73 / 126
1回戦 Sランク冒険者ゲーム5
しおりを挟む
これはもう、滅亡寸前の異世界だと言っていいだろう。
滅亡しかけているかは主観によるとザイリックは言っていたが。魔族視点や魔物視点から見ると、滅亡しかけているどころか、むしろ隆盛を極める状態なのかもしれない。
しかし、俺達は人間だし、Sランク冒険者を目指さないといけないのだから、俺達から見ると滅亡寸前の世界に他ならない。
「そう言えば、まだ大事なことを訊いていなかったな。先にSランク冒険者が現れたチームが勝利するって言ってたけど、その後、すぐに2回戦になるのか?」
俺はザイリックにそう訊いた。
「いいえー。勝利した後も、1回戦が開始してから64日間が経過するまで、アジャイル星で過ごしてもらいますー。他のチームとの兼ね合いもあるのでー」
やっぱりそうか。異世界デスゲームにはまだ256チームも残っているから、そのうちのどこかの1回戦では勝敗がつくまで64日間かかることもあるだろう。他のチームの1回戦の勝敗が決まらないのに、先に決まったチームだけ2回戦を始めるというわけにはいかないか。だったら、最初から64日間が経過するまでアジャイル星で過ごすと決めておいた方が、運営としては楽なのだろう。
「例えば、俺達の誰かが10日目にSランク冒険者になったとしたら、相手チームはどうなるんだ?」
「死にますー。具体的には、我々が相手チームを太陽に転移させて殺しますー」
「その後、54日間をアジャイル星で過ごさないといけないのか。その期間中に俺達の誰かが死んでいた場合はどうなる?」
「死んだままですー。蘇生させるのは、この魔空間に転移させてからなのでー」
「じゃあ、その54日の間に世界の滅亡に巻き込まれて、俺達全員が死んでしまったらどうなるんだ?」
「この魔空間に32人全員の死体と魂を転移させて、1回戦開始から64日間が経過した時点で蘇生させますー」
ということは、俺達の誰かがSランク冒険者になった後なら、世界の滅亡に巻き込まれても構わないのか。2回戦以降のことも考えると、できるだけレベルは上げておきたいところだが。
と、俺が呑気なことを考えていると――。
「ちょっと待って。さっきから簡単に『蘇生』って言ってるけど、蘇生された人はオリジナルなの?」
三つ編みの髪型で眼鏡をかけている、文学少女っぽい女子、文学少女ちゃんがそう訊いた。
「質問の意図が分かりませんー」
「例えば、SF小説には次のような蘇生方法が登場することがあるわ。死んだ人のクローンを作って、死んだ人の記憶をクローンに植え付けるの。すると、死んだ人と同じ姿で、同じ記憶を持った人が誕生することになる。それだって『蘇生』と言えば蘇生だけど、『生き返った』人は、死んだオリジナルのコピーに過ぎないんじゃないかしら」
文学少女ちゃんの言葉を聞いて、首都班の6人がギョッとしたような顔になった。
もしも、ザイリックの言う「蘇生魔法」が、死者の肉体からクローンを作り、死者の記憶をコピーして貼り付けるというものなのだとしたら。
生き返ったコピーは、自分がコピーであることに気付かない。肉体にも違和感はないし、記憶も連続している。一見、何の問題もないように思える。
しかし、死んだオリジナルにとっては。「生き返った」コピーは、あくまでも自分のコピーに過ぎない。やっぱり自分は死んだままだし、生き返ってなどいない。
巨漢くんは、蒼白な顔で自分自身の身体を見下ろしていた。自分がオリジナルなのか自信が持てないのだろう。
恐ろしいことを訊きやがって、と文学少女ちゃんを恨みたい気分になった。しかし、まだ俺が死ぬ前にその質問をしてくれて助かった、とも思った。
「先ほどの質問の意図を理解しましたー。蘇生魔法で生き返った人は、オリジナルですー」
「本当にそう言い切れるの?」
文学少女ちゃんは疑り深い眼差しでザイリックを見てそう訊いた。
「はいー。先ほど国吉文絵さんが言った方法で出来上がるのは、コピーされた肉体と記憶を持った死人だけですー。その死人に蘇生魔法をかけても、生き返ることはありませんー。魂を複製することは不可能だからですー。蘇生するには最低限、肉体と魂の2つが必要ですが、魔法で魂を複製することはできないから、コピーした肉体には魂が入っていなくて蘇生できないということですー」
色々とごちゃごちゃ言ってるけど、要するに、蘇生された人はオリジナルだということらしい。今はそれを信じておこう、と思った。
タイムリミットの表示を見ると、残り10分を切ってしまっていた。石原のせいで時間を浪費してしまったのが痛いな。
「ザイリック、アジャイル星の交通手段にはどんなものがある?」
俺はそう訊いた。
「主な交通手段は、徒歩、人力車、馬車、乗馬、船、ワイバーン、転移門ですー」
ワイバーンはおそらく翼竜のことだろう。
「転移門っていうのは?」
「魔法でワープできる転移装置のことですー。転移魔法でのワープと違い、転移門での転移は、別の転移門にしかワープすることができませんがー」
「その転移門とやらは、俺達でも使えるのか?」
「はいー。使用料または魔石を支払えば、転移門を使うことが可能ですー」
「魔石っていうのは?」
「魔物の魔力の源ですー。魔物を倒すと、魔物の体内から傷つけずに魔石を取り出すことが可能ですー」
「転移門がある場所を、アジャイル星儀に表示してくれ」
俺がそう指示すると、十数個の青白く光る水晶のようなものが表示された。転移門がある場所は、国の中に限られていた。逆に言うと、この転移門があるおかげで、人類は滅亡寸前にまで追い込まれながらも、かろうじて国家を存続させることができているのかもしれない。
「転移門での転移は、一瞬なのか?」
「いいえー。一瞬ではありませんが、10秒ほどで転移することが可能ですー」
「アジャイル星の裏側にある転移門への転移も、たったの10秒でできるのか?」
「はいー」
これはいい情報だった。初期位置を選ぶのに失敗しても、お金か魔石さえあれば取り返しがつくということだ。
「魔物を倒すと経験値が手に入って、レベルが上がるというシステムなんだよな?」
「はいー。必要な経験値が溜まると、基礎レベルが上がりますー」
「それなら、最初は弱い魔物しか出ない場所に転移してレベル上げをするのがいいと思う。レベルが上がったら、転移門でもっと強い魔物が出る場所に移動する、っていう方針でどうかな?」
俺はクラスメート達を見回しながらそう訊いた。ただし、石原と取り巻きABの方は見ないように気をつけた。
「私もそれでいいと思う。今回は、クラス全員で同じ場所に転移するってことでいいんだよね?」
七海がそう確認した。
「ああ。予選のときと違って、複数の班に分けるメリットは少ないし。危険な世界であることを考えると、できるだけ固まって行動した方がいいだろう」
俺は慎重に考えてそう答えた。
「ザイリック、弱い魔物しか出ない場所をアジャイル星儀に追加してちょうだい」
腹黒地味子ちゃんがそう指示した。
「指示が抽象的すぎますー。もっと具体的に指示してくださいー」
ザイリックがそう答えると、腹黒地味子ちゃんはイラッとした表情になった。分かる分かる。それ、滅茶苦茶イラッとするよな。
「じゃあ、まずはアジャイル星で1番弱い魔物を教えてくれ」
俺はそう取り成した。
滅亡しかけているかは主観によるとザイリックは言っていたが。魔族視点や魔物視点から見ると、滅亡しかけているどころか、むしろ隆盛を極める状態なのかもしれない。
しかし、俺達は人間だし、Sランク冒険者を目指さないといけないのだから、俺達から見ると滅亡寸前の世界に他ならない。
「そう言えば、まだ大事なことを訊いていなかったな。先にSランク冒険者が現れたチームが勝利するって言ってたけど、その後、すぐに2回戦になるのか?」
俺はザイリックにそう訊いた。
「いいえー。勝利した後も、1回戦が開始してから64日間が経過するまで、アジャイル星で過ごしてもらいますー。他のチームとの兼ね合いもあるのでー」
やっぱりそうか。異世界デスゲームにはまだ256チームも残っているから、そのうちのどこかの1回戦では勝敗がつくまで64日間かかることもあるだろう。他のチームの1回戦の勝敗が決まらないのに、先に決まったチームだけ2回戦を始めるというわけにはいかないか。だったら、最初から64日間が経過するまでアジャイル星で過ごすと決めておいた方が、運営としては楽なのだろう。
「例えば、俺達の誰かが10日目にSランク冒険者になったとしたら、相手チームはどうなるんだ?」
「死にますー。具体的には、我々が相手チームを太陽に転移させて殺しますー」
「その後、54日間をアジャイル星で過ごさないといけないのか。その期間中に俺達の誰かが死んでいた場合はどうなる?」
「死んだままですー。蘇生させるのは、この魔空間に転移させてからなのでー」
「じゃあ、その54日の間に世界の滅亡に巻き込まれて、俺達全員が死んでしまったらどうなるんだ?」
「この魔空間に32人全員の死体と魂を転移させて、1回戦開始から64日間が経過した時点で蘇生させますー」
ということは、俺達の誰かがSランク冒険者になった後なら、世界の滅亡に巻き込まれても構わないのか。2回戦以降のことも考えると、できるだけレベルは上げておきたいところだが。
と、俺が呑気なことを考えていると――。
「ちょっと待って。さっきから簡単に『蘇生』って言ってるけど、蘇生された人はオリジナルなの?」
三つ編みの髪型で眼鏡をかけている、文学少女っぽい女子、文学少女ちゃんがそう訊いた。
「質問の意図が分かりませんー」
「例えば、SF小説には次のような蘇生方法が登場することがあるわ。死んだ人のクローンを作って、死んだ人の記憶をクローンに植え付けるの。すると、死んだ人と同じ姿で、同じ記憶を持った人が誕生することになる。それだって『蘇生』と言えば蘇生だけど、『生き返った』人は、死んだオリジナルのコピーに過ぎないんじゃないかしら」
文学少女ちゃんの言葉を聞いて、首都班の6人がギョッとしたような顔になった。
もしも、ザイリックの言う「蘇生魔法」が、死者の肉体からクローンを作り、死者の記憶をコピーして貼り付けるというものなのだとしたら。
生き返ったコピーは、自分がコピーであることに気付かない。肉体にも違和感はないし、記憶も連続している。一見、何の問題もないように思える。
しかし、死んだオリジナルにとっては。「生き返った」コピーは、あくまでも自分のコピーに過ぎない。やっぱり自分は死んだままだし、生き返ってなどいない。
巨漢くんは、蒼白な顔で自分自身の身体を見下ろしていた。自分がオリジナルなのか自信が持てないのだろう。
恐ろしいことを訊きやがって、と文学少女ちゃんを恨みたい気分になった。しかし、まだ俺が死ぬ前にその質問をしてくれて助かった、とも思った。
「先ほどの質問の意図を理解しましたー。蘇生魔法で生き返った人は、オリジナルですー」
「本当にそう言い切れるの?」
文学少女ちゃんは疑り深い眼差しでザイリックを見てそう訊いた。
「はいー。先ほど国吉文絵さんが言った方法で出来上がるのは、コピーされた肉体と記憶を持った死人だけですー。その死人に蘇生魔法をかけても、生き返ることはありませんー。魂を複製することは不可能だからですー。蘇生するには最低限、肉体と魂の2つが必要ですが、魔法で魂を複製することはできないから、コピーした肉体には魂が入っていなくて蘇生できないということですー」
色々とごちゃごちゃ言ってるけど、要するに、蘇生された人はオリジナルだということらしい。今はそれを信じておこう、と思った。
タイムリミットの表示を見ると、残り10分を切ってしまっていた。石原のせいで時間を浪費してしまったのが痛いな。
「ザイリック、アジャイル星の交通手段にはどんなものがある?」
俺はそう訊いた。
「主な交通手段は、徒歩、人力車、馬車、乗馬、船、ワイバーン、転移門ですー」
ワイバーンはおそらく翼竜のことだろう。
「転移門っていうのは?」
「魔法でワープできる転移装置のことですー。転移魔法でのワープと違い、転移門での転移は、別の転移門にしかワープすることができませんがー」
「その転移門とやらは、俺達でも使えるのか?」
「はいー。使用料または魔石を支払えば、転移門を使うことが可能ですー」
「魔石っていうのは?」
「魔物の魔力の源ですー。魔物を倒すと、魔物の体内から傷つけずに魔石を取り出すことが可能ですー」
「転移門がある場所を、アジャイル星儀に表示してくれ」
俺がそう指示すると、十数個の青白く光る水晶のようなものが表示された。転移門がある場所は、国の中に限られていた。逆に言うと、この転移門があるおかげで、人類は滅亡寸前にまで追い込まれながらも、かろうじて国家を存続させることができているのかもしれない。
「転移門での転移は、一瞬なのか?」
「いいえー。一瞬ではありませんが、10秒ほどで転移することが可能ですー」
「アジャイル星の裏側にある転移門への転移も、たったの10秒でできるのか?」
「はいー」
これはいい情報だった。初期位置を選ぶのに失敗しても、お金か魔石さえあれば取り返しがつくということだ。
「魔物を倒すと経験値が手に入って、レベルが上がるというシステムなんだよな?」
「はいー。必要な経験値が溜まると、基礎レベルが上がりますー」
「それなら、最初は弱い魔物しか出ない場所に転移してレベル上げをするのがいいと思う。レベルが上がったら、転移門でもっと強い魔物が出る場所に移動する、っていう方針でどうかな?」
俺はクラスメート達を見回しながらそう訊いた。ただし、石原と取り巻きABの方は見ないように気をつけた。
「私もそれでいいと思う。今回は、クラス全員で同じ場所に転移するってことでいいんだよね?」
七海がそう確認した。
「ああ。予選のときと違って、複数の班に分けるメリットは少ないし。危険な世界であることを考えると、できるだけ固まって行動した方がいいだろう」
俺は慎重に考えてそう答えた。
「ザイリック、弱い魔物しか出ない場所をアジャイル星儀に追加してちょうだい」
腹黒地味子ちゃんがそう指示した。
「指示が抽象的すぎますー。もっと具体的に指示してくださいー」
ザイリックがそう答えると、腹黒地味子ちゃんはイラッとした表情になった。分かる分かる。それ、滅茶苦茶イラッとするよな。
「じゃあ、まずはアジャイル星で1番弱い魔物を教えてくれ」
俺はそう取り成した。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
異世界に転生したので、とりあえず戦闘メイドを育てます。
佐々木サイ
ファンタジー
異世界の辺境貴族の長男として転生した主人公は、前世で何をしていたかすら思い出せない。 次期領主の最有力候補になるが、領地経営なんてした事ないし、災害級の魔法が放てるわけでもない・・・・・・ ならばっ! 異世界に転生したので、頼れる相棒と共に、仲間や家族と共に成り上がれっ!
実はこっそりカクヨムでも公開していたり・・・・・・
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる