28 / 90
2章
第2話
しおりを挟む
それは、モニカが午前の日課を終えて、昼食を取るために本館の食堂へ向かおうと、礼拝堂の中へ足を踏み入れた時のこと。
時刻は正午を少し過ぎたくらいの時間だ。
実はこの直前に、モニカはポーラに居残りをさせられて畑仕事を行っていた。
そのため、昼食の時間が1人遅くなってしまっていたのだ。
礼拝堂を横切り、隣接する本館へモニカが向かおうとしていると、突然――。
ガシャン!
祭壇に固定されている大聖女マリアの像が落下し、粉々に壊れてしまう。
何か作為的なものを感じざるを得ない、そんな壊れ方であった。
当然、そんな場面を唐突に目撃したモニカは冷静ではいられない。
グリューゲル修道院で代々受け継がれてきた神聖な像が、目の前で粉々になってしまったのだから。
気が動転したモニカはすぐに礼拝堂を出ると、ポーラにこのことを知らせるために食堂へと向かう。
しかし、食事の時間にもかかわらず、彼女はその場にはいなかった。
次に院長室へ駆け足で向かうと、そこにはポーラがいて、モニカは大聖女マリアの像が突如落下して壊れてしまったことを伝える。
(でも、ポーラ院長は〝それを壊したのは貴女だ〟って、そう言って……)
わざわざ報告に来るのはおかしい。
貴女が壊したに違いない。
それは、その時モニカがポーラに言われた言葉だった。
その後、すぐに修道院にいるシスターを全員集めて、この件についての話し合いがもたれるも、誰もその件について名乗り出る者は現れなかった。
結局、ポーラの独断により〝判決〟が下され、モニカは濡れ衣を着せられることになる。
シスターたちからは犯人と罵倒され、反論するもモニカの主張が受け入れられることはなく、ポーラによって裁きが下されることになる。
実は、彼女は他者の術式を制限する〔オラクル・ロック〕というスキルを所持しており、モニカはポーラのスキルによって、これまで使えていた〈回復術〉に制限をかけられてしまい、〈ヒーリング〉しか使用できなくなってしまう。
背教者のレッテルを張られたモニカは、その日のうちに即刻グリューゲル修道院を追放され、突然、身一つの状態で生きていかなければならない状況へと追い込まれるのだった。
(それからは、生きていくために必死でした)
モニカはソワソン領を出ると、南方教会が置かれていない小さな町や村を回って、闇ヒーラーとして日銭を稼いだ。
ゼノにあれこれと文句をつけたモニカだったが、実は、教皇が発行するライセンスも所持していない。
(そうです……。本来のわたしは、あの人に何か言えるような立場にいないんです)
献金として偽り、人々からお金を集めていることは、たしかに罪悪感があった。
だが、モニカが生き残るには、それしか道が残されていなかった。
(わたしはこれまで、孤児院と修道院というとても狭い世界の中だけで生きてきました。だから、こんなわたしが、今さら普通の仕事に就けるはずがないんです)
頼れる者が誰もいないモニカは、自分の力だけで生きていく必要があった。
日々罪悪感を抱きつつも、モニカは町や村を点々としつつ、闇ヒーラーとして人々から日銭を集め続けた。
そんな生活を送って1年が経とうかという時。
モニカが出会ったのが、ゼノであった。
ふと、モニカの意識は現実へと戻る。
頭上の夜空を覗けば、満天の星がキラキラと光り輝いていた。
「……なんでわたし。こんなことをしてるんでしょうか……」
ゼノの後を追うようにしてマスクスまで来てしまった自分が、モニカとしては不思議でたまらなかった。
「あの人の剣を手に入れたとしても……。きっと、わたしの術式はもとに戻らないのに」
それでも。
ここまでやって来て、彼の後を追うのを諦めるという選択肢はモニカの中にはなかった。
「……これから仕事を探さないといけないって言ってましたね。もしかして、冒険者ギルドで登録するつもりだったんでしょうか?」
明日はひとまず、冒険者ギルドで張り込みをしようと思い、モニカは酒屋の裏でこのまま眠りにつくのだった。
◆
翌日。
朝一番で冒険者ギルドに顔を出すと、モニカはすぐにゼノの姿を発見する。
(……いましたっ……! 本当にマスクスに来てたんですね……!)
ゼノは受付嬢と何かを話し込んでいた。
(さっそくクエストの受注でしょうか?)
だが、モニカはふと疑問に思う。
果たして魔導師が冒険者になれるのか、と。
(貴族の方が冒険者をやっているなんて話、聞いたことないですし……)
それに冒険者ギルドは、いわば術使いのたまり場である。
そんな中に魔導師が1人入り込めばどうなるか。
その結果は、想像に難しくなかった。
「っ……」
どこか他人事には感じられず、モニカは祈るような気持ちでゼノの背中をじっと覗き見る。
それからすぐに受付嬢が水晶板を使って操作をすると、ゼノは彼女から地図のようなものを手渡された。
どうやら、クエスト受注の手続きが完了したようだ。
(あっ、マズいです……!)
受付嬢が頭を下げると、ゼノはカウンターを後にして、モニカがいる方へと向かって来る。
(わわっ!?)
慌てて近くの物影に隠れると、モニカはなんとかバレずにその場をやり過ごすことに成功した。
だが。
すぐにハッとする。
(って、何隠れてるんですか、わたし!? あの人の剣を奪うために、ここまで追って来たんですよねっ!?)
すぐに物影から飛び出して、館内から出て行ってしまったゼノの後を追いかけようとするモニカだったが――。
「話聞いてたよん。ティナちゃん、他にも重要なこと、彼に全然話してなかったでしょ?」
(……えっ?)
気になる会話が受付カウンターから聞えてきて、思わずその場で立ち止まってしまう。
「ワイド山なんて、Fランク冒険者は近付くことも許されない危険なダンジョンなのにね。初心者潰しの異名は健在だなぁ」
「やめてください。私は、それぞれの冒険者さんに合ったクエストを紹介しているだけですから」
ティナと呼ばれた受付嬢は、面倒くさそうにそう答えた。
(……初心者潰し? え、どういう……)
それに、職員の男が話している他の言葉にも引っかかりを覚えた。
ワイド山。
ファイフ領にある比較的難易度の高いダンジョンだ。
頂上に棲息するボス魔獣のリーディングホークは、これまでに多くの冒険者を葬ってきたと言われている。
職員の男が言うように、Fランク冒険者が近付けるような場所ではない。
「冒険者さんに合ったクエストねぇ……。さっきの彼が今回のクエストを達成できるって、本気でそう思ってるのかな?」
「なんとでも言ってください。これで達成できないのなら、それまでってことです。魔導師だかなんだか知りませんけど、冒険者は甘くないんですから」
冷たく放つその言葉を耳にした瞬間、モニカはすべてを理解した。
(あの人、騙されたんだ……)
そう思ったら、モニカは居ても立ってもいられなかった。
そのまま受付まで向かうと、カウンターにバン!と両手をついて大声で口にする。
「ゼノさんを甘く見ないでください!」
「……えっ?」
カウンターに腰をかけたティナが驚いた表情でモニカを見上げる。
「あの人は、ものすっ~ごく強い魔導師なんですから!」
そう吐き捨てると、モニカはぷいっと顔を背けて、冒険者ギルドを後にするのだった。
◆
外に出ると、そこにはすでにゼノの姿はなかった。
さすがにワイド山まで追いかけに行くわけにもいかず、モニカは町の外れにある噴水の縁に腰を下ろしながら、彼の帰りを信じて待つことにする。
それから数時間。
モニカは、通りを行き交う人々の姿をその場で眺めながら考えていた。
(……わたし、なんでゼノさんのことを庇ったんでしょうか?)
自分の邪魔をした相手なのだ。
恨む理由はあっても、庇うような理由はない。
(……嫌な人のはずなのに……)
こうして彼の帰りを待っている理由も、モニカはよく分かっていなかった。
そんなことを考えながら無為に時間を潰していると、あっという間に陽も傾き始めて……。
気付けば、町はオレンジ色の光に包まれていた。
(そろそろ、ギルドに戻った頃でしょうか?)
モニカは特に、ゼノのことで心配はしていなかった。
ワイド山はたしかに危険なダンジョンだが、ゼノが未発見魔法を使う瞬間を目の当たりにしたということもあり、彼なら問題なく帰って来られるとモニカは考えていた。
だから、ティナに言った言葉も本心からのものだ。
「ギルドに顔を出して、確認したいところですけど……」
しかし、吐き捨てるようにして飛び出して来てしまった手前、足を赴くのは躊躇いがあった。
そんな風にどうするか、モニカが迷っていると。
(えっ!?)
なんと、目の前を歩くゼノの姿が、突然視界に飛び込んできたのだ。
彼は、ギルドの職員の男と並んで歩き、どこかへ向かおうとしていた。
(……っ、ゼノさん……)
その場から立ち上がると、モニカは無意識のうちに彼の背中を追いかけていた。
時刻は正午を少し過ぎたくらいの時間だ。
実はこの直前に、モニカはポーラに居残りをさせられて畑仕事を行っていた。
そのため、昼食の時間が1人遅くなってしまっていたのだ。
礼拝堂を横切り、隣接する本館へモニカが向かおうとしていると、突然――。
ガシャン!
祭壇に固定されている大聖女マリアの像が落下し、粉々に壊れてしまう。
何か作為的なものを感じざるを得ない、そんな壊れ方であった。
当然、そんな場面を唐突に目撃したモニカは冷静ではいられない。
グリューゲル修道院で代々受け継がれてきた神聖な像が、目の前で粉々になってしまったのだから。
気が動転したモニカはすぐに礼拝堂を出ると、ポーラにこのことを知らせるために食堂へと向かう。
しかし、食事の時間にもかかわらず、彼女はその場にはいなかった。
次に院長室へ駆け足で向かうと、そこにはポーラがいて、モニカは大聖女マリアの像が突如落下して壊れてしまったことを伝える。
(でも、ポーラ院長は〝それを壊したのは貴女だ〟って、そう言って……)
わざわざ報告に来るのはおかしい。
貴女が壊したに違いない。
それは、その時モニカがポーラに言われた言葉だった。
その後、すぐに修道院にいるシスターを全員集めて、この件についての話し合いがもたれるも、誰もその件について名乗り出る者は現れなかった。
結局、ポーラの独断により〝判決〟が下され、モニカは濡れ衣を着せられることになる。
シスターたちからは犯人と罵倒され、反論するもモニカの主張が受け入れられることはなく、ポーラによって裁きが下されることになる。
実は、彼女は他者の術式を制限する〔オラクル・ロック〕というスキルを所持しており、モニカはポーラのスキルによって、これまで使えていた〈回復術〉に制限をかけられてしまい、〈ヒーリング〉しか使用できなくなってしまう。
背教者のレッテルを張られたモニカは、その日のうちに即刻グリューゲル修道院を追放され、突然、身一つの状態で生きていかなければならない状況へと追い込まれるのだった。
(それからは、生きていくために必死でした)
モニカはソワソン領を出ると、南方教会が置かれていない小さな町や村を回って、闇ヒーラーとして日銭を稼いだ。
ゼノにあれこれと文句をつけたモニカだったが、実は、教皇が発行するライセンスも所持していない。
(そうです……。本来のわたしは、あの人に何か言えるような立場にいないんです)
献金として偽り、人々からお金を集めていることは、たしかに罪悪感があった。
だが、モニカが生き残るには、それしか道が残されていなかった。
(わたしはこれまで、孤児院と修道院というとても狭い世界の中だけで生きてきました。だから、こんなわたしが、今さら普通の仕事に就けるはずがないんです)
頼れる者が誰もいないモニカは、自分の力だけで生きていく必要があった。
日々罪悪感を抱きつつも、モニカは町や村を点々としつつ、闇ヒーラーとして人々から日銭を集め続けた。
そんな生活を送って1年が経とうかという時。
モニカが出会ったのが、ゼノであった。
ふと、モニカの意識は現実へと戻る。
頭上の夜空を覗けば、満天の星がキラキラと光り輝いていた。
「……なんでわたし。こんなことをしてるんでしょうか……」
ゼノの後を追うようにしてマスクスまで来てしまった自分が、モニカとしては不思議でたまらなかった。
「あの人の剣を手に入れたとしても……。きっと、わたしの術式はもとに戻らないのに」
それでも。
ここまでやって来て、彼の後を追うのを諦めるという選択肢はモニカの中にはなかった。
「……これから仕事を探さないといけないって言ってましたね。もしかして、冒険者ギルドで登録するつもりだったんでしょうか?」
明日はひとまず、冒険者ギルドで張り込みをしようと思い、モニカは酒屋の裏でこのまま眠りにつくのだった。
◆
翌日。
朝一番で冒険者ギルドに顔を出すと、モニカはすぐにゼノの姿を発見する。
(……いましたっ……! 本当にマスクスに来てたんですね……!)
ゼノは受付嬢と何かを話し込んでいた。
(さっそくクエストの受注でしょうか?)
だが、モニカはふと疑問に思う。
果たして魔導師が冒険者になれるのか、と。
(貴族の方が冒険者をやっているなんて話、聞いたことないですし……)
それに冒険者ギルドは、いわば術使いのたまり場である。
そんな中に魔導師が1人入り込めばどうなるか。
その結果は、想像に難しくなかった。
「っ……」
どこか他人事には感じられず、モニカは祈るような気持ちでゼノの背中をじっと覗き見る。
それからすぐに受付嬢が水晶板を使って操作をすると、ゼノは彼女から地図のようなものを手渡された。
どうやら、クエスト受注の手続きが完了したようだ。
(あっ、マズいです……!)
受付嬢が頭を下げると、ゼノはカウンターを後にして、モニカがいる方へと向かって来る。
(わわっ!?)
慌てて近くの物影に隠れると、モニカはなんとかバレずにその場をやり過ごすことに成功した。
だが。
すぐにハッとする。
(って、何隠れてるんですか、わたし!? あの人の剣を奪うために、ここまで追って来たんですよねっ!?)
すぐに物影から飛び出して、館内から出て行ってしまったゼノの後を追いかけようとするモニカだったが――。
「話聞いてたよん。ティナちゃん、他にも重要なこと、彼に全然話してなかったでしょ?」
(……えっ?)
気になる会話が受付カウンターから聞えてきて、思わずその場で立ち止まってしまう。
「ワイド山なんて、Fランク冒険者は近付くことも許されない危険なダンジョンなのにね。初心者潰しの異名は健在だなぁ」
「やめてください。私は、それぞれの冒険者さんに合ったクエストを紹介しているだけですから」
ティナと呼ばれた受付嬢は、面倒くさそうにそう答えた。
(……初心者潰し? え、どういう……)
それに、職員の男が話している他の言葉にも引っかかりを覚えた。
ワイド山。
ファイフ領にある比較的難易度の高いダンジョンだ。
頂上に棲息するボス魔獣のリーディングホークは、これまでに多くの冒険者を葬ってきたと言われている。
職員の男が言うように、Fランク冒険者が近付けるような場所ではない。
「冒険者さんに合ったクエストねぇ……。さっきの彼が今回のクエストを達成できるって、本気でそう思ってるのかな?」
「なんとでも言ってください。これで達成できないのなら、それまでってことです。魔導師だかなんだか知りませんけど、冒険者は甘くないんですから」
冷たく放つその言葉を耳にした瞬間、モニカはすべてを理解した。
(あの人、騙されたんだ……)
そう思ったら、モニカは居ても立ってもいられなかった。
そのまま受付まで向かうと、カウンターにバン!と両手をついて大声で口にする。
「ゼノさんを甘く見ないでください!」
「……えっ?」
カウンターに腰をかけたティナが驚いた表情でモニカを見上げる。
「あの人は、ものすっ~ごく強い魔導師なんですから!」
そう吐き捨てると、モニカはぷいっと顔を背けて、冒険者ギルドを後にするのだった。
◆
外に出ると、そこにはすでにゼノの姿はなかった。
さすがにワイド山まで追いかけに行くわけにもいかず、モニカは町の外れにある噴水の縁に腰を下ろしながら、彼の帰りを信じて待つことにする。
それから数時間。
モニカは、通りを行き交う人々の姿をその場で眺めながら考えていた。
(……わたし、なんでゼノさんのことを庇ったんでしょうか?)
自分の邪魔をした相手なのだ。
恨む理由はあっても、庇うような理由はない。
(……嫌な人のはずなのに……)
こうして彼の帰りを待っている理由も、モニカはよく分かっていなかった。
そんなことを考えながら無為に時間を潰していると、あっという間に陽も傾き始めて……。
気付けば、町はオレンジ色の光に包まれていた。
(そろそろ、ギルドに戻った頃でしょうか?)
モニカは特に、ゼノのことで心配はしていなかった。
ワイド山はたしかに危険なダンジョンだが、ゼノが未発見魔法を使う瞬間を目の当たりにしたということもあり、彼なら問題なく帰って来られるとモニカは考えていた。
だから、ティナに言った言葉も本心からのものだ。
「ギルドに顔を出して、確認したいところですけど……」
しかし、吐き捨てるようにして飛び出して来てしまった手前、足を赴くのは躊躇いがあった。
そんな風にどうするか、モニカが迷っていると。
(えっ!?)
なんと、目の前を歩くゼノの姿が、突然視界に飛び込んできたのだ。
彼は、ギルドの職員の男と並んで歩き、どこかへ向かおうとしていた。
(……っ、ゼノさん……)
その場から立ち上がると、モニカは無意識のうちに彼の背中を追いかけていた。
11
お気に入りに追加
998
あなたにおすすめの小説

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる