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18. 魔法適性
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地震のあと慶子を家に送るため、俺はシロと一緒に表に出てきていた。
「ところでゲンちゃん、コレって本物?」
慶子がトートバッグから取り出したのは、この前渡した ”にゃんにゃんスクラッチ” の当りくじ。
「おっ! まだ持ってたのかぁ。当たってただろう2等が」
「ええ、確かに2等の100,000円が当たってるわね……。でも、あんな感じで渡されたら普通は怪しむでしょ?」
「大丈夫だよ。ちゃんとイヲンの宝くじ売り場で買ったやつなんだから」
「…………」
「なっ、なんだよ!」
「ん~ん、何で2等が当たったのを知ってるのよ? …………なんかズルしたんでしょ!?」
「ハハハッ、バレたかー。『鑑定』だな。当たりが分かるか検証してみたんだよ」
「やっぱり! もう、やめておきなさいよ。それじゃなくてもあなたその容姿で目立つんだから」
「へいへい」
慶子を無事に送り届けた帰り、俺は久しぶりのコンビニへ寄った。
地震があった為か、店内では二人の店員がせかせかと動き回っていた。
(ああ~、こりゃ大変だ)
大きな地震のあとはコンビニや商店なんかは大忙しだな。ご苦労様です。
そんな中ではありますが、俺の目的の品はコレだ!
チョコレートたっぷり、なめらかアイスのパ○ムだ。
6個入りのやつを2箱買って、シロと食べながら帰っていった。
(あぁ~旨いな。もう一本!)
夏場はいつも冷凍庫に入ってたからな~。
コレは向うへ帰るまえに ”大量仕入れ” しておかなくては。
下の道路側から鳥居を潜り階段を上っていく。
(少々瓦礫は転がってるが、この辺りはそれほど大きな被害は出ていないようだな……)
神社への帰りは【トラベル!】を使ってもよかったが、被害状況の把握も兼ねて歩いて帰ってきたのだ。
そして次の日。
昼過ぎになって慶子が神社を訪ねてきた。
契約したスマホを持ってきてくれたのだ。
これで何処にいても連絡がとれるな……。
しかし、それからが大変だった。
なにせスマホを使うのはこれが初めてだ。
メールのやり取りぐらいは分かるにしても、LINEやXを始めとしたアプリのインストールなど、スマホの扱い方を慶子と紗月の二人掛かりで教え込まれた。
しかし俺は基本操作を覚えるだけでいっぱいいっぱいになってしい、Xなどはまた別の機会にお願いすることにした。
――ふぅ、やれやれ。
よーし、今度はこちらの番だぞー。
やってもらうのは基本中の基本、魔力操作である。
まずは魔力を感知するところからだな。
魔素が豊富なあちら (サーメクス) でも、人によっては何ヵ月もかかることがあるぐらいだ。
ましてや魔素濃度が低い地球では、通常であれば魔力を感知することは不可能に近いはずである。
そこで頼りになるのが我らがシロちゃん。
聖獣なだけあって魔力操作は完璧。
これまでも多くの者を導いてくれているのだ。
シロにお願いして、一人ずつ身体に魔力を流してもらった。
体内の魔力を感知できたら、今度はそれを身体の中で動かす練習に移る。
最初はまったく動かせない。
これから毎晩、魔力操作の訓練だけは続けていってもらうことになる。
俺もあちら (サーメクス) に10年いるが、魔力操作の訓練は今も欠かさずやっているのだ。
地味だけど、魔法や身体強化を使う上では重要な訓練になるからな。
まぁ運よく、魔法適性がもらえるならよし。
そうでなくとも、身体強化が使えれば戦闘においてかなりのアドバンテージになるはずだ。
なので是非とも頑張って欲しいところだ。
ここにいる者は全員が『加護』持ちである。
当然レベルを上げてもらうつもりでいるので、それぞれに魔力感知をやってもらった。
お次は、例の祠へ赴き女神さまにお伺いを立てるわけだが……。
「せっかくなので清めのお祓いをして、今回は魔法適性を授けていただけるよう祝詞にしてお願いしてはどうだろうか」
何だか茂さんがノリノリである。
まあ、たしかに本職ではあるのだが……。 なんだかね~。
それで持っていくものをいろいろと整理しているのだが、これがなかなかに多いのだ。
塩を盛った三方・玉串・お酒・祝詞を綴った奉書紙。
そして、両手にもってシャンシャンとやる大幣だ。
服装も神事用のやつを着込んでいる。
上から烏帽子・狩衣・差袴・浅沓。手にはもちろん笏を持っている。
大幣は常にもっているわけではない。
補佐する紗月も巫女服を着て抜かりはない。腰まで伸びている括り髪は付け毛をしているそうだ。
――大真面目である。
ここで ”普段着でいいんじゃねっ” とか絶対言えないよな……。(汗)
と言うことで、みんなで手分けして荷物を持ち祠へと転移する。
初めて体験する転移現象でみんなは面食らっていたが、徐々に立ち直りはじめたようだ。
・修祓 茂さんが祓詞を奏上し大幣で全員のお祓いをおこなう。
・祭主一拝 祠に向かい全員で一回拝礼をする。
・献饌 お酒と水の器の蓋を取り、神様にお供え物を差し上げる。
・祝詞の奏上 魔法適性を授けて頂けるようお願いをする。
・四方祓い 茂さんと紗月が連れ立って四方を大幣でお祓いして塩で清めていく。
・玉串奉奠 玉串を神様にお供えする。
・祭主一拝 一回拝礼しおひらきとした。
結構な時間がかかったが、これでもかなり省いているとのこと。
さ~て、鑑定してみますかね。
まずは茂さんから、――鑑定!
おおっ、魔法適性 (聖、土) を授かっている。
次は紗月。
こちらも魔法適性 (聖、火) を授かっているな。
火魔法か……、鍛えがいがありそうだな。
しかし、二人揃って (聖) を授かっているのは、やはり神主や巫女だからなのかな。
ラストは慶子だ。
魔法適性 (回復、結界) を授かっている。
この取り合わせは一見後方支援組と思われがちだが、盾役として前衛でガンガンいける取りあわせでもある。
まあ、それは本人の自由なので、好きにしたらいいとおもうが。
んっ、ということはみんな二属性のダブルということになるな。
取りあえずは家に戻って、着替えたあとに説明だな。
「良かったですね、皆さん確り魔法適性を授かっていますよ。あとでいろいろ説明しますね」
そうは言ったものの、みんなせかせかしていて落ち着きがない。
魔法使いになれると聞けば、逸る気持ちは抑えられないよね。
着替えが終わると、みんな子供のような顔をして集まってきた。
「…………」
……いや、だから、みんな近いって。(汗)
シロまで寄ってきて、顔をペロペロするんじゃありません!
茂さんから順番に授かった魔法適性を教えていった。
一通り教えたところで、今度は魔法についても説明していく。
魔法を行使するには【魔法適性】・【魔力操作】・【各魔法】、3つのスキルが必要であること。
実用的な魔法を発動させるには、魔力操作を3以上にしなければならないこと。
実技訓練やダンジョンモンスターを倒し、魔法レベルを上げないと使いものにならないことなどだ。
みんな最初は ”うんざり” といった顔だったが……。
「あちらの世界でも魔法が使える者は僅かに1%ほどだよ。その中でも有効な魔法が使える者は限られているんだ。だから、しっかり勉強して自分や社会のために役立てていかないともったいないよ。それこそ罰があたってしまうよ」
「うん、そうだね。罰あたりなことしちゃダメだよね」
「魔法ってそんなに希少なのね。みんなもっと手軽に使っていると思ってたわ」
俄然やる気が出てきたみたいだ。
「それに加護を持つ者は魔法の熟練度においても、通常の3~4倍の速さでレベルアップが可能なんだ」
なんてことを言っていると紗月が、
「なにかそれって、赤い彗星みたいだね!」
タンスの上のショーケースにはいった赤いザ○を指差しながら答えてきた。
おー! あんなところにガンプラが。
わかってるじゃないかアルテイシア。
紗月はラノベだけではなく、ガノタでもあったんだな。
女の子でガンプラを作るなんて『げんしけん』に入れたいぞ!
と、いうところで今日はおひらき。
のはずだったのだが……、
魔法の話をもっと聞きたいからと、またみんなで夕食をいただくようだ。
慶子と紗月は昨日のようにふたりで買い物に出かけていった。
慶子が若く見えることもあり、まったく親子のようである。
俺はテレビを見ながら茂さんとダベっていた。
するとニュースでは昨日の地震の被害状況が新たに発表されていた。
死者が4人、行方不明者が1人、重軽傷者が83人に達するとのことだ。
う~ん、梅雨の時期で地盤が緩んでることもあるだろうが、これからのことを考えると頭が痛くなってしまうなぁ。
3基のダンジョンが起動するまでに、どれくらいの犠牲者がでるんだ?
ネットに出てくる評論家は、南海トラフ大地震がきたとか、日本沈没だとか、あいかわらず適当なことを言ってるなぁ。
最初からダンジョンなんて頭にないし、ダンジョンが力を及ぼせる範囲が半径10キロメートルなんてことは知るはずもないのだから。
これは1日でも早く対策チームを立ちあげないと本当にまずいことになるよな。
明日は日曜日だから、明後日からは本格的に動いていかないと……。
茂さんもいろいろと知り合いをあたってくれるようだし、
大きい神社の宮司なんかに辿り着けば、割と簡単に道が開けるかもしれない。
7月11日 (土曜日)
次の満月は7月29日
ダンジョン覚醒まで57日・117日
「ところでゲンちゃん、コレって本物?」
慶子がトートバッグから取り出したのは、この前渡した ”にゃんにゃんスクラッチ” の当りくじ。
「おっ! まだ持ってたのかぁ。当たってただろう2等が」
「ええ、確かに2等の100,000円が当たってるわね……。でも、あんな感じで渡されたら普通は怪しむでしょ?」
「大丈夫だよ。ちゃんとイヲンの宝くじ売り場で買ったやつなんだから」
「…………」
「なっ、なんだよ!」
「ん~ん、何で2等が当たったのを知ってるのよ? …………なんかズルしたんでしょ!?」
「ハハハッ、バレたかー。『鑑定』だな。当たりが分かるか検証してみたんだよ」
「やっぱり! もう、やめておきなさいよ。それじゃなくてもあなたその容姿で目立つんだから」
「へいへい」
慶子を無事に送り届けた帰り、俺は久しぶりのコンビニへ寄った。
地震があった為か、店内では二人の店員がせかせかと動き回っていた。
(ああ~、こりゃ大変だ)
大きな地震のあとはコンビニや商店なんかは大忙しだな。ご苦労様です。
そんな中ではありますが、俺の目的の品はコレだ!
チョコレートたっぷり、なめらかアイスのパ○ムだ。
6個入りのやつを2箱買って、シロと食べながら帰っていった。
(あぁ~旨いな。もう一本!)
夏場はいつも冷凍庫に入ってたからな~。
コレは向うへ帰るまえに ”大量仕入れ” しておかなくては。
下の道路側から鳥居を潜り階段を上っていく。
(少々瓦礫は転がってるが、この辺りはそれほど大きな被害は出ていないようだな……)
神社への帰りは【トラベル!】を使ってもよかったが、被害状況の把握も兼ねて歩いて帰ってきたのだ。
そして次の日。
昼過ぎになって慶子が神社を訪ねてきた。
契約したスマホを持ってきてくれたのだ。
これで何処にいても連絡がとれるな……。
しかし、それからが大変だった。
なにせスマホを使うのはこれが初めてだ。
メールのやり取りぐらいは分かるにしても、LINEやXを始めとしたアプリのインストールなど、スマホの扱い方を慶子と紗月の二人掛かりで教え込まれた。
しかし俺は基本操作を覚えるだけでいっぱいいっぱいになってしい、Xなどはまた別の機会にお願いすることにした。
――ふぅ、やれやれ。
よーし、今度はこちらの番だぞー。
やってもらうのは基本中の基本、魔力操作である。
まずは魔力を感知するところからだな。
魔素が豊富なあちら (サーメクス) でも、人によっては何ヵ月もかかることがあるぐらいだ。
ましてや魔素濃度が低い地球では、通常であれば魔力を感知することは不可能に近いはずである。
そこで頼りになるのが我らがシロちゃん。
聖獣なだけあって魔力操作は完璧。
これまでも多くの者を導いてくれているのだ。
シロにお願いして、一人ずつ身体に魔力を流してもらった。
体内の魔力を感知できたら、今度はそれを身体の中で動かす練習に移る。
最初はまったく動かせない。
これから毎晩、魔力操作の訓練だけは続けていってもらうことになる。
俺もあちら (サーメクス) に10年いるが、魔力操作の訓練は今も欠かさずやっているのだ。
地味だけど、魔法や身体強化を使う上では重要な訓練になるからな。
まぁ運よく、魔法適性がもらえるならよし。
そうでなくとも、身体強化が使えれば戦闘においてかなりのアドバンテージになるはずだ。
なので是非とも頑張って欲しいところだ。
ここにいる者は全員が『加護』持ちである。
当然レベルを上げてもらうつもりでいるので、それぞれに魔力感知をやってもらった。
お次は、例の祠へ赴き女神さまにお伺いを立てるわけだが……。
「せっかくなので清めのお祓いをして、今回は魔法適性を授けていただけるよう祝詞にしてお願いしてはどうだろうか」
何だか茂さんがノリノリである。
まあ、たしかに本職ではあるのだが……。 なんだかね~。
それで持っていくものをいろいろと整理しているのだが、これがなかなかに多いのだ。
塩を盛った三方・玉串・お酒・祝詞を綴った奉書紙。
そして、両手にもってシャンシャンとやる大幣だ。
服装も神事用のやつを着込んでいる。
上から烏帽子・狩衣・差袴・浅沓。手にはもちろん笏を持っている。
大幣は常にもっているわけではない。
補佐する紗月も巫女服を着て抜かりはない。腰まで伸びている括り髪は付け毛をしているそうだ。
――大真面目である。
ここで ”普段着でいいんじゃねっ” とか絶対言えないよな……。(汗)
と言うことで、みんなで手分けして荷物を持ち祠へと転移する。
初めて体験する転移現象でみんなは面食らっていたが、徐々に立ち直りはじめたようだ。
・修祓 茂さんが祓詞を奏上し大幣で全員のお祓いをおこなう。
・祭主一拝 祠に向かい全員で一回拝礼をする。
・献饌 お酒と水の器の蓋を取り、神様にお供え物を差し上げる。
・祝詞の奏上 魔法適性を授けて頂けるようお願いをする。
・四方祓い 茂さんと紗月が連れ立って四方を大幣でお祓いして塩で清めていく。
・玉串奉奠 玉串を神様にお供えする。
・祭主一拝 一回拝礼しおひらきとした。
結構な時間がかかったが、これでもかなり省いているとのこと。
さ~て、鑑定してみますかね。
まずは茂さんから、――鑑定!
おおっ、魔法適性 (聖、土) を授かっている。
次は紗月。
こちらも魔法適性 (聖、火) を授かっているな。
火魔法か……、鍛えがいがありそうだな。
しかし、二人揃って (聖) を授かっているのは、やはり神主や巫女だからなのかな。
ラストは慶子だ。
魔法適性 (回復、結界) を授かっている。
この取り合わせは一見後方支援組と思われがちだが、盾役として前衛でガンガンいける取りあわせでもある。
まあ、それは本人の自由なので、好きにしたらいいとおもうが。
んっ、ということはみんな二属性のダブルということになるな。
取りあえずは家に戻って、着替えたあとに説明だな。
「良かったですね、皆さん確り魔法適性を授かっていますよ。あとでいろいろ説明しますね」
そうは言ったものの、みんなせかせかしていて落ち着きがない。
魔法使いになれると聞けば、逸る気持ちは抑えられないよね。
着替えが終わると、みんな子供のような顔をして集まってきた。
「…………」
……いや、だから、みんな近いって。(汗)
シロまで寄ってきて、顔をペロペロするんじゃありません!
茂さんから順番に授かった魔法適性を教えていった。
一通り教えたところで、今度は魔法についても説明していく。
魔法を行使するには【魔法適性】・【魔力操作】・【各魔法】、3つのスキルが必要であること。
実用的な魔法を発動させるには、魔力操作を3以上にしなければならないこと。
実技訓練やダンジョンモンスターを倒し、魔法レベルを上げないと使いものにならないことなどだ。
みんな最初は ”うんざり” といった顔だったが……。
「あちらの世界でも魔法が使える者は僅かに1%ほどだよ。その中でも有効な魔法が使える者は限られているんだ。だから、しっかり勉強して自分や社会のために役立てていかないともったいないよ。それこそ罰があたってしまうよ」
「うん、そうだね。罰あたりなことしちゃダメだよね」
「魔法ってそんなに希少なのね。みんなもっと手軽に使っていると思ってたわ」
俄然やる気が出てきたみたいだ。
「それに加護を持つ者は魔法の熟練度においても、通常の3~4倍の速さでレベルアップが可能なんだ」
なんてことを言っていると紗月が、
「なにかそれって、赤い彗星みたいだね!」
タンスの上のショーケースにはいった赤いザ○を指差しながら答えてきた。
おー! あんなところにガンプラが。
わかってるじゃないかアルテイシア。
紗月はラノベだけではなく、ガノタでもあったんだな。
女の子でガンプラを作るなんて『げんしけん』に入れたいぞ!
と、いうところで今日はおひらき。
のはずだったのだが……、
魔法の話をもっと聞きたいからと、またみんなで夕食をいただくようだ。
慶子と紗月は昨日のようにふたりで買い物に出かけていった。
慶子が若く見えることもあり、まったく親子のようである。
俺はテレビを見ながら茂さんとダベっていた。
するとニュースでは昨日の地震の被害状況が新たに発表されていた。
死者が4人、行方不明者が1人、重軽傷者が83人に達するとのことだ。
う~ん、梅雨の時期で地盤が緩んでることもあるだろうが、これからのことを考えると頭が痛くなってしまうなぁ。
3基のダンジョンが起動するまでに、どれくらいの犠牲者がでるんだ?
ネットに出てくる評論家は、南海トラフ大地震がきたとか、日本沈没だとか、あいかわらず適当なことを言ってるなぁ。
最初からダンジョンなんて頭にないし、ダンジョンが力を及ぼせる範囲が半径10キロメートルなんてことは知るはずもないのだから。
これは1日でも早く対策チームを立ちあげないと本当にまずいことになるよな。
明日は日曜日だから、明後日からは本格的に動いていかないと……。
茂さんもいろいろと知り合いをあたってくれるようだし、
大きい神社の宮司なんかに辿り着けば、割と簡単に道が開けるかもしれない。
7月11日 (土曜日)
次の満月は7月29日
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