27 / 126
予選27
しおりを挟む
「続きましては、今夜のスペシャルゲスト、『1の3』です!」
店長の紹介に合わせて、『1の3』のメンバーがステージに上がると、戸惑ったような空気が客席を支配したのが分かった。
ちなみに客席は3割くらいしか埋まっていなくて、後ろの方は全部空席になっていた。だが、平日の夜の早い時間帯であることを考えると、これでも多い方なのだろう。
このアルカモナ帝国の暦では1週間は8日間であり、平日は6日間、休日は2日間だということを、練習のときにヘンリーに聞いていた。今日は6日間続く平日の1日目だった。
「おいおい、どいつもこいつも、まだガキじゃねーか! さっきの色っぽい姉ちゃんを出せ!」
前の方の席に座っていた中年オヤジがヤジを飛ばしたのが聞こえた。ちなみにこれは、オヤジとヤジをかけたオヤジギャグではない。決して違う。
ヤジを浴びせられた七海の表情が曇ってしまった。有希と心愛も顔をしかめている。
「――大丈夫。お前らは綺麗だ。胸を張って、自信を持て」
俺がそう言うと、有希は深呼吸をして背筋を伸ばした。
一歩前に出て、「聞いてください」と言い、曲名を告げた。
俺は指揮を開始した。伴奏が始まり、3人が歌い出すと、俺はそっと客席に降りた。
七海に約束した通りに、俺は客席のど真ん中に移動する。
七海が俺だけを見つめているのが分かった。俺も見つめ返す。何だか変な気分になってくるが、視線を逸らすわけにはいかない。
七海は、あまり声が出ていなかった。緊張しているのと、さっきヤジを浴びせられたショックから立ち直っていないのだろう。
すると、有希が曲に合わせながら自然に動いて、七海の手を握った。こんな打ち合わせはしていなかったから、完全に有希のアドリブである。七海が驚いた表情で有希を見る。空気を読んだ心愛も、七海の反対側の手を握った。
そして3人で手を繋いだまま歌っているうちに、七海は笑顔を取り戻した。俺から視線を外し、他の客を見る余裕も生まれた様子だった。
俺が客席を見回すと、誰もが呆気に取られたような表情で、3人を食い入るように見つめていた。
1曲目が終わると、割れんばかりの拍手が起こった。さっきヤジを飛ばした中年オヤジですら、拍手をしていた。
「――3人とも、よかったぞ。2曲目の前に自己紹介をしろ。苗字はなしで、名前だけでいいから」
俺は壇上に戻ると、小声でそう指示した。
「『1の3』の有希です! よろしくお願いします!」
真っ先に有希がそう声を張り上げ、他の2人も続いた。
「ユキちゃん! こっち向いて!」「ナナミちゃーん! 可愛いよ!」「ココアちゃーん! 頑張れー!」
客席からそんな声が聞こえた。
――2曲目、3曲目も大成功だった。七海達が歌う度に成長し、垢抜け、自信に満ちた表情になっていくのが分かった。3曲目が終わると、七海達は上気した顔で何度も頭を下げた。
「それでは、これからサイン会を始めます!」
俺は客席に向かってそう宣言した。
「サイン会? 何だそれ」
さっきヤジを飛ばしていた中年オヤジが、無駄に大きな声でそう訊いた。
俺はサイン会とは何かについて説明し、サインは有料で1枚1000ゼン必要なことも説明した。
俺達は打ち合わせ通りにステージから降り、前の方で客を出迎えるポジションになった。
「サイン色紙を家に飾ればインテリアとしても使えますし、今日ここに来られなかった人に見せて自慢することもできますよ! また、『1の3』の七海、有希、心愛と、近くでお喋りするチャンスですよ!」
俺は必死にそう言った。
やっと何人かが動き出し、列を形成し始めた。
俺が予め判子を押しておいた色紙に、客の目の前で、3人で協力してサインを書いていく。
「お名前は?」
「ジョージだ」
「ジョージさんですね。ジョージさん、今日は私達の歌を聴いてくれてありがとうございます!」
七海はそんな会話をしながら、ピンク色のインクで「ジョージさんへ」と書いて、サインを胸の前できゅっと抱き締めてから、ジョージと名乗った男性客に笑顔で手渡した。
「あ、ありがとう! 3人とも、凄くいい歌だったよ!」
ジョージはそう言い、照れくさそうにサインを受け取った。
「これがサイン会か」「何かいいな」「やべえ、俺も欲しくなってきた」
遠巻きに見ていた客達がそんなことを言い、列に並び始めた。
結局、『1の3』の歌を聴いていた客の8割くらいがサインをもらっていた。
その後、客達と店長からの強い要望があり、1時間後にもう1回歌うことになってしまった。
「ねえ、烏丸P。次はアイドルソングも歌っていい?」
楽屋に戻ると、七海が上目遣いにそう訊いた。
「あー、まあ、1曲くらいならいいんじゃないか? 店長も、選曲は自由にしていいって言ってたし。最初の2曲は演歌で、最後の1曲は七海の好きな曲にすればいいと思う」
俺はそう答えてしまった。
喉を痛めないようにしっかりと休憩をとり、2度目の出番がやってきた。
ステージに戻って最初に思ったのは、何かお客さん多くない? ということだった。
1度目のときよりも、明らかに客が増えている。さっきは3割くらいしか席が埋まっていなかったのに、今は8割くらいになっていた。
「待ってました!」「ナナミちゃーん! さっきはサインありがとう!」「みんな頑張れー!」
1度目のステージのときにはなかった、そんな声援が上がった。
そして2度目のステージも大成功だった。演歌とは全く雰囲気の違うアイドルソングが始まると、最初こそ戸惑うような空気になったものの、すぐに客達は盛り上がってくれた。
2度目のサイン会のときに判明したのだが、1度目のステージを聴いた客の一部が、友人や同僚に『1の3』に関する噂を流し、その評判を聞きつけた客が集まってきたから、客が増えていたのだった。
そして再び客達と店長からの強い要望があり、1時間休憩をとった後、今夜3度目のステージもやらされることになってしまった。3度目のステージのときには、満席になっていた。『1の3』の歌を聴くために、最初からいた客の多くがまだ居座っているのだそうだ。
早くも3人それぞれにファンがついているようだった。調子に乗った俺が「推し」という言葉も紹介すると、順応の早い一部の客達は「俺の推しは○○ちゃんだ!」などと、他の客と会話するようになっていた。
4度目のステージも……と頼まれたのだが、さすがにそれは俺が断った。みんな疲れているのが分かったからな。
1人で何回も何回も列に並ぶ客がいたおかげで、200枚用意していたサイン色紙は全てなくなった。色紙がなくなったからサイン会は終わりですと俺が告げると、客から悲鳴が上がった。
サインは1枚1000ゼンだから、単純計算で20万ゼンの収入となった。実際は紙代やインク代もかかるから、もうちょっと少ない収支になるが。
さらに店長からは、今夜のギャラとして30万ゼンももらってしまった。1回のステージにつき10万ゼンという計算らしい。普通、ゲストのギャラはもっと安いのだが、今回は『1の3』目当てのコアなファン達が、何回も高い酒を注文してくれたおかげなのだという。俺は、ファン達が高い酒を注文するように誘導してくれた『エンジェルズ』の女性スタッフにもお礼を言っておいた。
――合計50万ゼンの収入!
異世界での新人アイドルのデビュー初日としては、上々の滑り出しであった。
店長の紹介に合わせて、『1の3』のメンバーがステージに上がると、戸惑ったような空気が客席を支配したのが分かった。
ちなみに客席は3割くらいしか埋まっていなくて、後ろの方は全部空席になっていた。だが、平日の夜の早い時間帯であることを考えると、これでも多い方なのだろう。
このアルカモナ帝国の暦では1週間は8日間であり、平日は6日間、休日は2日間だということを、練習のときにヘンリーに聞いていた。今日は6日間続く平日の1日目だった。
「おいおい、どいつもこいつも、まだガキじゃねーか! さっきの色っぽい姉ちゃんを出せ!」
前の方の席に座っていた中年オヤジがヤジを飛ばしたのが聞こえた。ちなみにこれは、オヤジとヤジをかけたオヤジギャグではない。決して違う。
ヤジを浴びせられた七海の表情が曇ってしまった。有希と心愛も顔をしかめている。
「――大丈夫。お前らは綺麗だ。胸を張って、自信を持て」
俺がそう言うと、有希は深呼吸をして背筋を伸ばした。
一歩前に出て、「聞いてください」と言い、曲名を告げた。
俺は指揮を開始した。伴奏が始まり、3人が歌い出すと、俺はそっと客席に降りた。
七海に約束した通りに、俺は客席のど真ん中に移動する。
七海が俺だけを見つめているのが分かった。俺も見つめ返す。何だか変な気分になってくるが、視線を逸らすわけにはいかない。
七海は、あまり声が出ていなかった。緊張しているのと、さっきヤジを浴びせられたショックから立ち直っていないのだろう。
すると、有希が曲に合わせながら自然に動いて、七海の手を握った。こんな打ち合わせはしていなかったから、完全に有希のアドリブである。七海が驚いた表情で有希を見る。空気を読んだ心愛も、七海の反対側の手を握った。
そして3人で手を繋いだまま歌っているうちに、七海は笑顔を取り戻した。俺から視線を外し、他の客を見る余裕も生まれた様子だった。
俺が客席を見回すと、誰もが呆気に取られたような表情で、3人を食い入るように見つめていた。
1曲目が終わると、割れんばかりの拍手が起こった。さっきヤジを飛ばした中年オヤジですら、拍手をしていた。
「――3人とも、よかったぞ。2曲目の前に自己紹介をしろ。苗字はなしで、名前だけでいいから」
俺は壇上に戻ると、小声でそう指示した。
「『1の3』の有希です! よろしくお願いします!」
真っ先に有希がそう声を張り上げ、他の2人も続いた。
「ユキちゃん! こっち向いて!」「ナナミちゃーん! 可愛いよ!」「ココアちゃーん! 頑張れー!」
客席からそんな声が聞こえた。
――2曲目、3曲目も大成功だった。七海達が歌う度に成長し、垢抜け、自信に満ちた表情になっていくのが分かった。3曲目が終わると、七海達は上気した顔で何度も頭を下げた。
「それでは、これからサイン会を始めます!」
俺は客席に向かってそう宣言した。
「サイン会? 何だそれ」
さっきヤジを飛ばしていた中年オヤジが、無駄に大きな声でそう訊いた。
俺はサイン会とは何かについて説明し、サインは有料で1枚1000ゼン必要なことも説明した。
俺達は打ち合わせ通りにステージから降り、前の方で客を出迎えるポジションになった。
「サイン色紙を家に飾ればインテリアとしても使えますし、今日ここに来られなかった人に見せて自慢することもできますよ! また、『1の3』の七海、有希、心愛と、近くでお喋りするチャンスですよ!」
俺は必死にそう言った。
やっと何人かが動き出し、列を形成し始めた。
俺が予め判子を押しておいた色紙に、客の目の前で、3人で協力してサインを書いていく。
「お名前は?」
「ジョージだ」
「ジョージさんですね。ジョージさん、今日は私達の歌を聴いてくれてありがとうございます!」
七海はそんな会話をしながら、ピンク色のインクで「ジョージさんへ」と書いて、サインを胸の前できゅっと抱き締めてから、ジョージと名乗った男性客に笑顔で手渡した。
「あ、ありがとう! 3人とも、凄くいい歌だったよ!」
ジョージはそう言い、照れくさそうにサインを受け取った。
「これがサイン会か」「何かいいな」「やべえ、俺も欲しくなってきた」
遠巻きに見ていた客達がそんなことを言い、列に並び始めた。
結局、『1の3』の歌を聴いていた客の8割くらいがサインをもらっていた。
その後、客達と店長からの強い要望があり、1時間後にもう1回歌うことになってしまった。
「ねえ、烏丸P。次はアイドルソングも歌っていい?」
楽屋に戻ると、七海が上目遣いにそう訊いた。
「あー、まあ、1曲くらいならいいんじゃないか? 店長も、選曲は自由にしていいって言ってたし。最初の2曲は演歌で、最後の1曲は七海の好きな曲にすればいいと思う」
俺はそう答えてしまった。
喉を痛めないようにしっかりと休憩をとり、2度目の出番がやってきた。
ステージに戻って最初に思ったのは、何かお客さん多くない? ということだった。
1度目のときよりも、明らかに客が増えている。さっきは3割くらいしか席が埋まっていなかったのに、今は8割くらいになっていた。
「待ってました!」「ナナミちゃーん! さっきはサインありがとう!」「みんな頑張れー!」
1度目のステージのときにはなかった、そんな声援が上がった。
そして2度目のステージも大成功だった。演歌とは全く雰囲気の違うアイドルソングが始まると、最初こそ戸惑うような空気になったものの、すぐに客達は盛り上がってくれた。
2度目のサイン会のときに判明したのだが、1度目のステージを聴いた客の一部が、友人や同僚に『1の3』に関する噂を流し、その評判を聞きつけた客が集まってきたから、客が増えていたのだった。
そして再び客達と店長からの強い要望があり、1時間休憩をとった後、今夜3度目のステージもやらされることになってしまった。3度目のステージのときには、満席になっていた。『1の3』の歌を聴くために、最初からいた客の多くがまだ居座っているのだそうだ。
早くも3人それぞれにファンがついているようだった。調子に乗った俺が「推し」という言葉も紹介すると、順応の早い一部の客達は「俺の推しは○○ちゃんだ!」などと、他の客と会話するようになっていた。
4度目のステージも……と頼まれたのだが、さすがにそれは俺が断った。みんな疲れているのが分かったからな。
1人で何回も何回も列に並ぶ客がいたおかげで、200枚用意していたサイン色紙は全てなくなった。色紙がなくなったからサイン会は終わりですと俺が告げると、客から悲鳴が上がった。
サインは1枚1000ゼンだから、単純計算で20万ゼンの収入となった。実際は紙代やインク代もかかるから、もうちょっと少ない収支になるが。
さらに店長からは、今夜のギャラとして30万ゼンももらってしまった。1回のステージにつき10万ゼンという計算らしい。普通、ゲストのギャラはもっと安いのだが、今回は『1の3』目当てのコアなファン達が、何回も高い酒を注文してくれたおかげなのだという。俺は、ファン達が高い酒を注文するように誘導してくれた『エンジェルズ』の女性スタッフにもお礼を言っておいた。
――合計50万ゼンの収入!
異世界での新人アイドルのデビュー初日としては、上々の滑り出しであった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
異世界に転生したので、とりあえず戦闘メイドを育てます。
佐々木サイ
ファンタジー
異世界の辺境貴族の長男として転生した主人公は、前世で何をしていたかすら思い出せない。 次期領主の最有力候補になるが、領地経営なんてした事ないし、災害級の魔法が放てるわけでもない・・・・・・ ならばっ! 異世界に転生したので、頼れる相棒と共に、仲間や家族と共に成り上がれっ!
実はこっそりカクヨムでも公開していたり・・・・・・

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる