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2章-2
第26話
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ジャイオーンを倒したことを確認すると俺はすぐさま仲間のもとへ舞い降りた。
みんな気を失ってたけど〈回復魔法〉を唱えると傷は全快した。
大事に至らなくて本当によかった。
それからしばらくその場で待機していると。
「……ぅっ……」
最初にマキマが目を覚ます。
魔王が消え去ると同時に触手も消えたみたいでマキマには今地面で横になってもらっていた。
「だいじょうぶか?」
「……っ、ティムさま……?」
「起き上がらなくていい。気分はどうだ?」
「……はい……。不思議とどこも痛くありません……」
「そっか。安心したよ」
「でも、わたし……魔王に傷を負わされたはずなのに……」
「ジャイオーンなら俺が倒した。こいつが役に立ってくれたぞ」
「え」
俺は笑顔で背中の紋章剣に目を向ける。
「ありがとう。マキマのおかげだ」
「……すごい……。ティムさま、本当に魔王を倒してくださったんですねっ……」
とここで。
ほかのみんなもゆっくりと目を覚ました。
「……傷がない? 我たちは、助かったのか……?」
「ほんまや! ワイら生きとるで!」
「アニキっ! やりましたよぉ~!」
「フォッフォッ。なんとかなったようじゃな」
「……盟主さまはどこッスか!?」
「ティムさまならあそこにおられます」
霧丸が指さすと全員の視線が一斉に俺へと向く。
みんなはパッと顔を輝かせるとすぐに俺とマキマのもとへ駆けつけてきた。
◇◇◇
場がひと段落したところで俺は改めて礼を口にする。
「あのとき時間を稼いでくれなかったらジャイオーンは倒すことができなかった。みんなのおかげだ。本当に感謝してる」
「てことはやっぱり! ティムはんは魔王を倒したんやな!」
「うん」
俺が頷くとひと際大きな歓声が上がった。
「あんなバケモノみたいな大男を倒してしまうなんて盟主さますごいです~!」
「本物の英雄ッスよ! 改めて尊敬し直したッス~!」
「うむ。さすがは我が主さまだ」
「俺がすごいんじゃないよ。みんながすごかったんだ」
それは俺の本心だった。
ウェルミィが命懸けで【聖祈祷の歌】を使ってくれたから。
じいさんが知恵を貸してくれたから。
霧丸たちが魔王を引きつけて時間を稼いでくれたから。
マキマが【波紋の呼吸】を与えてくれたから。
(俺ひとりだけの力じゃ魔王はぜったい倒せなかった)
あの圧倒的な力の前では俺は本当に無力だったんだ。
でも。
みんながそばにいて助けてくれたからこそ。
恐怖に打ち勝ってジャイオーンを倒すことができた。
けど当の本人たちはというとそうは思ってないようで。
「いいえティムさま。ティムさまがすごいのです」
「せやで~! 実際に魔王を倒したんはティムはんや~!」
「そうじゃな。こんなことを成し遂げられるのは勇者さましからおらんじゃろう」
霧丸、ドワタン、ブライのじいさんは口々に俺がすごかったと褒めちぎる。
ほかの仲間たちも同じ気持ちみたいだ。
「それにお礼をお伝えしなければならないのは……むしろわたしたちの方です。あのままでしたらこの場にいるわたしたちは……いえ、そのほかにも多くの皆さんが命を落としてたことと思います。だから感謝させてください。ティムさま。本当にありがとうございます」
マキマが深々と頭を下げるとみんなも思い思いに感謝の言葉を口にする。
その光景を見て思った。
今度こそ俺は自分が守りたかったものを守ることができたんだって。
ちょうどそんなタイミングで。
「お兄さまぁ~~!」
「え……ウェルミィっ!?」
妹が笑顔で手を振りながら駆け寄ってくる。
そばにはヤッザンのおっさんとルーク軍曹の姿もあった。
そのままウェルミィは俺に飛びついてきた。
「どわぁっ!?」
「さすがお兄さまだよぉ~! ほんとに魔王倒しちゃったんだね! だいすきぃぃ~~♪」
あいかわらずの力でぎゅっときつく抱きしめてくる。
体調は元どおりのようだ。
「体の方はなんともないのか?」
「うんっ! 魔王の気配が消えてすぐヤッザンが〈回復魔法〉唱えてくれたし! このとおりピンピンしてるよ!」
「ワッハハ! 自分の〈回復魔法〉なんてほとんど役に立ってないですぞ! ウェルミィさまはご自身の〈回復魔法〉で傷を癒されてましたからなぁ!」
「そうじゃったか……。姫さまがご無事で本当によかったのじゃ」
ホッと胸を撫で下ろすじいさんの隣りでルーク軍曹が感心したように声を上げる。
「それにしてもティムさま。本当にすごかったです! 辺境調査団の者たちと誘導を行いながらその戦いぶりを遠くから拝見させていただきましたが……。あのような桁外れの敵相手に堂々と戦われていて……戦士として感服いたしました!」
「ほんとそのとおりだよ。お兄さますごすぎだって~♪」
「フォッフォッ。ここに勇者さまのご帰還を宣言するとしようかのぅ~」
「ですなぁ! ティムさまは人族……いえ、全種族の希望です! 我々はまだ諦めてはならないと分かりましたぞ!」
「はい。ティムさまがかならず魔族の悪しき野望を撃ち砕いてくださるはずです」
マキマがそう口にするとふたたび大きな歓声が湧き起こった。
「いや、俺は……」
「うふふ。今だけはお許しください。皆さんティムさまのご活躍を喜びたいんですよ」
「まぁ……そういうことならいいんだけどさ」
盛り上がった中ではなにか言っても無駄で。
結局、それからしばらくの間。
俺はみんなから最大級の称賛を受けることになった。
◇◇◇
そのあと。
俺たちはほかの仲間の安否を確認するために街の外へと向かった。
東西に別れて誘導してくれた幹部のみんなのおかげもあり、あれだけ街に被害が出たにもかかわらず犠牲者はひとりも出ることがなかった。
もうひとつ判明したことがある。
それは攻め込んできたモンスターの大群が街からすっかり姿を消したってことだ。
ブライのじいさんによると、ジャイオーンを倒したことで大気中の魔素量が極端に沈静化してそれでモンスターは森へと帰っていったって話だ。
詳しくはよく分からないけどそういうことらしい。
「いやぁ~。模範行動を決めておいてくださり本当に助かりました。すべて支配者さまのおかげです~!」
「幹部のみんなががんばってくれたからだよ」
「それはそうかもしれないですけど。やっぱり支配者さまのおかげだってみんな言ってますよ!」
これはズーポの談なんだけど。
行く先々で街の仲間から同じような言葉をかけられてしまう。
(ほんとに俺、なにもしてないんだけどなぁ)
けどこうした緊急事態には中心となる者が必要なのもまた事実だ。
その役目を俺が担って結果的に全員が無事だったんなら、それはそれでいいことなんだろうし。
ただ犠牲者は出なくても街はだいぶ破壊されてしまった。
無傷のままの建物もあるにはあるけど、ほとんどはジャイオーンの攻撃によって壊されてしまってる。
オーガ族も刀鎧始祖族も。
しばらくの間はもと住んでた場所に戻ってもらう必要があるかもな。
申し訳ないけど、使えそうな部分は一緒に使ってもらうってそんな感じかもしれない。
(居住スペースはまたいちから整備だな)
でも。
こんなひどい状況にもかかわらず、誰ひとり愚痴を言わなかった。
「問題ないで~! ワイらがかならずもとどおりにしてみせるさかい!」
「そうですねアニキ! 今度はもっとたくさんの仲間を連れてきましょうっ!」
「オイラたちに不可能の文字は無いッスー!」
「もちろん、我らオーガ族も協力は惜しまんぞ」
「これからまた皆で力を合わせて街を復興させていきましょう!」
ルーク軍曹が拳を突き上げるとそのあとにみんなも続く。
「すごいよね~。複数の種族がお互いに手を取り合ってなんか理想郷のような場所だよぉ~。さすがお兄さまが盟主やってるだけあるなぁ♪」
「ワッハハ! ティムさまは帝政に助言してよく問題を解決されてましたからなぁ!」
「すっかり昔の勘が戻ってきたようじゃな~。フォッフォッ」
そんな風に皆が笑顔を浮かべる中。
「……」
マキマだけはどこか浮かない顔をしてた。
いちど冷静になってみて、魔族の恐ろしさが甦ってきたのかもしれない。
「分かってるよ」
「えっ?」
マキマの肩に手を置きながら小声で続ける。
「ニズゼルファを倒さない限りまた同じことが繰り返される。おおもとを叩かないといくら街を復興しても無駄だって」
「ティムさま……」
「安心してくれ。今度こそ俺がかならずニズゼルファを倒すから」
俺がそう言うとマキマは静かに頷いてくれた。
みんな気を失ってたけど〈回復魔法〉を唱えると傷は全快した。
大事に至らなくて本当によかった。
それからしばらくその場で待機していると。
「……ぅっ……」
最初にマキマが目を覚ます。
魔王が消え去ると同時に触手も消えたみたいでマキマには今地面で横になってもらっていた。
「だいじょうぶか?」
「……っ、ティムさま……?」
「起き上がらなくていい。気分はどうだ?」
「……はい……。不思議とどこも痛くありません……」
「そっか。安心したよ」
「でも、わたし……魔王に傷を負わされたはずなのに……」
「ジャイオーンなら俺が倒した。こいつが役に立ってくれたぞ」
「え」
俺は笑顔で背中の紋章剣に目を向ける。
「ありがとう。マキマのおかげだ」
「……すごい……。ティムさま、本当に魔王を倒してくださったんですねっ……」
とここで。
ほかのみんなもゆっくりと目を覚ました。
「……傷がない? 我たちは、助かったのか……?」
「ほんまや! ワイら生きとるで!」
「アニキっ! やりましたよぉ~!」
「フォッフォッ。なんとかなったようじゃな」
「……盟主さまはどこッスか!?」
「ティムさまならあそこにおられます」
霧丸が指さすと全員の視線が一斉に俺へと向く。
みんなはパッと顔を輝かせるとすぐに俺とマキマのもとへ駆けつけてきた。
◇◇◇
場がひと段落したところで俺は改めて礼を口にする。
「あのとき時間を稼いでくれなかったらジャイオーンは倒すことができなかった。みんなのおかげだ。本当に感謝してる」
「てことはやっぱり! ティムはんは魔王を倒したんやな!」
「うん」
俺が頷くとひと際大きな歓声が上がった。
「あんなバケモノみたいな大男を倒してしまうなんて盟主さますごいです~!」
「本物の英雄ッスよ! 改めて尊敬し直したッス~!」
「うむ。さすがは我が主さまだ」
「俺がすごいんじゃないよ。みんながすごかったんだ」
それは俺の本心だった。
ウェルミィが命懸けで【聖祈祷の歌】を使ってくれたから。
じいさんが知恵を貸してくれたから。
霧丸たちが魔王を引きつけて時間を稼いでくれたから。
マキマが【波紋の呼吸】を与えてくれたから。
(俺ひとりだけの力じゃ魔王はぜったい倒せなかった)
あの圧倒的な力の前では俺は本当に無力だったんだ。
でも。
みんながそばにいて助けてくれたからこそ。
恐怖に打ち勝ってジャイオーンを倒すことができた。
けど当の本人たちはというとそうは思ってないようで。
「いいえティムさま。ティムさまがすごいのです」
「せやで~! 実際に魔王を倒したんはティムはんや~!」
「そうじゃな。こんなことを成し遂げられるのは勇者さましからおらんじゃろう」
霧丸、ドワタン、ブライのじいさんは口々に俺がすごかったと褒めちぎる。
ほかの仲間たちも同じ気持ちみたいだ。
「それにお礼をお伝えしなければならないのは……むしろわたしたちの方です。あのままでしたらこの場にいるわたしたちは……いえ、そのほかにも多くの皆さんが命を落としてたことと思います。だから感謝させてください。ティムさま。本当にありがとうございます」
マキマが深々と頭を下げるとみんなも思い思いに感謝の言葉を口にする。
その光景を見て思った。
今度こそ俺は自分が守りたかったものを守ることができたんだって。
ちょうどそんなタイミングで。
「お兄さまぁ~~!」
「え……ウェルミィっ!?」
妹が笑顔で手を振りながら駆け寄ってくる。
そばにはヤッザンのおっさんとルーク軍曹の姿もあった。
そのままウェルミィは俺に飛びついてきた。
「どわぁっ!?」
「さすがお兄さまだよぉ~! ほんとに魔王倒しちゃったんだね! だいすきぃぃ~~♪」
あいかわらずの力でぎゅっときつく抱きしめてくる。
体調は元どおりのようだ。
「体の方はなんともないのか?」
「うんっ! 魔王の気配が消えてすぐヤッザンが〈回復魔法〉唱えてくれたし! このとおりピンピンしてるよ!」
「ワッハハ! 自分の〈回復魔法〉なんてほとんど役に立ってないですぞ! ウェルミィさまはご自身の〈回復魔法〉で傷を癒されてましたからなぁ!」
「そうじゃったか……。姫さまがご無事で本当によかったのじゃ」
ホッと胸を撫で下ろすじいさんの隣りでルーク軍曹が感心したように声を上げる。
「それにしてもティムさま。本当にすごかったです! 辺境調査団の者たちと誘導を行いながらその戦いぶりを遠くから拝見させていただきましたが……。あのような桁外れの敵相手に堂々と戦われていて……戦士として感服いたしました!」
「ほんとそのとおりだよ。お兄さますごすぎだって~♪」
「フォッフォッ。ここに勇者さまのご帰還を宣言するとしようかのぅ~」
「ですなぁ! ティムさまは人族……いえ、全種族の希望です! 我々はまだ諦めてはならないと分かりましたぞ!」
「はい。ティムさまがかならず魔族の悪しき野望を撃ち砕いてくださるはずです」
マキマがそう口にするとふたたび大きな歓声が湧き起こった。
「いや、俺は……」
「うふふ。今だけはお許しください。皆さんティムさまのご活躍を喜びたいんですよ」
「まぁ……そういうことならいいんだけどさ」
盛り上がった中ではなにか言っても無駄で。
結局、それからしばらくの間。
俺はみんなから最大級の称賛を受けることになった。
◇◇◇
そのあと。
俺たちはほかの仲間の安否を確認するために街の外へと向かった。
東西に別れて誘導してくれた幹部のみんなのおかげもあり、あれだけ街に被害が出たにもかかわらず犠牲者はひとりも出ることがなかった。
もうひとつ判明したことがある。
それは攻め込んできたモンスターの大群が街からすっかり姿を消したってことだ。
ブライのじいさんによると、ジャイオーンを倒したことで大気中の魔素量が極端に沈静化してそれでモンスターは森へと帰っていったって話だ。
詳しくはよく分からないけどそういうことらしい。
「いやぁ~。模範行動を決めておいてくださり本当に助かりました。すべて支配者さまのおかげです~!」
「幹部のみんなががんばってくれたからだよ」
「それはそうかもしれないですけど。やっぱり支配者さまのおかげだってみんな言ってますよ!」
これはズーポの談なんだけど。
行く先々で街の仲間から同じような言葉をかけられてしまう。
(ほんとに俺、なにもしてないんだけどなぁ)
けどこうした緊急事態には中心となる者が必要なのもまた事実だ。
その役目を俺が担って結果的に全員が無事だったんなら、それはそれでいいことなんだろうし。
ただ犠牲者は出なくても街はだいぶ破壊されてしまった。
無傷のままの建物もあるにはあるけど、ほとんどはジャイオーンの攻撃によって壊されてしまってる。
オーガ族も刀鎧始祖族も。
しばらくの間はもと住んでた場所に戻ってもらう必要があるかもな。
申し訳ないけど、使えそうな部分は一緒に使ってもらうってそんな感じかもしれない。
(居住スペースはまたいちから整備だな)
でも。
こんなひどい状況にもかかわらず、誰ひとり愚痴を言わなかった。
「問題ないで~! ワイらがかならずもとどおりにしてみせるさかい!」
「そうですねアニキ! 今度はもっとたくさんの仲間を連れてきましょうっ!」
「オイラたちに不可能の文字は無いッスー!」
「もちろん、我らオーガ族も協力は惜しまんぞ」
「これからまた皆で力を合わせて街を復興させていきましょう!」
ルーク軍曹が拳を突き上げるとそのあとにみんなも続く。
「すごいよね~。複数の種族がお互いに手を取り合ってなんか理想郷のような場所だよぉ~。さすがお兄さまが盟主やってるだけあるなぁ♪」
「ワッハハ! ティムさまは帝政に助言してよく問題を解決されてましたからなぁ!」
「すっかり昔の勘が戻ってきたようじゃな~。フォッフォッ」
そんな風に皆が笑顔を浮かべる中。
「……」
マキマだけはどこか浮かない顔をしてた。
いちど冷静になってみて、魔族の恐ろしさが甦ってきたのかもしれない。
「分かってるよ」
「えっ?」
マキマの肩に手を置きながら小声で続ける。
「ニズゼルファを倒さない限りまた同じことが繰り返される。おおもとを叩かないといくら街を復興しても無駄だって」
「ティムさま……」
「安心してくれ。今度こそ俺がかならずニズゼルファを倒すから」
俺がそう言うとマキマは静かに頷いてくれた。
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