上 下
4 / 90
序章

第4話

しおりを挟む
 あの日から。
 ちょうど5年の月日が流れた。

 ゼノは、あれからとてもたくましく成長を遂げていた。

 当初は、父ウガンの罵り声が頭から離れず、苦しい日々を送るゼノだったが、エメラルドのサポートによって、徐々に過去のトラウマを克服していく。
 気付けば、ゼノはかつての自分と完全に決別できるようになっていた。

 エメラルドの言いつけをしっかりと守り、厳しい修行にも弱音を上げることなく、ゼノは真摯に取り組んで努力し続けた。

 貧弱だった体は、いつの間にか筋骨たくましく成長し、努力の結果、ゼノは自身の中で新たな魔法理論を構築することに成功する。

 エメラルドの教えは、ゼノがハワード家の家庭教師から学んできたものとは、全く異なった。
 魔法は13種類しか見つかっていないという常識も、あっという間に覆ってしまう。

 なぜなら、エメラルドが目の前で毎日のように、これまで見たこともなかった魔法を披露してくれたからだ。

 ――しかし。

 長い間、ゼノには疑問に思っていることがあった。
 それは、なぜエメラルドはこの迷宮にずっといるのか、ということだった。

 修行の全ても、このダンジョンの中だけ行われている。

 だからこの5年間、ゼノは迷宮の外に一度も出ていない。
 今、外がどのような状況になっているのかも、よく分かっていなかった。

 何度か「外で修行はしないんですか?」と、ゼノは訊ねたことがある。
 その度に、エメラルドは「外へ出る必要はないよ」と口にするだけ。

 その言葉の通り、衣食住の心配はなかった。
 すべてエメラルドの魔法によって、それを賄うことができていたからだ。

 この5年間、ゼノはエメラルドと一緒に、死神の大迷宮の最下層で生活を送っている。

 最下層には、エメラルドが魔法で建てた大きな家があり、周りは結界によって魔獣が侵攻できないようになっているため、突然襲われるような危険もなかった。

 もちろん、日々の食料の心配もない。
 これも、魔法によって生み出すことが可能だからだ。

 たしかに、こんな快適な暮らしができるのなら、わざわざ外へ出る必要もないか、と。
 ゼノは、ある時期から迷宮の外へ一歩も出ないエメラルドのことを不思議に思わなくなっていた。

 いわば、彼女はこのダンジョンの主なのだ。

 ゼノを助けた時のように、エメラルドは、たまに迷宮の見回りをしては、迷い込んだ者がいないかチェックをしていた。
 発見すれば、魔法で記憶を消してからダンジョンの外へ帰しているようだ。

 「存在を知られたくないからね。念のために記憶を消しておくんだ」と、エメラルドはさも当たり前のことのように口にする。

 そんな風にして魔女と生活を送っているうちに、ゼノは自在に未発見魔法を操る彼女のことを尊敬していくようになる。

 いつかは、自分もエメラルドのように魔法が扱えるようになりたい、と。
 憧れの原風景は、5年前のエメラルドの姿にあった。

 歳を重ねるに従ってゼノが強く意識するようになったのは、あの日、エメラルドに助けてもらわなければ、自分は間違いなく死んでいたということだった。

 いつしかゼノは、エメラルドのことを〝お師匠様〟と慕い、命の恩人と考えるようになる。
 
 お師匠様のためなら、自分はなんだってできる。
 そうした思いが原動力となり、ゼノを精神的にも成長させたのだった。



 ◆



「お師匠様、どうしたんですか? 今日は改まって」
 
「ゼノくん。君がここへやって来て、今日でちょうど5年だったね」

「はい。そうです」

 5年前、ゼノはエメラルドを見上げるようにして話していた。
 だが、今ではゼノの方が背も高い。

 エメラルドはこの5年間で1つも歳を取らなかったわけだが、ゼノは今日で15歳となっていた。

「つまり、君はもう大人の仲間入りというわけだ」

「言われてみれば、たしかにそうですね」

 成人を迎えた者は実家を出るのが普通だ。
 少しだけ嫌な予感をゼノは抱く。

 そして、その予感は的中することとなった。

「というわけで、君にはこの迷宮から旅立ってもらおうと思う。いわゆる、卒業ってやつだよ」

「え……? そ、卒業……!?」

「これまでよく私の修行に耐えて努力したね。君はもう立派な魔導師だ」

「いや、ちょっと待ってくださいっ……。魔導師っていっても、俺はまだ魔法なんて1つも……」

「大丈夫。今の君なら、十分に上手く魔法を扱うことができるはずだ」

 エメラルドはそう口にすると、背後からある物を取り出す。

「ゼノくん。これを君に渡そう」

「なんですか? これ……」

「聖剣クレイモアだ」

「聖剣?」

 ホルスターにおさめられた剣を受け取ると、それをまじまじと観察する。
 それは、これまでに見たことのない真っ白な剣であった。

 剣身ブレイドはゼノの背丈の半分ほどあり、ガードの中央には球状の穴が空いている。
 純白に光り輝くヒルトは、見る者を魅了するような美しさがあり、聖剣の名前に恥じない武器がそこにはあった。
 
「それはね。大賢者ゼノが列挙した魔法を再現するための発動具なんだよ」

「……は……?」

 魔法を再現するための発動具……?
 同じ言葉をそのまま頭の中で唱えるも、ゼノはやはり上手く理解することができない。

「魔法適性ゼロでも、その剣があれば魔法を使うことができるんだ」

「っ……。この剣で、そんなことが……」

「ちなみに、詠唱文を破棄しても発動することができるから。きっと、これからの君に役立ってくれるはずだよ」

 ゼノは、握り締めた聖剣クレイモアに改めて目を落とす。
 
(これが魔法を発動させることのできる剣……?)

 これまでエメラルドが披露してきた魔法の発動方法とは全く異なり、どうしても上手くこの剣と魔法を結びつけることができない。

 そんなゼノの戸惑いを察してか、エメラルドは付け加えるように続ける。

「もちろん、それ単体では何もできないよ。特に剣としての性能は皆無だから。武器としては使わないようにね」

 エメラルドはそう口にしながら、続けて金色に輝く小さな容器を取り出す。

「なんですかそれは?」

「魔法を使うには、これも必要なんだ」

 金の容器を両手で包み込むようにして持ち上げると、エメラルドは手元に魔法陣を発生させて、突然詠唱文を唱え始める。

「かの者にいにしえの力を授けたまえ――《譲渡》」

「うわぁ!?」

 その瞬間、眩い光がゼノの全身を包み込む。

 やがて、その波がおさまると、これまで感じたことのなかった力が、体内から漲ってくるのがゼノには分かった。

「お……お師匠様っ! 一体何をしたんですか!?」

「体に何か変化は感じるかい?」

「……なんかよく分からないですけど、なんとなく力が溢れてくるような……」

「うん。おそらく成功したのかな」
 
 エメラルドは、金色の容器をゼノに見せながら口にする。
 
「これはね。スキルポッドって言って、中にはスキルの源が入っていたんだ。それを今、私の魔法で君に受け渡したのさ」

「…スキルの源……? ちょ、ちょっと待ってください……! スキル!? なんで、そんなものがっ……」

 スキルとは、亜人族だけが所有している異能のことである。

 人族と亜人族の間に生まれた混血のハーフなら、スキルを所有していることもあるようだが、エメラルドには亜人族の特徴は見受けられなかった。
 
(お師匠様が、俺にスキルを受け渡した? い、いやいやっ……! そんなことできるわけが……)

 普段からでたらめな魔法を操るエメラルドだったが、今回の件はそもそもの話の次元が異なる。
 これは〝人族では扱えない異能を1つ与えた〟ということなのだから。

「……というか、どうしてそんな物持ってるんですか!?」

「スキルポッドのことかい? これはね。預かっていたんだよ」

「預かっていたって……誰からです!?」

「ゼノだよ」

「!」

 もちろん、エメラルドが自分のことを指して言っているわけではないことは、すぐにゼノには分かった。
 エメラルドが〝ゼノ〟と呼び捨てにする相手は1人しかいない。

(つまり……大賢者様から、このスキルポッドを預かっていたってことなのか?)

 これまでの5年間。
 ゼノがエメラルドと一緒に暮らして分かったことは、彼女が大賢者ゼノと親しい間柄にあったということだった。

「ちなみに、その聖剣クレイモアもゼノから預かっていた物だよ」

「……どういうことなんですか?」

「……」

 ゼノがそう訊ねると、エメラルドはとんがり帽子に触れながら、暫しの間黙り込んでしまう。

 彼女が大賢者ゼノと親しい間柄にあったことは知っているゼノであったが、2人の間に何があったのか、その詳しい内容までは聞いたことがなかった。

 やがて。
 エメラルドは一度小さく頷くと、「そうだね。いい機会だから、そろそろ話そうかな」と、なぜそれらの物を預かっていたのか、その理由を口にする。
 
 それは、彼女の知られざる過去を開ける扉となった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

神眼のカードマスター 〜パーティーを追放されてから人生の大逆転が始まった件。今さら戻って来いと言われてももう遅い〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「いいかい? 君と僕じゃ最初から住む世界が違うんだよ。これからは惨めな人生を送って一生後悔しながら過ごすんだね」 Fランク冒険者のアルディンは領主の息子であるザネリにそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 父親から譲り受けた大切なカードも奪われ、アルディンは失意のどん底に。 しばらくは冒険者稼業をやめて田舎でのんびり暮らそうと街を離れることにしたアルディンは、その道中、メイド姉妹が賊に襲われている光景を目撃する。 彼女たちを救い出す最中、突如として【神眼】が覚醒してしまう。 それはこのカード世界における掟すらもぶち壊してしまうほどの才能だった。 無事にメイド姉妹を助けたアルディンは、大きな屋敷で彼女たちと一緒に楽しく暮らすようになる。 【神眼】を使って楽々とカードを集めてまわり、召喚獣の万能スライムとも仲良くなって、やがて天災級ドラゴンを討伐するまでに成長し、アルディンはどんどん強くなっていく。 一方その頃、ザネリのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 ダンジョン攻略も思うようにいかなくなり、ザネリはそこでようやくアルディンの重要さに気づく。 なんとか引き戻したいザネリは、アルディンにパーティーへ戻って来るように頼み込むのだったが……。 これは、かつてFランク冒険者だった青年が、チート能力を駆使してカード無双で成り上がり、やがて神話級改変者〈ルールブレイカー〉と呼ばれるようになるまでの人生逆転譚である。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

処理中です...