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予選57
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舞台袖から七海、有希、心愛、浅生律子、ヘンリーの5人が登場すると、それだけで歓声が上がり、拍手が沸き起こった。歌ったり暗唱したりしていないときは、観客達が音を立てても構わないことになっている。そうじゃないと盛り上がっているのかどうか、七海達にも伝わりにくいし。
ちなみに今回の七海達は、初心に返って制服姿だった。
「みんなー! 今日は来てくれてありがとう! 初めて来てくれた人もいるから、まずは自己紹介から! 私は七海!」
「ウチは有希!」
「私は心愛!」
3人がそれぞれ自己紹介から始め、今回の野外フェスのスポンサーの名前を読み上げ、お礼を言っていった。100文字以内で企業が用意した文章も、3人で分担して読み上げ、やっと1曲目が始まった。
最初は、今までのライブで客からリクエストの多かった演歌を披露した。そしてアイドルソングやアニメソングも歌っていく。曲と曲の合間には、観客達はライブ中にじっとしていた鬱憤を晴らすように、七海達3人の名前を呼んで応援したり、拍手をしたりした。
歌の最中には時々、3人のうち1人が客席の通路に降りて後ろの方の人達に笑顔を振りまく演出もあり、誰もが満足してくれたようだった。
物語の朗読も行なったが、1人で暗唱をしていた今までと違い、3人でナレーションや台詞を分担した。これはオリヴァー出版所属の作家が原稿を書いてくれたから実現できたことだった。さらに、要所要所で浅生律子とヘンリーが効果音やBGMを鳴らしてくれた。朗読劇の一歩手前くらいの域に達していて、今まで以上に観客達が物語にのめり込んでいるのが伝わってきた。
後の方になってようやく『1の9』の出番が来た。
七海、有希、心愛の3人が『1の9』をステージ上に呼び、順番にメンバーを紹介していった。
そして伴奏に合わせ、9人で同じ曲を歌い始める。人数が増えたことで声量が大きくなり、歌いながらダンスをする余裕も生まれた。七海の念願だった、多人数でのダンスを実現することができ、七海は非常に楽しそうにしていた。見ているだけの俺も楽しくなるくらいだった。
最後は『1の3』が歌い、『1の9』の6人がバックダンスを踊り、大盛り上がりの状態で、本日1回目のライブは終了した。
観客達の興奮が冷めやらないうちに、サイン会とグッズ販売を行なう。どちらも、チケットを高額で購入した人から参加できるシステムにした。ただし、大口のスポンサーである領主一家は最初に参加してもらった。
サインかグッズのどちらかを購入してくれた人には、漏れなく七海達が握手もしてあげた。
『1の3』だけではなく、『1の9』のサイン会も行なった。ライブでの『1の9』の6人の出番は少なかったが、新しいアイドルグループに興味を引かれて、『1の9』のサイン会の行列に並ぶ人達もそれなりにいた。
俺は、新グッズのストラップとTシャツの宣伝をした。どちらも飛ぶように売れてくれて、七海達もスタッフ達も目の回るような忙しさだった。余裕があればチケットを購入しなかった人もサイン会とグッズ販売に参加できるようにするつもりだったのだが、とてもじゃないがそんな余裕はなかった。
列に並んでいる人には、アイス商会のスタッフ達が、リバーシとトランプと腕相撲の大会があることも告知していた。
チケットを買った人達の列が一巡したところで、俺は七海達を退場させた。休憩用のテントで休んでいてもらうことにする。
しかし『1の9』のサイン会は続行する。先に『1の3』のサイン会とグッズ販売に並んでいた人達の一部が、『1の9』のサイン会にも参加してくれた。
「すみません。演奏をしていた女の子のサインはもらえないんですか?」
不意に、客の1人からそんなことを訊かれた。
「律子のことですか?」
俺はそう確認した。普段、俺は浅生律子のことを「浅生さん」と呼んでいるが、客の前なので「律子」と呼び捨てにした。
「名前は分かりませんが、いつも『1の3』の歌の伴奏をしている女の子です。僕、あの子の演奏が凄く好きだから、あの子のサインも欲しいんです」
「えっと……ちょっと待ってください。サインをしてくれるか、本人に確認してきます」
俺はそう言い、休憩用のテントに行った。浅生律子とヘンリーは、ライブが終わった段階で先に休ませていたので、すでに体力は回復している様子だった。
浅生律子のサインを欲しがっている人がいることを伝えると、彼女は凄く驚いた様子だった。
「物好きな人もいたものね……。私、サインの練習なんてしてないし、なっちゃん達みたいな芸能人っぽいサインはできないわよ?」
「それはお客さんに言ってくれ」
俺はそう言い、浅生律子を連れてステージ前に戻り、サインを希望する客と引き合わせた。呼んでもいないのに、なぜかヘンリーもついてきたが、黙って後ろに立っているだけだったので無視しておいた。
「――ナナミちゃん達みたいなサインじゃなくていいです! あなたが書いてくれたサインなら何でもいいです!」
そう言った客に、俺は七海達3人分のサインの半分の金額が必要になることを伝えたが、やはり「それでいいです!」と言われた。
イメージカラーを設定していない浅生律子は、黒いインクを使ってサインを書いた。客の名前を訊き、宛名も書いて客に手渡した。浅生律子は終始あまり笑顔を見せず、事務的で素っ気ない態度だった。
いわゆる「神対応」だった七海、有希、心愛の3人と違い、浅生律子は完全に「塩対応」だった。
だが、逆にそこが新鮮でいいと感じたのか、サインを貰った客は大喜びだった。
それを見ていた数人の客が浅生律子の周りに集まり、自分達もサインが欲しいと言い始め、急遽、浅生律子のサイン会も開くことになってしまった。
さらに、数人の女性客達がヘンリーのサインまで欲しいと言い出し、俺もヘンリーも困惑してしまった。
ヘンリーのサインなんて、ヘンリーが広場で歌ってるときに頼めばタダで貰えるのに……と思ったが、黙っておいた。
浅生律子のサイン代は、異世界デスゲームの所持金としてカウントするために俺が受け取っておいたが、ヘンリーのサイン代はヘンリー本人に渡しておいた。
「サインを求められたのは生まれて初めてです! 凄く嬉しいです!」
休憩テントに戻ったヘンリーは、感激した様子でそう言い、涙ぐんでいた。
『1の9』のサイン会も終わり、一般人による無料のステージ発表が行なわれる中、次のライブのチケットのオークションも同時進行で行なった。
待ち時間には、屋台村の販売所で購入したリバーシとトランプの練習をする人達の姿も大勢見受けられた。全員にとって初見のゲームだが、早くも強い人と弱い人の差が如実に表れているようで、得意げに勝ち誇る人もいれば、負けて悔しがる人もいた。
ちなみにトランプのゲームの種目は、早く決着が付くポーカー限定にしておいたので、客達が練習しているのもポーカーだった。
領主夫妻と使用人達は、3人の息子を残して帰っていった。領主夫妻達が次に来るのは、明日の閉会式の直前のライブの予定である。
2回目のライブのオークションでは、今回もオリヴァーが、最高額となる2万8000ゼンという金額をつけてくれた。2番目の金額は2万7000ゼンだったので、かなりの接戦だった。
領主の3人の息子達は、それぞれが推しの子の立ち位置の前の席に分かれて座っていたため、今度こそオリヴァーは最前席に座ることができ、満足そうだった。
ちなみに今回の七海達は、初心に返って制服姿だった。
「みんなー! 今日は来てくれてありがとう! 初めて来てくれた人もいるから、まずは自己紹介から! 私は七海!」
「ウチは有希!」
「私は心愛!」
3人がそれぞれ自己紹介から始め、今回の野外フェスのスポンサーの名前を読み上げ、お礼を言っていった。100文字以内で企業が用意した文章も、3人で分担して読み上げ、やっと1曲目が始まった。
最初は、今までのライブで客からリクエストの多かった演歌を披露した。そしてアイドルソングやアニメソングも歌っていく。曲と曲の合間には、観客達はライブ中にじっとしていた鬱憤を晴らすように、七海達3人の名前を呼んで応援したり、拍手をしたりした。
歌の最中には時々、3人のうち1人が客席の通路に降りて後ろの方の人達に笑顔を振りまく演出もあり、誰もが満足してくれたようだった。
物語の朗読も行なったが、1人で暗唱をしていた今までと違い、3人でナレーションや台詞を分担した。これはオリヴァー出版所属の作家が原稿を書いてくれたから実現できたことだった。さらに、要所要所で浅生律子とヘンリーが効果音やBGMを鳴らしてくれた。朗読劇の一歩手前くらいの域に達していて、今まで以上に観客達が物語にのめり込んでいるのが伝わってきた。
後の方になってようやく『1の9』の出番が来た。
七海、有希、心愛の3人が『1の9』をステージ上に呼び、順番にメンバーを紹介していった。
そして伴奏に合わせ、9人で同じ曲を歌い始める。人数が増えたことで声量が大きくなり、歌いながらダンスをする余裕も生まれた。七海の念願だった、多人数でのダンスを実現することができ、七海は非常に楽しそうにしていた。見ているだけの俺も楽しくなるくらいだった。
最後は『1の3』が歌い、『1の9』の6人がバックダンスを踊り、大盛り上がりの状態で、本日1回目のライブは終了した。
観客達の興奮が冷めやらないうちに、サイン会とグッズ販売を行なう。どちらも、チケットを高額で購入した人から参加できるシステムにした。ただし、大口のスポンサーである領主一家は最初に参加してもらった。
サインかグッズのどちらかを購入してくれた人には、漏れなく七海達が握手もしてあげた。
『1の3』だけではなく、『1の9』のサイン会も行なった。ライブでの『1の9』の6人の出番は少なかったが、新しいアイドルグループに興味を引かれて、『1の9』のサイン会の行列に並ぶ人達もそれなりにいた。
俺は、新グッズのストラップとTシャツの宣伝をした。どちらも飛ぶように売れてくれて、七海達もスタッフ達も目の回るような忙しさだった。余裕があればチケットを購入しなかった人もサイン会とグッズ販売に参加できるようにするつもりだったのだが、とてもじゃないがそんな余裕はなかった。
列に並んでいる人には、アイス商会のスタッフ達が、リバーシとトランプと腕相撲の大会があることも告知していた。
チケットを買った人達の列が一巡したところで、俺は七海達を退場させた。休憩用のテントで休んでいてもらうことにする。
しかし『1の9』のサイン会は続行する。先に『1の3』のサイン会とグッズ販売に並んでいた人達の一部が、『1の9』のサイン会にも参加してくれた。
「すみません。演奏をしていた女の子のサインはもらえないんですか?」
不意に、客の1人からそんなことを訊かれた。
「律子のことですか?」
俺はそう確認した。普段、俺は浅生律子のことを「浅生さん」と呼んでいるが、客の前なので「律子」と呼び捨てにした。
「名前は分かりませんが、いつも『1の3』の歌の伴奏をしている女の子です。僕、あの子の演奏が凄く好きだから、あの子のサインも欲しいんです」
「えっと……ちょっと待ってください。サインをしてくれるか、本人に確認してきます」
俺はそう言い、休憩用のテントに行った。浅生律子とヘンリーは、ライブが終わった段階で先に休ませていたので、すでに体力は回復している様子だった。
浅生律子のサインを欲しがっている人がいることを伝えると、彼女は凄く驚いた様子だった。
「物好きな人もいたものね……。私、サインの練習なんてしてないし、なっちゃん達みたいな芸能人っぽいサインはできないわよ?」
「それはお客さんに言ってくれ」
俺はそう言い、浅生律子を連れてステージ前に戻り、サインを希望する客と引き合わせた。呼んでもいないのに、なぜかヘンリーもついてきたが、黙って後ろに立っているだけだったので無視しておいた。
「――ナナミちゃん達みたいなサインじゃなくていいです! あなたが書いてくれたサインなら何でもいいです!」
そう言った客に、俺は七海達3人分のサインの半分の金額が必要になることを伝えたが、やはり「それでいいです!」と言われた。
イメージカラーを設定していない浅生律子は、黒いインクを使ってサインを書いた。客の名前を訊き、宛名も書いて客に手渡した。浅生律子は終始あまり笑顔を見せず、事務的で素っ気ない態度だった。
いわゆる「神対応」だった七海、有希、心愛の3人と違い、浅生律子は完全に「塩対応」だった。
だが、逆にそこが新鮮でいいと感じたのか、サインを貰った客は大喜びだった。
それを見ていた数人の客が浅生律子の周りに集まり、自分達もサインが欲しいと言い始め、急遽、浅生律子のサイン会も開くことになってしまった。
さらに、数人の女性客達がヘンリーのサインまで欲しいと言い出し、俺もヘンリーも困惑してしまった。
ヘンリーのサインなんて、ヘンリーが広場で歌ってるときに頼めばタダで貰えるのに……と思ったが、黙っておいた。
浅生律子のサイン代は、異世界デスゲームの所持金としてカウントするために俺が受け取っておいたが、ヘンリーのサイン代はヘンリー本人に渡しておいた。
「サインを求められたのは生まれて初めてです! 凄く嬉しいです!」
休憩テントに戻ったヘンリーは、感激した様子でそう言い、涙ぐんでいた。
『1の9』のサイン会も終わり、一般人による無料のステージ発表が行なわれる中、次のライブのチケットのオークションも同時進行で行なった。
待ち時間には、屋台村の販売所で購入したリバーシとトランプの練習をする人達の姿も大勢見受けられた。全員にとって初見のゲームだが、早くも強い人と弱い人の差が如実に表れているようで、得意げに勝ち誇る人もいれば、負けて悔しがる人もいた。
ちなみにトランプのゲームの種目は、早く決着が付くポーカー限定にしておいたので、客達が練習しているのもポーカーだった。
領主夫妻と使用人達は、3人の息子を残して帰っていった。領主夫妻達が次に来るのは、明日の閉会式の直前のライブの予定である。
2回目のライブのオークションでは、今回もオリヴァーが、最高額となる2万8000ゼンという金額をつけてくれた。2番目の金額は2万7000ゼンだったので、かなりの接戦だった。
領主の3人の息子達は、それぞれが推しの子の立ち位置の前の席に分かれて座っていたため、今度こそオリヴァーは最前席に座ることができ、満足そうだった。
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