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ギシギシと嫌な音が木霊する薄暗い部屋の中――。
緩く揺さぶられるような違和感から一気に意識が覚醒し、瞠目した。
「っ!?」
「はぁ、……ジュリエッタ。意識が醒めた様だね」
「あっ、なに…………をっ!!」
目が醒めた瞬間、薄暗い中で信じられないものが視界に飛び込んできて、思わず絶句した。
違和感を感じて下にさげた私の視界に映ったのは彼……兄様と自分の結合部分。
そう。私は見知らぬベッドの上で兄様と裸で向かい合った状態、しかも彼にのしかかるような状態で正面から繋がっていたのだ。対面座位と呼ばれる状態だった。
「ごめんね、ジュリエッタ……君の処女、君が眠っている間に奪っちゃっ、た!」
兄様は言葉を発すると同時に下から思い切り私のお腹側を擦り上げるように動かす。それはいきなり私の膣内の敏感な部分を掠めたようで、信じられないくらいの快感が私の体を襲った。いきなりの快感に悶絶し、膣内が激しく痙攣するのが分かる。
私、処女なのに……なんでっ、こんなに――気持ちが良いの?
混乱と快感の狭間で考えがまとまらない。ちゃんと警戒していた筈なのに、何故こんなことになっているのかすら分からないのだ。
怖かった。だから彼から解放されるために、腰に力を入れて剛直を抜こうとするが、それは上手くいかなかった。それどころか奥に押し付けるようにぐっと腰を押し付けられた。その衝撃で、絶頂してしまう。
「っ~~~~」
「っあぁ、ジュリエッタ。イッちゃった?」
一度動きが止まり、兄様は私の頬に手を伸ばしながら、恍惚とした表情で問いかける。
しかし一度絶頂を迎えて若干正気が戻った私は、一瞬の放心の後すぐに正気を取り戻した私は兄様を睨みつけた。
「そんな可愛い顔で睨みつけてもダメだよ。……気持ちよかったんだろう?俺ので突き上げられて……。それに、今日まで散々慣らしてきたんだ――――お前の為に」
その言葉で私は頭の中のバラバラのピースがカチリと繋がるような感覚と共に全てを悟った。
今日までの朝の違和感はこのせいだったのだ。
多分、私が眠っている間にきっと兄様は――――。
それに気づいた時、兄の闇の深さに触れたような気がした。心の底から恐怖を感じ、暴れて彼の腕から抜け出そうとするが、腰を抑える力が強すぎて抜け出せない。
「っ抜い……てぇ」
恐怖心から涙が滲んだ顔でそう懇願した瞬間、兄様が至近距離で喉を鳴らす音が聞こえた。それと同時に不意に再び激しい突き上げが始まる。パチュパチュという水音が辺りに木霊し、耳までも犯されているような感覚に支配され、羞恥に震えた。
「ひっ、ああぁ、………やめっ」
「やめてほしい?でも、こっちはそんなこと言っていない、ぞっ」
あまりの勢いに嫌なのに、やめて欲しいのに思わず兄様に抱き着いてしまう。
「っ、……いい子だ」
胸と胸が重なり合い、完全に密着しているせいかお互いの鼓動がダイレクトに伝わってくる。
それと同時に兄様の動きが、先ほどの激しい突き上げから打って変わり、まるで性器同士をこすり合わせる様な小刻みな動きに変化した。そのせいで花芯がこすれ、更なる快感を呼び起こす。
「ん………んあぁっ……」
膣内も外も同時に刺激され、己の内側が熱でうねり弾けそうな感覚を覚える。
こんなの、知らない。さっきよりももっと強い快感。イキ続けて、腰に快楽が溜まりすぎて苦しい。意味が分からないくらいの気持ちよさに自分の膣内が思い切り収縮するのが分かる。
「……ジュリエッタ、俺もイクから、そのままイって」
そのまま緩く、だが強く子宮を押し上げられ、背筋にゾクゾクとした快感が走り抜けた。
「やああぁぁっ……、だめっ、なん、か……きちゃっ」
「きつッ締め過ぎだ…………出すよ、ジュリエッタ」
一際大きく突き上げられた瞬間、何かがはじけたような感覚と共に強烈な浮遊感に襲われる。少々焦ったような声音の兄様の囁きと共に中に放たれた熱いものが更なる快楽に導く。
「っはぁ、ん――」
「…………愛してる、ジュリエッタ」
私が激しく達した瞬間、兄様が耳元で何かを囁くが、その頃には既には私の意識は闇に溶けていた。
緩く揺さぶられるような違和感から一気に意識が覚醒し、瞠目した。
「っ!?」
「はぁ、……ジュリエッタ。意識が醒めた様だね」
「あっ、なに…………をっ!!」
目が醒めた瞬間、薄暗い中で信じられないものが視界に飛び込んできて、思わず絶句した。
違和感を感じて下にさげた私の視界に映ったのは彼……兄様と自分の結合部分。
そう。私は見知らぬベッドの上で兄様と裸で向かい合った状態、しかも彼にのしかかるような状態で正面から繋がっていたのだ。対面座位と呼ばれる状態だった。
「ごめんね、ジュリエッタ……君の処女、君が眠っている間に奪っちゃっ、た!」
兄様は言葉を発すると同時に下から思い切り私のお腹側を擦り上げるように動かす。それはいきなり私の膣内の敏感な部分を掠めたようで、信じられないくらいの快感が私の体を襲った。いきなりの快感に悶絶し、膣内が激しく痙攣するのが分かる。
私、処女なのに……なんでっ、こんなに――気持ちが良いの?
混乱と快感の狭間で考えがまとまらない。ちゃんと警戒していた筈なのに、何故こんなことになっているのかすら分からないのだ。
怖かった。だから彼から解放されるために、腰に力を入れて剛直を抜こうとするが、それは上手くいかなかった。それどころか奥に押し付けるようにぐっと腰を押し付けられた。その衝撃で、絶頂してしまう。
「っ~~~~」
「っあぁ、ジュリエッタ。イッちゃった?」
一度動きが止まり、兄様は私の頬に手を伸ばしながら、恍惚とした表情で問いかける。
しかし一度絶頂を迎えて若干正気が戻った私は、一瞬の放心の後すぐに正気を取り戻した私は兄様を睨みつけた。
「そんな可愛い顔で睨みつけてもダメだよ。……気持ちよかったんだろう?俺ので突き上げられて……。それに、今日まで散々慣らしてきたんだ――――お前の為に」
その言葉で私は頭の中のバラバラのピースがカチリと繋がるような感覚と共に全てを悟った。
今日までの朝の違和感はこのせいだったのだ。
多分、私が眠っている間にきっと兄様は――――。
それに気づいた時、兄の闇の深さに触れたような気がした。心の底から恐怖を感じ、暴れて彼の腕から抜け出そうとするが、腰を抑える力が強すぎて抜け出せない。
「っ抜い……てぇ」
恐怖心から涙が滲んだ顔でそう懇願した瞬間、兄様が至近距離で喉を鳴らす音が聞こえた。それと同時に不意に再び激しい突き上げが始まる。パチュパチュという水音が辺りに木霊し、耳までも犯されているような感覚に支配され、羞恥に震えた。
「ひっ、ああぁ、………やめっ」
「やめてほしい?でも、こっちはそんなこと言っていない、ぞっ」
あまりの勢いに嫌なのに、やめて欲しいのに思わず兄様に抱き着いてしまう。
「っ、……いい子だ」
胸と胸が重なり合い、完全に密着しているせいかお互いの鼓動がダイレクトに伝わってくる。
それと同時に兄様の動きが、先ほどの激しい突き上げから打って変わり、まるで性器同士をこすり合わせる様な小刻みな動きに変化した。そのせいで花芯がこすれ、更なる快感を呼び起こす。
「ん………んあぁっ……」
膣内も外も同時に刺激され、己の内側が熱でうねり弾けそうな感覚を覚える。
こんなの、知らない。さっきよりももっと強い快感。イキ続けて、腰に快楽が溜まりすぎて苦しい。意味が分からないくらいの気持ちよさに自分の膣内が思い切り収縮するのが分かる。
「……ジュリエッタ、俺もイクから、そのままイって」
そのまま緩く、だが強く子宮を押し上げられ、背筋にゾクゾクとした快感が走り抜けた。
「やああぁぁっ……、だめっ、なん、か……きちゃっ」
「きつッ締め過ぎだ…………出すよ、ジュリエッタ」
一際大きく突き上げられた瞬間、何かがはじけたような感覚と共に強烈な浮遊感に襲われる。少々焦ったような声音の兄様の囁きと共に中に放たれた熱いものが更なる快楽に導く。
「っはぁ、ん――」
「…………愛してる、ジュリエッタ」
私が激しく達した瞬間、兄様が耳元で何かを囁くが、その頃には既には私の意識は闇に溶けていた。
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