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プロローグと設定
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※シナリオメモみたいな感じです。ブクマ非推奨。
転生した私は、知らなかったのだ。
この世界における『第三次性徴期』と呼ばれるものが、ただの性徴期ではないということを。
まさか自分が作り上げた女の子だけのハーレムが地獄絵図と化してしまうだなんてことを――知らなかったのだ。
こんなことになるのであれば、自称保険の天才(女体オンリー)などという馬鹿な事を言っていないできちんと勉強しておけばよかったなんてことを考えても後の祭りである。
ことの始まりは、私が10歳になった日のこと。私は突然覚醒した。特に切欠も何もなく、前世の記憶が蘇ったのだ。
前世、私はとにかく!百合を愛した人生を送ってきた。それを思い出した私は、最高の計画を思いついた。その名も、『光源氏(♀)計画』。幼少期から私への愛情を幼女に刷り込み続けることで、大ハーレムを形成するという計画だ。
そして彼女らを養える立派な女になるためにした海外留学。そこから帰ってきたときに、事件は起こった。
**
「リリアちゃん、私を置いてどこに行っていたの!?私、寂しくて怖かった……。もう手を離さないでね!!」
震えながら私のことを見つめ、抱きついてきてくれた浅黒い肌を持つ、エキゾチックな美少女の甘え。これが――。
「どこに行っていたんだい、リリア。俺を置いていくだなんて悪い子だね。もういっそ首輪でもつけてしまおうか。そしたら君は逃げられないだろう?」
こうである。
目の前にエキゾチック美少女はいない。見る影もない。誰だ、この妙に色気のある流し目で見つめてくる世間一般で言うイケメンは。共通点は浅黒い肌と色素の薄いプラチナブロンドの髪の毛くらいしかないぞ。もうこれ別人だろ。入れ替わったんだろ。
随分と私よりも高い位置から発せられる声に首を上げると、首がもげそうになる。しかも以前の数倍強くなった力で抱きついてくるのだから、最悪だ。
**
年頃の女の子にしては大きかった、おっぱい。いつも勝手に揉みしだいていた柔らかさは既に失われてしまった。
「リリアはよくわからないが、他人の胸を触ると落ち着くんだろう?以前のように触ってくれていいんだぞ?」
脂肪ではなく、筋肉で盛り上がった胸を私に押し付けてくるこの男。
その言い方だと、まるで私が男の胸を開発するのが趣味の変態だと勘違いされそうだから、本気でやめてほしい。こいつの乳首を引っ張って抓ってやろうかと考えるが、男の乳首を触る妄想をしただけでえずきそうになったので、やめた。
「今日は調子が悪いのか?じゃあ、君が大好きなギューをしてあげよう……いや、違うな。僕が君とハグをしたいのかもしれない」
**
「ん?疲れたの。もう仕方ないなあ、私の膝枕を使うんでしょう?」
あの柔らかい太腿……あの頃は幸せだった。
「リリア?調子が悪いのであれば、そうだな、俺の膝を使うか?床や椅子に直接頭を置くよりはマシだと思うのだが」
私の癒やし、無垢枠、純粋だったのをよいことに、友達ーーそれも親友への膝枕は常識という間違った知識を植え付けた。真面目なのに常識が外れている系(別名純真無垢なうちに開発されてる系女子)が消えた。
そこにいるのは、少し赤くなった顔をそらしながらも膝枕を勧めてくる一見冷徹に見えるタイプの世間一般的な単語でいうとイケメン。
******
リリア(17)
・第三次成長期について全く知らなかった女。この惨状を大惨事成長期などと呼ぶぐらいにはまだ余裕があるようだ。
・女の子が好き。
→正確には前世でとあることがあってから、その時に女性に優しくされたことを切欠にのめり込んでいっただけ。普通に男が苦手。
・容姿は普通に綺麗。お姉さま系。何にも染まらぬ白銀の髪に、金の瞳。
・こんなやつだが、侯爵令嬢。
カルラ(16)
・褐色系のエキゾチック美少女……だった。
・年下であり、リリアに見習いとしてついていた子。伯爵家の出身。
ユーリシア(18)
・巨乳→雄っぱい
・ちょっとほわほわしてる感じの女の子だったが、いつのまにか心も体も雄になっていた。
・王族。
フレイア(17 )
・親友の女の子……だった。
・一緒にお風呂にも入っていた仲だった。
・生まれつき視力が悪いという欠陥はあるものの努力故に能力は折り紙付き。
・公爵令嬢だった。今は令息になってしまったが。
転生した私は、知らなかったのだ。
この世界における『第三次性徴期』と呼ばれるものが、ただの性徴期ではないということを。
まさか自分が作り上げた女の子だけのハーレムが地獄絵図と化してしまうだなんてことを――知らなかったのだ。
こんなことになるのであれば、自称保険の天才(女体オンリー)などという馬鹿な事を言っていないできちんと勉強しておけばよかったなんてことを考えても後の祭りである。
ことの始まりは、私が10歳になった日のこと。私は突然覚醒した。特に切欠も何もなく、前世の記憶が蘇ったのだ。
前世、私はとにかく!百合を愛した人生を送ってきた。それを思い出した私は、最高の計画を思いついた。その名も、『光源氏(♀)計画』。幼少期から私への愛情を幼女に刷り込み続けることで、大ハーレムを形成するという計画だ。
そして彼女らを養える立派な女になるためにした海外留学。そこから帰ってきたときに、事件は起こった。
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「リリアちゃん、私を置いてどこに行っていたの!?私、寂しくて怖かった……。もう手を離さないでね!!」
震えながら私のことを見つめ、抱きついてきてくれた浅黒い肌を持つ、エキゾチックな美少女の甘え。これが――。
「どこに行っていたんだい、リリア。俺を置いていくだなんて悪い子だね。もういっそ首輪でもつけてしまおうか。そしたら君は逃げられないだろう?」
こうである。
目の前にエキゾチック美少女はいない。見る影もない。誰だ、この妙に色気のある流し目で見つめてくる世間一般で言うイケメンは。共通点は浅黒い肌と色素の薄いプラチナブロンドの髪の毛くらいしかないぞ。もうこれ別人だろ。入れ替わったんだろ。
随分と私よりも高い位置から発せられる声に首を上げると、首がもげそうになる。しかも以前の数倍強くなった力で抱きついてくるのだから、最悪だ。
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年頃の女の子にしては大きかった、おっぱい。いつも勝手に揉みしだいていた柔らかさは既に失われてしまった。
「リリアはよくわからないが、他人の胸を触ると落ち着くんだろう?以前のように触ってくれていいんだぞ?」
脂肪ではなく、筋肉で盛り上がった胸を私に押し付けてくるこの男。
その言い方だと、まるで私が男の胸を開発するのが趣味の変態だと勘違いされそうだから、本気でやめてほしい。こいつの乳首を引っ張って抓ってやろうかと考えるが、男の乳首を触る妄想をしただけでえずきそうになったので、やめた。
「今日は調子が悪いのか?じゃあ、君が大好きなギューをしてあげよう……いや、違うな。僕が君とハグをしたいのかもしれない」
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「ん?疲れたの。もう仕方ないなあ、私の膝枕を使うんでしょう?」
あの柔らかい太腿……あの頃は幸せだった。
「リリア?調子が悪いのであれば、そうだな、俺の膝を使うか?床や椅子に直接頭を置くよりはマシだと思うのだが」
私の癒やし、無垢枠、純粋だったのをよいことに、友達ーーそれも親友への膝枕は常識という間違った知識を植え付けた。真面目なのに常識が外れている系(別名純真無垢なうちに開発されてる系女子)が消えた。
そこにいるのは、少し赤くなった顔をそらしながらも膝枕を勧めてくる一見冷徹に見えるタイプの世間一般的な単語でいうとイケメン。
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リリア(17)
・第三次成長期について全く知らなかった女。この惨状を大惨事成長期などと呼ぶぐらいにはまだ余裕があるようだ。
・女の子が好き。
→正確には前世でとあることがあってから、その時に女性に優しくされたことを切欠にのめり込んでいっただけ。普通に男が苦手。
・容姿は普通に綺麗。お姉さま系。何にも染まらぬ白銀の髪に、金の瞳。
・こんなやつだが、侯爵令嬢。
カルラ(16)
・褐色系のエキゾチック美少女……だった。
・年下であり、リリアに見習いとしてついていた子。伯爵家の出身。
ユーリシア(18)
・巨乳→雄っぱい
・ちょっとほわほわしてる感じの女の子だったが、いつのまにか心も体も雄になっていた。
・王族。
フレイア(17 )
・親友の女の子……だった。
・一緒にお風呂にも入っていた仲だった。
・生まれつき視力が悪いという欠陥はあるものの努力故に能力は折り紙付き。
・公爵令嬢だった。今は令息になってしまったが。
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