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第四章:ブレメンス
72.
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「クラウス!」
城の裏口の目前。
驚いたことに、クラウスはブレメンスの国王を片手で持ち上げ、いざ止めを刺さんとしていた。
彼には私にいつも向けていたような朗らかな笑みはなく、冷たく、まるで人形のように無表情になっている。
兵士を切り伏せているのは、遠くにいるサミュエル。彼は理性は残っているようで、クラウスに近づこうとする兵士を武器の柄で吹き飛ばしていた。そちらも私の声に気付いたようで、戦いの手を止めていた。
私はクラウスがいざ人を国王を殺そうとしている光景を見て、居ても立ってもいられなくなっていた。だって、クラウスがなんの躊躇いもなく人を殺そうとしている。確かにブレメンスの国王は最低な人間だが、そんな人間のために彼の手を汚して欲しくなかった。だからすぐに彼に駆け寄ったのだ。
「ソフィ、ア……?生きて……いたのか?」
感情が完全に抜け落ちた表情から、今にも泣きそうな表情に変化したクラウス。そしてブレメンス国王の胸倉を掴んでいたその手からは力が抜けていた。
ブレメンス国王は痛みを感じて小さく泣きわめいた後、悲鳴を上げながら逃げていく。目的の人物のはずだったが、今はそんなものよりもクラウスだ。
「ええ。全く何をしているの。貴方らしくない」
「っ俺、お前が死んだと思って……その元凶を作ったこの国の人間を許せなくなって――」
「私も正直死んだと思ったけど、生きているわ。ちゃんとここにいる」
「良かった、本当に」
「喜んでくれるんなら、泣かないでよ」
地面がクラウスの涙で濡れる。
彼はいつの間にか泣きながらも、私を強く抱きしめていた。
こんなクラウスは初めて見た。しかし泣きながらも、『生きていてよかった』と嬉しそうに、私の存在を確かめるように腕の力を強くする。クラウスの武骨な鎧越しに伝わる体温と、身体の安定感から、私も彼を止められたのだと安心して身体から力が抜けてしまった。
「ソフィア!?怪我でもしているのか?」
「なんでもない。安心して力が抜けただけ」
ずっと魔法を使って走り続けて、ブレメンスに着いてからも数百人単位で治療をして、魔力がすっからかんになっていたこともある。安心したら疲労感が一気に身体を襲ってきたのだ。
本当に疲れた。これ以降の事は、一旦眠ってから考えたい。そう思って立ち上がろうとした瞬間、クラウスの背後の方でブレメンス兵によって弓が放たれるのが見えた。
いつもこの国で殺意を向けられてきた私には分かる。これは先程まで暴れていたクラウスを狙ったもの。
そう察すると同時に、勝手に身体が動いていた。体術の要領で自分とクラウスの身体の位置を入れ替える。油断しきったクラウスの身体は簡単に私の思い通りになった。そして瞬きの間もなく右肩に突き刺さる痛み。地面に倒れると同時に、まるで内側から溶かされる様な異様な痛みが襲ってきた。
きっとこれはただの矢ではない。毒が塗られていたのかもしれない。それを受けてしまった。私は既に魔力が尽きた状態だというのに。これでは魔力を使っての解毒も出来ない。
すぐにクラウスが魔法で攻撃してきたブレメンス兵を縛り上げるが、私はその場から完全に動くことが出来なくなっていた。
「ソフィア!?動けないのか?」
「魔力が、もうなくて。それに毒がっ――塗られてたみたい」
「サミュエル!!エーテルの残りは!!?」
「俺達が全部使った……もう1本も残ってない」
「くそ!!じゃあ、街でエーテルを補充して――」
「待って!クラウス、聞いて」
予想以上に毒の周りが早い。
よほど強力なものが塗られていたのだろう。もう視界も霞んでしまっているせいで、私を抱き上げようとしているクラウスの顔すらも見えない。この毒の進行速度では、きっとエーテルを買いに行っている間に私の命の灯火は消えてしまうだろう。私はそれを確信していた。
「私、貴方が……好き。――愛しているわ、クラウス」
やっと伝えることが出来た。なんだか身体は冷たくて仕方がないのに、心だけはじんわりと暖かくなるような不思議な感覚。好きだと言葉に出してみると、もっと気持ちが溢れて幸せが満ちるような、今まで感じたことのないような感覚だった。自然と自分の顔が緩み、笑顔になっているのが分かった。
好きな人に気持ちを伝えられるというのは、こんなにも心が満たされる行為なのだと初めて知った。
クラウスは少しでも喜んでくれただろうか。もう目に映るもの全てが滲むくらいに毒が回っているせいで、何も見えない。クラウスの顔をもう見られないことは残念だと思うが、心はこれ以上ないくらいに満ち足りていた。
「ソフィア!!起きろ!!俺も好きだから……置いて、いかないでくれ」
もう口を動かす気力もない。
もしかしたらこれは報いなのかもしれない。ずっと『愛』という感情を馬鹿にしていた、気持ちを認めようとしなかった。そして、ブレメンスから逃げ続けて幸せを手に入れようとした。
私の人生で唯一良かったところは、好きな人の手を汚させず、その身体も守れたことだろう。
でも、ハルトリッヒに説得されて、自分の気持ちを認められて、少し前向きになれたところだったからこそ、本当は悔しい。
それになによりも、まだクラウスと一緒にいたかった。魔道具を一緒に作って、語り合って、たまには意見をぶつけ合って喧嘩したり、一緒にご飯を食べたり、手を繋いでデートしたりなんかして。あとは恋人になって、キスなんかしちゃったり……。
それが出来たら幸せだっただろうな。そうして私の視界は完全に暗闇に染まった。
城の裏口の目前。
驚いたことに、クラウスはブレメンスの国王を片手で持ち上げ、いざ止めを刺さんとしていた。
彼には私にいつも向けていたような朗らかな笑みはなく、冷たく、まるで人形のように無表情になっている。
兵士を切り伏せているのは、遠くにいるサミュエル。彼は理性は残っているようで、クラウスに近づこうとする兵士を武器の柄で吹き飛ばしていた。そちらも私の声に気付いたようで、戦いの手を止めていた。
私はクラウスがいざ人を国王を殺そうとしている光景を見て、居ても立ってもいられなくなっていた。だって、クラウスがなんの躊躇いもなく人を殺そうとしている。確かにブレメンスの国王は最低な人間だが、そんな人間のために彼の手を汚して欲しくなかった。だからすぐに彼に駆け寄ったのだ。
「ソフィ、ア……?生きて……いたのか?」
感情が完全に抜け落ちた表情から、今にも泣きそうな表情に変化したクラウス。そしてブレメンス国王の胸倉を掴んでいたその手からは力が抜けていた。
ブレメンス国王は痛みを感じて小さく泣きわめいた後、悲鳴を上げながら逃げていく。目的の人物のはずだったが、今はそんなものよりもクラウスだ。
「ええ。全く何をしているの。貴方らしくない」
「っ俺、お前が死んだと思って……その元凶を作ったこの国の人間を許せなくなって――」
「私も正直死んだと思ったけど、生きているわ。ちゃんとここにいる」
「良かった、本当に」
「喜んでくれるんなら、泣かないでよ」
地面がクラウスの涙で濡れる。
彼はいつの間にか泣きながらも、私を強く抱きしめていた。
こんなクラウスは初めて見た。しかし泣きながらも、『生きていてよかった』と嬉しそうに、私の存在を確かめるように腕の力を強くする。クラウスの武骨な鎧越しに伝わる体温と、身体の安定感から、私も彼を止められたのだと安心して身体から力が抜けてしまった。
「ソフィア!?怪我でもしているのか?」
「なんでもない。安心して力が抜けただけ」
ずっと魔法を使って走り続けて、ブレメンスに着いてからも数百人単位で治療をして、魔力がすっからかんになっていたこともある。安心したら疲労感が一気に身体を襲ってきたのだ。
本当に疲れた。これ以降の事は、一旦眠ってから考えたい。そう思って立ち上がろうとした瞬間、クラウスの背後の方でブレメンス兵によって弓が放たれるのが見えた。
いつもこの国で殺意を向けられてきた私には分かる。これは先程まで暴れていたクラウスを狙ったもの。
そう察すると同時に、勝手に身体が動いていた。体術の要領で自分とクラウスの身体の位置を入れ替える。油断しきったクラウスの身体は簡単に私の思い通りになった。そして瞬きの間もなく右肩に突き刺さる痛み。地面に倒れると同時に、まるで内側から溶かされる様な異様な痛みが襲ってきた。
きっとこれはただの矢ではない。毒が塗られていたのかもしれない。それを受けてしまった。私は既に魔力が尽きた状態だというのに。これでは魔力を使っての解毒も出来ない。
すぐにクラウスが魔法で攻撃してきたブレメンス兵を縛り上げるが、私はその場から完全に動くことが出来なくなっていた。
「ソフィア!?動けないのか?」
「魔力が、もうなくて。それに毒がっ――塗られてたみたい」
「サミュエル!!エーテルの残りは!!?」
「俺達が全部使った……もう1本も残ってない」
「くそ!!じゃあ、街でエーテルを補充して――」
「待って!クラウス、聞いて」
予想以上に毒の周りが早い。
よほど強力なものが塗られていたのだろう。もう視界も霞んでしまっているせいで、私を抱き上げようとしているクラウスの顔すらも見えない。この毒の進行速度では、きっとエーテルを買いに行っている間に私の命の灯火は消えてしまうだろう。私はそれを確信していた。
「私、貴方が……好き。――愛しているわ、クラウス」
やっと伝えることが出来た。なんだか身体は冷たくて仕方がないのに、心だけはじんわりと暖かくなるような不思議な感覚。好きだと言葉に出してみると、もっと気持ちが溢れて幸せが満ちるような、今まで感じたことのないような感覚だった。自然と自分の顔が緩み、笑顔になっているのが分かった。
好きな人に気持ちを伝えられるというのは、こんなにも心が満たされる行為なのだと初めて知った。
クラウスは少しでも喜んでくれただろうか。もう目に映るもの全てが滲むくらいに毒が回っているせいで、何も見えない。クラウスの顔をもう見られないことは残念だと思うが、心はこれ以上ないくらいに満ち足りていた。
「ソフィア!!起きろ!!俺も好きだから……置いて、いかないでくれ」
もう口を動かす気力もない。
もしかしたらこれは報いなのかもしれない。ずっと『愛』という感情を馬鹿にしていた、気持ちを認めようとしなかった。そして、ブレメンスから逃げ続けて幸せを手に入れようとした。
私の人生で唯一良かったところは、好きな人の手を汚させず、その身体も守れたことだろう。
でも、ハルトリッヒに説得されて、自分の気持ちを認められて、少し前向きになれたところだったからこそ、本当は悔しい。
それになによりも、まだクラウスと一緒にいたかった。魔道具を一緒に作って、語り合って、たまには意見をぶつけ合って喧嘩したり、一緒にご飯を食べたり、手を繋いでデートしたりなんかして。あとは恋人になって、キスなんかしちゃったり……。
それが出来たら幸せだっただろうな。そうして私の視界は完全に暗闇に染まった。
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