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第23話
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「ふぅ……。危なかったぁ……」
冒険者ギルドの受付を出て、額の汗を拭う。
すっかり、1ヶ月に1ポイントLPが減るってことを忘れていたよ。
現在のLPは11。
なんとかC級ダンジョンのLP制限はクリアして、無事にクエストを受注することができたわけだけど……。
「自分のLPが下がってるのを見た時は、けっこうショックが大きいよね」
でも、これはみんなが経験していることなんだ。誰もが歳を重ねることへの恐怖に怯えている。
<アブソープション>のおかげで、LPは簡単に手に入るものだって勘違いしちゃっているけど、そうじゃない。
このスキルがチートすぎるだけで、本来ならLPが増えるなんてことは絶対にあり得ないんだから。
そんなことを考えながら、ギルド内を歩いていると。
「あいつ、悪魔の子のくせに、ソロでE級クリアしたらしいぜ?」
「どうせあれだろ? 大司祭様に大金貢いで、パラメーター上げてもらったんだろ」
「今、めちゃくちゃ借金して、相当追い込まれてるんだろうな」
「E級クリアなんて、まぐれでしょ」
そんなヒソヒソ話が聞こえてくる。
(なんかすごい言われてるなぁ……)
悪魔の子が冒険者ギルドに出入りしているのが珍しいのか、前から僕はよく噂話の対象にされてきた。
それにしても、以前よりもその数が増えたような気がする。
放っておいてほしいっていうのが本音だけど、内心少しだけ見返せたっていう気分にもなっていた。
でも、まだこんなものじゃ足りない。
これまで散々バカにしてきた人たちを見返すためにも、さらに結果を出してみせる。
ちょっとした野心を抱きながら、僕は冒険者ギルドを後にした。
◇
「これで一式揃ったかい?」
「はい、ありがとうございます」
「毎度。今後も何かあればうちを頼ってくれよな」
店主に頭を下げて武器屋を後にする。
この前は不愛想な人に見えたけど、今日は笑顔が見えた。
(たくさん購入したから、ちょっとは認めてくれたのかな)
いい武器や防具を身につけることは、冒険者として一目置かれる理由になる。
まだ、決して高価な武器や防具が買えるようになったわけじゃないけど、それでも少しは様になったような気がする。
-----------------
◆売却リスト
・獣牙の短剣×1=800アロー
・毛皮の服×1=200アロー
・魔獣の卵×1=300アロー
◆購入リスト
・ウルフダガー×1=2,600アロー
・革の鎧×1=3,500アロー
・バックラー×1=3,000アロー
・シルバーグラブ×1=1,800アロー
・ポーション×2=1,000アロー
・マジックポーション×3=3,000アロー
・水晶ジェム×9=900アロー
-----------------
道具屋にも寄ったし、これで準備は万全。
結界越しの青空を眺めながら城下町の大通りを進み、今回も前回同様に城門にいる2人の警護兵に挨拶をする。もうちょっとした顔馴染みだ。
「こんにちは。ナード・ヴィスコンティさん。本日もクエストですか?」
「はい。でも、今日は【グラキエス氷窟】じゃなくて……えっと」
懐にしまった許可証のメダルを警護兵に見せる。
「……【プロケッラ風穴】ですか。もうC級ダンジョンとは早いですね」
さすが警護兵だ。
おそらく、すべてのダンジョンを記憶しているんだろうな。
「【プロケッラ風穴】でしたら、ここから少し離れていますね。徒歩でも行ける距離ですが、1時間以上かかると思います。よろしければ馬をお貸ししますが、どうされますか?」
「なるほど……。じゃあすみません。お願いします」
馬の扱いは学校の演習で経験済みだ。
貸してもらえるのなら、それに越したことはない。
「では、1日500アローとなります」
魔法ポーチの中から青銅貨を5枚取り出すと、それを警護兵に渡す。
所持金はまた底を尽きてしまったけど、仕方ない。
今の幸運値なら、多分お金も拾えるだろうし、体力優先にしよう。
ダンジョン攻略前はできるだけ疲労を溜めない方がいい。
「北西の森を越えた先に、大きな渓谷が見えてくるはずです。そのあたりに【プロケッラ風穴】はあります。少し危険な場所にあるのでご注意ください」
「ありがとうございます」
手を振る警護兵に別れを告げると、僕は馬を走らせて【プロケッラ風穴】へと向かった。
◇
森を越えると、言われた通り大きな渓谷が目の前に広がる。
「この辺りだと思うんだけど……」
片手で地図を持ちながら、乗馬したまま小さな川を越えると、ごつごつとした岩場が見えてきた。
少し先に目印の旗が確認できる。あれかな。
近くの大木にロープで馬を括りつけると、降りて近付いてみることに。
受付のお姉さんの話だと【プロケッラ風穴】はその名前の通り、ダンジョン内に大小いくつもの風穴が空いていて、そこから突風が吹き上がるらしい。
内部は風が強く、突然足元をすくわれて、転倒する冒険者が多いから注意が必要って言ってたっけ。
けど、そこを除けば、ほかのC級ダンジョンに比べて特異な点はなく、攻略難易度はそこまで高くないみたいだ。
ボス魔獣のメガリスグリフォンも、きちんと攻撃パターンを覚えてしまえば、比較的楽に倒せる相手のようだし。
でも、当然油断は禁物だよね。
C級ダンジョンの魔獣がどれくらい強いか、僕は知っている。
<バフトリガー>をONにしなかったら、ダンジョン内に足を踏み入れることすらできないに違いない。
岩に足を取られないように気を使いながらそのまま進んでいくと、斜面に【プロケッラ風穴】の入口が見えてくる。
巨大な蔦の絡まった外観は、ダンジョンの入口っていうよりも小動物の隠れ家って感じだ。
「1回ステータスを見ておこうかな」
入口の手前で立ち止まると、首からぶら下げたビーナスのしずくに触れて、水晶ディスプレイを立ち上げる。
中に入っちゃうと何が起こるか分からないから、ここでまず自分の現状を確認することに。
-----------------
[ナード]
LP11
HP150/150
MP130/130
攻106(+15)
防106(+25)
魔攻106
魔防106
素早さ106
幸運110
ユニークスキル:
<アブソープション【スロットβ】>
<バフトリガー【ON】>
属性魔法:《ファイヤーボウル》
無属性魔法:《瞬間移動》
攻撃系スキル:<片手剣術>-《ソードブレイク》
補助系スキル:《分析》《投紋》
武器:ウルフダガー
防具:革の鎧、バックラー、シルバーグラブ
アイテム:
ポーション×2、マジックポーション×4
水晶ジェム×20
貴重品:ビーナスのしずく×1
所持金:0アロー
所属パーティー:叛逆の渡り鳥
討伐数:E級魔獣80体、E級大魔獣1体
状態:ランダム状態上昇<雷魔法10倍ダメージ>
-----------------
「……あれ? バフの効果が変わってる?」
【状態】の項目には、<雷魔法10倍ダメージ>と表示されていた。
「あ、そっか。 ランダム状態上昇は、日によって変わるんだっけ」
今日は雷魔法の攻撃威力が上がるようだ。相変わらずその内容はバグっている。
10倍ダメージとか、魔獣側からしてみれば、たまったもんじゃないよね。
逆の立場だったらって考えると寒気がしてきた……。
ひとまず、水晶ディスプレイを指で弾いて、雷魔法一覧を表示してみることに。
-----------------
◆初級魔法-サンダーストライク/消費LP20
内容:敵1グループに雷魔法ダメージ(小)を与える
威力30ダメージ/詠唱時間4秒
消費MP5
◆中級魔法-プラズマオーディン/消費LP50
内容:敵1グループに雷魔法ダメージ(中)を与える
威力80ダメージ/詠唱時間6秒
消費MP10
◆上級魔法-ライトニングヘブン/消費LP100
内容:敵1グループに雷魔法ダメージ(大)を与える
威力250ダメージ/詠唱時間8秒
消費MP20
-----------------
「やっぱり、今のLPじゃ何も覚えられないか」
最低でもLPをあと10は増やさないと。
ダンジョンに入ったら、まずはある程度LPをためる必要があるかな。
「《サンダーストライク》の消費MPは5だから、習得したら合計で26回は撃てる計算なんだ。まあ、その前に水晶ジェムが足りないけど」
けど、雷魔法はグループ攻撃が可能だから、なるべく魔獣が隣接した状況で使えば、効率よく一気に討伐することができる。
10倍ダメージのおかげで、多分そこまで苦労せずに倒せるはずだ。
「よし、それじゃ行こう」
現状を確認し終えると、僕は【プロケッラ風穴】の内部に足を踏み入れた。
冒険者ギルドの受付を出て、額の汗を拭う。
すっかり、1ヶ月に1ポイントLPが減るってことを忘れていたよ。
現在のLPは11。
なんとかC級ダンジョンのLP制限はクリアして、無事にクエストを受注することができたわけだけど……。
「自分のLPが下がってるのを見た時は、けっこうショックが大きいよね」
でも、これはみんなが経験していることなんだ。誰もが歳を重ねることへの恐怖に怯えている。
<アブソープション>のおかげで、LPは簡単に手に入るものだって勘違いしちゃっているけど、そうじゃない。
このスキルがチートすぎるだけで、本来ならLPが増えるなんてことは絶対にあり得ないんだから。
そんなことを考えながら、ギルド内を歩いていると。
「あいつ、悪魔の子のくせに、ソロでE級クリアしたらしいぜ?」
「どうせあれだろ? 大司祭様に大金貢いで、パラメーター上げてもらったんだろ」
「今、めちゃくちゃ借金して、相当追い込まれてるんだろうな」
「E級クリアなんて、まぐれでしょ」
そんなヒソヒソ話が聞こえてくる。
(なんかすごい言われてるなぁ……)
悪魔の子が冒険者ギルドに出入りしているのが珍しいのか、前から僕はよく噂話の対象にされてきた。
それにしても、以前よりもその数が増えたような気がする。
放っておいてほしいっていうのが本音だけど、内心少しだけ見返せたっていう気分にもなっていた。
でも、まだこんなものじゃ足りない。
これまで散々バカにしてきた人たちを見返すためにも、さらに結果を出してみせる。
ちょっとした野心を抱きながら、僕は冒険者ギルドを後にした。
◇
「これで一式揃ったかい?」
「はい、ありがとうございます」
「毎度。今後も何かあればうちを頼ってくれよな」
店主に頭を下げて武器屋を後にする。
この前は不愛想な人に見えたけど、今日は笑顔が見えた。
(たくさん購入したから、ちょっとは認めてくれたのかな)
いい武器や防具を身につけることは、冒険者として一目置かれる理由になる。
まだ、決して高価な武器や防具が買えるようになったわけじゃないけど、それでも少しは様になったような気がする。
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◆売却リスト
・獣牙の短剣×1=800アロー
・毛皮の服×1=200アロー
・魔獣の卵×1=300アロー
◆購入リスト
・ウルフダガー×1=2,600アロー
・革の鎧×1=3,500アロー
・バックラー×1=3,000アロー
・シルバーグラブ×1=1,800アロー
・ポーション×2=1,000アロー
・マジックポーション×3=3,000アロー
・水晶ジェム×9=900アロー
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道具屋にも寄ったし、これで準備は万全。
結界越しの青空を眺めながら城下町の大通りを進み、今回も前回同様に城門にいる2人の警護兵に挨拶をする。もうちょっとした顔馴染みだ。
「こんにちは。ナード・ヴィスコンティさん。本日もクエストですか?」
「はい。でも、今日は【グラキエス氷窟】じゃなくて……えっと」
懐にしまった許可証のメダルを警護兵に見せる。
「……【プロケッラ風穴】ですか。もうC級ダンジョンとは早いですね」
さすが警護兵だ。
おそらく、すべてのダンジョンを記憶しているんだろうな。
「【プロケッラ風穴】でしたら、ここから少し離れていますね。徒歩でも行ける距離ですが、1時間以上かかると思います。よろしければ馬をお貸ししますが、どうされますか?」
「なるほど……。じゃあすみません。お願いします」
馬の扱いは学校の演習で経験済みだ。
貸してもらえるのなら、それに越したことはない。
「では、1日500アローとなります」
魔法ポーチの中から青銅貨を5枚取り出すと、それを警護兵に渡す。
所持金はまた底を尽きてしまったけど、仕方ない。
今の幸運値なら、多分お金も拾えるだろうし、体力優先にしよう。
ダンジョン攻略前はできるだけ疲労を溜めない方がいい。
「北西の森を越えた先に、大きな渓谷が見えてくるはずです。そのあたりに【プロケッラ風穴】はあります。少し危険な場所にあるのでご注意ください」
「ありがとうございます」
手を振る警護兵に別れを告げると、僕は馬を走らせて【プロケッラ風穴】へと向かった。
◇
森を越えると、言われた通り大きな渓谷が目の前に広がる。
「この辺りだと思うんだけど……」
片手で地図を持ちながら、乗馬したまま小さな川を越えると、ごつごつとした岩場が見えてきた。
少し先に目印の旗が確認できる。あれかな。
近くの大木にロープで馬を括りつけると、降りて近付いてみることに。
受付のお姉さんの話だと【プロケッラ風穴】はその名前の通り、ダンジョン内に大小いくつもの風穴が空いていて、そこから突風が吹き上がるらしい。
内部は風が強く、突然足元をすくわれて、転倒する冒険者が多いから注意が必要って言ってたっけ。
けど、そこを除けば、ほかのC級ダンジョンに比べて特異な点はなく、攻略難易度はそこまで高くないみたいだ。
ボス魔獣のメガリスグリフォンも、きちんと攻撃パターンを覚えてしまえば、比較的楽に倒せる相手のようだし。
でも、当然油断は禁物だよね。
C級ダンジョンの魔獣がどれくらい強いか、僕は知っている。
<バフトリガー>をONにしなかったら、ダンジョン内に足を踏み入れることすらできないに違いない。
岩に足を取られないように気を使いながらそのまま進んでいくと、斜面に【プロケッラ風穴】の入口が見えてくる。
巨大な蔦の絡まった外観は、ダンジョンの入口っていうよりも小動物の隠れ家って感じだ。
「1回ステータスを見ておこうかな」
入口の手前で立ち止まると、首からぶら下げたビーナスのしずくに触れて、水晶ディスプレイを立ち上げる。
中に入っちゃうと何が起こるか分からないから、ここでまず自分の現状を確認することに。
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[ナード]
LP11
HP150/150
MP130/130
攻106(+15)
防106(+25)
魔攻106
魔防106
素早さ106
幸運110
ユニークスキル:
<アブソープション【スロットβ】>
<バフトリガー【ON】>
属性魔法:《ファイヤーボウル》
無属性魔法:《瞬間移動》
攻撃系スキル:<片手剣術>-《ソードブレイク》
補助系スキル:《分析》《投紋》
武器:ウルフダガー
防具:革の鎧、バックラー、シルバーグラブ
アイテム:
ポーション×2、マジックポーション×4
水晶ジェム×20
貴重品:ビーナスのしずく×1
所持金:0アロー
所属パーティー:叛逆の渡り鳥
討伐数:E級魔獣80体、E級大魔獣1体
状態:ランダム状態上昇<雷魔法10倍ダメージ>
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「……あれ? バフの効果が変わってる?」
【状態】の項目には、<雷魔法10倍ダメージ>と表示されていた。
「あ、そっか。 ランダム状態上昇は、日によって変わるんだっけ」
今日は雷魔法の攻撃威力が上がるようだ。相変わらずその内容はバグっている。
10倍ダメージとか、魔獣側からしてみれば、たまったもんじゃないよね。
逆の立場だったらって考えると寒気がしてきた……。
ひとまず、水晶ディスプレイを指で弾いて、雷魔法一覧を表示してみることに。
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◆初級魔法-サンダーストライク/消費LP20
内容:敵1グループに雷魔法ダメージ(小)を与える
威力30ダメージ/詠唱時間4秒
消費MP5
◆中級魔法-プラズマオーディン/消費LP50
内容:敵1グループに雷魔法ダメージ(中)を与える
威力80ダメージ/詠唱時間6秒
消費MP10
◆上級魔法-ライトニングヘブン/消費LP100
内容:敵1グループに雷魔法ダメージ(大)を与える
威力250ダメージ/詠唱時間8秒
消費MP20
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「やっぱり、今のLPじゃ何も覚えられないか」
最低でもLPをあと10は増やさないと。
ダンジョンに入ったら、まずはある程度LPをためる必要があるかな。
「《サンダーストライク》の消費MPは5だから、習得したら合計で26回は撃てる計算なんだ。まあ、その前に水晶ジェムが足りないけど」
けど、雷魔法はグループ攻撃が可能だから、なるべく魔獣が隣接した状況で使えば、効率よく一気に討伐することができる。
10倍ダメージのおかげで、多分そこまで苦労せずに倒せるはずだ。
「よし、それじゃ行こう」
現状を確認し終えると、僕は【プロケッラ風穴】の内部に足を踏み入れた。
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