29 / 77
第2章
3話
しおりを挟む
まず冒険者はランクによって分けられており、所有するバッジが異なるらしい。
==================================
【冒険者のランクと割合】
〇下位冒険者
ブロンズランカー
全体の50%
〇中位冒険者
シルバーランカー
全体の40%
〇上位冒険者
ゴールドランカー
全体の5%
〇一流冒険者
プラチナランカー
全体の3%
〇筆頭冒険者
ダイヤモンドランカー
全体の1~2%
==================================
冒険者のランク分けなどは、異世界作品でもよく登場するため、ゲントもすんなりと理解できた。
また、ギルドに貼り出されたクエストには、ダンジョンの難易度とボスの危険度が明記されており、冒険者のランクによって受注できるクエストが変わってくるようだ。
当然、ランクが高い者ほど高報酬を得られるクエストへのエントリーが可能だったする。
このあたりのルールもゲントはすんなりと受け入れることができた。
魔力総量やMQについての指定は特にない。
これならいけるのではと思うゲントだったが・・・。
続きの文言を見てその希望も砕け散ってしまう。
(えっと・・・。クエストを受注するには冒険者としてギルドに登録する必要があって、その際に以下の年齢制限をクリアするのが必須条件? え? 15歳から25歳までって・・・ムリじゃん、俺・・・)
そう。
冒険者として登録できるのは25歳までだったのだ。
よくよく見れば、クエストには小さく年齢制限が明記されており、たとえ高ランカーの者であっても、この条件から外れたら受注することは叶わないようだ。
(・・・てことは、ダイヤモンドランカーであっても、年齢制限をクリアしないと冒険者を続けられないってことか)
想像していた以上に厳しい現実が目の前に広がっていた。
ほんの軽い気持ちでギルドに足を踏み入れてしまったことにゲントは少しだけ後悔する。
(こうなればダメでもともとだ。話だけ聞いてみよう)
そう考え、受付カウンターまで足を運び、ゲントはクエストを受注したい旨を伝える。
しかし――。
「無理です。あなたにご紹介できるクエストはありません。お引き取りを」
若い受付嬢に冷たくあしらわれてしまう。
「そんなぁぁ~~!? 小籠包がぁぁぁ・・・」
その場で崩れ落ちるルルム。
予想していたことではあったが、こんなにもあっさりと断られるとは思っていなかったため、ゲントも食い下がる。
「すみません。そこをなんとかなりませんか?」
「なんとかってなんです? あなたみたいなあの世に足を突っ込んだ老害に紹介できるクエストなんてありませんけど?」
「はい・・・?」
「たまにいるんですよねぇ。お金に困って、自分の年齢も気にせず乗り込んできちゃう頭のネジがぶっ飛んだおじさんが。若い時はできたからって、勘違いしちゃってるんでしょうね? まずは、その老けた醜い顔面を鏡で確認してほしいわけです。ぶっちゃけ、こっちは同じ空間で息してるだけでも吐きそうなんですよ。わかります?」
ジト目の受付嬢は冷めたく言い放つ。
それはもはや人を見る目ではなく、汚物を見るような軽蔑の眼差しだった。
「ひ、ひどいですぅ!! なんでそんなこと言うんですかぁーー!?」
ぽかぽかと受付嬢の頭を叩くルルムだったが、もちろん相手はノーダメージだ。
フェルンが人格者だったため、勘違いしていたのかもしれない。
どうやらこれがこの異世界における自分の正確な立ち位置であるということをゲントは理解する。
「ギルドもボランティア団体じゃないんですよ? 無能なおじさんに支払う報酬なんてありません」
「わかりました。では、自分でモンスターを退治して来たら報酬はいただけるんでしょうか?」
「ハァ・・・? その歳じゃ魔法もろくに使えないでしょ? どーやってモンスター倒すんです? ふふふ」
薄ら笑いを浮かべる受付嬢。
本当におかしくてたまらないといった表情だ。
カウンターにいる他の受付嬢やフロアの若い冒険者たちもざわざわとしはじめる。
みんな差別的な眼差しで、ゲントのことを薄ら笑っていた。
「たとえば・・・剣とか」
「そんな旧時代の道具でムリムリ・・・! 笑わせないでくださいよ。ふふふ」
館内のそこかしこから笑い声が漏れ聞こえてくる。
剣などの武器は魔法に比べて非力なため、ほとんどの冒険者は魔導書を使っているというのがフェルンの話だ。
だから、武器を所有している冒険者はごくわずか。
そんな旧時代の道具を使っているのは変わり者というのが冒険者全般の認識のようだ。
「むっきいいいい~~!! なんなんですかっ! この場所ぉぉ~~!!」
ルルムだけは宙で地団駄を踏んで抗議するが、むなしく館内に声が響くだけだ。
「ダンジョンのモンスターをぜんぶ狩ってきたら考えないでもないですが。でも、そんなのムリムリ・・・ぜっーたいムリです! モンスター相手に剣だけで挑むなんて聞いたことないし。その歳で無一文なんでしょ? もう生きてる価値ないじゃんw 残りの人生、せいぜい後悔しながら過ごしてくださいね? ふふふ」
手でしっしっと振り払われてしまう。
「わかりました」
ゲントはその場で頭を下げると一歩うしろに引く。
(これが年齢差別ってやつか)
40歳といえば、まだまだ働き盛りな年齢のはずだが、ここフィフネルではすでに人生を終えたような年齢なのだ。
自分が世の中に必要とされていないという現実を突きつけられたようで、ゲントとしてはさすがにショックを隠せなかった。
「また出直したいと思います」
「もう二度と来ないでください? 勘違い老害おじさん♪」
にっこりと皮肉たっぷりな笑顔を浮かべて、若い受付嬢は手を振って見送る。
顔を真っ赤にして「べっー!!」と舌を出すルルムの手を無理矢理引いて、ゲントは冒険者ギルドをあとにした。
==================================
【冒険者のランクと割合】
〇下位冒険者
ブロンズランカー
全体の50%
〇中位冒険者
シルバーランカー
全体の40%
〇上位冒険者
ゴールドランカー
全体の5%
〇一流冒険者
プラチナランカー
全体の3%
〇筆頭冒険者
ダイヤモンドランカー
全体の1~2%
==================================
冒険者のランク分けなどは、異世界作品でもよく登場するため、ゲントもすんなりと理解できた。
また、ギルドに貼り出されたクエストには、ダンジョンの難易度とボスの危険度が明記されており、冒険者のランクによって受注できるクエストが変わってくるようだ。
当然、ランクが高い者ほど高報酬を得られるクエストへのエントリーが可能だったする。
このあたりのルールもゲントはすんなりと受け入れることができた。
魔力総量やMQについての指定は特にない。
これならいけるのではと思うゲントだったが・・・。
続きの文言を見てその希望も砕け散ってしまう。
(えっと・・・。クエストを受注するには冒険者としてギルドに登録する必要があって、その際に以下の年齢制限をクリアするのが必須条件? え? 15歳から25歳までって・・・ムリじゃん、俺・・・)
そう。
冒険者として登録できるのは25歳までだったのだ。
よくよく見れば、クエストには小さく年齢制限が明記されており、たとえ高ランカーの者であっても、この条件から外れたら受注することは叶わないようだ。
(・・・てことは、ダイヤモンドランカーであっても、年齢制限をクリアしないと冒険者を続けられないってことか)
想像していた以上に厳しい現実が目の前に広がっていた。
ほんの軽い気持ちでギルドに足を踏み入れてしまったことにゲントは少しだけ後悔する。
(こうなればダメでもともとだ。話だけ聞いてみよう)
そう考え、受付カウンターまで足を運び、ゲントはクエストを受注したい旨を伝える。
しかし――。
「無理です。あなたにご紹介できるクエストはありません。お引き取りを」
若い受付嬢に冷たくあしらわれてしまう。
「そんなぁぁ~~!? 小籠包がぁぁぁ・・・」
その場で崩れ落ちるルルム。
予想していたことではあったが、こんなにもあっさりと断られるとは思っていなかったため、ゲントも食い下がる。
「すみません。そこをなんとかなりませんか?」
「なんとかってなんです? あなたみたいなあの世に足を突っ込んだ老害に紹介できるクエストなんてありませんけど?」
「はい・・・?」
「たまにいるんですよねぇ。お金に困って、自分の年齢も気にせず乗り込んできちゃう頭のネジがぶっ飛んだおじさんが。若い時はできたからって、勘違いしちゃってるんでしょうね? まずは、その老けた醜い顔面を鏡で確認してほしいわけです。ぶっちゃけ、こっちは同じ空間で息してるだけでも吐きそうなんですよ。わかります?」
ジト目の受付嬢は冷めたく言い放つ。
それはもはや人を見る目ではなく、汚物を見るような軽蔑の眼差しだった。
「ひ、ひどいですぅ!! なんでそんなこと言うんですかぁーー!?」
ぽかぽかと受付嬢の頭を叩くルルムだったが、もちろん相手はノーダメージだ。
フェルンが人格者だったため、勘違いしていたのかもしれない。
どうやらこれがこの異世界における自分の正確な立ち位置であるということをゲントは理解する。
「ギルドもボランティア団体じゃないんですよ? 無能なおじさんに支払う報酬なんてありません」
「わかりました。では、自分でモンスターを退治して来たら報酬はいただけるんでしょうか?」
「ハァ・・・? その歳じゃ魔法もろくに使えないでしょ? どーやってモンスター倒すんです? ふふふ」
薄ら笑いを浮かべる受付嬢。
本当におかしくてたまらないといった表情だ。
カウンターにいる他の受付嬢やフロアの若い冒険者たちもざわざわとしはじめる。
みんな差別的な眼差しで、ゲントのことを薄ら笑っていた。
「たとえば・・・剣とか」
「そんな旧時代の道具でムリムリ・・・! 笑わせないでくださいよ。ふふふ」
館内のそこかしこから笑い声が漏れ聞こえてくる。
剣などの武器は魔法に比べて非力なため、ほとんどの冒険者は魔導書を使っているというのがフェルンの話だ。
だから、武器を所有している冒険者はごくわずか。
そんな旧時代の道具を使っているのは変わり者というのが冒険者全般の認識のようだ。
「むっきいいいい~~!! なんなんですかっ! この場所ぉぉ~~!!」
ルルムだけは宙で地団駄を踏んで抗議するが、むなしく館内に声が響くだけだ。
「ダンジョンのモンスターをぜんぶ狩ってきたら考えないでもないですが。でも、そんなのムリムリ・・・ぜっーたいムリです! モンスター相手に剣だけで挑むなんて聞いたことないし。その歳で無一文なんでしょ? もう生きてる価値ないじゃんw 残りの人生、せいぜい後悔しながら過ごしてくださいね? ふふふ」
手でしっしっと振り払われてしまう。
「わかりました」
ゲントはその場で頭を下げると一歩うしろに引く。
(これが年齢差別ってやつか)
40歳といえば、まだまだ働き盛りな年齢のはずだが、ここフィフネルではすでに人生を終えたような年齢なのだ。
自分が世の中に必要とされていないという現実を突きつけられたようで、ゲントとしてはさすがにショックを隠せなかった。
「また出直したいと思います」
「もう二度と来ないでください? 勘違い老害おじさん♪」
にっこりと皮肉たっぷりな笑顔を浮かべて、若い受付嬢は手を振って見送る。
顔を真っ赤にして「べっー!!」と舌を出すルルムの手を無理矢理引いて、ゲントは冒険者ギルドをあとにした。
17
お気に入りに追加
1,323
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
果たして、阿宮は見知らぬ世界でどう生きていくのか————。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる