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40. エマがんばる
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えっ、シロ? シロはねー。
「ここはいいから、ピーチャンとその辺で遊んでな」
と、言ったところが……アレだ!
あのデカいウォータースライダーをピーチャンをドッキングさせたまま滑っている。
高さ20m、全長300mの本格派だ。
すべる際は専用のゴムボートを使用するのだが、シロはスフィンクス座りでそのまま滑ってくるのだ。
ワァォ――――ン!
フェンリルらしく、てっぺんからスタートの遠吠えだ。
途中で、「ピーピーピヒョロピー ピーピーピヒョロピー」と ピーチャンも楽しそうに鳴いている。
どうも、あの2匹は絶叫系がお好きなようだ。
放っておいたら無限ループしそうなので、適当なところで召喚して呼び戻すのだが、用事がないと分かるとまた滑っているのだ。
そういえば、前にも居たよなぁ好きなヤツ。あの時もシロが一緒に滑ってたよな~。――懐かしい。
まあ、シロもピーチャンも楽しみが出来たのだから、コレはコレでいいだろう。――たぶん。
そして夕刻。
「今日は世話になった。またいずれ会おうぞ」
と、国王陛下はぐっすり眠ったセーラを自ら背負い、王城へ帰っていかれた。
もちろん、先程しっかりと貴族礼をとり 挨拶は済ませている。
さて、僕たちも帰りますかね。
エマちゃんも僕の手を握ってニコニコ顔だ。
そして、久方ぶりに帰ってきた我が家、やはり良いものである。
すると、出迎えてくれた家人たちに混ざっていたガンツが声をかけてきた。
「まずはお帰りじゃ。勉強は……お前さんには必要ないじゃろう」
「そうでもないさ、いろいろと勉強になってるよ」
「そうじゃな、わしらも時代の移り変わりによるギャップにときどき戸惑うこともあるんじゃ」
「そうだね、王都の街並みも王城の中もずいぶん変わっていたよ。これは何とも言えない感覚だよね」
「ガハハハハッ。人間でそれが分かるのはお前さんぐらいじゃて」
「うん、そうだろうね。ところで何か話があったんじゃないの?」
「おう、そうじゃそうじゃ。すっかり忘れとったわい。実はのう……」
この邸にある刃物や剣、ハサミにいたるまでの砥と調整。
そして、頼まれていた槍や剣はとっくに作成が終わっている。
そこで、ぼちぼち町に工房を開き、そちらでいろいろやってみたい……と。
それに、場所はもう探して見つけているらしい。
町の北側、裏手の方になるが今は使わなくなった鍛冶工房があるという。
建物は何とか住めそうなのだが、肝心の炉が小さく使いにくいようだ。
それで、僕が戻ってくるのを待って相談しようと思っていたらしい。
ガンツの話は大体こんな感じであった。
うん、そろそろ頃合いだろうからね。
この翌日から、5日かけて家の内装や炉の作り替えを行なった。
そうして、無事に引っ越し作業も終わり、ガンツは工房に移っていった。
夏休みも折り返しをすぎても、あいかわらずの猛暑が続いている。
暑すぎて外で遊ばないことをいい事に、こっそりエマちゃんを鍛えることにした。
外は暑いが、ダンジョンの中はつねに一定で過ごしやすい。夏はダンジョンに限るな。
身体レベルもようやくLv.2に上がった。これはダンジョンに潜る時間が短いこともあるが、スライムばかりを相手にしているせいでもある。
まだ、6歳の子供なので怖がってあたりまえなのだ。地道にやっていけば、そのうち慣れてくるだろう。
そうして、夏休みも残すところ5日というところでなんとかLv.3まで上げることができた。
そして、エマちゃんのステータスがこちら、
エマ・アストレア Lv.3
年齢 6
状態 通常
HP 15/15
MP 13/13
筋力 7
防御 5
魔防 6
敏捷 4
器用 3
知力 8
【スキル】 魔法適性(風) 魔力操作(3)
【称号】 邸のアイドル、
【加護】 ユカリーナ・サーメクス
魔力操作も毎日訓練しているので、3まで上がっている。
まあ、今回はこんなところだろう。
魔法もすでに使えるレベルに上がっているのだが、小さい子には危険だと判断して教えていない。
王城での出来事以降、町に帰ってゆっくりしたのは2~3日であった。
ガンツの引っ越しやダンジョン周りの整備。そして、エマちゃんのレベル上げとわりと気ぜわしく過ごした。
夏休みも終わり、僕たちは2年生に進級した。
そして、クロナの事なのだ。
奴隷商館ルマンドに赴き、クロナの購入を持ち掛けたのだが、
「もちろん、よろしゅうございます」
「ですが、ぜひ このまま、あと2年レンタル願えませんでしょうか? その間に支払われた費用はそのまま購入価格へ充当いたしますので。どうか!」
と、いう感じで店長が懇願してくる。
どういうことかと尋ねると、店の実績になるのだという。
むろん、信用問題にもつながっていくのであろう。
それに、これからは長期間 王都を離れる際の手続きも免除してくれるみたいだし、購入金額も割り引きしてくれるという。
余りにも熱心に頼まれるので、僕のほうが折れることにした。
カルロ・アストレア Lv.24
年齢 11
状態 通常
【従魔】 シロ (フェンリル)
【使魔】 ピーチャン(チルチット)
HP 60/60
MP 58/58
筋力 51
防御 46
魔防 50
敏捷 48
器用 30
知力 57
【特殊スキル】 インベントリー(U)
【スキル】 鑑定(5) 魔法適性(全) 魔力操作(6)
剣術(2) 槍術(2)
【魔法】 風魔法(5) 結界魔法(4) 氷魔法(3)
雷魔法(3) 聖魔法(2) 回復魔法(4)
身体強化(4)
【称号】 転生者、シロの契約者、英雄、F.kiss、
【加護】 ユカリーナ・サーメクス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シロもピーチャンも楽しそうで何より。シロは大きさ変えられるからね。ヴァルサン国王も上機嫌で帰っていったし……フラグ立ったのか? それで、ジョルジュは史実どおり鍛冶屋に弟子入りかな?(史実ってなんだよ! (∪^ω^)しらないお! (久しぶりだなオイ!
「ここはいいから、ピーチャンとその辺で遊んでな」
と、言ったところが……アレだ!
あのデカいウォータースライダーをピーチャンをドッキングさせたまま滑っている。
高さ20m、全長300mの本格派だ。
すべる際は専用のゴムボートを使用するのだが、シロはスフィンクス座りでそのまま滑ってくるのだ。
ワァォ――――ン!
フェンリルらしく、てっぺんからスタートの遠吠えだ。
途中で、「ピーピーピヒョロピー ピーピーピヒョロピー」と ピーチャンも楽しそうに鳴いている。
どうも、あの2匹は絶叫系がお好きなようだ。
放っておいたら無限ループしそうなので、適当なところで召喚して呼び戻すのだが、用事がないと分かるとまた滑っているのだ。
そういえば、前にも居たよなぁ好きなヤツ。あの時もシロが一緒に滑ってたよな~。――懐かしい。
まあ、シロもピーチャンも楽しみが出来たのだから、コレはコレでいいだろう。――たぶん。
そして夕刻。
「今日は世話になった。またいずれ会おうぞ」
と、国王陛下はぐっすり眠ったセーラを自ら背負い、王城へ帰っていかれた。
もちろん、先程しっかりと貴族礼をとり 挨拶は済ませている。
さて、僕たちも帰りますかね。
エマちゃんも僕の手を握ってニコニコ顔だ。
そして、久方ぶりに帰ってきた我が家、やはり良いものである。
すると、出迎えてくれた家人たちに混ざっていたガンツが声をかけてきた。
「まずはお帰りじゃ。勉強は……お前さんには必要ないじゃろう」
「そうでもないさ、いろいろと勉強になってるよ」
「そうじゃな、わしらも時代の移り変わりによるギャップにときどき戸惑うこともあるんじゃ」
「そうだね、王都の街並みも王城の中もずいぶん変わっていたよ。これは何とも言えない感覚だよね」
「ガハハハハッ。人間でそれが分かるのはお前さんぐらいじゃて」
「うん、そうだろうね。ところで何か話があったんじゃないの?」
「おう、そうじゃそうじゃ。すっかり忘れとったわい。実はのう……」
この邸にある刃物や剣、ハサミにいたるまでの砥と調整。
そして、頼まれていた槍や剣はとっくに作成が終わっている。
そこで、ぼちぼち町に工房を開き、そちらでいろいろやってみたい……と。
それに、場所はもう探して見つけているらしい。
町の北側、裏手の方になるが今は使わなくなった鍛冶工房があるという。
建物は何とか住めそうなのだが、肝心の炉が小さく使いにくいようだ。
それで、僕が戻ってくるのを待って相談しようと思っていたらしい。
ガンツの話は大体こんな感じであった。
うん、そろそろ頃合いだろうからね。
この翌日から、5日かけて家の内装や炉の作り替えを行なった。
そうして、無事に引っ越し作業も終わり、ガンツは工房に移っていった。
夏休みも折り返しをすぎても、あいかわらずの猛暑が続いている。
暑すぎて外で遊ばないことをいい事に、こっそりエマちゃんを鍛えることにした。
外は暑いが、ダンジョンの中はつねに一定で過ごしやすい。夏はダンジョンに限るな。
身体レベルもようやくLv.2に上がった。これはダンジョンに潜る時間が短いこともあるが、スライムばかりを相手にしているせいでもある。
まだ、6歳の子供なので怖がってあたりまえなのだ。地道にやっていけば、そのうち慣れてくるだろう。
そうして、夏休みも残すところ5日というところでなんとかLv.3まで上げることができた。
そして、エマちゃんのステータスがこちら、
エマ・アストレア Lv.3
年齢 6
状態 通常
HP 15/15
MP 13/13
筋力 7
防御 5
魔防 6
敏捷 4
器用 3
知力 8
【スキル】 魔法適性(風) 魔力操作(3)
【称号】 邸のアイドル、
【加護】 ユカリーナ・サーメクス
魔力操作も毎日訓練しているので、3まで上がっている。
まあ、今回はこんなところだろう。
魔法もすでに使えるレベルに上がっているのだが、小さい子には危険だと判断して教えていない。
王城での出来事以降、町に帰ってゆっくりしたのは2~3日であった。
ガンツの引っ越しやダンジョン周りの整備。そして、エマちゃんのレベル上げとわりと気ぜわしく過ごした。
夏休みも終わり、僕たちは2年生に進級した。
そして、クロナの事なのだ。
奴隷商館ルマンドに赴き、クロナの購入を持ち掛けたのだが、
「もちろん、よろしゅうございます」
「ですが、ぜひ このまま、あと2年レンタル願えませんでしょうか? その間に支払われた費用はそのまま購入価格へ充当いたしますので。どうか!」
と、いう感じで店長が懇願してくる。
どういうことかと尋ねると、店の実績になるのだという。
むろん、信用問題にもつながっていくのであろう。
それに、これからは長期間 王都を離れる際の手続きも免除してくれるみたいだし、購入金額も割り引きしてくれるという。
余りにも熱心に頼まれるので、僕のほうが折れることにした。
カルロ・アストレア Lv.24
年齢 11
状態 通常
【従魔】 シロ (フェンリル)
【使魔】 ピーチャン(チルチット)
HP 60/60
MP 58/58
筋力 51
防御 46
魔防 50
敏捷 48
器用 30
知力 57
【特殊スキル】 インベントリー(U)
【スキル】 鑑定(5) 魔法適性(全) 魔力操作(6)
剣術(2) 槍術(2)
【魔法】 風魔法(5) 結界魔法(4) 氷魔法(3)
雷魔法(3) 聖魔法(2) 回復魔法(4)
身体強化(4)
【称号】 転生者、シロの契約者、英雄、F.kiss、
【加護】 ユカリーナ・サーメクス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シロもピーチャンも楽しそうで何より。シロは大きさ変えられるからね。ヴァルサン国王も上機嫌で帰っていったし……フラグ立ったのか? それで、ジョルジュは史実どおり鍛冶屋に弟子入りかな?(史実ってなんだよ! (∪^ω^)しらないお! (久しぶりだなオイ!
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