迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ

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序章

第9話

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 姿勢を正してゼノはエメラルドの方を向く。

「そのΩカウンターっていうのは、魔石を使って魔法を使用する度に上昇していくものなんだよ」

「あぁ、そういうことですか」

 どれだけ自分が魔法を使ったのかを知らせてくれるメーターのようなものかな、と。
 そんな風に気楽に考えるゼノに対して、エメラルドの口調は突然重くなる。

「いや……。多分君が考えているような甘いものじゃないよ。このカウンターが100%を迎えると、聖剣クレイモアの使用者は死んでしまうんだ」

「え……」

「つまり、死へのカウントダウンを知らせるカウンターなのさ」

「ちょ……ちょっと待ってくださいっ! 魔法って使い放題じゃなかったんですか!?」

「元々、魔法は使い放題じゃないよ。魔導師はMPを消費して魔法を使っていることは君も知っているはずだよね?」

「それはそうですけど……」

 たしかに、魔導師がMPを消費して魔法を使っていることは、ゼノも知っている。

 だが、聖剣クレイモアという特殊な発動具を用いて魔法を発動するため、寿命を迎える前に魔石を使ってしまえば魔法は使い放題なのだと、ゼノは勘違いをしてしまっていた。

「Ωカウンターは、1回魔法を使用するたびに上昇していくんだ」

「そんな……」

「それに、一番注意しなくちゃいけないのは、上昇したカウンターは二度と元に戻らないってことなんだよ」

「!?」

 二度と元に戻らない。
 つまり、上がったら上がりっぱなしというわけだ。

(1回魔法を使う度にΩカウンターが上昇するなんて……ものすごくプレッシャーじゃないか)

 どこかで、これから魔法が使えることに浮かれていた自分がいたことにゼノは気付く。
 でも、やっぱりそうじゃない。
 
 〝再現〟はどこまでいっても〝再現〟なのだ。

 通常の魔法とは異なるのだということを、ゼノは改めて認識する。

「でも、安心してくれ。青クリスタルで召喚できる魔石なら、その上昇率は微々たるものみたいだから」

「そうなんですか?」

「そりゃ、なりふり構わずに使い続けていたら、いずれ100%に到達してしまうだろうけどね。ようは、時と場合によって、使う魔石を選べばいいのさ。最初のうちは、そこまで神経質になることじゃないと思うよ」

「でも、そう言うってことは……。魔石のレアリティによってカウンターの上昇率も変わるんですよね?」

「私も実際に使ったわけじゃないからね。たしかに、あいつはそんなことを言ってたけど……。でも、1つだけ約束してほしいことがあるんだ」

「?」

「カウンターが100%になる前に、必ず聖剣は捨ててほしいんだ。たとえ、魔石をすべて集められなくてもね」

「え……。でも、それじゃ……」

 エメラルドは永遠にこの迷宮に囚われるということになる。
 今、彼女にかけられた魔法を解けるのは、ゼノしかいないのだから。

「私なら大丈夫。元々、覚悟ならできているから。ただ単純に、私は地上へ上がって、あいつの魔法で亡くなってしまった人たちに懺悔がしたいってだけなんだよ」

「っ……」

 けど、そんなのは悲しすぎる……とゼノは思った。

(お師匠様は400年近くもこの迷宮に囚われてきたんだ。もう十分に罰は受けたはずだ)

 なんでもなさそうに笑みをこぼすエメラルドの姿がとても愛おしい存在に思え、ゼノは思わず彼女の手を取っていた。

「安心してください! カウンターが100%になる前に、必ずお師匠様をここから出して差し上げますから!」

「お、おぅ……? ありがとう、ゼノくん。その気持ちだけでも嬉しいよ」

 なんとしても彼女を救い出す。
 そんな思いが、ゼノの中でより強固なものとなった。

「ですけど、なんで大賢者様はこんな物を造ったんでしょうか?」

「さぁ……? なんでだろーな……」

 666種類ある魔法をすべて列挙しなければ、この迷宮から抜け出すことができないなんて、ちょっと普通では考えられない発想だ。

 封印を解く手段をわざと難解にして、自分の恋人を禁忌魔法の犠牲から守りたかったということなのだろうが、それにしても、間違った方向にとんでもなく歪んだ愛情が向いてしまっているように思えた。

 たとえば、☆5くらいの魔石が出れば、それで封印を解くことができるなんて設定にしておいてくれたら、だいぶ難易度は低くなったのに……とゼノがそう思うも、実際には違うのだから仕方ない。

(あくまでも、自分が迎えに行くつもりだったんだろうけど……)

 だが、そう思うと、こんな聖剣を造り出し、〔魔導ガチャ〕の入ったスキルポッドをエメラルドに預けていた意味がよく分からなくなる。
 いずれこの2つを必要とする者が現れるという言葉を残していたことも謎であった。

 釈然としない点も多くあるが、これからゼノがすべきことに変わりはなかった。

「……さてと。これで君に話すことはもう何もないかな」

 エメラルドが艶やかな後ろ髪を払ってそう口にすると、突然、寂しさがゼノの中に込み上げてくる。
 これで本当にお別れ――卒業なのだ。

 思わず本音がゼノの口を突いて出る。

「……けど、本当は俺……。やっぱり、お師匠様と離れたくないんです」

「なに子供みたいなことを言ってるんだね、君は。さっきまでの男らしいゼノくんはどうしたんだい?」

「だって、お師匠様。俺がいなくてもちゃんと生活できますか? 朝きちんと起きられますか? 二日酔いは大丈夫なんですか? ぐーたらな生活を送ったりしませんか?」

「君は、私をどういう人間だと思ってるんだね」

「俺がいないと、まともに生活が送れないダメ人間です」

「あながち間違いじゃないから何も言い返せないけど……」

 最初の頃は、ゼノもエメラルドと一緒に生活を送って驚いたものだ。
 普段は魔法を自在に操るかっこいい魔女なのだが、私生活となると途端にだらしなくなる。
 
「いえ。俺は、お師匠様のそんな人間臭さが大好きなんです」

「……あのね、ゼノくん。誉め言葉のつもりだろうけど、そんなことを17歳のうら若きレディーに向かって言うもんじゃないよ?」

「だって、事実ですから。俺はそういう面もひっくるめて、お師匠様が好きなんです」

「だったら、私のために頑張ってくれ」

「なんとかして、ここから出ずにクリスタルを揃えることはできませんか?」

「ムリ」

「そんなぁ……」

 ゼノを見て、エメラルドはため息をつく。

「君はかわいいんだが、ちと私に依存しすぎだ」

「だって……。寂しいですよぉ、やっぱり……」

 これまで5年間、ずっと寝食を共にしてきたのだ。
 別れると分かっていて、寂しくないはずがない。
 
「お師匠様は、俺と別れて寂しくないんですか?」

「もちろん、寂しいさ。でも、今はそれよりも嬉しさの方が勝ってるかな」

「嬉しさ?」

「魔導師としてここまで立派に成長してくれたことだよ。初めて出会ったあの日が嘘みたいだ」

「……」

 〝私が責任を持って君を立派な魔導師に育てよう〟
 
 かつてエメラルドが口にした言葉の通り、ゼノは本当にたくましく成長した。
 その成長をずっと傍で見守り続けてきたのはエメラルドだ。
 
 彼女の言葉には、親心のような暖かさがあった。

「……よし、分かったよ。それなら、これも渡すとしよう」

 そう言うと、エメラルドは羽織っていた黒いローブを取り外す。
 そして、それをゼノに差し出した。

「今日からこれは君が使ってくれ」

「でも、これって……」

 ゼノは受け取りながら、ローブに目を落とす。

 これまでエメラルドは、魔法を使用する際は必ずこのローブを身につけてきた。
 魔力が大幅に上昇する性能があり、彼女にとって大切な物であるはずだ。

「君に使ってもらえるなら、あいつも嬉しいはずだよ」

「えっ?」

「これはね。ゼノから引き継いだ物なんだ。形見みたいな感じかな」

「大賢者様の……? そんな大切な物、受け取れませんって」

「いや、君に使ってほしいんだ。私はもう400年近くそれを使ってきたからね。と言っても、汚くはないんだよ? 毎日、《洗濯》の魔法で洗ってきたし、《リペア》で何度も仕立て直しをしてきたから」

「べつにそんなことは気にしません」

「まぁでも、私の匂いはついちゃってるかもだけどね」

「それは逆にウェルカムです!」

 ポコッ!

「変態か、君は」

「いたぁっ……お師匠様がそう言うから反応しちゃうじゃないですかぁ……」

 結局、ゼノはそのローブをエメラルドから受け取った。

(大賢者様も使っていたローブなんだ)

 一度身につけてしまうと、ずっと以前からこれを装着していたように、ゼノの体に馴染んだ。

「うん。とても似合ってるよ」

「ありがとうございます」

「何かあれば、それを見て私を思い出してくれても構わない。……って、ちょっとヘンかな?」

「いえ! お師匠様のぬくもりと一緒に旅をしてきます!」

「うーん……。やっぱり、なんかヘンな気持ちだけど……まぁいっか。がんばってくれ、ゼノくん」

 ローブも受け取ってしまうと、あとは本当に別れるだけとなってしまう。

「ひとまずは、魔大陸へ渡ることを目標とするといい」

「魔大陸……」

「うん。魔大陸へ渡れるような強さを手にできれば、自ずと希少性の高いクリスタルも手に入るだろうし」

「じゃあ、その都度報告しに帰って来ますね」

 ポコッ!

「痛ぁっ……なんでですか!?」

「だから依存し過ぎだ。私もそれをやられると、ちょっとムリだぞ……重い」

「がーん!」

「それに、毎回私のもとへ帰って来ていたら、目標がブレて達成できるものもできなくなるよ。男なら、覚悟を決めて強くなってほしい。そうだな……。魔大陸へ渡れるようになるまでは、絶対に帰ってきちゃダメだ」

「えぇ~!? そんなぁ……。次にお師匠様に会えるのが、いつになるか分からないじゃないですかぁ……」

「大丈夫だよ。さっきも言っただろう? 君ならすぐに魔大陸へ渡れるようになるはずさ」

「そうでしょうか……?」

「ほら。分かったら、とっとと行って来るんだよ。これくらいのお金があれば、今の君なら数日は生きていけるだろうから」

 エメラルドは、ゼノに通貨の入った袋を握らせる。
 中には、銀貨が1枚、銅貨5枚、青銅貨が10枚入っていた。
 
 すべて《通貨発行》の魔法でエメラルドが生み出した物だ。

「急に冷たくないですか!?」

「別れはこれくらいあっさりしていた方がいいんだよ」

「じゃあ……魔大陸へ渡れるようになったら、一度戻って来てもいいんですね?」

「その時は、報告くらいは来てもいいよ。さぁ、そろそろ行くんだ」

 エメラルドはそこまで口にすると、手元に魔法陣を発生させて詠唱文を唱える。

「かの者をこの迷宮から外へ出したまえ――《脱出》」

「え!? ちょ、ちょっと待って……! まだ話がっ……」

 シュピーーン!

 別れの言葉を述べる前に、ゼノは強制的にダンジョンの外へと追い出されてしまう。

 ゼノがいなくなった空間を見つめ、エメラルドはぽつりと呟いた。

「頼んだよ……。ゼノくん」
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