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21. アンとダイアナ
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次の朝、あいさつをしてきたクロナはいつも通りであった。
「うん、おはよう。クロナ」
昨日は……。
いや、やめておこう。藪蛇になるしな。
クロナにも色々あるのだろう。女性特有のアレかもしれないし……。(クロナはまだ8歳です)
今日も授業を終え、シロとクロナの待つ寮の部屋へ戻って来た。
「お帰りなさいませ、カルロ様」
クロナがうやうやしく迎えてくれる。
毎日のことなので、だいぶ様になってきたな。
まあ、周りに良い手本があるからな。特に最近は隣りのカミラと仲がいい。
うんうん、仲良きことは良い事だよな。
そして、3日後の休みの日。
朝食を食べ終わると同時に、例の二人が部屋にやってきた。
うぉ――い、早過ぎるだろ!
僕も用意していなければ、ジミーもまだ来てはいない。
そして、アンが開口一番、
「はぁ、お腹すいた。早く出しなさいよね」
はい――! もしかして、スイーツ食べるために朝食抜きで来やがったのかぁ?
すごい、凄すぎる……。
でも、まあ10歳の子供だからな。
腹が減っては、ダンジョン攻略に支障が出るだろう。
そう判断した僕は、スイーツと呼べるかどうかは別にして、腹もちがよさそうなワッフルサンドやシュガートースト、チョコシリアルなどを牛乳と一緒にテーブルに出してあげた。
すると、クロナも鼻をヒクヒク動かしている。
物ほしそうな目で訴えてきたので、
「欲しいなら、一緒に食べるといい」
と、二人に断りをいれ、テーブルにつかせた。
せっかくなので、得物についても聞いてみることにした。
「もし、武器を使用するなら、どのような物がいい?」
「私は剣と盾ね。軽いほうがいいわ」
と、アンは間髪入れずに答えた。
一方、ダイアナはしばらく考えていたが、
「わたし、細いメイスがいい」
じゃあ、あれだな! 魔法少女がよく使う魔法のバトン。やっぱこれでしょ!
そう思い、サイドテーブルに子供用の短いダガーとチタン製のラウンドシールド。
そして、例の先端に ”お星さま” がついた魔法のバトンを出してやった。
あとは、汚れ防止と万が一を考えて、ワイバーンのローブとグローブを一緒に出した。
そうこうしている内に、隣のジミーとメイドのカミラが部屋にやってきた。
食事も終え。後かたづけの間に、アンとダイアナに訓練の説明と注意をしていく。
クロナの準備が出来たところで、みんなを集め ”変身サングラス” を配る。
そして、転移。
まずは、ディレクの教会からだ。この王都にも女神さまを祀っている教会はあるのだが、如何せん人が多いのだ。
また、田舎のほうでは女神さまを祀っていない所も結構ある。アストレアの町にも教会は在るのだが面が割れているし……。
という事で、ディレクの町なのだ。
昔、自分でつくった町ということもあり、都合がいいのだ。
教会で祈りを捧げたあとは、離れたところからシロに鑑定をお願いした。
アン・シャーシー Lv.1
年齢 10
状態 通常
HP 18/18
MP 9/9
筋力 8
防御 7
魔防 3
敏捷 5
器用 3
知力 4
【スキル】 魔法適性(火)
【祝福】 ユカリーナ・サーメクス
―――――――――――――――――――――
ダイアナ・ババリー Lv.1
年齢 10
状態 通常
HP 14/14
MP 15/15
筋力 4
防御 3
魔防 7
敏捷 3
器用 3
知力 11
【スキル】 魔法適性(風) 魔力操作(2)
【魔法】 風魔法(1)
【祝福】 ユカリーナ・サーメクス
ふんふん、アンはさすが龍人族だな。基礎となるパラメーターでも、筋力と防御が高い。
一方のダイアナは人族なのにMPと知力が群を抜いている。それに魔力操作のレベルがすでに2であり、魔法が出現していることには驚かされた。
誰か、良い師のもとで訓練していたのかもしれない。
これなら、人の魔力を感知できたとしても、なるほど納得である。
そうして、僕たちは ダンジョン・スパンク へ飛んだ。
渡した得物の扱い方を指導しながら、2階層からのモンスターを順番に倒していく。
相手は最弱のスライム。そして、動きが鈍く頭でっかちなコボルトである。
初めはおっかなびっくりで、チマチマやっていったアンとダイアナであったが、
昼過ぎぐらいから身体レベルも上がって、コボルトをすぱすぱ葬っていくようになった。
よし! 少し早いが、今日はこれくらいで良いだろう。
あとは、それぞれの従者が待つ ”温泉施設” で、汗をながして帰ることにしよう。
ところで、従者が何故こちらに来ているのか、気になるところだろう。
それは、お昼の出来事だった。昼食をとりに、温泉施設へ転移しようとした時のこと、
「あー、マニラが昼食の準備をして待ってるはずだわー」
と、アンが訴えてきたのだ。
今日はメイドを部屋に待機させているので、当然食事の準備もしているのだろう。
僕は少し考えた後、みんなを温泉施設へと案内した。
後はクロナとカミラさんに世話を任せ、学校へ従者(メイド)を迎えに行ってきた。
そこで、用意していた昼食はインベントリーに納め、意外と早くこちらに戻ってくることができた。
何故なら、向こうでの準備がとても素早かったからだ。
連れてきたメイドたちは、待ち時間に温泉が楽しめるということで、着替えまで用意しているのだ。
まあ、アンとダイアナの分も、しっかり準備はしてあるのだろう。
温泉入浴に関しては、
「待機時間はご自由にどうぞ!」
と申し渡しておいたので、短い時間ではあったが、それなりに楽しむことは出来たはずだ。
そのお陰か、出迎えてくれたメイドたちは皆 ”ニッコリつやつや” になっていた。
これなら、秘密を他に漏らすような事もないだろう。
何故なら、学園にいる間は温泉施設を、休みのたびに利用できるのだから。
こんなチャンス、みすみす逃すような事はしないだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
新しいメンバーのアンとダイアナ。初のダンジョン探索でしたが、無事に終了しました。さて、次回ですが、もちろん大事な温泉回はカットするとかありえません! たっぷりお楽しみ頂けることでしょう。ですが、ヤバァいのです。何がと言われれば、ズバリ、次回のサブタイトルです。パンツはそのままにお待ちください。
(∪^ω^)ヤバァいお!
「うん、おはよう。クロナ」
昨日は……。
いや、やめておこう。藪蛇になるしな。
クロナにも色々あるのだろう。女性特有のアレかもしれないし……。(クロナはまだ8歳です)
今日も授業を終え、シロとクロナの待つ寮の部屋へ戻って来た。
「お帰りなさいませ、カルロ様」
クロナがうやうやしく迎えてくれる。
毎日のことなので、だいぶ様になってきたな。
まあ、周りに良い手本があるからな。特に最近は隣りのカミラと仲がいい。
うんうん、仲良きことは良い事だよな。
そして、3日後の休みの日。
朝食を食べ終わると同時に、例の二人が部屋にやってきた。
うぉ――い、早過ぎるだろ!
僕も用意していなければ、ジミーもまだ来てはいない。
そして、アンが開口一番、
「はぁ、お腹すいた。早く出しなさいよね」
はい――! もしかして、スイーツ食べるために朝食抜きで来やがったのかぁ?
すごい、凄すぎる……。
でも、まあ10歳の子供だからな。
腹が減っては、ダンジョン攻略に支障が出るだろう。
そう判断した僕は、スイーツと呼べるかどうかは別にして、腹もちがよさそうなワッフルサンドやシュガートースト、チョコシリアルなどを牛乳と一緒にテーブルに出してあげた。
すると、クロナも鼻をヒクヒク動かしている。
物ほしそうな目で訴えてきたので、
「欲しいなら、一緒に食べるといい」
と、二人に断りをいれ、テーブルにつかせた。
せっかくなので、得物についても聞いてみることにした。
「もし、武器を使用するなら、どのような物がいい?」
「私は剣と盾ね。軽いほうがいいわ」
と、アンは間髪入れずに答えた。
一方、ダイアナはしばらく考えていたが、
「わたし、細いメイスがいい」
じゃあ、あれだな! 魔法少女がよく使う魔法のバトン。やっぱこれでしょ!
そう思い、サイドテーブルに子供用の短いダガーとチタン製のラウンドシールド。
そして、例の先端に ”お星さま” がついた魔法のバトンを出してやった。
あとは、汚れ防止と万が一を考えて、ワイバーンのローブとグローブを一緒に出した。
そうこうしている内に、隣のジミーとメイドのカミラが部屋にやってきた。
食事も終え。後かたづけの間に、アンとダイアナに訓練の説明と注意をしていく。
クロナの準備が出来たところで、みんなを集め ”変身サングラス” を配る。
そして、転移。
まずは、ディレクの教会からだ。この王都にも女神さまを祀っている教会はあるのだが、如何せん人が多いのだ。
また、田舎のほうでは女神さまを祀っていない所も結構ある。アストレアの町にも教会は在るのだが面が割れているし……。
という事で、ディレクの町なのだ。
昔、自分でつくった町ということもあり、都合がいいのだ。
教会で祈りを捧げたあとは、離れたところからシロに鑑定をお願いした。
アン・シャーシー Lv.1
年齢 10
状態 通常
HP 18/18
MP 9/9
筋力 8
防御 7
魔防 3
敏捷 5
器用 3
知力 4
【スキル】 魔法適性(火)
【祝福】 ユカリーナ・サーメクス
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ダイアナ・ババリー Lv.1
年齢 10
状態 通常
HP 14/14
MP 15/15
筋力 4
防御 3
魔防 7
敏捷 3
器用 3
知力 11
【スキル】 魔法適性(風) 魔力操作(2)
【魔法】 風魔法(1)
【祝福】 ユカリーナ・サーメクス
ふんふん、アンはさすが龍人族だな。基礎となるパラメーターでも、筋力と防御が高い。
一方のダイアナは人族なのにMPと知力が群を抜いている。それに魔力操作のレベルがすでに2であり、魔法が出現していることには驚かされた。
誰か、良い師のもとで訓練していたのかもしれない。
これなら、人の魔力を感知できたとしても、なるほど納得である。
そうして、僕たちは ダンジョン・スパンク へ飛んだ。
渡した得物の扱い方を指導しながら、2階層からのモンスターを順番に倒していく。
相手は最弱のスライム。そして、動きが鈍く頭でっかちなコボルトである。
初めはおっかなびっくりで、チマチマやっていったアンとダイアナであったが、
昼過ぎぐらいから身体レベルも上がって、コボルトをすぱすぱ葬っていくようになった。
よし! 少し早いが、今日はこれくらいで良いだろう。
あとは、それぞれの従者が待つ ”温泉施設” で、汗をながして帰ることにしよう。
ところで、従者が何故こちらに来ているのか、気になるところだろう。
それは、お昼の出来事だった。昼食をとりに、温泉施設へ転移しようとした時のこと、
「あー、マニラが昼食の準備をして待ってるはずだわー」
と、アンが訴えてきたのだ。
今日はメイドを部屋に待機させているので、当然食事の準備もしているのだろう。
僕は少し考えた後、みんなを温泉施設へと案内した。
後はクロナとカミラさんに世話を任せ、学校へ従者(メイド)を迎えに行ってきた。
そこで、用意していた昼食はインベントリーに納め、意外と早くこちらに戻ってくることができた。
何故なら、向こうでの準備がとても素早かったからだ。
連れてきたメイドたちは、待ち時間に温泉が楽しめるということで、着替えまで用意しているのだ。
まあ、アンとダイアナの分も、しっかり準備はしてあるのだろう。
温泉入浴に関しては、
「待機時間はご自由にどうぞ!」
と申し渡しておいたので、短い時間ではあったが、それなりに楽しむことは出来たはずだ。
そのお陰か、出迎えてくれたメイドたちは皆 ”ニッコリつやつや” になっていた。
これなら、秘密を他に漏らすような事もないだろう。
何故なら、学園にいる間は温泉施設を、休みのたびに利用できるのだから。
こんなチャンス、みすみす逃すような事はしないだろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
新しいメンバーのアンとダイアナ。初のダンジョン探索でしたが、無事に終了しました。さて、次回ですが、もちろん大事な温泉回はカットするとかありえません! たっぷりお楽しみ頂けることでしょう。ですが、ヤバァいのです。何がと言われれば、ズバリ、次回のサブタイトルです。パンツはそのままにお待ちください。
(∪^ω^)ヤバァいお!
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