22 / 126
予選22
しおりを挟む
「まあ、サインは置いといて、『1の3』のロゴを考えてくれないか」
俺はそう言い、女子4人に紙を渡した。ヘンリーは演歌の伴奏の自主練習を続けている。
一応俺も描き、全員の紙を見比べてみた。
「……この中なら、有希のが1番いいかな」
俺が控えめにそう言うと、みんな賛成してくれた。他の4人はつけペンを使って描いていたが、妹尾有希だけは筆を使って描いていた。アラビア数字と平仮名で「1の3」と描き、その下にアルカモナ語で「1の3」と振り仮名が振ってあった。可愛らしくてポップな感じで、女性アイドルのロゴとして、よくできていた。
「有希ちゃんって、こういうの得意なんだね」
七海が感心した様子でそう言った。
「有希はネイルデザインで慣れてるからね」
なぜか妹尾有希ではなく江住心愛が自慢げにそう言った。
「じゃあ、有希のを採用するってことで。もっと小さいバージョンも描いてくれないか。判子を作るから」
俺がそう頼むと、有希はサラサラと筆を走らせて描いてくれた。
その後、俺は他の演歌やアイドルソングも聴いて感想を述べることにした。
「うーん。今、『マイク』っていう単語が出てきたけど、別の言葉に言い換えてくれ」
俺がそう頼むと浅生律子は頷き、歌詞の「マイクを握って」の部分を「1人で佇み」に変更した。こういうふうに、アルカモナ帝国にはない物が歌詞に登場したときに、別の言葉に置き換えるのが結構大変だった。
歌詞に登場する地名も、ヘンリーに相談して、アルカモナ帝国内に存在する地名に置き換えた。
七海はダンスの練習もやりたがった。今時のアイドルは、多人数による激しいダンスが売りのところが多いから、七海の気持ちは分かる。ダンスは確実にステージ映えするだろう。
しかし、電気がないせいで音を大きくしたり録音したりすることができないこの世界だと、口パクで踊ることができないので、俺はプロデューサー権限で反対した。
「1度に全部やろうとしなくても、曲やフレーズごとに、歌を担当する奴とダンスを担当する奴を分ければいいんじゃないか?」
俺はそう提案した。みんなで話し合い、基本的にはあまり激しい動きはせずに3人で歌い、要所要所でダンスを挟むという形に落ち着いた。昭和のアイドルっぽい感じになってしまって申し訳ないけど、その方がアルカモナ帝国ではウケると思う。
「よし。青山との待ち合わせの時間が近づいてきたから、俺は一旦広場に戻る。みんなは適度に休憩も挟みながら練習を続けててくれ。あと、もしお腹が空いたら適当に食べておいてくれ」
俺はそう言い、河川敷から離れた。
まずは先ほどの文具店に行き、妹尾有希がデザインした紙を見せ、判子を注文した。大中小3つのサイズで、合計3万ゼンの見積もりということになったのだが、手持ちのお金が足りなかった。
俺は再び店主に謝り、また店に来ると告げ、青山と待ち合わせしている場所に行った。
青山は先に来て俺を待っていた。手には食材の入った布袋を提げていた。
「悪い。待たせたな」
「いや、俺が早く来すぎたんだ。西表達は?」
「河川敷で歌と楽器の練習をしてる」
俺はそう前置きをしてから、青山と別れた後のことを簡単に説明した。続けて質問する。
「青山は、敵チームっぽい奴らは見かけたか?」
「いや。気を付けてたけど、それらしい奴らは見かけなかった」
「俺もずっと気を張ってたけど、まだ見つけてない。ウォーターフォールを訪れたデスゲーム参加者は、俺達だけなのかもしれないな」
「だといいな。アイドル活動なんて凄く目立つだろうし、その方が助かる。ところで、料理についてなんだけど、ちょっと行き詰まっている」
青山は暗い表情でそう言った。
「異世界で再現する地球の料理が思いつかないのか?」
「いや、それはもう考えた。料理っていうか、調味料とお菓子だけど。この世界では調味料が発達していないというのは、もう話してたよな」
「ああ」
「問屋街を回ってみても、調味料は塩しか売っていなかったし、調味料イコール塩というレベルだった。俺が新しい味の調味料を作れば、きっと高く売れるだろうけど……」
「けど?」
「料理をできる場所がないんだ。屋台の人達に話を聞いてみると、この街では基本的に、屋外で火を使うのが禁止されているらしい。屋台は役場に届けを出して許可を取っているそうだ」
「じゃあ、青山も許可を取ればいいんじゃないか?」
「屋台がないと許可を取れないんだ」
「すでに許可をもらっている屋台で火を使わせてもらうのは?」
「役場に届けを出すときに、作る料理も書類に記入して提出しているから、それはできないそうだ。創作料理の場合はサンプルを役場に提出しないといけないのに、料理をできる場所がない俺には、そのサンプルが作れない」
青山は苦々しい表情でそう言った。
「えーと、じゃあ、屋台じゃない普通のレストランや宿屋の厨房を借りるのは?」
「それができなくて困ってるんだよ……。烏丸がレストランの店長だったとして、知らない子供から厨房を貸して欲しいと頼まれたら、貸してあげるか?」
「それは……貸さないな。何かを壊されたり盗まれたりするかもしれないし」
地球にもバイトテロとかあったしな。バイトの従業員が食品を不衛生にもてあそび、その画像や動画をわざわざネット上で晒す事件が。
そこで働いている人ですら、その程度のモラルや衛生観念の奴が混じっているのに、自分の部下ですらない見知らぬ他人に大切な厨房を貸すとは思えない。
「そうだろ?」
「ああ。でも、この街に住んでいる人の中にだって、自炊をする人達はいるだろうし、普通の民家で台所を貸してくれる人を探すのはどうだろう? まずは、ヘンリーさんに頼んでみようか」
俺がそう提案すると、青山は乗り気になった。
「よし、早速訊いてみよう」
「待て。その前に、手持ちのお金が足りなくなったから、俺と青山の服を売ろう」
「いいけど、烏丸はもう服を売ってなかったっけ?」
「上着だけな。今回はズボンとベルトも売る」
「女子4人のは?」
「それはできるだけ温存しておきたい。制服は舞台衣装として使えるし、アイドルとしての知名度が上がった後の方が、高く売れるだろうからな」
「なるほど……。じゃあ、早速古着屋に行こうか」
というわけで、服屋が並んでいる街路に移動した。まずは青山の上着だけ売ろうとしてみて、アイス商会のエドワードに売ったときの12万ゼンという金額と比較してみることにした。
すると、最初の古着屋では、青山の上着は3000ゼンで買い取ると言われた。
「3000ゼン!? 何かの間違いじゃないですか?」
青山は納得できない様子で、そう食い下がった。
「いや、この上着が凄いものだっていうのは分かるから、これでも色をつけてあげてるんだよ。でもな、この店で売っている服を見てみろよ。そうしたら、この店の客層が分かるだろう?」
男性店主にそう言われ、改めてこの古着屋の商品を見回すと、どれも粗雑な作りで、値段が安い服ばかりだった。街中を歩いている人達の服を思い出して比較してみても、それよりランクが1つ落ちるように思えた。
「すみませんでした。俺の方が悪かったです」
青山はそう謝った。
俺達はこの古着屋のラインナップの中では高級品の服を購入し、試着室で着替えさせてもらった。服用の布袋も買い、制服とベルトを丁寧に畳んで仕舞った。
俺はそう言い、女子4人に紙を渡した。ヘンリーは演歌の伴奏の自主練習を続けている。
一応俺も描き、全員の紙を見比べてみた。
「……この中なら、有希のが1番いいかな」
俺が控えめにそう言うと、みんな賛成してくれた。他の4人はつけペンを使って描いていたが、妹尾有希だけは筆を使って描いていた。アラビア数字と平仮名で「1の3」と描き、その下にアルカモナ語で「1の3」と振り仮名が振ってあった。可愛らしくてポップな感じで、女性アイドルのロゴとして、よくできていた。
「有希ちゃんって、こういうの得意なんだね」
七海が感心した様子でそう言った。
「有希はネイルデザインで慣れてるからね」
なぜか妹尾有希ではなく江住心愛が自慢げにそう言った。
「じゃあ、有希のを採用するってことで。もっと小さいバージョンも描いてくれないか。判子を作るから」
俺がそう頼むと、有希はサラサラと筆を走らせて描いてくれた。
その後、俺は他の演歌やアイドルソングも聴いて感想を述べることにした。
「うーん。今、『マイク』っていう単語が出てきたけど、別の言葉に言い換えてくれ」
俺がそう頼むと浅生律子は頷き、歌詞の「マイクを握って」の部分を「1人で佇み」に変更した。こういうふうに、アルカモナ帝国にはない物が歌詞に登場したときに、別の言葉に置き換えるのが結構大変だった。
歌詞に登場する地名も、ヘンリーに相談して、アルカモナ帝国内に存在する地名に置き換えた。
七海はダンスの練習もやりたがった。今時のアイドルは、多人数による激しいダンスが売りのところが多いから、七海の気持ちは分かる。ダンスは確実にステージ映えするだろう。
しかし、電気がないせいで音を大きくしたり録音したりすることができないこの世界だと、口パクで踊ることができないので、俺はプロデューサー権限で反対した。
「1度に全部やろうとしなくても、曲やフレーズごとに、歌を担当する奴とダンスを担当する奴を分ければいいんじゃないか?」
俺はそう提案した。みんなで話し合い、基本的にはあまり激しい動きはせずに3人で歌い、要所要所でダンスを挟むという形に落ち着いた。昭和のアイドルっぽい感じになってしまって申し訳ないけど、その方がアルカモナ帝国ではウケると思う。
「よし。青山との待ち合わせの時間が近づいてきたから、俺は一旦広場に戻る。みんなは適度に休憩も挟みながら練習を続けててくれ。あと、もしお腹が空いたら適当に食べておいてくれ」
俺はそう言い、河川敷から離れた。
まずは先ほどの文具店に行き、妹尾有希がデザインした紙を見せ、判子を注文した。大中小3つのサイズで、合計3万ゼンの見積もりということになったのだが、手持ちのお金が足りなかった。
俺は再び店主に謝り、また店に来ると告げ、青山と待ち合わせしている場所に行った。
青山は先に来て俺を待っていた。手には食材の入った布袋を提げていた。
「悪い。待たせたな」
「いや、俺が早く来すぎたんだ。西表達は?」
「河川敷で歌と楽器の練習をしてる」
俺はそう前置きをしてから、青山と別れた後のことを簡単に説明した。続けて質問する。
「青山は、敵チームっぽい奴らは見かけたか?」
「いや。気を付けてたけど、それらしい奴らは見かけなかった」
「俺もずっと気を張ってたけど、まだ見つけてない。ウォーターフォールを訪れたデスゲーム参加者は、俺達だけなのかもしれないな」
「だといいな。アイドル活動なんて凄く目立つだろうし、その方が助かる。ところで、料理についてなんだけど、ちょっと行き詰まっている」
青山は暗い表情でそう言った。
「異世界で再現する地球の料理が思いつかないのか?」
「いや、それはもう考えた。料理っていうか、調味料とお菓子だけど。この世界では調味料が発達していないというのは、もう話してたよな」
「ああ」
「問屋街を回ってみても、調味料は塩しか売っていなかったし、調味料イコール塩というレベルだった。俺が新しい味の調味料を作れば、きっと高く売れるだろうけど……」
「けど?」
「料理をできる場所がないんだ。屋台の人達に話を聞いてみると、この街では基本的に、屋外で火を使うのが禁止されているらしい。屋台は役場に届けを出して許可を取っているそうだ」
「じゃあ、青山も許可を取ればいいんじゃないか?」
「屋台がないと許可を取れないんだ」
「すでに許可をもらっている屋台で火を使わせてもらうのは?」
「役場に届けを出すときに、作る料理も書類に記入して提出しているから、それはできないそうだ。創作料理の場合はサンプルを役場に提出しないといけないのに、料理をできる場所がない俺には、そのサンプルが作れない」
青山は苦々しい表情でそう言った。
「えーと、じゃあ、屋台じゃない普通のレストランや宿屋の厨房を借りるのは?」
「それができなくて困ってるんだよ……。烏丸がレストランの店長だったとして、知らない子供から厨房を貸して欲しいと頼まれたら、貸してあげるか?」
「それは……貸さないな。何かを壊されたり盗まれたりするかもしれないし」
地球にもバイトテロとかあったしな。バイトの従業員が食品を不衛生にもてあそび、その画像や動画をわざわざネット上で晒す事件が。
そこで働いている人ですら、その程度のモラルや衛生観念の奴が混じっているのに、自分の部下ですらない見知らぬ他人に大切な厨房を貸すとは思えない。
「そうだろ?」
「ああ。でも、この街に住んでいる人の中にだって、自炊をする人達はいるだろうし、普通の民家で台所を貸してくれる人を探すのはどうだろう? まずは、ヘンリーさんに頼んでみようか」
俺がそう提案すると、青山は乗り気になった。
「よし、早速訊いてみよう」
「待て。その前に、手持ちのお金が足りなくなったから、俺と青山の服を売ろう」
「いいけど、烏丸はもう服を売ってなかったっけ?」
「上着だけな。今回はズボンとベルトも売る」
「女子4人のは?」
「それはできるだけ温存しておきたい。制服は舞台衣装として使えるし、アイドルとしての知名度が上がった後の方が、高く売れるだろうからな」
「なるほど……。じゃあ、早速古着屋に行こうか」
というわけで、服屋が並んでいる街路に移動した。まずは青山の上着だけ売ろうとしてみて、アイス商会のエドワードに売ったときの12万ゼンという金額と比較してみることにした。
すると、最初の古着屋では、青山の上着は3000ゼンで買い取ると言われた。
「3000ゼン!? 何かの間違いじゃないですか?」
青山は納得できない様子で、そう食い下がった。
「いや、この上着が凄いものだっていうのは分かるから、これでも色をつけてあげてるんだよ。でもな、この店で売っている服を見てみろよ。そうしたら、この店の客層が分かるだろう?」
男性店主にそう言われ、改めてこの古着屋の商品を見回すと、どれも粗雑な作りで、値段が安い服ばかりだった。街中を歩いている人達の服を思い出して比較してみても、それよりランクが1つ落ちるように思えた。
「すみませんでした。俺の方が悪かったです」
青山はそう謝った。
俺達はこの古着屋のラインナップの中では高級品の服を購入し、試着室で着替えさせてもらった。服用の布袋も買い、制服とベルトを丁寧に畳んで仕舞った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる