60 / 82
55. イナリ
しおりを挟む
この稲荷山の守護狐であるヤカンに最近変わったことがなかったかと俺は尋ねてみた。
「最近でございますか……? 主様のような日ノ本以外の方を多く見かけるようになりましたね。それからゴミも多くなりました。お山にゴミを捨てていくなんてゆるせません!」
「お、おう、そうだな。外国人は多くなってるよな。人が多くなればゴミも増える。それは困った問題だな」
「はい、まったくです!」
「今年に入ってからはどうだ? 地震による影響とか出てないか?」
ヤカンは何回か首を傾げながらも考えている。――仕草が可愛い。
そして何か思い至ったのか、こちらを振り向き、
「そういえば、あちらから山を下ったところにあまり人が訪れないお社がございまして、そのうしろの大岩が五寸ほど動いておりましたねぇ」
なになに、あちらというと山の南東側か。こちらとは違うルートが他にあるのか?
まぁ登山ルートがいくつかあってもおかしくはないか。
「ふむ……、では、そこまでの案内を頼めるか?」
「はい、ヤカンにおまかせください。こちらです!」
ヤカンのやつ声が弾んでるなぁ。こうして行動を共にするような仲間もいないのかな。
ピョンピョンと跳ねるように駆けていくヤカンは実に嬉しそうである。
山頂の一ノ峰は素通りして、向かったその場所へは3分程で到着した。
いや、俺たちだからだよね。
一般人なら20~30分はかかると思うけど。
普通は獣道を通ったり、断崖絶壁を駆け下りたりはしないよね。
「ゲン様到着しました! ……ゲン様?」
キョロキョロとまわりを見まわすヤカン。
「おう、ここに居るぞ。すまんなビックリさせて。この結界 (光学迷彩) を張ってないと人に見られた時にちょっとまずいんでな……」
俺は光学迷彩を解除した。
「そうでございましたか。気がつきませんで申し訳ございません」
「いやいや、ヤカンが気にすることではないぞ。案内ありがとう」
「このお社の奥になります。どうぞこちらです」
ヤカンが案内してくれたのは崖と見紛うほどのでっかい大岩だった。
お社と言っていたのは手前にある年季の入った拝殿のことだろう。
しかし迫力あるなぁ。この大岩が五寸だって……。
1寸が3㎝だったから5寸だと15㎝ぐらいか。それが分かったのか?
マジか……。すげーなヤカン。
――大岩大神――
拝殿に向かう鳥居にも彫られているように、この大岩が御神体となっているのだろう。
さっそく玉垣を乗り越え大岩に触れてみる。
――ダンジョン・マップ!
…………うん、ここだね。この下にダンジョン前広場がある。
それが少しずつせり上がってきて、この大岩を動かしているんだろうね。
「あの~、いかがだったのでしょう?」
「うん、ここで間違いないよ。よく案内してくれた、ヤカンありがと~~~!」
俺は嬉しさのあまりヤカンを盛大にもふってしまった。
「あっ、その……つい嬉しくなって……すまん!」
「いえいえ、わたくしもゲン様のお力になれてとても嬉しゅうございます。つきましては、もっともっと撫でていただけるとすっごく喜びます!」
「そうなのか? よ――し!」
再度ヤカンをもふっていると、シロが尻尾を振って近寄ってきたので、
「シロもきたか、よ――し!」
ヤカン共々二匹をふり倒してやった。
………………
ふう、ようやく見つかったか。まずは一休み。
俺は近くの岩に腰をおろした。
インベントリーから取り出した皿に干し肉とドーナツを盛り、シロとヤカンの前にそれぞれ出してやった。
「これは、また変わった食べ物でございますねぇ。まずはお肉の方から……。このお肉は噛めば噛むほどに旨味があふれて参ります。とても美味です。そしてこの丸いものは何でしょう? まぁ! 甘くてとってもおいしいです」
出したおやつが気にいったのか、二匹とも尻尾を揺らしながら喜んで食べている。
――良かった良かった。
さて、今回もちょっくら覗いていきますかね。
「シロ、ヤカン、そろそろ行くぞ~」
ジャレて走り回っていたシロとヤカンが俺の元に戻ってくる。
二匹を連れた俺は大岩を囲っている玉垣に沿って左側の斜面を登っていく。
よし、この辺でいいかな。
「シロ、ここを下に向かって掘ってくれるか。大きな音を立てると周りに気づかれるから遮音の結界もよろしく」
「ワンッ!」
シロは一吠えすると目の前でみるみる大きくなっていく。
そして前足でガスガス岩土を掘りはじめた。
「凄いです。さすがは神使様です」
そんな重機顔負けの土木工事を、ヤカンは唖然として見守っていた。
シロが掘った穴は程なく貫通。
いっぺん中へ入ったシロが穴から顔を覗かせる。
シロは元のわんこサイズに戻っていた。
「よ~し、うまく掘れたな。えらいぞシロ~」
両手でわしゃわしゃシロをモフってやる。
俺はヤカンを手招きして呼びよせると、マグライトを片手に穴へ飛び込んだ。
穴の中は空洞になっており、俺が着地したのはダンジョン前広場である。
「ゲン様、灯りが必要でございますね。ここはヤカンにおまかせください!」
続いて下りてきたヤカンが俺に話しかけてくる。
「そうか、では頼むな」
そう返すとヤカンは俺たちの前に立ち、ポウ、ポウ、ポウ、ポウ、いくつもの青白い炎を周りに灯してくれた。
ほほぉ、これが噂にきく狐火というやつか。
広いホールだがそれなりに明るくなった。
「シロ、穴掘りご苦労さん。ヤカンも狐火をありがとう」
そう言って並んでいるシロとヤカンの頭をわしわしと撫でる。
俺たちはダンジョン広場を奥へ向かって進みはじめた。
シロはいつものように前を行き、ヤカンは俺の右側にピタリと寄り添っている。
そして突き当りの階段を下り、1階層のフロアに足を踏み入れた瞬間、
ピーン!{時空間魔法(U)により、ダンジョンの使用者権限を取得しました}
やっぱりそうきたか……。
頭の中に流れてきたガイダンスのとおり、ダンジョンの使用者権限が取得できるのは時空間魔法という特殊なユニークスキルを所持した者だけである。このダンジョンの使用者権限であるが、ダンジョンの全てを支配するダンジョンマスターではない。ダンジョンが円滑に稼働できるようにその時代におけるサポートをしていくのが主な目的なのである。いわゆるダンジョンのアドバイザー的ポジションといえばいいのだろうか。対価としてはダンジョンが貯蔵している鉱物資源の利用や加工、ダンジョンリビングの使用やダンジョン転移など、さまざまな特権が用意されている。もちろん、このダンジョンの使用者権限は任意なので辞退することも可能であるし、逆に管理がおざなりになっていたり、反社会性があると判断されれば任を解かれる場合もある。
というわけなのだが、俺としては早くこの世界の人間に引き継いでいただきたい。
まあ、時空間魔法を授ける者の選定はなかなか難しいんだろうけどね。
(お~いダンジョン。聞こえてるか?)
[ん。…………聞こえてる]
(お、おう、そうか。これからよろしく頼むな)
[…………わかった]
うう~ん、ダンジョンでも無口なパターンとかあるのか?(汗)
(名前は必要か?)
[…………ほしい]
(そ、そうか。じゃ……『イナリ』で頼む)
[…………ん。…………イナリ。……………………嬉しい♪]
おお、嬉しかったんだな。一瞬ダメかと思って焦ったじゃんよー。
それからしばらく、イナリと会話にならない会話をしながら今の覚醒率についてだとか、他のダンジョンとのリンクは可能かなど基本的なことを聞いていった。
………………
…………
……
ある程度の確認を済ますと、俺たちはダンジョンからでた。
イナリ (ダンジョン) との会話なら外に居たってできるからね。
あと、離れる前にシロが掘ったほら穴には認識阻害と人除けの結界をお願いしておいた。
俺たちは大岩よこの斜面を下り、拝殿前にある鳥居のところまでおりてきた。
本来ならヤカンともここでお別れになる。
だけどなんだか、このまま別れてしまうのは寂しい……。
「なあヤカン、俺たちと一緒に来ないか?」
ダイレクトに聞いてみた。
するとヤカンはしばらく考えて、
「行きたいです。行きたいのですけど、お山が……」
やはりお山が気になるようだ。どこまでも律儀なやつだな。
「お前はよく頑張ったと思うぞ。見てみろ、こんなに人々に愛される山は日本中探したってそうはないぞ。お山が開いたらヤカンはお役御免になるんだよな?」
「はい、そのとおりです」
「今しがた中に入ってわかったと思うが、『お山が開く』というのはこのダンジョンが目覚めるということなんだ。それも残すところあとわずかだ。すぐに迎えにくるから待っててくれよな」
(なにかフラグっぽくなってしまったが、へし折ってやるから大丈夫だ)
そう言い残して俺たちは稲荷山を下りていく。
野干は終始無言だったが、一緒に下まで見送りにきてくれた。
「今日は助かったよ。本当にありがとう」
そう言って俺が振り返ると、……ヤカンの姿はもう何処にもなかった。
「最近でございますか……? 主様のような日ノ本以外の方を多く見かけるようになりましたね。それからゴミも多くなりました。お山にゴミを捨てていくなんてゆるせません!」
「お、おう、そうだな。外国人は多くなってるよな。人が多くなればゴミも増える。それは困った問題だな」
「はい、まったくです!」
「今年に入ってからはどうだ? 地震による影響とか出てないか?」
ヤカンは何回か首を傾げながらも考えている。――仕草が可愛い。
そして何か思い至ったのか、こちらを振り向き、
「そういえば、あちらから山を下ったところにあまり人が訪れないお社がございまして、そのうしろの大岩が五寸ほど動いておりましたねぇ」
なになに、あちらというと山の南東側か。こちらとは違うルートが他にあるのか?
まぁ登山ルートがいくつかあってもおかしくはないか。
「ふむ……、では、そこまでの案内を頼めるか?」
「はい、ヤカンにおまかせください。こちらです!」
ヤカンのやつ声が弾んでるなぁ。こうして行動を共にするような仲間もいないのかな。
ピョンピョンと跳ねるように駆けていくヤカンは実に嬉しそうである。
山頂の一ノ峰は素通りして、向かったその場所へは3分程で到着した。
いや、俺たちだからだよね。
一般人なら20~30分はかかると思うけど。
普通は獣道を通ったり、断崖絶壁を駆け下りたりはしないよね。
「ゲン様到着しました! ……ゲン様?」
キョロキョロとまわりを見まわすヤカン。
「おう、ここに居るぞ。すまんなビックリさせて。この結界 (光学迷彩) を張ってないと人に見られた時にちょっとまずいんでな……」
俺は光学迷彩を解除した。
「そうでございましたか。気がつきませんで申し訳ございません」
「いやいや、ヤカンが気にすることではないぞ。案内ありがとう」
「このお社の奥になります。どうぞこちらです」
ヤカンが案内してくれたのは崖と見紛うほどのでっかい大岩だった。
お社と言っていたのは手前にある年季の入った拝殿のことだろう。
しかし迫力あるなぁ。この大岩が五寸だって……。
1寸が3㎝だったから5寸だと15㎝ぐらいか。それが分かったのか?
マジか……。すげーなヤカン。
――大岩大神――
拝殿に向かう鳥居にも彫られているように、この大岩が御神体となっているのだろう。
さっそく玉垣を乗り越え大岩に触れてみる。
――ダンジョン・マップ!
…………うん、ここだね。この下にダンジョン前広場がある。
それが少しずつせり上がってきて、この大岩を動かしているんだろうね。
「あの~、いかがだったのでしょう?」
「うん、ここで間違いないよ。よく案内してくれた、ヤカンありがと~~~!」
俺は嬉しさのあまりヤカンを盛大にもふってしまった。
「あっ、その……つい嬉しくなって……すまん!」
「いえいえ、わたくしもゲン様のお力になれてとても嬉しゅうございます。つきましては、もっともっと撫でていただけるとすっごく喜びます!」
「そうなのか? よ――し!」
再度ヤカンをもふっていると、シロが尻尾を振って近寄ってきたので、
「シロもきたか、よ――し!」
ヤカン共々二匹をふり倒してやった。
………………
ふう、ようやく見つかったか。まずは一休み。
俺は近くの岩に腰をおろした。
インベントリーから取り出した皿に干し肉とドーナツを盛り、シロとヤカンの前にそれぞれ出してやった。
「これは、また変わった食べ物でございますねぇ。まずはお肉の方から……。このお肉は噛めば噛むほどに旨味があふれて参ります。とても美味です。そしてこの丸いものは何でしょう? まぁ! 甘くてとってもおいしいです」
出したおやつが気にいったのか、二匹とも尻尾を揺らしながら喜んで食べている。
――良かった良かった。
さて、今回もちょっくら覗いていきますかね。
「シロ、ヤカン、そろそろ行くぞ~」
ジャレて走り回っていたシロとヤカンが俺の元に戻ってくる。
二匹を連れた俺は大岩を囲っている玉垣に沿って左側の斜面を登っていく。
よし、この辺でいいかな。
「シロ、ここを下に向かって掘ってくれるか。大きな音を立てると周りに気づかれるから遮音の結界もよろしく」
「ワンッ!」
シロは一吠えすると目の前でみるみる大きくなっていく。
そして前足でガスガス岩土を掘りはじめた。
「凄いです。さすがは神使様です」
そんな重機顔負けの土木工事を、ヤカンは唖然として見守っていた。
シロが掘った穴は程なく貫通。
いっぺん中へ入ったシロが穴から顔を覗かせる。
シロは元のわんこサイズに戻っていた。
「よ~し、うまく掘れたな。えらいぞシロ~」
両手でわしゃわしゃシロをモフってやる。
俺はヤカンを手招きして呼びよせると、マグライトを片手に穴へ飛び込んだ。
穴の中は空洞になっており、俺が着地したのはダンジョン前広場である。
「ゲン様、灯りが必要でございますね。ここはヤカンにおまかせください!」
続いて下りてきたヤカンが俺に話しかけてくる。
「そうか、では頼むな」
そう返すとヤカンは俺たちの前に立ち、ポウ、ポウ、ポウ、ポウ、いくつもの青白い炎を周りに灯してくれた。
ほほぉ、これが噂にきく狐火というやつか。
広いホールだがそれなりに明るくなった。
「シロ、穴掘りご苦労さん。ヤカンも狐火をありがとう」
そう言って並んでいるシロとヤカンの頭をわしわしと撫でる。
俺たちはダンジョン広場を奥へ向かって進みはじめた。
シロはいつものように前を行き、ヤカンは俺の右側にピタリと寄り添っている。
そして突き当りの階段を下り、1階層のフロアに足を踏み入れた瞬間、
ピーン!{時空間魔法(U)により、ダンジョンの使用者権限を取得しました}
やっぱりそうきたか……。
頭の中に流れてきたガイダンスのとおり、ダンジョンの使用者権限が取得できるのは時空間魔法という特殊なユニークスキルを所持した者だけである。このダンジョンの使用者権限であるが、ダンジョンの全てを支配するダンジョンマスターではない。ダンジョンが円滑に稼働できるようにその時代におけるサポートをしていくのが主な目的なのである。いわゆるダンジョンのアドバイザー的ポジションといえばいいのだろうか。対価としてはダンジョンが貯蔵している鉱物資源の利用や加工、ダンジョンリビングの使用やダンジョン転移など、さまざまな特権が用意されている。もちろん、このダンジョンの使用者権限は任意なので辞退することも可能であるし、逆に管理がおざなりになっていたり、反社会性があると判断されれば任を解かれる場合もある。
というわけなのだが、俺としては早くこの世界の人間に引き継いでいただきたい。
まあ、時空間魔法を授ける者の選定はなかなか難しいんだろうけどね。
(お~いダンジョン。聞こえてるか?)
[ん。…………聞こえてる]
(お、おう、そうか。これからよろしく頼むな)
[…………わかった]
うう~ん、ダンジョンでも無口なパターンとかあるのか?(汗)
(名前は必要か?)
[…………ほしい]
(そ、そうか。じゃ……『イナリ』で頼む)
[…………ん。…………イナリ。……………………嬉しい♪]
おお、嬉しかったんだな。一瞬ダメかと思って焦ったじゃんよー。
それからしばらく、イナリと会話にならない会話をしながら今の覚醒率についてだとか、他のダンジョンとのリンクは可能かなど基本的なことを聞いていった。
………………
…………
……
ある程度の確認を済ますと、俺たちはダンジョンからでた。
イナリ (ダンジョン) との会話なら外に居たってできるからね。
あと、離れる前にシロが掘ったほら穴には認識阻害と人除けの結界をお願いしておいた。
俺たちは大岩よこの斜面を下り、拝殿前にある鳥居のところまでおりてきた。
本来ならヤカンともここでお別れになる。
だけどなんだか、このまま別れてしまうのは寂しい……。
「なあヤカン、俺たちと一緒に来ないか?」
ダイレクトに聞いてみた。
するとヤカンはしばらく考えて、
「行きたいです。行きたいのですけど、お山が……」
やはりお山が気になるようだ。どこまでも律儀なやつだな。
「お前はよく頑張ったと思うぞ。見てみろ、こんなに人々に愛される山は日本中探したってそうはないぞ。お山が開いたらヤカンはお役御免になるんだよな?」
「はい、そのとおりです」
「今しがた中に入ってわかったと思うが、『お山が開く』というのはこのダンジョンが目覚めるということなんだ。それも残すところあとわずかだ。すぐに迎えにくるから待っててくれよな」
(なにかフラグっぽくなってしまったが、へし折ってやるから大丈夫だ)
そう言い残して俺たちは稲荷山を下りていく。
野干は終始無言だったが、一緒に下まで見送りにきてくれた。
「今日は助かったよ。本当にありがとう」
そう言って俺が振り返ると、……ヤカンの姿はもう何処にもなかった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる