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予選64
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「リバーシも時間がかかり過ぎるので制限時間を設けた方がいいですね。長考している人を見かけたら、スタッフが『10、9、8、7……』とカウントして、ゼロになるまでに駒を置いてもらうことにしましょう。時間内に置かなかったら失格負けということで」
「いい考えだと思います。ところで、料理のレシピは今日、ナオヤさんに教えていただくということでよろしいのでしたな?」
「はい。一応、直也はレシピを紙に書いてくれましたが、実際に調理しているところもお見せすると言ってました」
普段は青山と呼び捨てにしているが、この世界では苗字で呼ぶのは一般的ではないので、今回は直也と呼んでおいた。
「ありがとうございます。このたびは、アイス商会に食品製造業部門を新設することにしました。うちのお抱えシェフだった男を部長にしたので、うちの屋敷にナオヤさんをお招きして、部長に料理を教えていただきたいと思います」
デスゲームの予選初日に、アイス商会で料理できる場所があったら貸していただけませんか、と青山が頼んだ際には、料理ができる場所はございません、とエドワードは答えていたはずだ。しかし、やはりエドワードの私宅には厨房もあれば、シェフまでいたらしい。
青山が「アイス商会で」と言ったせいで、自宅にはあるけど商会にはない、という意味でエドワードは答えたのかもしれないが、どのみち、あの時点では私宅の厨房を貸して欲しいと頼んでも断られていただろう。まだ信頼関係を築くことができていなかったからな。
「はい。それでいいと思います」
「では、迎えの馬車をやるので、孤児院で待っていて欲しいとナオヤさんに伝えておいてください」
「分かりました」
その後、俺は孤児院に戻り、子ども達にゴミ拾いの仕事を頼んだ。もしもストリートチルドレンを会場で見かけたら、ゴミ拾いを頼む代わりに食べ物を渡して欲しいと、院長に頼んでおいた。
青山にも、エドワードの言葉を伝えておいた。
ステージに戻ると、来場した客達は座席の数が少ないことに気付いて、ざわついていた。俺が壇上で、心愛の喉が嗄れてしまい、座席の規模を縮小したことを伝えると、あちこちから心愛を心配する声が上がった。
心愛のファンではない人は、座席を減らされたことで、心愛を恨んでしまうかもしれない――と危惧していたのだが、そんな客は1人もいないようで安心した。『1の3』は3人で1セットと見られていて、特定の誰かのアンチみたいなファンはいなかったのだ。
座席のオークションは、昨日よりも白熱したものになった。
3万2000ゼンで入札したオリヴァーが、初めて2位に転落したのだ。1位になったのは3万3000ゼンで入札した、どこかのレストランの経営者だという男だった。2回目のライブからは店の営業があるから見られないということで、初回のライブは奮発したということを、知人らしき男に話していた。
「くそっ! 読み間違えた!」
1位も2位も、その座席から見える景色は大して変わらないと思うのだが、オリヴァーは悔しげにそう言った。主旨が変わって、ギリギリの金額で1位になることが目的になってしまっているのかもしれない。ネットオークションなんかやっていると、そういう状態になってしまうときがあるよな。
座席オークションの最低落札価格は、昨日は3500~5000ゼンくらいだったのが、今日は1万2000ゼンにまで跳ね上がっていた。
座席を少なくしたにもかかわらず、その収益は昨日のライブと比較して、あまり減っていなかった。
領主の3人の息子達は、当然のようにオークションには参加せずに最前列に座っていた。しかしこうなってくると、領主が寄付してくれた100万ゼンは、あまり高い金額ではなかったようにも思えてくる。
1位の入札金額は毎回3万ゼン前後だから、それが領主の息子3人分だと考えると9万ゼン。そしてこいつらは12回のライブ全てで最前列に座るつもりらしいから、合計108万ゼン分か……。昨日の1回目と、今日の6回目のライブには、それに領主夫妻と護衛も加わってしまうから、領主の関係者が毎回オークションに参加して最前列に座ろうとしていたら、140万ゼンくらい必要だったのか?
100万ゼンという莫大な金額のはずの寄付が、むしろお得なサブスクみたいになってるじゃねえか!
しくじった……と思ったが、今さら領主の息子達にオークションに参加しろとは言えなかった。貴族が参加すると、平民の客達が変な忖度をしてしまうかもしれないしな。
立ち見スペースの客達も入場し、さらにその周りも大勢の無料客達が囲み、超満員になると、『1の3』が登場した。
七海、有希、心愛、浅生律子、ヘンリーの5人がステージに上がる。
七海が代表して、心愛の喉について改めて説明する。心愛がお辞儀をするだけの謝罪をすると、「ココアちゃん、頑張れ!」とか「気にするなよ!」とか「早く元気になってね!」という励ましの声が上がった。
七海と有希が左右に分かれた立ち位置につくと、七海狙いでセンター前に座っていた客が――というかオリヴァーが、またしても「読み間違えた!」と呻いていた。
伴奏が始まり、歌い始める。3人組だったのが2人組になってしまい、声量は小さくなってしまったが、むしろ歌のクオリティは上がったようにも感じられた。
心愛は内心辛いはずだが、笑顔を見せて踊っていた。何のかんので、こいつも成長したのかもしれないな、と俺は思った。
4曲歌ったところでミリアが登場し、入れ違いに心愛がステージを降りた。
「お疲れ様。頑張ったな」
休憩所のテントにやってきた心愛に、俺は水で濡らして固く絞ったハンドタオルを差し出してそう言った。踊り続けて汗だくになった心愛は、無言で頷いてタオルを受け取った。さらにミックスジュースも差し入れして、俺はステージ前に戻った。
昨日の時点では「朗読劇の一歩手前」だったが、演技の上手いミリアが加入したことで、「朗読劇そのもの」に進化していた。
誰もが食い入るように物語を聴いていた。朗読が終わると、客達は拍手喝采した。
「あの子は誰だ?」「『1の9』のミリアって子らしいぞ」
そんな会話があちこちから聞こえた。
『1の3』と『1の9』の合同ステージは、『1の9』が頑張ってくれたおかげで昨日までの1曲から2曲に増やすことができた。
『1の9』が登場すると、何人かの客がミリアの名前を呼んでいた。
そして、サイン会の時間になると、ミリア目当てに『1の9』の列に並ぶ客が大勢いた。こういうシンデレラストーリーを楽しむのも、アイドルを応援する醍醐味なのかもしれないな、と俺は思った。
グッズ販売では、心愛に同情が集まったせいか、心愛の『ペン』が飛ぶように売れた。しかし、『ペン』を売り始めた初日の時点で、心愛の『ペン』の発注量を他の2人より少なくしていたせいで、早々に売り切れてしまった。機会損失になってしまったが、あの時点ではこんなことになるとは予想できなかったので仕方がない。
「心愛、凄いじゃん! 心愛の『ペン』が真っ先に売り切れたよ!」
「本当! 凄いよ、心愛ちゃん!」
有希と七海がそう褒めると、心愛は照れくさそうに笑った。
あああああああ! こいつらには心愛の『ペン』の発注量を少なくしたのを黙っていたから、罪悪感が! 水を差すわけにはいかないし、墓場まで持っていこう、と決意した。
「いい考えだと思います。ところで、料理のレシピは今日、ナオヤさんに教えていただくということでよろしいのでしたな?」
「はい。一応、直也はレシピを紙に書いてくれましたが、実際に調理しているところもお見せすると言ってました」
普段は青山と呼び捨てにしているが、この世界では苗字で呼ぶのは一般的ではないので、今回は直也と呼んでおいた。
「ありがとうございます。このたびは、アイス商会に食品製造業部門を新設することにしました。うちのお抱えシェフだった男を部長にしたので、うちの屋敷にナオヤさんをお招きして、部長に料理を教えていただきたいと思います」
デスゲームの予選初日に、アイス商会で料理できる場所があったら貸していただけませんか、と青山が頼んだ際には、料理ができる場所はございません、とエドワードは答えていたはずだ。しかし、やはりエドワードの私宅には厨房もあれば、シェフまでいたらしい。
青山が「アイス商会で」と言ったせいで、自宅にはあるけど商会にはない、という意味でエドワードは答えたのかもしれないが、どのみち、あの時点では私宅の厨房を貸して欲しいと頼んでも断られていただろう。まだ信頼関係を築くことができていなかったからな。
「はい。それでいいと思います」
「では、迎えの馬車をやるので、孤児院で待っていて欲しいとナオヤさんに伝えておいてください」
「分かりました」
その後、俺は孤児院に戻り、子ども達にゴミ拾いの仕事を頼んだ。もしもストリートチルドレンを会場で見かけたら、ゴミ拾いを頼む代わりに食べ物を渡して欲しいと、院長に頼んでおいた。
青山にも、エドワードの言葉を伝えておいた。
ステージに戻ると、来場した客達は座席の数が少ないことに気付いて、ざわついていた。俺が壇上で、心愛の喉が嗄れてしまい、座席の規模を縮小したことを伝えると、あちこちから心愛を心配する声が上がった。
心愛のファンではない人は、座席を減らされたことで、心愛を恨んでしまうかもしれない――と危惧していたのだが、そんな客は1人もいないようで安心した。『1の3』は3人で1セットと見られていて、特定の誰かのアンチみたいなファンはいなかったのだ。
座席のオークションは、昨日よりも白熱したものになった。
3万2000ゼンで入札したオリヴァーが、初めて2位に転落したのだ。1位になったのは3万3000ゼンで入札した、どこかのレストランの経営者だという男だった。2回目のライブからは店の営業があるから見られないということで、初回のライブは奮発したということを、知人らしき男に話していた。
「くそっ! 読み間違えた!」
1位も2位も、その座席から見える景色は大して変わらないと思うのだが、オリヴァーは悔しげにそう言った。主旨が変わって、ギリギリの金額で1位になることが目的になってしまっているのかもしれない。ネットオークションなんかやっていると、そういう状態になってしまうときがあるよな。
座席オークションの最低落札価格は、昨日は3500~5000ゼンくらいだったのが、今日は1万2000ゼンにまで跳ね上がっていた。
座席を少なくしたにもかかわらず、その収益は昨日のライブと比較して、あまり減っていなかった。
領主の3人の息子達は、当然のようにオークションには参加せずに最前列に座っていた。しかしこうなってくると、領主が寄付してくれた100万ゼンは、あまり高い金額ではなかったようにも思えてくる。
1位の入札金額は毎回3万ゼン前後だから、それが領主の息子3人分だと考えると9万ゼン。そしてこいつらは12回のライブ全てで最前列に座るつもりらしいから、合計108万ゼン分か……。昨日の1回目と、今日の6回目のライブには、それに領主夫妻と護衛も加わってしまうから、領主の関係者が毎回オークションに参加して最前列に座ろうとしていたら、140万ゼンくらい必要だったのか?
100万ゼンという莫大な金額のはずの寄付が、むしろお得なサブスクみたいになってるじゃねえか!
しくじった……と思ったが、今さら領主の息子達にオークションに参加しろとは言えなかった。貴族が参加すると、平民の客達が変な忖度をしてしまうかもしれないしな。
立ち見スペースの客達も入場し、さらにその周りも大勢の無料客達が囲み、超満員になると、『1の3』が登場した。
七海、有希、心愛、浅生律子、ヘンリーの5人がステージに上がる。
七海が代表して、心愛の喉について改めて説明する。心愛がお辞儀をするだけの謝罪をすると、「ココアちゃん、頑張れ!」とか「気にするなよ!」とか「早く元気になってね!」という励ましの声が上がった。
七海と有希が左右に分かれた立ち位置につくと、七海狙いでセンター前に座っていた客が――というかオリヴァーが、またしても「読み間違えた!」と呻いていた。
伴奏が始まり、歌い始める。3人組だったのが2人組になってしまい、声量は小さくなってしまったが、むしろ歌のクオリティは上がったようにも感じられた。
心愛は内心辛いはずだが、笑顔を見せて踊っていた。何のかんので、こいつも成長したのかもしれないな、と俺は思った。
4曲歌ったところでミリアが登場し、入れ違いに心愛がステージを降りた。
「お疲れ様。頑張ったな」
休憩所のテントにやってきた心愛に、俺は水で濡らして固く絞ったハンドタオルを差し出してそう言った。踊り続けて汗だくになった心愛は、無言で頷いてタオルを受け取った。さらにミックスジュースも差し入れして、俺はステージ前に戻った。
昨日の時点では「朗読劇の一歩手前」だったが、演技の上手いミリアが加入したことで、「朗読劇そのもの」に進化していた。
誰もが食い入るように物語を聴いていた。朗読が終わると、客達は拍手喝采した。
「あの子は誰だ?」「『1の9』のミリアって子らしいぞ」
そんな会話があちこちから聞こえた。
『1の3』と『1の9』の合同ステージは、『1の9』が頑張ってくれたおかげで昨日までの1曲から2曲に増やすことができた。
『1の9』が登場すると、何人かの客がミリアの名前を呼んでいた。
そして、サイン会の時間になると、ミリア目当てに『1の9』の列に並ぶ客が大勢いた。こういうシンデレラストーリーを楽しむのも、アイドルを応援する醍醐味なのかもしれないな、と俺は思った。
グッズ販売では、心愛に同情が集まったせいか、心愛の『ペン』が飛ぶように売れた。しかし、『ペン』を売り始めた初日の時点で、心愛の『ペン』の発注量を他の2人より少なくしていたせいで、早々に売り切れてしまった。機会損失になってしまったが、あの時点ではこんなことになるとは予想できなかったので仕方がない。
「心愛、凄いじゃん! 心愛の『ペン』が真っ先に売り切れたよ!」
「本当! 凄いよ、心愛ちゃん!」
有希と七海がそう褒めると、心愛は照れくさそうに笑った。
あああああああ! こいつらには心愛の『ペン』の発注量を少なくしたのを黙っていたから、罪悪感が! 水を差すわけにはいかないし、墓場まで持っていこう、と決意した。
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