24 / 90
1章
第15話
しおりを挟む
3人に別れを告げたゼノは、それから足早にワイド山を下山した。
真上にあった陽は徐々に落ち始めていたが、この分なら日没までには帰れそうだ、とゼノは思う。
麓まで降りると、白馬に乗り込み、来た時と同じように猛スピードでファイフ領の平原を駆け抜けていく。
途中で何かトラブルが起こるようなこともなく、ゼノは無事にマスクスの町へと帰還するのだった。
◆
馬小屋で白馬を返却し、厩役の男に丁寧に礼を述べると、ゼノは一度通りを外れて裏路地に足を踏み入れる。
思いのほかスムーズに到着したということもあり、冒険者ギルドへ立ち寄る前に、いろいろと確認しておこうと思ったのだ。
「ステータスオープン」
ゼノがそう唱えると、目の前に光のディスプレイが出現した。
----------
【ゼノ・ウィンザー】
[Lv]27
[魔力値]0 [術値]0
[力]13 [守]7
[魔攻]195 [速]10
[スキル]〔魔導ガチャ〕
[魔石コンプ率]029/666
[所持魔石]
☆1《減量》 ☆1《温度調整》
☆1《ダンプ》 ☆1《ベーカリー》
☆1《点呼》 ☆1《掃除》
[所持クリスタル]
青クリスタル×47
緑クリスタル×1
[Ωカウンター]000.84%
----------
「おぉっ、やっぱりLvが上がってる!」
リーディングホークを倒せたのは、何も魔法の力だけではない。
これまでの5年間、エメラルドの修行の一環で迷宮の魔獣を倒しつつ、Lvを積み上げてきたからこその結果であった。
「でも、たった一度の戦闘でLvが3も上がっちゃうなんて」
死神の大迷宮にいた魔獣は、何十体も倒してようやく、Lvが1上がるかどうかというところだった。
地上のボス魔獣がどれだけ強いか、これだけでもよく分かる。
また、リーディングホークを倒して嬉しかったのは、Lvだけではなかった。
ゼノは、[所持クリスタル]の項目に表示された〝緑クリスタル〟という名前を目にして、思わず笑みをこぼす。
「ダンジョンのボス魔獣を倒せば、緑クリスタルが手に入るって、本当にお師匠様の言う通りだったな。これも嬉しい誤算だ」
魔導袋の中から、キラキラと緑色に輝くクリスタルを1つ取り出す。
これがあれば、運が良ければ、一気に☆4の魔石を入手することが可能なのだ。
「☆4の出現確率は1%だけど、☆3は20%もあるし、なかなかに夢があるぞ」
本来の目的からすれば、緑クリスタルを1個手に入れたところでどうにもならないのだが、リーディングホークに使用した2つの攻撃魔法は、ゼノの価値観を大きく変えていた。
「すごかったなぁ……。まだ反動で手が痺れているよ」
攻撃魔法を放った時の感覚は、これまでゼノが経験したことのないものであった。
正確には〝大賢者ゼノが操った魔法を聖剣クレイモアを用いて再現しているだけ〟に過ぎないのだが、それでもゼノの中では確かな実感として残っていた。
「☆3や☆4なら、もっとすごい魔石が手に入るかもしれないんだ」
もう一度あの魔法を使ってみたい。
そんな欲求が、緑クリスタルを入手した嬉しさに繋がっていた。
「……さてと。そろそろ報告に行こうかな」
もろもろの確認を終えたゼノは、その後、すぐに冒険者ギルドへと向かった。
◆
「こんにちは冒険者さん。今日はどういったご用件でしょうか?」
初めて訪れた時と同じように、ティナが笑顔で迎えてくる。
――だが。
「!」
相手がゼノだと気付くと、彼女はすぐに顔をしかめる。
その中には、まさかこんなに早く帰って来るとは思っていなかったというような、驚きの表情が含まれていた。
「……ゼノ、さん……」
「こんにちは。受注していたクエストを達成したので、その報告にやって来ました」
ゼノは魔導袋の中からベリー草の束を取り出すと、カウンターにドサッと置いていく。
「え……こんなにたくさんっ!?」
「間違いがあると不安だったんで、多めに採取してきたんです。一応、イラストに描かれている物と同じだと思うんですけど……」
ティナはベリー草を手に取ると、それをいくつか確認する。
「……た、たしかに……。これは、ベリー草です……」
「ほっ」
「は? ちょ、ちょっと待ってください……! こっちのこれ、まさかクラウンベリー草!? 嘘でしょ……?」
「クラウンベリー草?」
「ありえない……。たった半日でワイド山まで行って、これだけのベリー草を集めて……しかも、最高級の食用草まで採って来るなんてっ……」
明らかに様子がおかしいティナを見て、ゼノは何かミスをしてしまったのではないかと不安になる。
(どうしたんだろう、ティナさん……。俺、なんかやっちゃったのかな……)
そんな風にゼノが戸惑っていると。
「ほぅ。こりゃ、たしかにクラウンベリー草だねぇ」
隣りのカウンターにいたギルド職員の男が話に加わってくる。
男の短髪は、ティナと同じようにブロンド色だった。
最初、彼女の兄か何かかと思うゼノだったが、髪の色以外はあまり似ていない。
見る者を惹きつける魅力ある美形のティナと比べると、男はどこにでもいる平凡な顔つきをしていた。
だが、どこか掴みどころのない、独特な雰囲気がある。
年齢は20代後半といったところだろうか。
自分よりもひと回りくらい年上の大人、という印象をゼノは抱いた。
男は、ゼノを一瞥しながら訊ねてくる。
「本当にこれを君が1人で集めたのかい?」
「え? あ、はい。あの……なんか間違ってました? これってベリー草じゃないんですか?」
「いーや。これもベリー草だよ。でも、普通のベリー草とは違ってねぇ。クラウンベリー草って言って、滅多に見つけることができない希少性の高い物なのさ」
「そうなんですか?」
《発見》の魔法を詠唱した際は、対象物を〝ベリー草〟としていたため、一括りに見つけてしまったのかもしれない、とゼノは思った。
「クエストの達成に問題がなければいいんですけど……」
「問題どころか、こっちが余計に報酬を払わなくちゃだねぇ。ねっ? ティナちゃん?」
「……っ」
ティナは信じられないものでも見るように、カウンターに並べられたベリー草の束に目を落としていた。
彼女の肩に手を置きながら、職員の男は笑顔で自己紹介してくる。
「僕の名前はリチャード。このギルドでチーフをやってるよん。君が例の魔導師くんだねぇ?」
「えっと……はい。ゼノ・ウィンザーって言います」
ゼノは、リチャードに向かって深々と頭を下げる。
そんなゼノの姿を見ながら、リチャードは感心したように呟いた。
「ふーん、ゼノくんねぇ……。大賢者様と同じ名前だ。まさかうちのギルドに、こんなすごい冒険者が現れるなんてねぇ」
「え?」
「いや、こっちの話さ。でも、ワイド山には魔獣がいっぱいいたでしょ? それは大丈夫だったの?」
「それなら、向こうで出会った【狂悪の凱旋】っていうラヴニカの冒険者パーティーの方たちに助けてもらったので。魔獣と一切戦うことなく、山頂付近まで辿り着くことができたんです」
「ほぅ……なるほど、そういうこと。まぁでも、それにしたって戻って来るのが早すぎるんだけどねぇ」
すると、その時。
バンッ!
受付カウンター奥のドアが勢いよく放たれると、中から巨漢の男が姿を現す。
「うぉぉいッ! ゼノ・ウィンザーってのはどこのどいつだぁぁーー!!」
大男は、館内全体に響き渡るような野太い声を張り上げた。
彼こそ、マスクスの冒険者ギルドを仕切るギルドマスターであった。
(うぇっ!? な、なに急に!?)
突然、名指しされたことに驚いていると、リチャードが何でもなさそうにゼノを指さす。
「あーあ。ダニエルさん、こっちですー。この彼がゼノくんでーす」
「んおぉぅ!」
ダニエルと呼ばれた大男はしゃがれ声で返事をすると、ドカドカと足音を立てながらゼノたちがいるカウンターまでやって来る。
「てめぇが……ゼノ・ウィンザーかぁぁ!?」
「は、はいっ! そうですけど!?」
「んんぉッ!!」
(えぇっ!?)
銀色の短髪を漢らしくかき上げると、強面の顔をぐいっと寄せてゼノに迫ってくる。
左額から目元にかけては鋭利な刃で斬られたような古傷が存在し、ダニエルはそれを隠すように眼帯をしていた。
幾多の修羅場を潜り抜けてきた玄人のような雰囲気がある。
年齢は、40代半ばといったところだろうか。
また、彼の背丈は、このギルドにいるどの冒険者よりも高かった。
ギルド職員の制服の上からでも、鍛え抜かれたその強靭な体躯がはっきりと分かる。
その風貌は、迫力満点の一言だ。
(やっぱり、俺……なんかしちゃったのか!?)
ダニエルは両肩をがっしりと掴んだまま、じっーとゼノの顔を凝視する。
終始圧倒されながら、ゼノは彼の言葉の続きを待った。
やがて、ダニエルは鼻息を荒々しく吐き出すと、ゼノの右手を両手でがっしりと掴む。
「そうかぁぁーー! てめぇがゼノ・ウィンザーなんだな!!」
「な、何なんでしょうかっ……?」
「ダニエルさん。さすがにゼノくん、驚いちゃってますよ。もっと落ち着いて話してくださいねぇ」
「ん? おぉぅ……そうだな」
そこでようやくダニエルは落ち着きを取り戻す。
どうやらこれは、彼の癖のようだ。
興奮すると、このように野太い声を張り上げてしまうらしい。
一度咳払いをすると、ダニエルは挨拶を口にした。
真上にあった陽は徐々に落ち始めていたが、この分なら日没までには帰れそうだ、とゼノは思う。
麓まで降りると、白馬に乗り込み、来た時と同じように猛スピードでファイフ領の平原を駆け抜けていく。
途中で何かトラブルが起こるようなこともなく、ゼノは無事にマスクスの町へと帰還するのだった。
◆
馬小屋で白馬を返却し、厩役の男に丁寧に礼を述べると、ゼノは一度通りを外れて裏路地に足を踏み入れる。
思いのほかスムーズに到着したということもあり、冒険者ギルドへ立ち寄る前に、いろいろと確認しておこうと思ったのだ。
「ステータスオープン」
ゼノがそう唱えると、目の前に光のディスプレイが出現した。
----------
【ゼノ・ウィンザー】
[Lv]27
[魔力値]0 [術値]0
[力]13 [守]7
[魔攻]195 [速]10
[スキル]〔魔導ガチャ〕
[魔石コンプ率]029/666
[所持魔石]
☆1《減量》 ☆1《温度調整》
☆1《ダンプ》 ☆1《ベーカリー》
☆1《点呼》 ☆1《掃除》
[所持クリスタル]
青クリスタル×47
緑クリスタル×1
[Ωカウンター]000.84%
----------
「おぉっ、やっぱりLvが上がってる!」
リーディングホークを倒せたのは、何も魔法の力だけではない。
これまでの5年間、エメラルドの修行の一環で迷宮の魔獣を倒しつつ、Lvを積み上げてきたからこその結果であった。
「でも、たった一度の戦闘でLvが3も上がっちゃうなんて」
死神の大迷宮にいた魔獣は、何十体も倒してようやく、Lvが1上がるかどうかというところだった。
地上のボス魔獣がどれだけ強いか、これだけでもよく分かる。
また、リーディングホークを倒して嬉しかったのは、Lvだけではなかった。
ゼノは、[所持クリスタル]の項目に表示された〝緑クリスタル〟という名前を目にして、思わず笑みをこぼす。
「ダンジョンのボス魔獣を倒せば、緑クリスタルが手に入るって、本当にお師匠様の言う通りだったな。これも嬉しい誤算だ」
魔導袋の中から、キラキラと緑色に輝くクリスタルを1つ取り出す。
これがあれば、運が良ければ、一気に☆4の魔石を入手することが可能なのだ。
「☆4の出現確率は1%だけど、☆3は20%もあるし、なかなかに夢があるぞ」
本来の目的からすれば、緑クリスタルを1個手に入れたところでどうにもならないのだが、リーディングホークに使用した2つの攻撃魔法は、ゼノの価値観を大きく変えていた。
「すごかったなぁ……。まだ反動で手が痺れているよ」
攻撃魔法を放った時の感覚は、これまでゼノが経験したことのないものであった。
正確には〝大賢者ゼノが操った魔法を聖剣クレイモアを用いて再現しているだけ〟に過ぎないのだが、それでもゼノの中では確かな実感として残っていた。
「☆3や☆4なら、もっとすごい魔石が手に入るかもしれないんだ」
もう一度あの魔法を使ってみたい。
そんな欲求が、緑クリスタルを入手した嬉しさに繋がっていた。
「……さてと。そろそろ報告に行こうかな」
もろもろの確認を終えたゼノは、その後、すぐに冒険者ギルドへと向かった。
◆
「こんにちは冒険者さん。今日はどういったご用件でしょうか?」
初めて訪れた時と同じように、ティナが笑顔で迎えてくる。
――だが。
「!」
相手がゼノだと気付くと、彼女はすぐに顔をしかめる。
その中には、まさかこんなに早く帰って来るとは思っていなかったというような、驚きの表情が含まれていた。
「……ゼノ、さん……」
「こんにちは。受注していたクエストを達成したので、その報告にやって来ました」
ゼノは魔導袋の中からベリー草の束を取り出すと、カウンターにドサッと置いていく。
「え……こんなにたくさんっ!?」
「間違いがあると不安だったんで、多めに採取してきたんです。一応、イラストに描かれている物と同じだと思うんですけど……」
ティナはベリー草を手に取ると、それをいくつか確認する。
「……た、たしかに……。これは、ベリー草です……」
「ほっ」
「は? ちょ、ちょっと待ってください……! こっちのこれ、まさかクラウンベリー草!? 嘘でしょ……?」
「クラウンベリー草?」
「ありえない……。たった半日でワイド山まで行って、これだけのベリー草を集めて……しかも、最高級の食用草まで採って来るなんてっ……」
明らかに様子がおかしいティナを見て、ゼノは何かミスをしてしまったのではないかと不安になる。
(どうしたんだろう、ティナさん……。俺、なんかやっちゃったのかな……)
そんな風にゼノが戸惑っていると。
「ほぅ。こりゃ、たしかにクラウンベリー草だねぇ」
隣りのカウンターにいたギルド職員の男が話に加わってくる。
男の短髪は、ティナと同じようにブロンド色だった。
最初、彼女の兄か何かかと思うゼノだったが、髪の色以外はあまり似ていない。
見る者を惹きつける魅力ある美形のティナと比べると、男はどこにでもいる平凡な顔つきをしていた。
だが、どこか掴みどころのない、独特な雰囲気がある。
年齢は20代後半といったところだろうか。
自分よりもひと回りくらい年上の大人、という印象をゼノは抱いた。
男は、ゼノを一瞥しながら訊ねてくる。
「本当にこれを君が1人で集めたのかい?」
「え? あ、はい。あの……なんか間違ってました? これってベリー草じゃないんですか?」
「いーや。これもベリー草だよ。でも、普通のベリー草とは違ってねぇ。クラウンベリー草って言って、滅多に見つけることができない希少性の高い物なのさ」
「そうなんですか?」
《発見》の魔法を詠唱した際は、対象物を〝ベリー草〟としていたため、一括りに見つけてしまったのかもしれない、とゼノは思った。
「クエストの達成に問題がなければいいんですけど……」
「問題どころか、こっちが余計に報酬を払わなくちゃだねぇ。ねっ? ティナちゃん?」
「……っ」
ティナは信じられないものでも見るように、カウンターに並べられたベリー草の束に目を落としていた。
彼女の肩に手を置きながら、職員の男は笑顔で自己紹介してくる。
「僕の名前はリチャード。このギルドでチーフをやってるよん。君が例の魔導師くんだねぇ?」
「えっと……はい。ゼノ・ウィンザーって言います」
ゼノは、リチャードに向かって深々と頭を下げる。
そんなゼノの姿を見ながら、リチャードは感心したように呟いた。
「ふーん、ゼノくんねぇ……。大賢者様と同じ名前だ。まさかうちのギルドに、こんなすごい冒険者が現れるなんてねぇ」
「え?」
「いや、こっちの話さ。でも、ワイド山には魔獣がいっぱいいたでしょ? それは大丈夫だったの?」
「それなら、向こうで出会った【狂悪の凱旋】っていうラヴニカの冒険者パーティーの方たちに助けてもらったので。魔獣と一切戦うことなく、山頂付近まで辿り着くことができたんです」
「ほぅ……なるほど、そういうこと。まぁでも、それにしたって戻って来るのが早すぎるんだけどねぇ」
すると、その時。
バンッ!
受付カウンター奥のドアが勢いよく放たれると、中から巨漢の男が姿を現す。
「うぉぉいッ! ゼノ・ウィンザーってのはどこのどいつだぁぁーー!!」
大男は、館内全体に響き渡るような野太い声を張り上げた。
彼こそ、マスクスの冒険者ギルドを仕切るギルドマスターであった。
(うぇっ!? な、なに急に!?)
突然、名指しされたことに驚いていると、リチャードが何でもなさそうにゼノを指さす。
「あーあ。ダニエルさん、こっちですー。この彼がゼノくんでーす」
「んおぉぅ!」
ダニエルと呼ばれた大男はしゃがれ声で返事をすると、ドカドカと足音を立てながらゼノたちがいるカウンターまでやって来る。
「てめぇが……ゼノ・ウィンザーかぁぁ!?」
「は、はいっ! そうですけど!?」
「んんぉッ!!」
(えぇっ!?)
銀色の短髪を漢らしくかき上げると、強面の顔をぐいっと寄せてゼノに迫ってくる。
左額から目元にかけては鋭利な刃で斬られたような古傷が存在し、ダニエルはそれを隠すように眼帯をしていた。
幾多の修羅場を潜り抜けてきた玄人のような雰囲気がある。
年齢は、40代半ばといったところだろうか。
また、彼の背丈は、このギルドにいるどの冒険者よりも高かった。
ギルド職員の制服の上からでも、鍛え抜かれたその強靭な体躯がはっきりと分かる。
その風貌は、迫力満点の一言だ。
(やっぱり、俺……なんかしちゃったのか!?)
ダニエルは両肩をがっしりと掴んだまま、じっーとゼノの顔を凝視する。
終始圧倒されながら、ゼノは彼の言葉の続きを待った。
やがて、ダニエルは鼻息を荒々しく吐き出すと、ゼノの右手を両手でがっしりと掴む。
「そうかぁぁーー! てめぇがゼノ・ウィンザーなんだな!!」
「な、何なんでしょうかっ……?」
「ダニエルさん。さすがにゼノくん、驚いちゃってますよ。もっと落ち着いて話してくださいねぇ」
「ん? おぉぅ……そうだな」
そこでようやくダニエルは落ち着きを取り戻す。
どうやらこれは、彼の癖のようだ。
興奮すると、このように野太い声を張り上げてしまうらしい。
一度咳払いをすると、ダニエルは挨拶を口にした。
11
お気に入りに追加
998
あなたにおすすめの小説

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる