4 / 38
第4話
しおりを挟む
『勇気の心を確認しました。これにより【N水滴石穿】は特異点を迎え、魔符昇格モードへと移行します。』
次の瞬間、そんな光のウィンドウが立ち上がる。
(いったい何が起こってるんだ?)
こんなこと初めてだ。
神々しい光に包まれる俺を見て、男たちはその場に尻もちをついて唖然としていた。
『【N水滴石穿】は【LKG冠を戴く神威の権能】へとカード昇格――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果が発動――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果により、《鷹の目》は《神眼》へと覚醒――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果により、普通職は上位複合職へと昇格――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果により、〈魔符術士〉が解放――認めます。』
『以上の結果、所有者アルディン=ギルバートが〈神話級改変者〉の基点に達したことを認めます。』
最後にその一文がウィンドウに表示されると、カードは煌めきとともに消滅してしまう。
突然の出来事にわけが分からない。
「こいつ……。何したッスか?」
「関係ねぇ。さっさと殺しちまうぞ。お前らも援護しろ!」
「了解っでせ」
リーダー格の男の言葉に子分2人が反応する。
すばやく陣形を組むと一気に水晶ホルダーを展開させてカードを宙に浮かせた。
「魔法カード発動――【U雷術Ⅱ】」
「アイテムカード発動――【R逆巻く炎の奇襲】」
バヂィバヂィバヂィーーーン!
ヴォォオオオォオオオーーン!
子分たちが発動した攻撃が連なるようにして向かってくる。
その背後から大斧を振り回しながらリーダーの男が飛び込んできた。
「しねぇぇぇぇえ!」
丸腰の俺にとっては絶体絶命の場面のはず。
なんだけど。
(あれ? なんか見えるぞ)
不思議なことに相手が繰り出してくる攻撃の軌道が手に取るように分かった。
魔法がどこに着弾するのか、斧の刃先がどこを捉えようとしてるのかも。
(すごい。相手の狙いが分かる)
その時。
斧の刃先にきらりと映った自分の瞳を見て驚いた。
どういうわけか瞳が黄金色に輝いていた。
(完全に動きが読める……ここか!)
放たれた魔法と〈アイテムカード〉による爆撃を素早く回避すると、突っ込んできたリーダー男の背後にくるりと回り込んで斧を奪い取った。
「なにぃ!?」
「ほい。ほい。ほいっと」
「ぶはぁ!?」
斧の握り部分で脇腹に峰打ちすると、リーダー男はその場で悶えるように気絶する。
「アニキ!?」
「こいつオイラらたちの攻撃を二度も避けったッスよ!?」
テンパる子分のもとに素早く切り込むと俺は同じ要領で峰打ちを叩き込む。
「「ごふぅっ!?」」
2人も同じようにその場でうずくまりながら気絶した。
◆◆◆
「昔、父さんに教わった武術が少し役立ったかな」
実は毎日ちょっとずつ鍛えてるから膂力には自信があったりするんだよね。
にしても。
夜の草原でぶっ倒れてる男たちに目を向けながら思う。
(不思議な感覚だったな。あんな風に攻撃の軌道がぜんぶ見えるなんて……なんでだろう?)
それに自分の瞳が黄金色に輝いたのも気になった。
今は収まってるようだけど。
光のウィンドウがいきなり立ち上がった理由もよく分からない。
(【N水滴石穿】がカード昇格したとかなんとか表示されてたけど)
なんだったんだあれは。
ぶっちゃけ、突然のことすぎてそこに表示された内容もうる覚えだ。
「念のため確認しておくか」
「ステータスオープン」と唱えると、俺は改めて自分のステータスを確認してみる。
====================
【アルディン=ギルバート】
種族:人族 年齢:16歳
ランク:F
Lv.0
攻撃力 0
防御力 0
魔法攻撃力 0
魔法防御力 0
敏捷性 0
運 0
[ジョブ]
上位複合職/魔符術士
[ギフト]
《神眼》
[パッシブスキル]
[アビリティ]
[所持カード]
〈水晶ホルダー〉
1枚
(N1枚)
〈魔素ホルダー〉
0枚
〈デッキケース〉
0枚
(N0枚、U0枚、R0枚、SR0枚、HR0枚、UR0枚、SSR0枚、魔素0枚)
====================
「え、ちょっと待って」
なんかいろいろ変わってるんですけど。
最初に目についたのは上位複合職の文字だ。
(これって父さんも授かったジョブだよな?)
上位複合職を宣告される者はほとんどいないはず。
それがなんで俺に……。
次に気になったのは〈魔符術士〉っていう役職だ。
これは初めて見る名前だった。
こんなにいろいろと変わっちゃって……いったいどういうこと?
続けてギフトの項目に目を向けると、《鷹の目》が《神眼》っていう能力に変わっていることに気づく。
「たしかギフトが覚醒したとか表示されてたよな」
《神眼》。
いったいどんなギフトなんだろう。
ひょっとしてこの能力のおかげで相手の動きが分かったとか?
そんなことを考えていると。
「やるじゃない」
「うわっ?」
突然うしろから声をかけられる。
そこにいたのはメイド衣装の女の子2人だ。
「君たち逃げたんじゃなかったの?」
「さすがに助けてもらったのにあなたを置いて逃げるわけにはいかないわ」
「安全な場所に下がって戦況を見守っていたんです。本当にありがとうございました♪」
ピンク髪の女の子がぺこりと頭を下げる。
「私からも礼を言わせて。ヤバいところだったからあなたが現れてくれて助かったわ」
そう言ってツインテールの女の子が手を差し出してくる。
「私はルーシィよ。こっちは双子の妹のリズ。よろしくね」
「わざわざありがとう。俺はアルディン。レネギスから来たんだ」
「アルディン様ですね。とても素晴らしいお名前です~」
ピンク髪の女の子――リズが手を握ってくる。
どうやら彼女たちは俺のことを命の恩人と思ってくれてるみたいだ。
「それで2人はどうしてこんなところにいたの? 護衛役がどうとかって聞えてきたけど」
「はい。私たちはあの方たちに護衛役をお願いしてたんです」
「いつもそうなのよ。レネギスへ買い出しに行く際は念のために護衛をつけてるの。盗人に襲われることもあるから」
「でも、まさか雇った側に襲われちゃうなんて……正直驚きました」
どうやら2人はこの近くの屋敷に住んでいるらしく、週に一度レネギスへ買い出しに出かけているらしい。
(けっこう大胆な格好してるからね)
メイド衣装のスカートは際どいくらいに短い。
胸元も大きく開いてて、純白の谷間が覗けてしまっていた。
(てか、かなりエロい服だよな)
それでいて姉妹揃って巨乳ときてる。
2人ともとびっきりの美少女で、なおかつグラマーなこの体つき。
きっとべつの意味でも護衛役は必要なんだろう。
「レネギスの冒険者ギルドを通じて依頼したからすっかり安心しちゃってたわ。もっと雇う人間をちゃんと見ておけばよかった」
「ううん。お姉ちゃんのせいじゃないよ~。まさか裏切られるなんて思わないし」
「ギルドを通じての依頼だったんだ。同じギルド出身として恥ずかしいよ。俺からも謝らせてくれ」
深く頭を下げると慌てたようにリズが止める。
「はわわぁ~! アルディン様はぜんぜん関係ないですよぉ~! 顔を上げてください~!」
「いやでも……」
「そうよ。あなたはまったく関係ないわ。むしろ助けてもらったんだし。こっちが頭を下げるべきね」
「うんうんっ! 本当に助けていただきありがとうございました!」
となぜか3人でお辞儀をしてしまう。
「にしても……アルディン。あなた本当に強いのね。冒険者って言われて納得だわ」
「人数的にも不利な状況のはずでしたのにほんとすごいですよ、アルディン様♪」
「あんな風に助けに入るなんてふつうできないわよ」
「俺はただ父さんの教えを守って行動しただけだから」
「お父様ですか?」
「うん。『困っている人がいたら必ず助けるように』って。ずっとそう教えられてきたんだ」
「へぇ、そうだったのね。きっとものすごく立派な方なんでしょうね」
「父さんも俺と同じ冒険者なんだ。でもある日、クエストに出かけたっきり帰って来なくて」
「え?」
そこでルーシィとリズは顔を見合わせる。
「それっていつのことですか?」
「俺が11歳の頃だから……もう5年前になるかな」
「5年前……」
「ギルド職員の人は、ダンジョンで冒険者が命を落とすのはよくあることだって取り合ってくれなかったけど。父さんがクエストに失敗して命を落としたとはどうしても思えないんだ」
「あなたのお父様って強いの?」
「そりゃもちろん。Sランク冒険者だったから」
「お姉ちゃん……」
ルーシィとリズが何やら声をひそめて話し始める。
なんだろう?
何か気になることでもあるのかな。
俺がそんな風に考えているとルーシィが真剣な表情で口にする。
「アルディン。ちょっとあなたに見てもらいたいものがあるの」
「見てもらいたいもの?」
「ひょっとしたら、あれはあなたのお父様と何か関係があるのかもしれないわ」
「え?」
ずいぶんと意味深な言葉だ。
(父さんと関係があるものを知ってるってこと? どういうことだろう?)
「見に行くのはいいけどどこに行くの?」
「私たちの屋敷になります。ここから歩いて30分もかからない距離にあります」
「それにお礼もかねて料理もご馳走したいわ。どうかしら?」
「うん。特にこれといって予定もないし。2人がいいなら俺はぜんぜんオッケーだよ」
「ありがとうアルディン。こっちよ。案内するからついて来て」
こうして俺はなりゆきでメイドの女の子たちと屋敷へ向かうことになった。
次の瞬間、そんな光のウィンドウが立ち上がる。
(いったい何が起こってるんだ?)
こんなこと初めてだ。
神々しい光に包まれる俺を見て、男たちはその場に尻もちをついて唖然としていた。
『【N水滴石穿】は【LKG冠を戴く神威の権能】へとカード昇格――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果が発動――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果により、《鷹の目》は《神眼》へと覚醒――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果により、普通職は上位複合職へと昇格――認めます。』
『【LKG冠を戴く神威の権能】のカード永続効果により、〈魔符術士〉が解放――認めます。』
『以上の結果、所有者アルディン=ギルバートが〈神話級改変者〉の基点に達したことを認めます。』
最後にその一文がウィンドウに表示されると、カードは煌めきとともに消滅してしまう。
突然の出来事にわけが分からない。
「こいつ……。何したッスか?」
「関係ねぇ。さっさと殺しちまうぞ。お前らも援護しろ!」
「了解っでせ」
リーダー格の男の言葉に子分2人が反応する。
すばやく陣形を組むと一気に水晶ホルダーを展開させてカードを宙に浮かせた。
「魔法カード発動――【U雷術Ⅱ】」
「アイテムカード発動――【R逆巻く炎の奇襲】」
バヂィバヂィバヂィーーーン!
ヴォォオオオォオオオーーン!
子分たちが発動した攻撃が連なるようにして向かってくる。
その背後から大斧を振り回しながらリーダーの男が飛び込んできた。
「しねぇぇぇぇえ!」
丸腰の俺にとっては絶体絶命の場面のはず。
なんだけど。
(あれ? なんか見えるぞ)
不思議なことに相手が繰り出してくる攻撃の軌道が手に取るように分かった。
魔法がどこに着弾するのか、斧の刃先がどこを捉えようとしてるのかも。
(すごい。相手の狙いが分かる)
その時。
斧の刃先にきらりと映った自分の瞳を見て驚いた。
どういうわけか瞳が黄金色に輝いていた。
(完全に動きが読める……ここか!)
放たれた魔法と〈アイテムカード〉による爆撃を素早く回避すると、突っ込んできたリーダー男の背後にくるりと回り込んで斧を奪い取った。
「なにぃ!?」
「ほい。ほい。ほいっと」
「ぶはぁ!?」
斧の握り部分で脇腹に峰打ちすると、リーダー男はその場で悶えるように気絶する。
「アニキ!?」
「こいつオイラらたちの攻撃を二度も避けったッスよ!?」
テンパる子分のもとに素早く切り込むと俺は同じ要領で峰打ちを叩き込む。
「「ごふぅっ!?」」
2人も同じようにその場でうずくまりながら気絶した。
◆◆◆
「昔、父さんに教わった武術が少し役立ったかな」
実は毎日ちょっとずつ鍛えてるから膂力には自信があったりするんだよね。
にしても。
夜の草原でぶっ倒れてる男たちに目を向けながら思う。
(不思議な感覚だったな。あんな風に攻撃の軌道がぜんぶ見えるなんて……なんでだろう?)
それに自分の瞳が黄金色に輝いたのも気になった。
今は収まってるようだけど。
光のウィンドウがいきなり立ち上がった理由もよく分からない。
(【N水滴石穿】がカード昇格したとかなんとか表示されてたけど)
なんだったんだあれは。
ぶっちゃけ、突然のことすぎてそこに表示された内容もうる覚えだ。
「念のため確認しておくか」
「ステータスオープン」と唱えると、俺は改めて自分のステータスを確認してみる。
====================
【アルディン=ギルバート】
種族:人族 年齢:16歳
ランク:F
Lv.0
攻撃力 0
防御力 0
魔法攻撃力 0
魔法防御力 0
敏捷性 0
運 0
[ジョブ]
上位複合職/魔符術士
[ギフト]
《神眼》
[パッシブスキル]
[アビリティ]
[所持カード]
〈水晶ホルダー〉
1枚
(N1枚)
〈魔素ホルダー〉
0枚
〈デッキケース〉
0枚
(N0枚、U0枚、R0枚、SR0枚、HR0枚、UR0枚、SSR0枚、魔素0枚)
====================
「え、ちょっと待って」
なんかいろいろ変わってるんですけど。
最初に目についたのは上位複合職の文字だ。
(これって父さんも授かったジョブだよな?)
上位複合職を宣告される者はほとんどいないはず。
それがなんで俺に……。
次に気になったのは〈魔符術士〉っていう役職だ。
これは初めて見る名前だった。
こんなにいろいろと変わっちゃって……いったいどういうこと?
続けてギフトの項目に目を向けると、《鷹の目》が《神眼》っていう能力に変わっていることに気づく。
「たしかギフトが覚醒したとか表示されてたよな」
《神眼》。
いったいどんなギフトなんだろう。
ひょっとしてこの能力のおかげで相手の動きが分かったとか?
そんなことを考えていると。
「やるじゃない」
「うわっ?」
突然うしろから声をかけられる。
そこにいたのはメイド衣装の女の子2人だ。
「君たち逃げたんじゃなかったの?」
「さすがに助けてもらったのにあなたを置いて逃げるわけにはいかないわ」
「安全な場所に下がって戦況を見守っていたんです。本当にありがとうございました♪」
ピンク髪の女の子がぺこりと頭を下げる。
「私からも礼を言わせて。ヤバいところだったからあなたが現れてくれて助かったわ」
そう言ってツインテールの女の子が手を差し出してくる。
「私はルーシィよ。こっちは双子の妹のリズ。よろしくね」
「わざわざありがとう。俺はアルディン。レネギスから来たんだ」
「アルディン様ですね。とても素晴らしいお名前です~」
ピンク髪の女の子――リズが手を握ってくる。
どうやら彼女たちは俺のことを命の恩人と思ってくれてるみたいだ。
「それで2人はどうしてこんなところにいたの? 護衛役がどうとかって聞えてきたけど」
「はい。私たちはあの方たちに護衛役をお願いしてたんです」
「いつもそうなのよ。レネギスへ買い出しに行く際は念のために護衛をつけてるの。盗人に襲われることもあるから」
「でも、まさか雇った側に襲われちゃうなんて……正直驚きました」
どうやら2人はこの近くの屋敷に住んでいるらしく、週に一度レネギスへ買い出しに出かけているらしい。
(けっこう大胆な格好してるからね)
メイド衣装のスカートは際どいくらいに短い。
胸元も大きく開いてて、純白の谷間が覗けてしまっていた。
(てか、かなりエロい服だよな)
それでいて姉妹揃って巨乳ときてる。
2人ともとびっきりの美少女で、なおかつグラマーなこの体つき。
きっとべつの意味でも護衛役は必要なんだろう。
「レネギスの冒険者ギルドを通じて依頼したからすっかり安心しちゃってたわ。もっと雇う人間をちゃんと見ておけばよかった」
「ううん。お姉ちゃんのせいじゃないよ~。まさか裏切られるなんて思わないし」
「ギルドを通じての依頼だったんだ。同じギルド出身として恥ずかしいよ。俺からも謝らせてくれ」
深く頭を下げると慌てたようにリズが止める。
「はわわぁ~! アルディン様はぜんぜん関係ないですよぉ~! 顔を上げてください~!」
「いやでも……」
「そうよ。あなたはまったく関係ないわ。むしろ助けてもらったんだし。こっちが頭を下げるべきね」
「うんうんっ! 本当に助けていただきありがとうございました!」
となぜか3人でお辞儀をしてしまう。
「にしても……アルディン。あなた本当に強いのね。冒険者って言われて納得だわ」
「人数的にも不利な状況のはずでしたのにほんとすごいですよ、アルディン様♪」
「あんな風に助けに入るなんてふつうできないわよ」
「俺はただ父さんの教えを守って行動しただけだから」
「お父様ですか?」
「うん。『困っている人がいたら必ず助けるように』って。ずっとそう教えられてきたんだ」
「へぇ、そうだったのね。きっとものすごく立派な方なんでしょうね」
「父さんも俺と同じ冒険者なんだ。でもある日、クエストに出かけたっきり帰って来なくて」
「え?」
そこでルーシィとリズは顔を見合わせる。
「それっていつのことですか?」
「俺が11歳の頃だから……もう5年前になるかな」
「5年前……」
「ギルド職員の人は、ダンジョンで冒険者が命を落とすのはよくあることだって取り合ってくれなかったけど。父さんがクエストに失敗して命を落としたとはどうしても思えないんだ」
「あなたのお父様って強いの?」
「そりゃもちろん。Sランク冒険者だったから」
「お姉ちゃん……」
ルーシィとリズが何やら声をひそめて話し始める。
なんだろう?
何か気になることでもあるのかな。
俺がそんな風に考えているとルーシィが真剣な表情で口にする。
「アルディン。ちょっとあなたに見てもらいたいものがあるの」
「見てもらいたいもの?」
「ひょっとしたら、あれはあなたのお父様と何か関係があるのかもしれないわ」
「え?」
ずいぶんと意味深な言葉だ。
(父さんと関係があるものを知ってるってこと? どういうことだろう?)
「見に行くのはいいけどどこに行くの?」
「私たちの屋敷になります。ここから歩いて30分もかからない距離にあります」
「それにお礼もかねて料理もご馳走したいわ。どうかしら?」
「うん。特にこれといって予定もないし。2人がいいなら俺はぜんぜんオッケーだよ」
「ありがとうアルディン。こっちよ。案内するからついて来て」
こうして俺はなりゆきでメイドの女の子たちと屋敷へ向かうことになった。
34
あなたにおすすめの小説
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
ざまぁされた馬鹿勇者様に転生してしまいましたが、国外追放後、ある事情を抱える女性たちの救世主となっていました。
越路遼介
ファンタジー
65歳で消防士を定年退職した高野健司、彼は『ざまぁ』系のネット小説を好み、特に『不細工で太っている補助魔法士の華麗な成り上がり』と云う作品を愛読していた。主人公アランの痛快な逆転劇、哀れ『ざまぁ』された元勇者のグレンは絶望のあまり…。そして、85歳で天寿を全うした健司は…死後知らない世界へと。やがて自身が、あのグレンとなっていることに気付いた。国外追放を受けている彼は名を変えて、違う大陸を目指して旅立ち、最初に寄った国の冒険者ギルドにて女性職員から「貴方に、ある事情を抱えている女性たちの救世主になってもらいたいのです」という依頼を受けるのであった。そして、そのある事情こそ、消防士である高野健司が唯一現場で泣いた事案そのものだったのである。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
召喚物語 - 召喚魔法を極めた村人の成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
魔物討伐を生業とする冒険者に憧れる俺は、十五歳の誕生日を迎えた日、一流の冒険者になる事を決意して旅に出た。
旅の最中に「魔物を自在に召喚する力」に目覚めた主人公が、次々と強力な魔物を召喚し、騎士団を作りながら地域を守り続け、最高の冒険者を目指します。
主人公最強、村人の成り上がりファンタジー。
※小説家になろうにて、990万PV達成しました。
※以前アルファポリスで投稿していた作品を大幅に加筆修正したものです。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる