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予選54
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どうやって収拾をつければいいんだ、これ……と俺が頭を抱えていると、女子4人の中で1人だけ泣いていなかった浅生律子が、アドリブで演奏を始めた。隣にいたヘンリーは驚いた顔で浅生律子を見つめている。
最初は悲愴なメロディだったが、徐々に明るくなり、明日の希望を感じられるような旋律に変わっていった。
その演奏のおかげで、七海達も客達も落ち着いてきた。
「ありがとう、助かった。今の曲は初めて聞いたけど、何ていう曲なんだ?」
演奏を終えた浅生律子に近寄り、俺はそう言った。
「私のオリジナル曲で、名前はまだないわ」
「オリジナルって――」
「私、作曲家になるのが夢なの」
浅生律子は照れくさそうにそう言った。
その後のサイン会とグッズ販売には、過去最長の行列ができた。
休憩時間になっても『1の9』のメンバーや『エンジェルズ』の女性スタッフ達が七海達を囲んで話しかける事態になってしまったので、俺は止めに入った。七海達女子4人だけで1つの楽屋を使ってもらい、無理矢理休ませた。
休憩が終わったときには、七海達は観客に夢を与えるアイドルの顔に戻っていた。
夜の2回目と3回目の公演のときには、すでに客達の間に噂が広まっていたため、次の街に行く告知をしても1回目ほどの混乱は起きなかった。
孤児院に戻るまでの間、七海達は口数が極端に少なかった。
青山の作ってくれた夜食を食べながら、恒例となったウィンドウ画面の確認の時間となった。
【 9位 230番 コロイレム星代表チーム :-167500ゼン
10位 239番 地球代表チーム :-12613720ゼン
11位 227番 ソロガリオ星代表チーム :-63000000ゼン
今日は、地球代表チームは借金を約2500万ゼン減らしていた。4位のンジャイロ星チームの所持金は約2300万ゼンで、昨日から1000万ゼン増えていた。
「明日には借金を返済し終えて、プラスになりそうだね」
七海は嬉しげにそう言った。
その後、銭湯に向かいながら、俺は頭の中で野外フェスのスケジュールについて考えていた。
「――あれ? そう言えば、明日の青山の予定ってどうなってるんだっけ?」
ふと気付き、俺はそう訊いた。
「明日、俺は屋台村にゼリーとグミの屋台を出す予定だ。烏丸はそんなことしている余裕がないだろうと、エドワードさんと話し合ってそういうことになったんだ」
青山は苦笑したような声でそう答えた。
「あー、そうしてくれると凄く助かる。ありがとう。本当は俺の方から頼まないといけなかったのに、悪いな」
「いいよ。ゼリーとグミはすぐに売り切れるだろうから、その後はじゃがバターを作って売ってみようと思う」
「おお、いいな。美味しそうだ。そう言えば、揚げ物を作ってレストランに売り込むって予定はどうなったんだっけ?」
俺は毎日忙しくてすっかり忘れていたことを訊いた。
「それならとっくに諦めたよ。薪じゃ温度の調節が凄く難しいからな。色々と工夫してみたんだけど、料理用の温度計もないし、この世界に揚げ物は早すぎるという結論に達した。じゃがバターも芋を油で揚げるんじゃなくて、炒めて作ることにした」
「そうか。揚げ物がなくても、今まで青山が作ってくれた料理だけで充分だよ」
俺は本心からそう言った。さらに話し合い、明日の料理のレシピを売るオークションには、青山も立ち会うことになった。
「よく考えたら、青山くんってまだ私達のライブを1回も観てないんだよね?」
七海がそう確認した。
「そうなんだよ。だから、俺は明日の野外フェスが凄く楽しみなんだ」
「最前席を用意してやろうか?」
俺はそう訊いたが、青山は首を左右に振った。
「いや、ステージの脇から立って観るよ。座席のチケットは1枚でも多く売った方がいいし」
そして俺達は銭湯に入り、孤児院に戻った。
俺はゼリーとグミを作る手伝いをしながら、この作業も今日が最後なんだなと気付いた。
ベッドに入っても、なかなか寝付けなかった。
8日間に及ぶデスゲームの予選も、残り2日間だ。野外フェスでどれだけ稼げるかで、俺達の運命が決まるのだと考えると、怖くなった。
翌日は夜明け前に目が覚めた。青山よりも早く起きたのは初めてだった。
同室の子達や青山を起こさないように、そっと2段ベッドの上の段から降り、まだ暗い外に出る。寒かったが、よく晴れていてホッとした。雨天決行のつもりではあったが、晴れているに越したことはない。
知っている星座が1つもない星空をぼんやりと見上げていると、扉が開く音がした。
「誰だ?」
俺は振り返り、驚かしてしまわないように、自分から声をかけた。
「きゃっ。びっくりした。烏丸P?」
七海の声がした。
「ああ、俺だ。他の女子は?」
「まだみんな寝てる。今日は何だか早く目が覚めちゃったから、天気が気になって見に来たんだ。晴れてるみたいで良かった」
月明かりの下に出てきた七海は、夜空を見上げてそう言った。
「うん」
「野外フェス、うまく行くといいよね」
「そうだな。お客さんがたくさん来てくれるといいよな。――七海。昨日は、ごめんな」
「え? 何が?」
「野外フェスが終わったら次の街に行くって告知、お前らにやらせちゃっただろ。やっぱり俺がやればよかったかな、って思って……」
「何だ、そんなことか。烏丸Pは、私達が告知した方が、ファンの人達が受け入れやすいと思ったんでしょ? 実際その通りだったと思うし、気にしなくていいよ」
七海は両手を伸ばして背伸びをしながらそう言った。不意に、そのバランスが崩れ、倒れそうになる。
俺は咄嗟に七海の背中を支えようとしたが、支えきれずに一緒に転倒してしまった。
「きゃっ! ――烏丸P、ごめん! 大丈夫!?」
俺の上で尻餅をついた七海が、慌てた声を出して立ち上がった。
「大丈夫だ。暗いところで動くと危ないし、風邪を引くといけないから、もう戻ろう」
地面が石だらけだったせいで本当は結構痛かったが、俺は何でもない振りをして立ち上がり、そう言った。
屋内に入ってマッチを擦ってアルコールランプを点け、俺も七海も怪我をしていないことを確認し合い、安堵の溜め息をついた。俺はともかく、七海が怪我をしていたら洒落にならないからな。
食堂で今日と明日の段取りについて話し合っているうちに、他の女子や青山も起きてきた。
「今日はみんな早起きだな。いつもは俺が1番だったのに」
青山は悔しげにそう言った。
それから俺達は青山に作ってもらった朝食を食べた。何だか落ち着かなかったので、まだ早すぎる時間だったが、大量の荷物を載せたリヤカーを牽いて、河川敷に移動した。
河川敷は、広場や『エンジェルズ』よりも孤児院から近い場所にあるため、移動が楽で良かった。
ステージの前にはすでに椅子が整然と並べられていた。俺達6人以外には誰もいなかった。
「ねえ。発声練習を兼ねて、烏丸Pと青山くんのために1曲だけ歌ってあげない?」
七海がそんなことを言い出し、有希と心愛と浅生律子は快諾した。
「おおっ、マジか! 今をときめく『1の3』の歌を独占できるなんて、めっちゃ贅沢だな!」
最前席に座った青山は、はしゃいだ声でそう言った。
七海達が歌ってくれたのは、国民的アニメの主題歌だった。これなら俺達でも歌えるということになり、途中から俺と青山も加わった。
いつかまた、日本に戻ってあのアニメを観ることができる日が来るのだろうか、と思った。
最初は悲愴なメロディだったが、徐々に明るくなり、明日の希望を感じられるような旋律に変わっていった。
その演奏のおかげで、七海達も客達も落ち着いてきた。
「ありがとう、助かった。今の曲は初めて聞いたけど、何ていう曲なんだ?」
演奏を終えた浅生律子に近寄り、俺はそう言った。
「私のオリジナル曲で、名前はまだないわ」
「オリジナルって――」
「私、作曲家になるのが夢なの」
浅生律子は照れくさそうにそう言った。
その後のサイン会とグッズ販売には、過去最長の行列ができた。
休憩時間になっても『1の9』のメンバーや『エンジェルズ』の女性スタッフ達が七海達を囲んで話しかける事態になってしまったので、俺は止めに入った。七海達女子4人だけで1つの楽屋を使ってもらい、無理矢理休ませた。
休憩が終わったときには、七海達は観客に夢を与えるアイドルの顔に戻っていた。
夜の2回目と3回目の公演のときには、すでに客達の間に噂が広まっていたため、次の街に行く告知をしても1回目ほどの混乱は起きなかった。
孤児院に戻るまでの間、七海達は口数が極端に少なかった。
青山の作ってくれた夜食を食べながら、恒例となったウィンドウ画面の確認の時間となった。
【 9位 230番 コロイレム星代表チーム :-167500ゼン
10位 239番 地球代表チーム :-12613720ゼン
11位 227番 ソロガリオ星代表チーム :-63000000ゼン
今日は、地球代表チームは借金を約2500万ゼン減らしていた。4位のンジャイロ星チームの所持金は約2300万ゼンで、昨日から1000万ゼン増えていた。
「明日には借金を返済し終えて、プラスになりそうだね」
七海は嬉しげにそう言った。
その後、銭湯に向かいながら、俺は頭の中で野外フェスのスケジュールについて考えていた。
「――あれ? そう言えば、明日の青山の予定ってどうなってるんだっけ?」
ふと気付き、俺はそう訊いた。
「明日、俺は屋台村にゼリーとグミの屋台を出す予定だ。烏丸はそんなことしている余裕がないだろうと、エドワードさんと話し合ってそういうことになったんだ」
青山は苦笑したような声でそう答えた。
「あー、そうしてくれると凄く助かる。ありがとう。本当は俺の方から頼まないといけなかったのに、悪いな」
「いいよ。ゼリーとグミはすぐに売り切れるだろうから、その後はじゃがバターを作って売ってみようと思う」
「おお、いいな。美味しそうだ。そう言えば、揚げ物を作ってレストランに売り込むって予定はどうなったんだっけ?」
俺は毎日忙しくてすっかり忘れていたことを訊いた。
「それならとっくに諦めたよ。薪じゃ温度の調節が凄く難しいからな。色々と工夫してみたんだけど、料理用の温度計もないし、この世界に揚げ物は早すぎるという結論に達した。じゃがバターも芋を油で揚げるんじゃなくて、炒めて作ることにした」
「そうか。揚げ物がなくても、今まで青山が作ってくれた料理だけで充分だよ」
俺は本心からそう言った。さらに話し合い、明日の料理のレシピを売るオークションには、青山も立ち会うことになった。
「よく考えたら、青山くんってまだ私達のライブを1回も観てないんだよね?」
七海がそう確認した。
「そうなんだよ。だから、俺は明日の野外フェスが凄く楽しみなんだ」
「最前席を用意してやろうか?」
俺はそう訊いたが、青山は首を左右に振った。
「いや、ステージの脇から立って観るよ。座席のチケットは1枚でも多く売った方がいいし」
そして俺達は銭湯に入り、孤児院に戻った。
俺はゼリーとグミを作る手伝いをしながら、この作業も今日が最後なんだなと気付いた。
ベッドに入っても、なかなか寝付けなかった。
8日間に及ぶデスゲームの予選も、残り2日間だ。野外フェスでどれだけ稼げるかで、俺達の運命が決まるのだと考えると、怖くなった。
翌日は夜明け前に目が覚めた。青山よりも早く起きたのは初めてだった。
同室の子達や青山を起こさないように、そっと2段ベッドの上の段から降り、まだ暗い外に出る。寒かったが、よく晴れていてホッとした。雨天決行のつもりではあったが、晴れているに越したことはない。
知っている星座が1つもない星空をぼんやりと見上げていると、扉が開く音がした。
「誰だ?」
俺は振り返り、驚かしてしまわないように、自分から声をかけた。
「きゃっ。びっくりした。烏丸P?」
七海の声がした。
「ああ、俺だ。他の女子は?」
「まだみんな寝てる。今日は何だか早く目が覚めちゃったから、天気が気になって見に来たんだ。晴れてるみたいで良かった」
月明かりの下に出てきた七海は、夜空を見上げてそう言った。
「うん」
「野外フェス、うまく行くといいよね」
「そうだな。お客さんがたくさん来てくれるといいよな。――七海。昨日は、ごめんな」
「え? 何が?」
「野外フェスが終わったら次の街に行くって告知、お前らにやらせちゃっただろ。やっぱり俺がやればよかったかな、って思って……」
「何だ、そんなことか。烏丸Pは、私達が告知した方が、ファンの人達が受け入れやすいと思ったんでしょ? 実際その通りだったと思うし、気にしなくていいよ」
七海は両手を伸ばして背伸びをしながらそう言った。不意に、そのバランスが崩れ、倒れそうになる。
俺は咄嗟に七海の背中を支えようとしたが、支えきれずに一緒に転倒してしまった。
「きゃっ! ――烏丸P、ごめん! 大丈夫!?」
俺の上で尻餅をついた七海が、慌てた声を出して立ち上がった。
「大丈夫だ。暗いところで動くと危ないし、風邪を引くといけないから、もう戻ろう」
地面が石だらけだったせいで本当は結構痛かったが、俺は何でもない振りをして立ち上がり、そう言った。
屋内に入ってマッチを擦ってアルコールランプを点け、俺も七海も怪我をしていないことを確認し合い、安堵の溜め息をついた。俺はともかく、七海が怪我をしていたら洒落にならないからな。
食堂で今日と明日の段取りについて話し合っているうちに、他の女子や青山も起きてきた。
「今日はみんな早起きだな。いつもは俺が1番だったのに」
青山は悔しげにそう言った。
それから俺達は青山に作ってもらった朝食を食べた。何だか落ち着かなかったので、まだ早すぎる時間だったが、大量の荷物を載せたリヤカーを牽いて、河川敷に移動した。
河川敷は、広場や『エンジェルズ』よりも孤児院から近い場所にあるため、移動が楽で良かった。
ステージの前にはすでに椅子が整然と並べられていた。俺達6人以外には誰もいなかった。
「ねえ。発声練習を兼ねて、烏丸Pと青山くんのために1曲だけ歌ってあげない?」
七海がそんなことを言い出し、有希と心愛と浅生律子は快諾した。
「おおっ、マジか! 今をときめく『1の3』の歌を独占できるなんて、めっちゃ贅沢だな!」
最前席に座った青山は、はしゃいだ声でそう言った。
七海達が歌ってくれたのは、国民的アニメの主題歌だった。これなら俺達でも歌えるということになり、途中から俺と青山も加わった。
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