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1章
第4話
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「ちょっとよろしいでしょうか?」
「? なんですか、貴方は……」
「あの……。効果があるか分からないですけど、俺も傷の治療ができるんです」
「傷の治療ができる? もしかして、ヒーラーの方ですか?」
「いえ、俺は魔導師なんですけど……」
まだ、ほとんど魔法を使ったこともないのに、魔導師と名乗るのはなかなか恥ずかしさがあった。
けれど、すぐにゼノは、魔導師がそんなに誇らしいものではないということに気付く。
「魔導師? 魔導師が傷の治療をするなんて話、聞いたことがありませんけど……」
あからさまに不審な目を向けてくる女性を見て、ゼノは思い出す。
魔導師を毛嫌いしている者が、この世界には大勢いるという現実に。
「……えっと、昔は魔導師も傷の治療ができたみたいなんです」
「は? あの……もうけっこうですから。聖女様でも治せなかったんです。魔導師の貴方に私の傷が治せるはずがありません。失礼します」
冷たく言い放つと、婦人は体を引きずりながらゼノの前から立ち去る。
彼女の背中を見送りながら、ゼノはやはり何もせずにはいられなかった。
すぐに魔導袋に手を入れると、そこから《治療》の魔石を取り出す。
(あの人の助けになってくれ……頼むっ!)
そう願いつつ、魔石を聖剣クレイモアのくぼみにはめ込むと、素早く詠唱した。
「《治療》」
剣先を背中へ向けてそう唱えると、柔らかな光が女性を包み込む。
「?」
彼女もすぐに自分の身に変化が起こったことに気付いたようだ。
くるりと顔を後ろに向けて、背中の傷を確認するような仕草を見せる。
やがて、光は静かにおさまっていった。
「……っ! な……なんで? 痛くないわっ……」
彼女は片手で背中を何度も擦りながら、驚きの表情を浮かべていた。
「……どういうことなの……?」
その様子を確認すると、ゼノはふぅと息を吐いてから聖剣をホルスターへと戻す。
(よかった。ちゃんと効いてくれたみたいだ)
すぐに、婦人はゼノが何かしたのだと気付いたみたいだった。
踵を返すと、ゼノのもとまでやって来る。
「あのっ……もしかして、貴方が治療を……?」
「勝手にすみません。ダメもとだったんですけど……具合はいかがですか?」
「え……あ、はい……。不思議なことにもう痛くありません。これまでの痛みが嘘のようで……」
「それを聞いて安心しました」
ゼノが笑顔をこぼすと、婦人は困惑した表情を浮かべる。
「本当に、魔導師の方も治療ができたのですね。ごめんなさい……私。貴方に大変無礼な言葉を……」
「謝らないでください。俺が勝手にやったことなんですから」
「……どうも、ありがとうございます……」
女性は深々とゼノに頭を下げた。
「でも……どうして聖女様や神官様にも治せなかった傷が治ったのでしょうか?」
それは、ゼノも気になるところであった。
思い当たる節は1つしかない。
(ひょっとすると、精神的な理由による傷は、魔導師の回復魔法でも治せるのかな?)
回復については、ヒーラーの専門だ。
魔導師の回復魔法が〈回復術〉よりも優れているとは思えなかったが、そういうこともあるのかもしれない、とゼノは思った。
「幻獣に襲われたのは今回が初めてですか?」
「そうですね。本当に怖かったです……。思い出すのも……」
「とすると、もしかすると、そういった精神的なショックが傷にも影響を与えて、〈回復術〉の妨げになっていたのかもしれません」
「つまり、魔導師様には、そういった傷が治せるのですか?」
「いえ。今回はたまたまなんです。《治療》の魔石を持っていたからで、普段の俺にはそんな力はありません」
「?」
言っている意味が分からなかったのか、女性は不思議そうにゼノの顔を見つめる。
そんなタイミングで、周りがザワザワと騒ぎ始めた。
「おい! あの少年がブレンダさんの傷を治したみたいだぞ!」
「すごい~! ラヴニカの教会へ行っても治らなかった傷なんでしょ?」
「聖女様でも無理だった傷をどうやって治したんだ、彼は……」
「きっと、マリア様の子孫に違いありませんわ!」
人々は列を離れて、自然とゼノたちの周りに集まってくる。
その光景を見て、聖女の少女は「むぅ……」と頬を膨らませていた。
(やべっ……。ちょっと目立ちすぎたか。聖女様の仕事の邪魔をしちゃダメだよな……)
ゼノはすぐにこの場から離れることにした。
「それじゃ、俺はこの辺で」
「え? あの、お礼がまだですので、少しお待ちいただけませんか?」
「お礼なんて、とんでもないです。さっきも言いましたけど、俺が勝手にしたことなんで」
「ですが、それでは私の気が済みません。少ないですけど……これ。受け取っていただけないでしょうか?」
そう言って、婦人は銀貨を1枚差し出してくる。
「こんな大金、受け取れないですよ。本当に気持ちだけで嬉しいですから。すみません、これで失礼しますっ!」
「あっ……」
ゼノは逃げるようにその場を立ち去った。
◆
それからゼノは村の宿屋に赴くと、そこで一晩泊まることに。
「ふぅ……。久しぶりに人の作った料理を食べたなぁ。おいしかったー」
隣接した食堂での夕食を終え、部屋のベッドにごろんと横になる。
「こういうベッドもなんだか懐かしいよな」
迷宮では、エメラルドが建てた大きな家で暮らしていたわけだが、すべて魔法で生み出した物だったため、人が作った物とは若干その素材が異なる。
ベッドに横になって天井を見上げていると、本当に自分は迷宮から出て来たのだ、という実感が湧き起こってきた。
「……お師匠様。元気にしてるかな……」
ふと、エメラルドのことが恋しくなる。
それも当たり前だ。
これまで5年間、ずっと寝食を共にして暮らしてきたのだから。
(いつもお師匠様と一緒に寝てたから。これはなかなか寂しいぞ……)
まるで、ホームシックになった子供のように、ゼノにはあの迷宮での生活がとても懐かしいものに思えてくる。
「……って言っても、まだ半日くらいしか経っていないんだけど」
迷宮を出て気付いたことは、やはり世界はとんでもなく広いということだった。
陽の光は暖かくて気持ちいいし、何よりもおいしい空気がたくさん吸える。
迷宮での暮らしに懐かしさを抱きつつも、ゼノはどこか外の世界に新鮮さを覚えていた。
(あんなダンジョンに400年近くも、お師匠様は閉じ込められているんだよな……)
エメラルドの望みは、地上へ上がって禁忌魔法の犠牲となった人たちへ懺悔をすることだったが、ゼノには別の目的があった。
彼女にもっと違った暮らしをさせてあげたい。
魔獣に取り囲まれた薄暗い迷宮の奥底ではなくて、暖かな陽の下で。
できれば、《不老不死》の魔法を解くのもその後にしたかった。
「……俺、絶対にすべての魔法を列挙してみせます。それで、お師匠様を必ず迷宮から出して差し上げますから。それまで、もう少しだけ待っていてください」
誰もいない部屋で1人そう決意を確かめると、ゼノは「おやすみなさい……お師匠様」と口にしてから眠りにつくのだった。
◆
エメラルドは、どこか心ここにあらずといった様子で迷宮の中を彷徨い続けていた。
ゼノを見送ってからの半日、ずっとこんな感じなのだ。
目の前に現れた魔獣を無感動に倒しながら、エメラルドはため息をつく。
「はぁ……。本当にゼノくんを見送ってしまったよ」
彼を初めて拾った時から、この日がやって来ることは分かっていたはずなのに。
そんなことを思いながら、エメラルドは意味もなく歩き続ける。
「……あの子、地上でもちゃんと上手くやれているかな……」
エメラルドにとって、ゼノは我が子のような存在だ。
傍から見れば姉弟にしか見えないのだろうが、エメラルドはすでに400年以上の時を生きている。
だから当然、彼に対して恋愛感情を抱くようなことはないのだが、ゼノがまっすぐな気持ちをぶつけてくれていることは、エメラルドとしても悪い気はしなかった。
「って、なに感傷に浸っているんだ……私は」
これまでずっと1人でも寂しくなかったはずじゃないか、と思う。
だが、ゼノとの生活が自分に活力を与えてくれていた事実にも、エメラルドは気付いていた。
「1人は慣れていたはずなのにね」
ふと、虚無感がエメラルドを襲う。
ゼノの温もりを求めて迷宮の中を彷徨うも、どこにも彼の姿はない。
「……お師匠様か。あんなに私のことを慕ってくれて……。私は、君を自分のために利用しようとしてるんだぞ?」
誰もいないダンジョンの通路に、エメラルドの小さな声が木霊する。
「でも、待ってるからな。がんばれよ、ゼノくん」
エメラルドは、その言葉がゼノに届くと信じて、天を大きく仰ぐのだった。
「? なんですか、貴方は……」
「あの……。効果があるか分からないですけど、俺も傷の治療ができるんです」
「傷の治療ができる? もしかして、ヒーラーの方ですか?」
「いえ、俺は魔導師なんですけど……」
まだ、ほとんど魔法を使ったこともないのに、魔導師と名乗るのはなかなか恥ずかしさがあった。
けれど、すぐにゼノは、魔導師がそんなに誇らしいものではないということに気付く。
「魔導師? 魔導師が傷の治療をするなんて話、聞いたことがありませんけど……」
あからさまに不審な目を向けてくる女性を見て、ゼノは思い出す。
魔導師を毛嫌いしている者が、この世界には大勢いるという現実に。
「……えっと、昔は魔導師も傷の治療ができたみたいなんです」
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冷たく言い放つと、婦人は体を引きずりながらゼノの前から立ち去る。
彼女の背中を見送りながら、ゼノはやはり何もせずにはいられなかった。
すぐに魔導袋に手を入れると、そこから《治療》の魔石を取り出す。
(あの人の助けになってくれ……頼むっ!)
そう願いつつ、魔石を聖剣クレイモアのくぼみにはめ込むと、素早く詠唱した。
「《治療》」
剣先を背中へ向けてそう唱えると、柔らかな光が女性を包み込む。
「?」
彼女もすぐに自分の身に変化が起こったことに気付いたようだ。
くるりと顔を後ろに向けて、背中の傷を確認するような仕草を見せる。
やがて、光は静かにおさまっていった。
「……っ! な……なんで? 痛くないわっ……」
彼女は片手で背中を何度も擦りながら、驚きの表情を浮かべていた。
「……どういうことなの……?」
その様子を確認すると、ゼノはふぅと息を吐いてから聖剣をホルスターへと戻す。
(よかった。ちゃんと効いてくれたみたいだ)
すぐに、婦人はゼノが何かしたのだと気付いたみたいだった。
踵を返すと、ゼノのもとまでやって来る。
「あのっ……もしかして、貴方が治療を……?」
「勝手にすみません。ダメもとだったんですけど……具合はいかがですか?」
「え……あ、はい……。不思議なことにもう痛くありません。これまでの痛みが嘘のようで……」
「それを聞いて安心しました」
ゼノが笑顔をこぼすと、婦人は困惑した表情を浮かべる。
「本当に、魔導師の方も治療ができたのですね。ごめんなさい……私。貴方に大変無礼な言葉を……」
「謝らないでください。俺が勝手にやったことなんですから」
「……どうも、ありがとうございます……」
女性は深々とゼノに頭を下げた。
「でも……どうして聖女様や神官様にも治せなかった傷が治ったのでしょうか?」
それは、ゼノも気になるところであった。
思い当たる節は1つしかない。
(ひょっとすると、精神的な理由による傷は、魔導師の回復魔法でも治せるのかな?)
回復については、ヒーラーの専門だ。
魔導師の回復魔法が〈回復術〉よりも優れているとは思えなかったが、そういうこともあるのかもしれない、とゼノは思った。
「幻獣に襲われたのは今回が初めてですか?」
「そうですね。本当に怖かったです……。思い出すのも……」
「とすると、もしかすると、そういった精神的なショックが傷にも影響を与えて、〈回復術〉の妨げになっていたのかもしれません」
「つまり、魔導師様には、そういった傷が治せるのですか?」
「いえ。今回はたまたまなんです。《治療》の魔石を持っていたからで、普段の俺にはそんな力はありません」
「?」
言っている意味が分からなかったのか、女性は不思議そうにゼノの顔を見つめる。
そんなタイミングで、周りがザワザワと騒ぎ始めた。
「おい! あの少年がブレンダさんの傷を治したみたいだぞ!」
「すごい~! ラヴニカの教会へ行っても治らなかった傷なんでしょ?」
「聖女様でも無理だった傷をどうやって治したんだ、彼は……」
「きっと、マリア様の子孫に違いありませんわ!」
人々は列を離れて、自然とゼノたちの周りに集まってくる。
その光景を見て、聖女の少女は「むぅ……」と頬を膨らませていた。
(やべっ……。ちょっと目立ちすぎたか。聖女様の仕事の邪魔をしちゃダメだよな……)
ゼノはすぐにこの場から離れることにした。
「それじゃ、俺はこの辺で」
「え? あの、お礼がまだですので、少しお待ちいただけませんか?」
「お礼なんて、とんでもないです。さっきも言いましたけど、俺が勝手にしたことなんで」
「ですが、それでは私の気が済みません。少ないですけど……これ。受け取っていただけないでしょうか?」
そう言って、婦人は銀貨を1枚差し出してくる。
「こんな大金、受け取れないですよ。本当に気持ちだけで嬉しいですから。すみません、これで失礼しますっ!」
「あっ……」
ゼノは逃げるようにその場を立ち去った。
◆
それからゼノは村の宿屋に赴くと、そこで一晩泊まることに。
「ふぅ……。久しぶりに人の作った料理を食べたなぁ。おいしかったー」
隣接した食堂での夕食を終え、部屋のベッドにごろんと横になる。
「こういうベッドもなんだか懐かしいよな」
迷宮では、エメラルドが建てた大きな家で暮らしていたわけだが、すべて魔法で生み出した物だったため、人が作った物とは若干その素材が異なる。
ベッドに横になって天井を見上げていると、本当に自分は迷宮から出て来たのだ、という実感が湧き起こってきた。
「……お師匠様。元気にしてるかな……」
ふと、エメラルドのことが恋しくなる。
それも当たり前だ。
これまで5年間、ずっと寝食を共にして暮らしてきたのだから。
(いつもお師匠様と一緒に寝てたから。これはなかなか寂しいぞ……)
まるで、ホームシックになった子供のように、ゼノにはあの迷宮での生活がとても懐かしいものに思えてくる。
「……って言っても、まだ半日くらいしか経っていないんだけど」
迷宮を出て気付いたことは、やはり世界はとんでもなく広いということだった。
陽の光は暖かくて気持ちいいし、何よりもおいしい空気がたくさん吸える。
迷宮での暮らしに懐かしさを抱きつつも、ゼノはどこか外の世界に新鮮さを覚えていた。
(あんなダンジョンに400年近くも、お師匠様は閉じ込められているんだよな……)
エメラルドの望みは、地上へ上がって禁忌魔法の犠牲となった人たちへ懺悔をすることだったが、ゼノには別の目的があった。
彼女にもっと違った暮らしをさせてあげたい。
魔獣に取り囲まれた薄暗い迷宮の奥底ではなくて、暖かな陽の下で。
できれば、《不老不死》の魔法を解くのもその後にしたかった。
「……俺、絶対にすべての魔法を列挙してみせます。それで、お師匠様を必ず迷宮から出して差し上げますから。それまで、もう少しだけ待っていてください」
誰もいない部屋で1人そう決意を確かめると、ゼノは「おやすみなさい……お師匠様」と口にしてから眠りにつくのだった。
◆
エメラルドは、どこか心ここにあらずといった様子で迷宮の中を彷徨い続けていた。
ゼノを見送ってからの半日、ずっとこんな感じなのだ。
目の前に現れた魔獣を無感動に倒しながら、エメラルドはため息をつく。
「はぁ……。本当にゼノくんを見送ってしまったよ」
彼を初めて拾った時から、この日がやって来ることは分かっていたはずなのに。
そんなことを思いながら、エメラルドは意味もなく歩き続ける。
「……あの子、地上でもちゃんと上手くやれているかな……」
エメラルドにとって、ゼノは我が子のような存在だ。
傍から見れば姉弟にしか見えないのだろうが、エメラルドはすでに400年以上の時を生きている。
だから当然、彼に対して恋愛感情を抱くようなことはないのだが、ゼノがまっすぐな気持ちをぶつけてくれていることは、エメラルドとしても悪い気はしなかった。
「って、なに感傷に浸っているんだ……私は」
これまでずっと1人でも寂しくなかったはずじゃないか、と思う。
だが、ゼノとの生活が自分に活力を与えてくれていた事実にも、エメラルドは気付いていた。
「1人は慣れていたはずなのにね」
ふと、虚無感がエメラルドを襲う。
ゼノの温もりを求めて迷宮の中を彷徨うも、どこにも彼の姿はない。
「……お師匠様か。あんなに私のことを慕ってくれて……。私は、君を自分のために利用しようとしてるんだぞ?」
誰もいないダンジョンの通路に、エメラルドの小さな声が木霊する。
「でも、待ってるからな。がんばれよ、ゼノくん」
エメラルドは、その言葉がゼノに届くと信じて、天を大きく仰ぐのだった。
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