電” でスクランブル発進させることが出来るのだ。
そしてレベルが上がった今、あのワイバーンですら相手にならないほどのスピードを誇る。
ん、スキルが増えてるなぁ。
翼で打つ! は超硬化した翼で敵に1撃を入れるヤツだ。
電光石火! は不意に敵と遭遇して先手を取られたとしても、このスキルを使えば高確率で先制攻撃ができるヤツね。
どちらも、素晴らしい攻撃スキルだといえるだろう。
さて、ボチボチ行きますかね。僕はインベントリーから取り出した「変身サングラス」をコリノさんに渡しながら機能の説明をしていく。
「よし、準備はいいな。クロナ、トイレは行かなくて大丈夫か?」
「…………」
「クロナ?」
「…………」
んん、なにか睨んでる? ……ああ、もう子供じゃありません! とかかぁ。
まさか、反抗期とかではないよね。大丈夫だよね、僕 親じゃないし。
すると、ボソボソとクロナが何か言っている。
「カルロさま、声が大きいです……」
ああー、そうか。人前だったか。そうか、そういう事なのね。――反省。
そうして、僕らは冒険者ギルド前の通りを避け裏路地に入る。
徐々に光学迷彩を掛けていき、全員隠れたところでダンジョンに転移を発動させる。
これはダンジョンの管理者であるシロが居る為、ダンジョン間を結ぶ ”地脈の範囲内” なら何処にでも転移できるというものだ。
ということで、今回はモンソロの町から南に下ったところの マギ村近くの街道に転移してきた。
ここからは、今度はシロにお願いして転移を行なう。
そして僕らが転移してきたのは、モンソロの町から砦が置かれているリマの町への街道沿い。
この街道沿いのタグ村への分岐点の近くである。昔、ウルフの団体と戦ったよなぁ。
来たのは何百年も前のことで、景色は多少変わっているがここだったような気もする。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シロもヤカンも専用バックパックを背負ってご機嫌です。救助用の装備の他にそれぞれの”おやつ”も入れてあるからです。シロはジャーキー、ヤカンはなんとネズミの素揚げです。実はお稲荷様はネズミが大好物。もともとは畑を荒らすネズミを退治してくれる事から、五穀豊穣の御使いとして祀られるようになったとか。そして、初めにお供えされていたのがネズミの素揚げだったそうです。そして時代とともに、ネズミに代わり、色が似ていた油揚げが使われるようになったということです。
※明日は所用により更新ができません。 次の掲載は4月11日 18:00とさせていただきます。
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