61 / 90
4章
第8話
しおりを挟む
モニカたちが遠くへ行ってしまうのを確認すると、ゼノはルーファウスに向き直る。
「……あり得んっ……。このような魔法が存在するなどと……。決して許されることでは……」
ルーファウスは、依然として驚きが隠せない様子だ。
魔法至上主義を真っ向から否定する立場にあるからこそ、現実を上手く受け入れられないのかもしれない。
逆にそのことは、相手のさらなる動揺を誘うチャンスだと、ゼノは考えた。
だからこそ。
あえて包み隠さずに、今しがたの攻撃魔法についてゼノは口にする。
「……お察しの通り、今しがたのは魔法です」
「!」
「それも、現代では発見されていない未発見の魔法になります。俺は、人魔大戦以前の魔法が自由に使えるんですよ」
「み……未発見、魔法だとッ……!?」
ルーファウスは、目を大きく見開いて驚愕の声を上げる。
が。
すぐに表情を変えた。
「……フッ、なるほどな……。未発見魔法……どおりで見たことがなかったわけだ。だがしかし……。これはこれで面白いのかもしれないぞ?」
「面白い……ですか?」
「ああ。君は、未発見魔法を扱うことができる特別な魔導師というわけだろ? ならばちょうどいい。諸悪の根源である大きな呪いを、この世から1つ葬り去ることができる……」
「違いますよ。あなたは勘違いしてます。魔法は……呪いなんかじゃありません」
ゼノが真剣にそう言い切ると、ルーファウスはおかしそうに高笑いした。
「呪いじゃない? フッハハッ!! これだから、魔導師という連中は! 優生思想を盾にして、自分たちが一番優れた遺伝子を持っていると勘違いをしている! 魔法が呪いでないのなら、一体何なのだ? 君たちは、その呪いの力を使って、人々を強制的に支配してきたのではないか! 魔法は、人族に課せられた史上最悪の呪いなのだよ!!」
「……」
「だが、もう許されん……。我々がこの腐った世の中を粛清する……。後世の術使いの者たちは、我々の考えに共感して従い、いずれ魔法至上主義を掲げる連中は没落していくことになるだろう」
「……つまり、そのためには、反逆行為も許されるって……そう考えているわけですか?」
「先程も言っただろう? 犠牲は必要なのだよ。さぁ、おしゃべりの時間はこれで終わりだ。君を早いところ葬ることにしよう。あのエルフには、まだ利用価値があるのでね。ここで逃がすわけにはいかないのだよ」
そう口にしながら、ルーファウスは再び二本の刀を高く掲げる。
そして――。
「ハああぁ……ッ! 〈暴双刃〉!」
両刀をクロスさせながら高速で振り下ろすと、改めて同じ術式を繰り出してくる。
ドゥゴゴゴゴゴゴゴーーーーーンッ!!
(っ……またか!?)
魔石の数は限られている。
今ある中で、どうにか対処するしかなかった。
(これで、どうにか……!)
とっさに判断したゼノは、魔導袋の中から《竜巻》の魔石を取り出すと、聖剣の鍔部分にそれをはめる。
「《竜巻》」
光をまとった剣身を突き立てながらそう詠唱すると、目の前に大きな竜巻が突如発生し、衝撃波の軌道を直前のところで逸らすことに成功する。
「フッ……なかなかやる! やはり、普通の魔導師ではないようだな……!」
感心するルーファウスを注視しながら、ゼノは魔導袋の中を覗き込み、残された攻撃魔法の魔石が《禁域帝の神罰》だけであることを確認する。
(……マズい。もう相手の攻撃を防げそうな魔石が残ってないぞ……)
《禁域帝の神罰》は、最後の切り札として取っておきたいという思いがあった。
相手の攻撃を相殺するために使いたくない。
(ならっ! ルーファウスが次の攻撃を繰り出してくる前に、こっちが先制攻撃を仕掛けるしかない……!)
ゼノは、魔導袋の中から素早く《ミスト》の魔石を取り出すと、それを聖剣クレイモアにセットして詠唱する。
シューーン!
辺りは一瞬のうちにして、濃い霧によって包まれた。
「っ? なにをした!?」
視界不良の中でルーファウスが戸惑いを見せている隙に、ゼノは相手の命中率を下げる魔法を唱える。
「《ヒットハック》」
その瞬間、ルーファウスの全身は黒く発光した。
どうやら、命中率を下げることに成功したようだ。
「……ッ、さっきから小賢しい真似を……! 〈暴双刃〉!」
再び〈暴双刃〉を繰り出すが、二つの白刃の衝撃波は、見当違いの方向へと飛んで行ってしまう。
(よし! この間に《禁域帝の神罰》を撃ち込めば……)
そうゼノが考えたのも、束の間。
「ならばッ! 当たるまで撃ち込むまでよ!!」
ルーファウスの低い叫び声が、濃い霧の中に響き渡る。
「我が両刀の威力、とくと味わうがいい――〈双陣烈斬〉!」
「っ!?」
二本の刀を振り回して濃霧を切り裂きながら、ルーファウスが白刃の衝撃波を乱れ撃ちしてくる。
「ハあああああぁぁぁァァーーーッ!!」
矢継ぎ早に繰り出される攻撃が、ラウプホルツ古戦場跡の遺跡をぶち壊しながら、徐々にゼノへと迫っていく。
ドゥゴーーーン!
「っぐぅッ!?」
そして、ついにそのうちの1つの攻撃がゼノに当たってしまう。
「そこかぁッ!! 〈双陣烈斬〉!」
ゼノの居場所を見抜いたのか。
斬れ味の鋭い両刀を高速でぶん回しながら、ルーファウスは〈双陣烈斬〉を連続で撃ち込んでくる。
(マズいッ!?)
なんとか寸前のところでそれらの攻撃を回避するも、これ以上、避け続けることは不可能だとゼノはとっさに判断する。
(《ミスト》が効いてる今しか、攻撃のチャンスはないっ!)
そう悟ったゼノは、《禁域帝の神罰》の魔石を取り出して、聖剣の丸いくぼみへとそれを急いではめる。
光を帯びた剣を地面にザクッと突き刺すと、グリップに力を込めてゼノは叫んだ。
「かの者に無慈悲な審判を下せ――《禁域帝の神罰》!!」
――その刹那。
ゴルッゴルッゴルッギギギギギギィィィィーーーーッッ!!!
轟音の地響きとともに、炸裂した無数の大地の牙がルーファウスへ向かって放たれる。
タイミングとしては完璧であった。
が。
ズピィーーン!!
(えっ!?)
ルーファウスが身につける紫の鎧から放たれた眩い光によって、大地の牙は本人に当たる直前で消滅してしまう。
「……ッ。少しヒヤッとしたぞ、青年……」
霧が晴れた中。
ルーファウスが両刀を振り払いながら、なんでもなさそうに立ち上がる。
「たしかに。君が、未発見魔法とやらを扱えるのは事実のようだ。どうやって、そんなものを習得したかは知らんが、こちらとしては好都合……。君を葬り去れば、私の名はメルカディアン大陸全域に広く轟くことになるだろう」
「……なんで……」
驚きの声を上げるゼノの顔を見て、ルーファウスがニヤッと口元を釣り上げる。
「いい目だ。なぜ魔法が効かなかったのか、分からないといった表情だな? いいだろう。今回は特別に教えることにしよう。この鎧はマジックメイルといって、上級魔法を防ぐことができるのだよ!」
「そ、そんな防具が……」
「……あるわけがないと、そう言いたいのか? しかし、よく考えれば当然のことだろう? 我々は、魔法至上主義に真っ向から反発しているのだ。抑止力として、このような防具を身に着けていたとして不思議ではあるまい」
「っ……」
上級魔法とは、《転送》、《時間停止》、《支配》の3つの魔法のことだ。
以前入手した中級魔法の《幻覚》、《リフレクション》の魔石のレアリティが☆3だったことから推測するに、上級魔法のレアリティは☆4相当であると考えられる。
☆4《禁域帝の神罰》が効かなかったのはおそらくそのためだろう、とゼノは思った。
「この紫の鎧は、あるドワーフに作らせてね。その男は、〔創成超具〕という珍しいスキルを所有していたのだよ。何度も試行品を作らせているうちに、このような鎧が完成した。まさか、未発見の上級魔法まで防ぐことができるとは思わなかったがね」
ドワーフは、武器や防具の製作に長けたスキルを所有していることが知られている。
だが、人族のためにそれを作ることはあり得ない。
(……無理矢理作らせていたんだ)
レヴェナント旅団が行ってきた数々の悪行から見れば、そう考えるのが妥当だった。
「というわけなのでね。君が未発見の上級魔法が使えるからといって、私にはそれは一切効かない。それと……見たところその剣はオモチャだろう? 〈剣術〉を極めた私の目は誤魔化せないぞ。つまり、武器を使っての先制も仕掛けられない。どうやら君は、私に攻撃を当てられる手段をかなり失ってしまったようだな」
「くっ……」
「悪いが、そろそろ死んでもらうぞ」
鋭く光る二本の刀をギュッと握り締めながら、ルーファウスがゆっくり近付いて来る。
この時。
ゼノは、初めて劣勢に立たされるのであった。
「……あり得んっ……。このような魔法が存在するなどと……。決して許されることでは……」
ルーファウスは、依然として驚きが隠せない様子だ。
魔法至上主義を真っ向から否定する立場にあるからこそ、現実を上手く受け入れられないのかもしれない。
逆にそのことは、相手のさらなる動揺を誘うチャンスだと、ゼノは考えた。
だからこそ。
あえて包み隠さずに、今しがたの攻撃魔法についてゼノは口にする。
「……お察しの通り、今しがたのは魔法です」
「!」
「それも、現代では発見されていない未発見の魔法になります。俺は、人魔大戦以前の魔法が自由に使えるんですよ」
「み……未発見、魔法だとッ……!?」
ルーファウスは、目を大きく見開いて驚愕の声を上げる。
が。
すぐに表情を変えた。
「……フッ、なるほどな……。未発見魔法……どおりで見たことがなかったわけだ。だがしかし……。これはこれで面白いのかもしれないぞ?」
「面白い……ですか?」
「ああ。君は、未発見魔法を扱うことができる特別な魔導師というわけだろ? ならばちょうどいい。諸悪の根源である大きな呪いを、この世から1つ葬り去ることができる……」
「違いますよ。あなたは勘違いしてます。魔法は……呪いなんかじゃありません」
ゼノが真剣にそう言い切ると、ルーファウスはおかしそうに高笑いした。
「呪いじゃない? フッハハッ!! これだから、魔導師という連中は! 優生思想を盾にして、自分たちが一番優れた遺伝子を持っていると勘違いをしている! 魔法が呪いでないのなら、一体何なのだ? 君たちは、その呪いの力を使って、人々を強制的に支配してきたのではないか! 魔法は、人族に課せられた史上最悪の呪いなのだよ!!」
「……」
「だが、もう許されん……。我々がこの腐った世の中を粛清する……。後世の術使いの者たちは、我々の考えに共感して従い、いずれ魔法至上主義を掲げる連中は没落していくことになるだろう」
「……つまり、そのためには、反逆行為も許されるって……そう考えているわけですか?」
「先程も言っただろう? 犠牲は必要なのだよ。さぁ、おしゃべりの時間はこれで終わりだ。君を早いところ葬ることにしよう。あのエルフには、まだ利用価値があるのでね。ここで逃がすわけにはいかないのだよ」
そう口にしながら、ルーファウスは再び二本の刀を高く掲げる。
そして――。
「ハああぁ……ッ! 〈暴双刃〉!」
両刀をクロスさせながら高速で振り下ろすと、改めて同じ術式を繰り出してくる。
ドゥゴゴゴゴゴゴゴーーーーーンッ!!
(っ……またか!?)
魔石の数は限られている。
今ある中で、どうにか対処するしかなかった。
(これで、どうにか……!)
とっさに判断したゼノは、魔導袋の中から《竜巻》の魔石を取り出すと、聖剣の鍔部分にそれをはめる。
「《竜巻》」
光をまとった剣身を突き立てながらそう詠唱すると、目の前に大きな竜巻が突如発生し、衝撃波の軌道を直前のところで逸らすことに成功する。
「フッ……なかなかやる! やはり、普通の魔導師ではないようだな……!」
感心するルーファウスを注視しながら、ゼノは魔導袋の中を覗き込み、残された攻撃魔法の魔石が《禁域帝の神罰》だけであることを確認する。
(……マズい。もう相手の攻撃を防げそうな魔石が残ってないぞ……)
《禁域帝の神罰》は、最後の切り札として取っておきたいという思いがあった。
相手の攻撃を相殺するために使いたくない。
(ならっ! ルーファウスが次の攻撃を繰り出してくる前に、こっちが先制攻撃を仕掛けるしかない……!)
ゼノは、魔導袋の中から素早く《ミスト》の魔石を取り出すと、それを聖剣クレイモアにセットして詠唱する。
シューーン!
辺りは一瞬のうちにして、濃い霧によって包まれた。
「っ? なにをした!?」
視界不良の中でルーファウスが戸惑いを見せている隙に、ゼノは相手の命中率を下げる魔法を唱える。
「《ヒットハック》」
その瞬間、ルーファウスの全身は黒く発光した。
どうやら、命中率を下げることに成功したようだ。
「……ッ、さっきから小賢しい真似を……! 〈暴双刃〉!」
再び〈暴双刃〉を繰り出すが、二つの白刃の衝撃波は、見当違いの方向へと飛んで行ってしまう。
(よし! この間に《禁域帝の神罰》を撃ち込めば……)
そうゼノが考えたのも、束の間。
「ならばッ! 当たるまで撃ち込むまでよ!!」
ルーファウスの低い叫び声が、濃い霧の中に響き渡る。
「我が両刀の威力、とくと味わうがいい――〈双陣烈斬〉!」
「っ!?」
二本の刀を振り回して濃霧を切り裂きながら、ルーファウスが白刃の衝撃波を乱れ撃ちしてくる。
「ハあああああぁぁぁァァーーーッ!!」
矢継ぎ早に繰り出される攻撃が、ラウプホルツ古戦場跡の遺跡をぶち壊しながら、徐々にゼノへと迫っていく。
ドゥゴーーーン!
「っぐぅッ!?」
そして、ついにそのうちの1つの攻撃がゼノに当たってしまう。
「そこかぁッ!! 〈双陣烈斬〉!」
ゼノの居場所を見抜いたのか。
斬れ味の鋭い両刀を高速でぶん回しながら、ルーファウスは〈双陣烈斬〉を連続で撃ち込んでくる。
(マズいッ!?)
なんとか寸前のところでそれらの攻撃を回避するも、これ以上、避け続けることは不可能だとゼノはとっさに判断する。
(《ミスト》が効いてる今しか、攻撃のチャンスはないっ!)
そう悟ったゼノは、《禁域帝の神罰》の魔石を取り出して、聖剣の丸いくぼみへとそれを急いではめる。
光を帯びた剣を地面にザクッと突き刺すと、グリップに力を込めてゼノは叫んだ。
「かの者に無慈悲な審判を下せ――《禁域帝の神罰》!!」
――その刹那。
ゴルッゴルッゴルッギギギギギギィィィィーーーーッッ!!!
轟音の地響きとともに、炸裂した無数の大地の牙がルーファウスへ向かって放たれる。
タイミングとしては完璧であった。
が。
ズピィーーン!!
(えっ!?)
ルーファウスが身につける紫の鎧から放たれた眩い光によって、大地の牙は本人に当たる直前で消滅してしまう。
「……ッ。少しヒヤッとしたぞ、青年……」
霧が晴れた中。
ルーファウスが両刀を振り払いながら、なんでもなさそうに立ち上がる。
「たしかに。君が、未発見魔法とやらを扱えるのは事実のようだ。どうやって、そんなものを習得したかは知らんが、こちらとしては好都合……。君を葬り去れば、私の名はメルカディアン大陸全域に広く轟くことになるだろう」
「……なんで……」
驚きの声を上げるゼノの顔を見て、ルーファウスがニヤッと口元を釣り上げる。
「いい目だ。なぜ魔法が効かなかったのか、分からないといった表情だな? いいだろう。今回は特別に教えることにしよう。この鎧はマジックメイルといって、上級魔法を防ぐことができるのだよ!」
「そ、そんな防具が……」
「……あるわけがないと、そう言いたいのか? しかし、よく考えれば当然のことだろう? 我々は、魔法至上主義に真っ向から反発しているのだ。抑止力として、このような防具を身に着けていたとして不思議ではあるまい」
「っ……」
上級魔法とは、《転送》、《時間停止》、《支配》の3つの魔法のことだ。
以前入手した中級魔法の《幻覚》、《リフレクション》の魔石のレアリティが☆3だったことから推測するに、上級魔法のレアリティは☆4相当であると考えられる。
☆4《禁域帝の神罰》が効かなかったのはおそらくそのためだろう、とゼノは思った。
「この紫の鎧は、あるドワーフに作らせてね。その男は、〔創成超具〕という珍しいスキルを所有していたのだよ。何度も試行品を作らせているうちに、このような鎧が完成した。まさか、未発見の上級魔法まで防ぐことができるとは思わなかったがね」
ドワーフは、武器や防具の製作に長けたスキルを所有していることが知られている。
だが、人族のためにそれを作ることはあり得ない。
(……無理矢理作らせていたんだ)
レヴェナント旅団が行ってきた数々の悪行から見れば、そう考えるのが妥当だった。
「というわけなのでね。君が未発見の上級魔法が使えるからといって、私にはそれは一切効かない。それと……見たところその剣はオモチャだろう? 〈剣術〉を極めた私の目は誤魔化せないぞ。つまり、武器を使っての先制も仕掛けられない。どうやら君は、私に攻撃を当てられる手段をかなり失ってしまったようだな」
「くっ……」
「悪いが、そろそろ死んでもらうぞ」
鋭く光る二本の刀をギュッと握り締めながら、ルーファウスがゆっくり近付いて来る。
この時。
ゼノは、初めて劣勢に立たされるのであった。
0
お気に入りに追加
995
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる