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予選55
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「そう言えば、烏丸P。ステージの壁、いい感じになったね。何が描いてあるのかはよく分からないけど、真っ白だったときよりずっといいよ」
七海がステージ奥の壁紙を見ながら思い出したようにそう言った。
「別に特定の何かを描いたわけじゃない。適当に色を塗っただけだから」
「そうなの? この辺は左を向いた猫に見えるけど」
心愛が壁の左下の方を指さしてそう訊いた。
「こっちは太陽っぽく見えるよ」
有希は壁の右上の方を指さしてそう言った。
「たぶん、ロールシャッハテストみたいな感じで、潜在意識が意味のない模様にも意味を見いだそうとしているだけだと思う」
描いた本人が特定の何かを描いたわけじゃないと言っているのに、どうして信じてもらえないのだろう、と思いながら俺はそう言った。
ステージ近くにある『1の3』と『1の9』用の控え室のテントで、女子4人と青山を休ませ、俺は会場の見回りと最終点検をしていった。
誰も座っていない今のうちに、最前席とその後ろの席に「関係者席」と書いた紙を貼っておいた。
ステージから屋台村へ続く通路を歩く。屋台村はどうしても調理の音や、金銭と商品のやり取りの声などが発生してしまうから、ステージから離れた場所に作ってもらったのだ。
俺の指示通り、ちゃんと大きなゴミ箱や仮設トイレも設置してあって、特に問題はなさそうだった。買った商品を食べることができる、屋根とテーブルと椅子が置かれただけの休憩所もある。早くも食材の搬入や調理を開始している屋台もあった。
ステージへ向かうには、この屋台村を通らないといけない構造になっているので、きっと高い売上が見込めるだろう。野外フェスに出展した屋台は、利益の10パーセントを運営委員会に上納する契約になっているので、ちゃんと配慮しておいたのだ。
ちなみに運営委員会の会長は俺で、上納の大部分は俺の所持金としてカウントされる仕組みになっている。
屋台村の中には、リバーシとトランプの販売所もある。大会の受付もここで行なう予定だ。
見回りをしていると、エドワード達アイス商会の面々がやってきた。アイス商会の会長と副会長も来ていて、今さらだが俺は初対面の挨拶をした。会長と副会長はどちらもヨボヨボの老人で、実質、アイス商会を取り仕切っているのはエドワードのように見えた。道理でエドワードは話が早かったわけだ、と思った。
野外フェスの間、俺から急な指示を出すこともあるので、俺は顔を覚えてもらうためにアイス商会の全員と顔合わせをした。スタッフは腕章をつけているので、俺の方は無理して顔を覚える必要はない。
「ところで、リバーシとトランプの大会の賞品について、一部の人達からクレームが入ってしまいました」
エドワードは恐縮した様子で、俺に向かってそう言った。
「クレームと言いますと?」
「大会の優勝賞品は、『1の3』のメンバーと5分間お話できる権利ですが、リバーシもトランプも頭を使うゲームでしょう? 頭を使うゲームが得意ではない人達から、不公平だという不満が寄せられたのです」
「あー……。そうか。賞品がただのお金とかなら、そんなクレームは入らなかったでしょうが、七海達と話ができる権利となると、必死になるんでしょうね」
「はい。かといって、別の賞品にしてしまうと参加者が集まりにくくなるでしょうし、どうしたものかと……」
「要は、頭を使わないゲームもあれば公平なんでしょう? だったら、腕相撲大会も開いて、賞品はリバーシやトランプの大会と同じものということにしたらどうでしょうか?」
厳密には腕相撲にも駆け引きや戦略があり、意外と頭を使うのだが、リバーシやトランプよりはマシだろう。
「腕相撲とは何ですか?」
エドワードは不思議そうな表情でそう訊いた。
この世界には腕相撲がないことが判明したので、俺は手早くルールを説明した。
「腕相撲の進化バージョンとして、アームレスリングというのもあります。アームレスリング台には、利き手と反対の手で握るグリップバーがあったり、肘を置く部分があったりします」
俺はそう言いながら、台のイメージ図を紙に書いた。
「これなら木工職人に頼めば、すぐに作れそうですね。早急に手配しておきます」
エドワードはそう言ってくれた。
「一応、右利きの人と左利きの人は分けて、それぞれに賞品を送ることにしておきましょうか。両利きの人は、どちらでも好きな方に出場してもらいましょう」
俺はそう付け加えておいた。
この世界の人達は、地球よりも左利きの人の割合が高いみたいなので、そういうルールにしても右利きの人達の不満は少ないだろう。利き腕だけではなく、性別でも分けた方がいいかもしれないとも思ったが、『1の3』のファンはやはり男性が凄く多いし、申し訳ないが女性にはリバーシやトランプの大会の方で頑張ってもらうことにした。
「了解です。個人向けのスポンサーに渡す予定の限定グッズは、もうできていますか?」
エドワードは少し不安げな表情でそう訊いた。
「色々と考えたのですが、休憩時間中にパフォーマンスの1つとして、ステージ上で七海達に作ってもらうことにしました」
「作ってもらう、と言いますと?」
「Tシャツに筆で絵を描いてもらうんです。さらに、イメージカラーに合わせたインクで3人分の手形も押してもらいます。これは、実際に七海達が作ったものだと観客にアピールするためです。ただ、手形を押すインクは水性にしないといけないので、洗濯不可になってしまいますが」
油性インクで手形を押したら、手が汚れてしまうから駄目だ。
「なるほど。素晴らしい限定グッズです。それならスポンサーの人達も文句はないでしょう。洗濯できない点については、実用的なTシャツではないので、特に問題はないと思います。ただ、そんなに良い限定グッズが貰えるなら、スポンサーになっておけば良かったと後悔する観客も多そうですが……」
「そのときは、スポンサーを追加募集しましょう。スポンサーが多くて困ることはありませんから」
俺はそう言っておいた。
屋台にお店の人が集まり出し、入場口の前には一般客も行列を作り始めた。
俺は一旦孤児院に戻り、子ども達を集めた。
「みんな。そろそろ時間だぞ。準備はできてるか?」
俺がそう訊くと、子ども達は声を合わせて「はーい!」と元気よく返事をした。
「クロウさん、本当にありがとうございます」
俺が子ども達のアルバイト代を前払いすると、院長先生はそう言って何度も頭を下げた。
孤児院を完全に留守にすると泥棒が入るかもしれないし、乳幼児の世話も必要なので、数人の職員には残ってもらう。が、それ以外の職員や院長先生や子ども達には、野外フェスのスタッフとして協力してもらう手筈になっていた。基本的にはステージの周りで俺の指示に従って様々な雑用をこなしたり、青山の屋台やアイス商会の手伝いをしたり、会場のゴミ拾いをしたりしてもらう予定だった。
たくさんの『1の3』のグッズを持った子どもと職員達を引率し、河川敷に戻る。やっぱり距離が近いと楽でいいな、と思った。
七海がステージ奥の壁紙を見ながら思い出したようにそう言った。
「別に特定の何かを描いたわけじゃない。適当に色を塗っただけだから」
「そうなの? この辺は左を向いた猫に見えるけど」
心愛が壁の左下の方を指さしてそう訊いた。
「こっちは太陽っぽく見えるよ」
有希は壁の右上の方を指さしてそう言った。
「たぶん、ロールシャッハテストみたいな感じで、潜在意識が意味のない模様にも意味を見いだそうとしているだけだと思う」
描いた本人が特定の何かを描いたわけじゃないと言っているのに、どうして信じてもらえないのだろう、と思いながら俺はそう言った。
ステージ近くにある『1の3』と『1の9』用の控え室のテントで、女子4人と青山を休ませ、俺は会場の見回りと最終点検をしていった。
誰も座っていない今のうちに、最前席とその後ろの席に「関係者席」と書いた紙を貼っておいた。
ステージから屋台村へ続く通路を歩く。屋台村はどうしても調理の音や、金銭と商品のやり取りの声などが発生してしまうから、ステージから離れた場所に作ってもらったのだ。
俺の指示通り、ちゃんと大きなゴミ箱や仮設トイレも設置してあって、特に問題はなさそうだった。買った商品を食べることができる、屋根とテーブルと椅子が置かれただけの休憩所もある。早くも食材の搬入や調理を開始している屋台もあった。
ステージへ向かうには、この屋台村を通らないといけない構造になっているので、きっと高い売上が見込めるだろう。野外フェスに出展した屋台は、利益の10パーセントを運営委員会に上納する契約になっているので、ちゃんと配慮しておいたのだ。
ちなみに運営委員会の会長は俺で、上納の大部分は俺の所持金としてカウントされる仕組みになっている。
屋台村の中には、リバーシとトランプの販売所もある。大会の受付もここで行なう予定だ。
見回りをしていると、エドワード達アイス商会の面々がやってきた。アイス商会の会長と副会長も来ていて、今さらだが俺は初対面の挨拶をした。会長と副会長はどちらもヨボヨボの老人で、実質、アイス商会を取り仕切っているのはエドワードのように見えた。道理でエドワードは話が早かったわけだ、と思った。
野外フェスの間、俺から急な指示を出すこともあるので、俺は顔を覚えてもらうためにアイス商会の全員と顔合わせをした。スタッフは腕章をつけているので、俺の方は無理して顔を覚える必要はない。
「ところで、リバーシとトランプの大会の賞品について、一部の人達からクレームが入ってしまいました」
エドワードは恐縮した様子で、俺に向かってそう言った。
「クレームと言いますと?」
「大会の優勝賞品は、『1の3』のメンバーと5分間お話できる権利ですが、リバーシもトランプも頭を使うゲームでしょう? 頭を使うゲームが得意ではない人達から、不公平だという不満が寄せられたのです」
「あー……。そうか。賞品がただのお金とかなら、そんなクレームは入らなかったでしょうが、七海達と話ができる権利となると、必死になるんでしょうね」
「はい。かといって、別の賞品にしてしまうと参加者が集まりにくくなるでしょうし、どうしたものかと……」
「要は、頭を使わないゲームもあれば公平なんでしょう? だったら、腕相撲大会も開いて、賞品はリバーシやトランプの大会と同じものということにしたらどうでしょうか?」
厳密には腕相撲にも駆け引きや戦略があり、意外と頭を使うのだが、リバーシやトランプよりはマシだろう。
「腕相撲とは何ですか?」
エドワードは不思議そうな表情でそう訊いた。
この世界には腕相撲がないことが判明したので、俺は手早くルールを説明した。
「腕相撲の進化バージョンとして、アームレスリングというのもあります。アームレスリング台には、利き手と反対の手で握るグリップバーがあったり、肘を置く部分があったりします」
俺はそう言いながら、台のイメージ図を紙に書いた。
「これなら木工職人に頼めば、すぐに作れそうですね。早急に手配しておきます」
エドワードはそう言ってくれた。
「一応、右利きの人と左利きの人は分けて、それぞれに賞品を送ることにしておきましょうか。両利きの人は、どちらでも好きな方に出場してもらいましょう」
俺はそう付け加えておいた。
この世界の人達は、地球よりも左利きの人の割合が高いみたいなので、そういうルールにしても右利きの人達の不満は少ないだろう。利き腕だけではなく、性別でも分けた方がいいかもしれないとも思ったが、『1の3』のファンはやはり男性が凄く多いし、申し訳ないが女性にはリバーシやトランプの大会の方で頑張ってもらうことにした。
「了解です。個人向けのスポンサーに渡す予定の限定グッズは、もうできていますか?」
エドワードは少し不安げな表情でそう訊いた。
「色々と考えたのですが、休憩時間中にパフォーマンスの1つとして、ステージ上で七海達に作ってもらうことにしました」
「作ってもらう、と言いますと?」
「Tシャツに筆で絵を描いてもらうんです。さらに、イメージカラーに合わせたインクで3人分の手形も押してもらいます。これは、実際に七海達が作ったものだと観客にアピールするためです。ただ、手形を押すインクは水性にしないといけないので、洗濯不可になってしまいますが」
油性インクで手形を押したら、手が汚れてしまうから駄目だ。
「なるほど。素晴らしい限定グッズです。それならスポンサーの人達も文句はないでしょう。洗濯できない点については、実用的なTシャツではないので、特に問題はないと思います。ただ、そんなに良い限定グッズが貰えるなら、スポンサーになっておけば良かったと後悔する観客も多そうですが……」
「そのときは、スポンサーを追加募集しましょう。スポンサーが多くて困ることはありませんから」
俺はそう言っておいた。
屋台にお店の人が集まり出し、入場口の前には一般客も行列を作り始めた。
俺は一旦孤児院に戻り、子ども達を集めた。
「みんな。そろそろ時間だぞ。準備はできてるか?」
俺がそう訊くと、子ども達は声を合わせて「はーい!」と元気よく返事をした。
「クロウさん、本当にありがとうございます」
俺が子ども達のアルバイト代を前払いすると、院長先生はそう言って何度も頭を下げた。
孤児院を完全に留守にすると泥棒が入るかもしれないし、乳幼児の世話も必要なので、数人の職員には残ってもらう。が、それ以外の職員や院長先生や子ども達には、野外フェスのスタッフとして協力してもらう手筈になっていた。基本的にはステージの周りで俺の指示に従って様々な雑用をこなしたり、青山の屋台やアイス商会の手伝いをしたり、会場のゴミ拾いをしたりしてもらう予定だった。
たくさんの『1の3』のグッズを持った子どもと職員達を引率し、河川敷に戻る。やっぱり距離が近いと楽でいいな、と思った。
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