1 / 81
1章
第1話
しおりを挟む
「エルハルト! 今日限りで貴様をパーティーから追放する」
「追放?」
「そうだ。たった今てめぇはパーティーから外されたんだよ」
「待ってくれ。いきなりすぎて話が飲み込めないんだが」
「くっくっく、バカが! マヌケにもほどがあるな、エルハルトぉ?」
輝く剣を手にしながらマモンが嬉々とした表情を浮かべる。
この金髪の男は勇者であり、俺は勇者パーティーの一員だった。
「アタシもマモンに賛成よ。この無能いつも邪魔で仕方なかったわ。これ以上マモンにすがりつくような真似しないで」
聖女のビアトリスが灰色のストレートヘアを払いのけながら間に入ってくる。
「はっきり言ってパーティーのお荷物です、あなた。〝死に戻り〟なんて最初から気持ち悪かったんです。二度と私たちの前に現れないでください」
続けて口を挟んできたのは魔術師のルヴィだ。
緑色のショートヘアを揺らしながら丸縁のメガネをぐいっと上げて冷静に訴えてくる。
皆が皆、これまで抑え込んでいた感情が一気に爆発してしまったようだった。
「そうは言うが俺が抜けても大丈夫なのか? マナの提供や武器の強化はどうなる?」
俺は錬金鍛冶師っていうクラスでパーティーの中で補助役を担っていた。
固有スキルの《マナ分解》でマナを提供し、《強化付与》で武器の強化をして、戦闘面ではきちんと役に立っていたはず。
「ハッ、知れたこと! オレ様が手に入れたこの七曜の武器さえありゃ、てめぇなんぞもう用済みだ。ようやくこの日を迎えることができて清々してるぜ! 最初からずっと貴様が気に入らなかったんだ」
俺たちは任意で組んだパーティーじゃない。
王立学院の同級生で、神官の宣告によって強制的にパーティーを組まされていただけに過ぎない。
だから、いつかはこんな風になるんじゃないかって思っていたわけだが。
(けどダメだ。そんな武器じゃ魔王は倒せない)
嬉しそうにマモンが掲げるその剣が大した性能を持っていないことを俺はすでに見抜いていた。
「マモン。残念だがそいつはハズレ武器だぞ」
「あん? なんでんなことがてめぇに分かるんだよ。七曜の武器だぞ? んなわけあるか!」
やはりマモンは聞く耳を持たない。
気が短くて興奮すると話をまともに聞かなくなるのだ。
それでもここで諦めるわけにはいかない。
俺は訴えを続けた。
「考え直してくれないか? 俺はまだパーティーの役に立ちたいんだ」
「今さら悪あがきとは見苦しいわね、エルハルト。最初から分かってたことでしょ? あなたはこのパーティーから必要とされていないのよ」
「役立たずのくせに戦闘中はちょこまかと動き回って正直目障りで仕方ありませんでした」
ビアトリスとルヴィが冷たい目つきでそう言い放つ。
「素直に現実を認めろ。てめぇはここで置き去りにされるんだよ。くっくっく!」
鋭い剣先を向けつつ、マモンがにやけながら口にした。
ここはドラゴン神殿っていうダンジョンの最下層で、俺たちは七曜の武器を入手するためにここまで降りて来ていた。
最下層へ至るまでの間にはそれなりに強い魔物を倒す必要があった。
当然、自分の力だけでここまで降りて来られたわけじゃない。
というのも俺のレベルは1だからだ。
生産職はレベル1が固定で経験値をいくら積んでもレベルが上がることはない。
だから、こんなところで置き去りにされたら普通は助からなかった。
「魔物たちに寄ってたかって食い殺されるのがオチだわ。フフッ、いい気味ね」
「エルハルトさんがこのダンジョンから生還できる確率は0%です。つまりあなたの人生はもう詰んでますね」
「ざまぁねぇな、エルハルト! そのすかした態度がどこまで通用するか見物だぜ。まぁ劣等職の貴様が生還できるほどこのダンジョンは甘くねぇけどな」
「どうしても俺をパーティーから追い出すのか?」
「まだ現実を理解できていないとかコイツ頭悪すぎでしょ? こんなバカは放っておいて早く行きましょ、マモン」
「ですね。これ以上勇者様がこんな役立たずの人を相手にする必要はありません」
ビアトリスとルヴィがマモンの両脇につく。
そして、勝利を確信したようにマモンは白い歯を覗かせながら大きく笑った。
「魔物もろくに倒せない生産職のゴミ屑が! 無様にこのダンジョンで野垂れ死ねや! ヒャッハハ!」
ルヴィが唱えた〈瞬間転移〉の魔法により、3人は一気にその場から姿を消してしまった。
◇◇◇
「本当に行ってしまったか」
どうやら貢献が足りなかったみたいだな。
俺は3人が消えてしまった空間に目を向けながら考える。
マモンたちの信頼を勝ち取れなかったのがこうなってしまったすべての原因だ。
責任は俺にある。
だが、ここで立ち止まってもいられない。
俺には勇者の役に立たなければならないっていう使命が存在した。
「そのためにはまずはここから抜け出さないとだ」
レベル1の俺がどうやってこのダンジョンから脱出するか。
魔物の攻撃を一撃でも受ければ即死は免れないだろう。
けど、正直言って俺はまったく焦っていなかった。
なぜなら、俺は前世で勇者として魔王を倒して一度世界を救っているからだ。
剣聖と賢者のクラスまで経て勇者となった俺にとってこんなものは窮地でもなんでもない。
「さくっと脱出しようか」
「追放?」
「そうだ。たった今てめぇはパーティーから外されたんだよ」
「待ってくれ。いきなりすぎて話が飲み込めないんだが」
「くっくっく、バカが! マヌケにもほどがあるな、エルハルトぉ?」
輝く剣を手にしながらマモンが嬉々とした表情を浮かべる。
この金髪の男は勇者であり、俺は勇者パーティーの一員だった。
「アタシもマモンに賛成よ。この無能いつも邪魔で仕方なかったわ。これ以上マモンにすがりつくような真似しないで」
聖女のビアトリスが灰色のストレートヘアを払いのけながら間に入ってくる。
「はっきり言ってパーティーのお荷物です、あなた。〝死に戻り〟なんて最初から気持ち悪かったんです。二度と私たちの前に現れないでください」
続けて口を挟んできたのは魔術師のルヴィだ。
緑色のショートヘアを揺らしながら丸縁のメガネをぐいっと上げて冷静に訴えてくる。
皆が皆、これまで抑え込んでいた感情が一気に爆発してしまったようだった。
「そうは言うが俺が抜けても大丈夫なのか? マナの提供や武器の強化はどうなる?」
俺は錬金鍛冶師っていうクラスでパーティーの中で補助役を担っていた。
固有スキルの《マナ分解》でマナを提供し、《強化付与》で武器の強化をして、戦闘面ではきちんと役に立っていたはず。
「ハッ、知れたこと! オレ様が手に入れたこの七曜の武器さえありゃ、てめぇなんぞもう用済みだ。ようやくこの日を迎えることができて清々してるぜ! 最初からずっと貴様が気に入らなかったんだ」
俺たちは任意で組んだパーティーじゃない。
王立学院の同級生で、神官の宣告によって強制的にパーティーを組まされていただけに過ぎない。
だから、いつかはこんな風になるんじゃないかって思っていたわけだが。
(けどダメだ。そんな武器じゃ魔王は倒せない)
嬉しそうにマモンが掲げるその剣が大した性能を持っていないことを俺はすでに見抜いていた。
「マモン。残念だがそいつはハズレ武器だぞ」
「あん? なんでんなことがてめぇに分かるんだよ。七曜の武器だぞ? んなわけあるか!」
やはりマモンは聞く耳を持たない。
気が短くて興奮すると話をまともに聞かなくなるのだ。
それでもここで諦めるわけにはいかない。
俺は訴えを続けた。
「考え直してくれないか? 俺はまだパーティーの役に立ちたいんだ」
「今さら悪あがきとは見苦しいわね、エルハルト。最初から分かってたことでしょ? あなたはこのパーティーから必要とされていないのよ」
「役立たずのくせに戦闘中はちょこまかと動き回って正直目障りで仕方ありませんでした」
ビアトリスとルヴィが冷たい目つきでそう言い放つ。
「素直に現実を認めろ。てめぇはここで置き去りにされるんだよ。くっくっく!」
鋭い剣先を向けつつ、マモンがにやけながら口にした。
ここはドラゴン神殿っていうダンジョンの最下層で、俺たちは七曜の武器を入手するためにここまで降りて来ていた。
最下層へ至るまでの間にはそれなりに強い魔物を倒す必要があった。
当然、自分の力だけでここまで降りて来られたわけじゃない。
というのも俺のレベルは1だからだ。
生産職はレベル1が固定で経験値をいくら積んでもレベルが上がることはない。
だから、こんなところで置き去りにされたら普通は助からなかった。
「魔物たちに寄ってたかって食い殺されるのがオチだわ。フフッ、いい気味ね」
「エルハルトさんがこのダンジョンから生還できる確率は0%です。つまりあなたの人生はもう詰んでますね」
「ざまぁねぇな、エルハルト! そのすかした態度がどこまで通用するか見物だぜ。まぁ劣等職の貴様が生還できるほどこのダンジョンは甘くねぇけどな」
「どうしても俺をパーティーから追い出すのか?」
「まだ現実を理解できていないとかコイツ頭悪すぎでしょ? こんなバカは放っておいて早く行きましょ、マモン」
「ですね。これ以上勇者様がこんな役立たずの人を相手にする必要はありません」
ビアトリスとルヴィがマモンの両脇につく。
そして、勝利を確信したようにマモンは白い歯を覗かせながら大きく笑った。
「魔物もろくに倒せない生産職のゴミ屑が! 無様にこのダンジョンで野垂れ死ねや! ヒャッハハ!」
ルヴィが唱えた〈瞬間転移〉の魔法により、3人は一気にその場から姿を消してしまった。
◇◇◇
「本当に行ってしまったか」
どうやら貢献が足りなかったみたいだな。
俺は3人が消えてしまった空間に目を向けながら考える。
マモンたちの信頼を勝ち取れなかったのがこうなってしまったすべての原因だ。
責任は俺にある。
だが、ここで立ち止まってもいられない。
俺には勇者の役に立たなければならないっていう使命が存在した。
「そのためにはまずはここから抜け出さないとだ」
レベル1の俺がどうやってこのダンジョンから脱出するか。
魔物の攻撃を一撃でも受ければ即死は免れないだろう。
けど、正直言って俺はまったく焦っていなかった。
なぜなら、俺は前世で勇者として魔王を倒して一度世界を救っているからだ。
剣聖と賢者のクラスまで経て勇者となった俺にとってこんなものは窮地でもなんでもない。
「さくっと脱出しようか」
28
お気に入りに追加
1,538
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる