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1回戦 Sランク冒険者ゲーム11
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「有希が目覚めたときに混乱すると可哀想だから、青山は付き添いをしててくれないかな。俺はアクセサリーを売ってくる」
俺は青山からネックレスを受け取ると、そう言った。
「分かった」
「僕もついてくよ」
青山が頷き、前髪眼鏡くんがそう言ってくれた。
「サンキュー」
俺はそう言いながら、前髪眼鏡くんと治療院を出て、急ぎ足で先ほどの古道具屋に向かう。が、すぐに前髪眼鏡くんに止められた。
「待て。上の連中は命に別状はないし、少しくらい待たせても問題はない。そのアクセサリー、どれも血だらけだから血の汚れを洗い落とそう。それと、僕も君もボロボロの格好をしていて怪しまれそうだから、服を買って着替えよう」
そうアドバイスされ、まずは近くにあった洋服屋に入った。上着とズボンと下着、さらに靴下や靴まで全て一新し、試着室で着替えさせてもらった。さらに、予選のときに買ったのと似たようなデザインの外套を2人分買って羽織った。古い服は店員に頼んで捨ててもらうことにした。
次に、前髪眼鏡くんが事前に神官の1人から聞いていた共用の井戸で水を汲み、アクセサリーを洗った。
「その大量のアクセサリーは、アルカモナ帝国で購入した物なのか?」
前髪眼鏡くんは外套でアクセサリーを拭きながらそう訊いた。
「ああ。予選終了間際になってから、慌てて買ったんだ」
あのとき買っておいて、本当によかった。買っておかなかったら、有希は死んでいたかもしれないし、有希以外の11人分の治療費を稼ぐのにも苦労していただろう。
今度こそ古道具屋に向かいながら、俺はそう考えた。
「きみの所得が突然減っていたのは、やっぱりそういうことだったのか。次の世界に向けて準備したんだろうなと気付いて、僕もネックレスを買っておいたんだ。いざとなったら、これも売ろう。それと、1度に大量のアクセサリーを売ろうとすると足下を見られるかもしれないから、まずは青山くんのネックレスだけ見せてみよう」
前髪眼鏡くんはそう言いながら、服の下から俺や青山のと似たネックレスを取り出して見せてくれた。
「分かった。ところで、今さらだけど自己紹介をしておく。俺は烏丸九郎だ」
さっき、青山と前髪眼鏡くんはお互いの自己紹介を終わらせていた様子だったので、俺もそう言っておいた。
「僕は鈴本蓮だ」
「鈴本蓮だな。予選のときにも画面を見て気になっていた名前だったし、今度はちゃんと憶えたぞ」
「それならいい。今度前髪眼鏡くんと呼んだら絶対に許さないからな。他に僕のことをそう呼ぶ奴がいたら、烏丸くんが訂正しろ。眼鏡はどうしようもないけど、散髪したからもう前髪は長くないし」
「分かった。本当にすまんかった」
俺は謝りながら、古道具屋の中に入った。
「おや、またあんたかい」
店の奥にいた老婆は、俺の顔を見てそう言った。
「はい。これを売りたいんですけど」
俺がそう言って青山のネックレスを出すと、老婆はさっきと同じように対物鑑定魔法Lv3を使用した。
「ふむ。これなら2000コールトってところだねえ」
「分かりました」
前髪眼鏡くんこと鈴本蓮はそう言ってネックレスを回収した。
「ちょ、ちょっと待ちな。どういうつもりだい」
「他に買い取ってくれそうな店を何軒か回って、その中で1番高い買い取り金額を提示した店と値段交渉して売るつもりです」
鈴本蓮はそう答えた。
「ほほう。そういうつもりかい。じゃあ、うちは4000コールト提示しておくよ」
老婆は憎々しげに鈴本蓮を睨んでそう言った。俺と青山のネックレスは、同じ時に同じ店で同じ値段で購入した、そっくりな物だ。どうやらさっきの3500コールトでも、まだぼったくられていたらしいな、と気付いた。
その後、近くの店を3軒ほど回って、1番高額な4500コールトという買い取り金額を提示した貴金属店で、他のアクセサリーもまとめて売った。ただし、首都の方が高く売れそうだと判断し、有希のネックレスとブローチと鈴本蓮のネックレスはひとまず保留しておいたが。値段交渉は面倒だったので鈴本蓮に一任しておいた。
その結果、8900コールトで、青山のネックレスと有希の髪飾りと腕輪と指輪2個を売ることができた。
「それにしても、街の外ではスタンピードが発生してるっていうのに、街の人達は平常運転だな」
俺は治療院に向かって歩きながらそう言った。今も城壁に何かが勢いよくぶつかるような音や、爆発音が聞こえているし、城壁の近くでは地面の震動も感じる。にもかかわらず、この街の一般人達は避難もせずに普通に店の営業を続けたり買い物をしたりしていた。
「きっと、スタンピードに慣れちゃってるんだろうな。日本人が地震に慣れてしまって、震度3くらいなら話題にもニュースにもならないけど、日本に来たばっかりの外国人は震度3程度でも大騒ぎしてしまう、みたいな感じなんだろう。今の僕達の状況は」
「あー、マジでそういう感じなんだろうな……。異世界でのスタンピードは日本での地震説、検証の余地があるな」
不謹慎な話をしているという自覚はあった。だが、クラスメートが20人も死んだばかりなのだ。天気の話でもしているように話すことで、いま自分達の置かれている状況は大したピンチではないと言い聞かせているのだ。精神の均衡を保つためには、こういう作業も必要なのである。
ピンチじゃないわけがないのにな。
治療院に戻ると、有希はまだ眠り続けていた。引き続き青山に付き添いを任せ、俺と鈴本蓮は回復魔術師の男に6600コールトを渡し、3人で城壁の上に向かう階段を上り始めた。
「あんたらは、俺のことを守銭奴だと思ってるんだろ?」
唐突に、回復魔術師がそう話しかけてきた。
「いえ、別に」
俺はそう答えた。はい、守銭奴だと思っています、と本音を言うわけにはいかないからな。
「俺は別に守銭奴じゃない。ただ、カネ以外の物は信じていないだけだ」
「神様は信じていないんですか?」
俺は回復魔術師が着ている神官服を見てそう訊いた。まあ、これが神官服だと言われたわけではないし、俺だって神なんて信じてないんだけどな。異世界の神様を楽しませるためのデスゲームとやらに巻き込まれている今も、その気持ちは変わっていない。
「このクソみたいな世界に神なんているわけないだろ。万が一いたとしても、そいつは邪神だな。俺が神官の格好をしているのは、その方が有り難みが増して、金払いのよくなる連中がいるからだ。要するに、ビジネス神官ってわけだ」
回復魔術師は吐き捨てるようにそう答えた。やはりその服は神官服で合っていたらしい。それにしても「無神論者の神官」か。予選のときに出会った「音痴な吟遊詩人」並みに矛盾しているな、と思った。
階段を上りきると、相変わらず城壁の外の平地部分は角ウサギで真っ白に染まっていた。
さっきロープを上った場所に戻ると、俺の手を掴んで引き上げてくれた例の中年の男以外の現地人はいなくなっていた。先ほどは数える余裕すらなかったが、倒れているクラスメート達の人数は確かに男女合わせて8人だった。
回復魔術師は手早く8人全員の怪我を確認すると、特に容体が酷い奴から順に、1人1人にヒールLv.5をかけていった。
最後の1人にヒールLv.5をかけたところで、回復魔術師は目眩を起こしたようにふらつき、膝をついた。顔色が悪く、肩で息をしていた。
「大丈夫ですか?」
俺は慌てて回復魔術師に駆け寄った。
「ただのMP切れだ。いちいち大騒ぎするな」
回復魔術師は怒ったようにそう言った。口は悪いけどプロ意識は高いんだな、と思った。
俺は青山からネックレスを受け取ると、そう言った。
「分かった」
「僕もついてくよ」
青山が頷き、前髪眼鏡くんがそう言ってくれた。
「サンキュー」
俺はそう言いながら、前髪眼鏡くんと治療院を出て、急ぎ足で先ほどの古道具屋に向かう。が、すぐに前髪眼鏡くんに止められた。
「待て。上の連中は命に別状はないし、少しくらい待たせても問題はない。そのアクセサリー、どれも血だらけだから血の汚れを洗い落とそう。それと、僕も君もボロボロの格好をしていて怪しまれそうだから、服を買って着替えよう」
そうアドバイスされ、まずは近くにあった洋服屋に入った。上着とズボンと下着、さらに靴下や靴まで全て一新し、試着室で着替えさせてもらった。さらに、予選のときに買ったのと似たようなデザインの外套を2人分買って羽織った。古い服は店員に頼んで捨ててもらうことにした。
次に、前髪眼鏡くんが事前に神官の1人から聞いていた共用の井戸で水を汲み、アクセサリーを洗った。
「その大量のアクセサリーは、アルカモナ帝国で購入した物なのか?」
前髪眼鏡くんは外套でアクセサリーを拭きながらそう訊いた。
「ああ。予選終了間際になってから、慌てて買ったんだ」
あのとき買っておいて、本当によかった。買っておかなかったら、有希は死んでいたかもしれないし、有希以外の11人分の治療費を稼ぐのにも苦労していただろう。
今度こそ古道具屋に向かいながら、俺はそう考えた。
「きみの所得が突然減っていたのは、やっぱりそういうことだったのか。次の世界に向けて準備したんだろうなと気付いて、僕もネックレスを買っておいたんだ。いざとなったら、これも売ろう。それと、1度に大量のアクセサリーを売ろうとすると足下を見られるかもしれないから、まずは青山くんのネックレスだけ見せてみよう」
前髪眼鏡くんはそう言いながら、服の下から俺や青山のと似たネックレスを取り出して見せてくれた。
「分かった。ところで、今さらだけど自己紹介をしておく。俺は烏丸九郎だ」
さっき、青山と前髪眼鏡くんはお互いの自己紹介を終わらせていた様子だったので、俺もそう言っておいた。
「僕は鈴本蓮だ」
「鈴本蓮だな。予選のときにも画面を見て気になっていた名前だったし、今度はちゃんと憶えたぞ」
「それならいい。今度前髪眼鏡くんと呼んだら絶対に許さないからな。他に僕のことをそう呼ぶ奴がいたら、烏丸くんが訂正しろ。眼鏡はどうしようもないけど、散髪したからもう前髪は長くないし」
「分かった。本当にすまんかった」
俺は謝りながら、古道具屋の中に入った。
「おや、またあんたかい」
店の奥にいた老婆は、俺の顔を見てそう言った。
「はい。これを売りたいんですけど」
俺がそう言って青山のネックレスを出すと、老婆はさっきと同じように対物鑑定魔法Lv3を使用した。
「ふむ。これなら2000コールトってところだねえ」
「分かりました」
前髪眼鏡くんこと鈴本蓮はそう言ってネックレスを回収した。
「ちょ、ちょっと待ちな。どういうつもりだい」
「他に買い取ってくれそうな店を何軒か回って、その中で1番高い買い取り金額を提示した店と値段交渉して売るつもりです」
鈴本蓮はそう答えた。
「ほほう。そういうつもりかい。じゃあ、うちは4000コールト提示しておくよ」
老婆は憎々しげに鈴本蓮を睨んでそう言った。俺と青山のネックレスは、同じ時に同じ店で同じ値段で購入した、そっくりな物だ。どうやらさっきの3500コールトでも、まだぼったくられていたらしいな、と気付いた。
その後、近くの店を3軒ほど回って、1番高額な4500コールトという買い取り金額を提示した貴金属店で、他のアクセサリーもまとめて売った。ただし、首都の方が高く売れそうだと判断し、有希のネックレスとブローチと鈴本蓮のネックレスはひとまず保留しておいたが。値段交渉は面倒だったので鈴本蓮に一任しておいた。
その結果、8900コールトで、青山のネックレスと有希の髪飾りと腕輪と指輪2個を売ることができた。
「それにしても、街の外ではスタンピードが発生してるっていうのに、街の人達は平常運転だな」
俺は治療院に向かって歩きながらそう言った。今も城壁に何かが勢いよくぶつかるような音や、爆発音が聞こえているし、城壁の近くでは地面の震動も感じる。にもかかわらず、この街の一般人達は避難もせずに普通に店の営業を続けたり買い物をしたりしていた。
「きっと、スタンピードに慣れちゃってるんだろうな。日本人が地震に慣れてしまって、震度3くらいなら話題にもニュースにもならないけど、日本に来たばっかりの外国人は震度3程度でも大騒ぎしてしまう、みたいな感じなんだろう。今の僕達の状況は」
「あー、マジでそういう感じなんだろうな……。異世界でのスタンピードは日本での地震説、検証の余地があるな」
不謹慎な話をしているという自覚はあった。だが、クラスメートが20人も死んだばかりなのだ。天気の話でもしているように話すことで、いま自分達の置かれている状況は大したピンチではないと言い聞かせているのだ。精神の均衡を保つためには、こういう作業も必要なのである。
ピンチじゃないわけがないのにな。
治療院に戻ると、有希はまだ眠り続けていた。引き続き青山に付き添いを任せ、俺と鈴本蓮は回復魔術師の男に6600コールトを渡し、3人で城壁の上に向かう階段を上り始めた。
「あんたらは、俺のことを守銭奴だと思ってるんだろ?」
唐突に、回復魔術師がそう話しかけてきた。
「いえ、別に」
俺はそう答えた。はい、守銭奴だと思っています、と本音を言うわけにはいかないからな。
「俺は別に守銭奴じゃない。ただ、カネ以外の物は信じていないだけだ」
「神様は信じていないんですか?」
俺は回復魔術師が着ている神官服を見てそう訊いた。まあ、これが神官服だと言われたわけではないし、俺だって神なんて信じてないんだけどな。異世界の神様を楽しませるためのデスゲームとやらに巻き込まれている今も、その気持ちは変わっていない。
「このクソみたいな世界に神なんているわけないだろ。万が一いたとしても、そいつは邪神だな。俺が神官の格好をしているのは、その方が有り難みが増して、金払いのよくなる連中がいるからだ。要するに、ビジネス神官ってわけだ」
回復魔術師は吐き捨てるようにそう答えた。やはりその服は神官服で合っていたらしい。それにしても「無神論者の神官」か。予選のときに出会った「音痴な吟遊詩人」並みに矛盾しているな、と思った。
階段を上りきると、相変わらず城壁の外の平地部分は角ウサギで真っ白に染まっていた。
さっきロープを上った場所に戻ると、俺の手を掴んで引き上げてくれた例の中年の男以外の現地人はいなくなっていた。先ほどは数える余裕すらなかったが、倒れているクラスメート達の人数は確かに男女合わせて8人だった。
回復魔術師は手早く8人全員の怪我を確認すると、特に容体が酷い奴から順に、1人1人にヒールLv.5をかけていった。
最後の1人にヒールLv.5をかけたところで、回復魔術師は目眩を起こしたようにふらつき、膝をついた。顔色が悪く、肩で息をしていた。
「大丈夫ですか?」
俺は慌てて回復魔術師に駆け寄った。
「ただのMP切れだ。いちいち大騒ぎするな」
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