59 / 126
予選59
しおりを挟む
「ところで、話が変わりますが、明日の夜遅く、重要な話があるのでお時間をいただいてもいいですか?」
「構いませんが……何の話でしょう?」
「今は言えません。とにかく大事な話です」
「分かりました。今のところ特に予定もないので、大丈夫だと思います」
待ち合わせの約束をし、これでエドワードの要件は済んだので、次は院長を探すついでに青山の屋台を見に行くことにした。
その途中、ゴミ箱のところで不審な子ども達を発見してしまった。
5歳から8歳くらいに見える男女の子ども達が6人、ゴミ箱を漁っていたのだ。全員がみすぼらしいボロボロの格好をしている。大人用のサイズの服を無理に来ているので、ズボンの裾を引き摺った痕があった。裸足の子も混じっている。顔には見覚えがないし、手首に目印の布を巻いていないので、孤児院の子ども達ではないことは確かだった。
木箱を踏み台にしていた5歳くらいの男の子が、ゴミ箱の中から竹串を取り出した。焼き鳥のようなものを売っていた屋台のゴミだろう。当然、竹串には何もついていないが――5歳くらいの男の子が、その竹串を口に入れた。ゆっくりと味わうように竹串をしゃぶり、再びゴミ箱に戻した。
8歳くらいの女の子は、ゴミ箱から紙コップを拾い、それを手で引き千切った。そして、紙コップの内側を舌で舐め取る。
大人達は、そんな子ども達を邪険に扱うこともなく、かといって手を差し伸べることもなく、ただ単に無視していた。子ども達の存在に気付かないような素振りで、ゴミを捨てていく。6人の子ども達はそのゴミを拾って口に運ぶ。
――俺は、立ち竦んでいた。
恐ろしかった。
目の前の光景が、ただひたすら恐ろしかった。
地球でも発展途上国に行けば、さほど珍しくない日常風景のだろう。しかし、日本で生まれ育った俺には、この世の地獄のような、絶望的な光景に見えた。
俺は気力を振り絞って、青山の屋台のところに行った。ゼリーとグミはとっくに売り切れ、今はじゃがバターが売られていて、長蛇の列ができていた。
「儲かってるみたいだな」
俺は青山に声をかけながら屋台のテントの中に入った。
「ああ。目の回るような忙しさだよ」
青山は一瞬だけ俺に顔を向けてそう言った。
孤児院の院長先生は子ども達と一緒にじゃがバターを容器に入れたり、代金と商品の受け渡しを手伝っていた。
「院長先生。ちょっとこっちで話があるんですけど、いいですか?」
俺が声をかけると、院長はテントの奥の方に移動してくれた。
「何のご用でしょうか?」
「えっと、さっきゴミ箱のところで、ゴミを漁っている子ども達を見つけたんですけど、あの子達は孤児院に住んでいる子じゃありませんよね?」
「ええ……。あの子達は、ストリートチルドレンです。普段は広場や飲食店街のゴミを漁っていることが多いのですが、今日はこのフェスに人が集まったから、こっちに来た子がいたのでしょうね」
院長は表情を曇らせてそう答えた。
ストリートチルドレン。路上生活をする子ども達のことだ。
この街には孤児院があるから、保護者のいない子や捨てられた子は、無条件で孤児院に入れるのだと思い込んでいたけど、そうではなかったのか。
いや、待て。
予選が始まる前、前髪眼鏡くんはザイリックに、孤児の人口に占める孤児院に入れない子どもの割合もリストに追加させていた。
その数字がゼロだった都市は、1つもなかった。他の街に比べれば格段に少ない数字だった記憶はあるが、ウォーターフォールもゼロではなかったのだ。
「普段は広場にいるんですか。でも、俺もよくゼリーやグミの販売で広場に行きますけど、あんな子達を見かけたことはありませんよ?」
「ああ。それはきっと、あの子達は広場のゴミ収集所でゴミを漁っているからでしょう。一軒一軒の屋台の前にあるゴミ箱を漁るより、その方が効率が良いですからね」
なるほど。俺はゼリーとグミの屋台で出たゴミは孤児院に持ち帰っていたから、広場のゴミ収集所には行ったことがなかった。だからあの子達の存在を知らなかったのだろう。
「ストリートチルドレンは、いつからこの街にいるんですか?」
「ずっと昔からです。私が生まれる前から。と言っても、もちろん同じ子どもがいるわけではなくて、入れ替わり続けているのですが」
院長は、50歳くらいに見える痩せた女性だ。その院長が生まれる前からとなると、問題は非常に根深そうだ。
「そんなに前から……。あの子達は孤児院に入ることはできないんですか?」
「私も入れてあげたいのは山々なのですが、現在でも孤児院の経営は赤字が続いているので、難しいのです。この街のストリートチルドレンの人数は、おそらく数十人はいるでしょう。あの子達を受け入れると、今孤児院で暮らしている子ども達も、私達職員も、全員が共倒れしてしまうでしょう」
院長は両手を胸の前で握り締め、沈痛な声でそう答えた。
「あ、すみません。俺は別に院長先生を責めているわけじゃないんです。ただ、この街の現状を知りたいだけです。孤児院に入れる子と入れない子の差は、何なんですか?」
「孤児院に入れることができた子は、親が亡くなったものの、遺産を残してくれたというパターンが多いですね。その遺産を孤児院の運営費として貰う代わりに、成人するまでうちで育ててあげるのです。他には、育児はできないけど見殺しにすることもできない、という親戚が、お金だけ出して、遺児を孤児院に入れるパターンもあります。
一方、ストリートチルドレンになってしまった子達は、親が貧しかったせいで遺産がなかったり、親に捨てられたり、劣悪な家庭環境から家出してきた子達が多いですね……。
ただし例外的に、本当に小さい乳幼児は、うちで引き取る場合もあります。1度ストリートチルドレンになってしまうと、盗みを覚えてしまうことが多く、素行が悪くて養子に出せないことが多いのですが、乳幼児ならまだ盗みも覚えていませんし、できるだけ小さい子がいいと希望する養親が多いため、短期間のうちに養子に出せるかもしれないと、引き取っているのです」
「領主様は、何もしてくれないんですか?」
「領主様は孤児院の税金を免除してくださっているので、その分、1人でも多くの子どもを受け入れることができています。この街では深夜の無許可の外出は禁止されていますが、ストリートチルドレンが橋の下などで大人しく寝ている場合は、取り締まりの対象外としてくれています。後は、お店の物を盗んで捕まった場合、犯罪奴隷にして街の中で労働をさせることもあります。奴隷には食事が与えられるので、少なくとも飢えることはありませんから。領主様がしてくださるのはそれだけですが、孤児院の税金が免除されているだけでも、他の街の領主よりはマシだと聞いています」
院長は暗い表情でそう言った。
エドワードはあの領主のことを、善人で有能だと評していた。
アルカモナ帝国の基準では、その通りなのだろう。他の街に行けば、あの子達のような子どもは、この街の何倍も何十倍もいる。それと比べたら、ウォーターフォールの領主は善人なのだろう。
だけど、日本の基準で考えたら?
あの子達が貧困に苦しんでいるのは、決して自己責任なんかではない。為政者としての義務を果たさない領主の責任だ。
「院長先生、ちょっと待っていてください」
俺はそう言うと、青山にお盆を借り、近くの屋台を回って焼き鳥のようなものやパンや野菜スープやフルーツジュースを6つずつ買い集めた。それを持って院長のところに戻り、こう頼んだ。
「お昼からステージ前で、リバーシとトランプと腕相撲の大会を開く予定なのですが、スペースが足りなさそうだから、手の空いている子ども達に草むしりをさせて欲しいんです。そのとき、あの子達――あそこでゴミを漁っている子ども達にも、その仕事を手伝わせてもらえませんか? この食べ物は、その報酬です」
「構いませんが……何の話でしょう?」
「今は言えません。とにかく大事な話です」
「分かりました。今のところ特に予定もないので、大丈夫だと思います」
待ち合わせの約束をし、これでエドワードの要件は済んだので、次は院長を探すついでに青山の屋台を見に行くことにした。
その途中、ゴミ箱のところで不審な子ども達を発見してしまった。
5歳から8歳くらいに見える男女の子ども達が6人、ゴミ箱を漁っていたのだ。全員がみすぼらしいボロボロの格好をしている。大人用のサイズの服を無理に来ているので、ズボンの裾を引き摺った痕があった。裸足の子も混じっている。顔には見覚えがないし、手首に目印の布を巻いていないので、孤児院の子ども達ではないことは確かだった。
木箱を踏み台にしていた5歳くらいの男の子が、ゴミ箱の中から竹串を取り出した。焼き鳥のようなものを売っていた屋台のゴミだろう。当然、竹串には何もついていないが――5歳くらいの男の子が、その竹串を口に入れた。ゆっくりと味わうように竹串をしゃぶり、再びゴミ箱に戻した。
8歳くらいの女の子は、ゴミ箱から紙コップを拾い、それを手で引き千切った。そして、紙コップの内側を舌で舐め取る。
大人達は、そんな子ども達を邪険に扱うこともなく、かといって手を差し伸べることもなく、ただ単に無視していた。子ども達の存在に気付かないような素振りで、ゴミを捨てていく。6人の子ども達はそのゴミを拾って口に運ぶ。
――俺は、立ち竦んでいた。
恐ろしかった。
目の前の光景が、ただひたすら恐ろしかった。
地球でも発展途上国に行けば、さほど珍しくない日常風景のだろう。しかし、日本で生まれ育った俺には、この世の地獄のような、絶望的な光景に見えた。
俺は気力を振り絞って、青山の屋台のところに行った。ゼリーとグミはとっくに売り切れ、今はじゃがバターが売られていて、長蛇の列ができていた。
「儲かってるみたいだな」
俺は青山に声をかけながら屋台のテントの中に入った。
「ああ。目の回るような忙しさだよ」
青山は一瞬だけ俺に顔を向けてそう言った。
孤児院の院長先生は子ども達と一緒にじゃがバターを容器に入れたり、代金と商品の受け渡しを手伝っていた。
「院長先生。ちょっとこっちで話があるんですけど、いいですか?」
俺が声をかけると、院長はテントの奥の方に移動してくれた。
「何のご用でしょうか?」
「えっと、さっきゴミ箱のところで、ゴミを漁っている子ども達を見つけたんですけど、あの子達は孤児院に住んでいる子じゃありませんよね?」
「ええ……。あの子達は、ストリートチルドレンです。普段は広場や飲食店街のゴミを漁っていることが多いのですが、今日はこのフェスに人が集まったから、こっちに来た子がいたのでしょうね」
院長は表情を曇らせてそう答えた。
ストリートチルドレン。路上生活をする子ども達のことだ。
この街には孤児院があるから、保護者のいない子や捨てられた子は、無条件で孤児院に入れるのだと思い込んでいたけど、そうではなかったのか。
いや、待て。
予選が始まる前、前髪眼鏡くんはザイリックに、孤児の人口に占める孤児院に入れない子どもの割合もリストに追加させていた。
その数字がゼロだった都市は、1つもなかった。他の街に比べれば格段に少ない数字だった記憶はあるが、ウォーターフォールもゼロではなかったのだ。
「普段は広場にいるんですか。でも、俺もよくゼリーやグミの販売で広場に行きますけど、あんな子達を見かけたことはありませんよ?」
「ああ。それはきっと、あの子達は広場のゴミ収集所でゴミを漁っているからでしょう。一軒一軒の屋台の前にあるゴミ箱を漁るより、その方が効率が良いですからね」
なるほど。俺はゼリーとグミの屋台で出たゴミは孤児院に持ち帰っていたから、広場のゴミ収集所には行ったことがなかった。だからあの子達の存在を知らなかったのだろう。
「ストリートチルドレンは、いつからこの街にいるんですか?」
「ずっと昔からです。私が生まれる前から。と言っても、もちろん同じ子どもがいるわけではなくて、入れ替わり続けているのですが」
院長は、50歳くらいに見える痩せた女性だ。その院長が生まれる前からとなると、問題は非常に根深そうだ。
「そんなに前から……。あの子達は孤児院に入ることはできないんですか?」
「私も入れてあげたいのは山々なのですが、現在でも孤児院の経営は赤字が続いているので、難しいのです。この街のストリートチルドレンの人数は、おそらく数十人はいるでしょう。あの子達を受け入れると、今孤児院で暮らしている子ども達も、私達職員も、全員が共倒れしてしまうでしょう」
院長は両手を胸の前で握り締め、沈痛な声でそう答えた。
「あ、すみません。俺は別に院長先生を責めているわけじゃないんです。ただ、この街の現状を知りたいだけです。孤児院に入れる子と入れない子の差は、何なんですか?」
「孤児院に入れることができた子は、親が亡くなったものの、遺産を残してくれたというパターンが多いですね。その遺産を孤児院の運営費として貰う代わりに、成人するまでうちで育ててあげるのです。他には、育児はできないけど見殺しにすることもできない、という親戚が、お金だけ出して、遺児を孤児院に入れるパターンもあります。
一方、ストリートチルドレンになってしまった子達は、親が貧しかったせいで遺産がなかったり、親に捨てられたり、劣悪な家庭環境から家出してきた子達が多いですね……。
ただし例外的に、本当に小さい乳幼児は、うちで引き取る場合もあります。1度ストリートチルドレンになってしまうと、盗みを覚えてしまうことが多く、素行が悪くて養子に出せないことが多いのですが、乳幼児ならまだ盗みも覚えていませんし、できるだけ小さい子がいいと希望する養親が多いため、短期間のうちに養子に出せるかもしれないと、引き取っているのです」
「領主様は、何もしてくれないんですか?」
「領主様は孤児院の税金を免除してくださっているので、その分、1人でも多くの子どもを受け入れることができています。この街では深夜の無許可の外出は禁止されていますが、ストリートチルドレンが橋の下などで大人しく寝ている場合は、取り締まりの対象外としてくれています。後は、お店の物を盗んで捕まった場合、犯罪奴隷にして街の中で労働をさせることもあります。奴隷には食事が与えられるので、少なくとも飢えることはありませんから。領主様がしてくださるのはそれだけですが、孤児院の税金が免除されているだけでも、他の街の領主よりはマシだと聞いています」
院長は暗い表情でそう言った。
エドワードはあの領主のことを、善人で有能だと評していた。
アルカモナ帝国の基準では、その通りなのだろう。他の街に行けば、あの子達のような子どもは、この街の何倍も何十倍もいる。それと比べたら、ウォーターフォールの領主は善人なのだろう。
だけど、日本の基準で考えたら?
あの子達が貧困に苦しんでいるのは、決して自己責任なんかではない。為政者としての義務を果たさない領主の責任だ。
「院長先生、ちょっと待っていてください」
俺はそう言うと、青山にお盆を借り、近くの屋台を回って焼き鳥のようなものやパンや野菜スープやフルーツジュースを6つずつ買い集めた。それを持って院長のところに戻り、こう頼んだ。
「お昼からステージ前で、リバーシとトランプと腕相撲の大会を開く予定なのですが、スペースが足りなさそうだから、手の空いている子ども達に草むしりをさせて欲しいんです。そのとき、あの子達――あそこでゴミを漁っている子ども達にも、その仕事を手伝わせてもらえませんか? この食べ物は、その報酬です」
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
異世界に転生したので、とりあえず戦闘メイドを育てます。
佐々木サイ
ファンタジー
異世界の辺境貴族の長男として転生した主人公は、前世で何をしていたかすら思い出せない。 次期領主の最有力候補になるが、領地経営なんてした事ないし、災害級の魔法が放てるわけでもない・・・・・・ ならばっ! 異世界に転生したので、頼れる相棒と共に、仲間や家族と共に成り上がれっ!
実はこっそりカクヨムでも公開していたり・・・・・・
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる