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十六
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どうして時間というものは、あっという間に過ぎていくのだろうか。
あれから十年が経ち、つい先日までラウは両親を健脚だと思っていたというのに、母親が膝の痛みを訴えだした。ああ、これは杖を作ってあげなければいけないなと、一月後に町の木工職人に依頼した杖を母親に渡した途端、父親が庭の手入れ作業中に転び骨折した。それまで父親は、まだ四十後半だから元気だろうとラウは思い込んでいた。それにディーデリックの屋敷で彼や高級使用人に囲まれ過ごしていたからか、ラウは両親と自分の身分がどういうものであったのかを忘れてしまっていたのだろう。
農民の寿命は四十前後、長くても五十までだ。十五で過酷な農作業から解放されたラウとは違い、両親は三十後半まで体を酷使し続けていたのだから、この屋敷で働く人々の誰よりもずっと彼らは早く老いていた。
「――ああ、この足じゃ仕事はできないな。これじゃあ俺は、ただ飯食らいだ。領主様に申し訳ない」
父親の足は回復したものの、骨折前のように動かすことは出来なくなっていた。以前のように働けなくなったと知った父親は日に日に衰弱をし、そしてとうとう彼は妻に手を握られながら領主様に申し訳ないということを最期まで呟き、それから残していく妻と息子にすまないと言い残し天へと旅立った。
父親を亡くした痛みが癒えぬまま、今度母親が追いかけるようにして父親の死から二年後の冬に風邪を拗らせ亡くなった。
それから三年が経ち、ラウがようやく両親を亡くした悲しみを受け入れられたと思ったら、なんとロブレヒトが具合を悪くし翌年には執事を辞して彼は故郷へと戻っていった。そして翌年の夏に彼が亡くなったと、ロブレヒトの甥から手紙が屋敷に届いたのだった。
この知らせにはラウだけでなく、エーリクと特にディーデリックが打ちひしがれた。ロブレヒトは使用人だったが、ディーデリックが幼いころから父親代わりのようにして側にいた人物だった。ロブレヒトから色々と学び、そして時に守られ彼は育ってきた。
この時期のディーデリックは、夜になるとラウと体を交換したエーリクに縋り付き、ただ悲しみに身を任せ涙を流していた。エーリクはそんな彼を黙って抱きしめ夜を明かしていた。彼らはそうしてお互いの悲しみを慰め合い、どうしようもない虚しさをやり過ごしていた。
ただラウはこの悲しみを分かち合う半身がいなかったから、自分でそう選んだとはいえ、とても苦しくて我慢が出来なかったから、アブドゥルマリクに縋り付き悲しみをやり過ごそうとした。
「アブドゥルマリク。お前だけは僕の側にずっといてよ。精霊だから死なないだろう。ずっとずっと僕が死んでからも側にいて」
普段はラウとよく喧嘩をしているアブドゥルマリクだが、この時ばかりは黙ってラウの側に寄り添っていた。エーリクを失う前のアブドゥルマリクであったなら、何をつまらないことを言っていると相手にしなかっただろう。なにせ偉大なる精霊にとって、人とは瞬きをするような間で生まれては死に、休む間もなく生まれ変わる生き物なのだから、生まれ変わりを探してまた会えばいいだけの話であって、死んだからといって特に悲しむこともなかろうと思っていただろうから。
しかし大切な友を突然失い、その彼が生まれ変わるのを今か今かと焦がれ続けた経験が、偉大なる精霊であったはずの彼をどこか人間じみたものにしてしまったのかもしれない。
特にこの新しく生まれ変わった友とは、これまでの十六年間よく喧嘩をし、時に子供のようにはしゃぎまわり、彼が感じる喜びも悲しみも全てを側で見ていたからか、泣いている彼をどうしてもアブドゥルマリクは放っておくことが出来なかった。
はてさて、これは困ったことだ。この新しい友の生まれ変わりは、本当に遠慮がない。死してなお共にあれとは、なんと傲慢なことだろうか。厚顔にもこの偉大なる精霊に対し無礼極まりない。本来であればこの場で八つ裂きにしてやりたいくらいだが、それだというのになんとも困ったことだ。
アブドゥルマリクは桃色の目を細め、心中とは真逆の温かな眼差しでラウを見つめると、彼の頬から流れ落ちる涙をその大きな舌で舐めて慰めてやった。
この時から偉大なる精霊アブドゥルマリクは、ラウに寄り添い支え始めたのだった。
それからは何事もなく、穏やかに二十四年を過ごした。そうしてロブレヒトの死から二十五年目にディーデリックがこの世を旅立った。心臓を悪くしたディーデリックだったが、最後は苦しまず雪が降る冬の早朝にラウと体を交代したエーリクに手を握られながら、生まれ変わってもまた一緒になろう。必ず君を見つけ出すから、少し先に行って待っているよと言い残して眠るように静かに息を引き取った。
「――ラウ。私はもう一度、生まれ変われるのだろうか。もう一度ディーデリックに会えるのだろうか」
ラウはいつもの精神世界で、泣き崩れるエーリクを強く抱きしめ慰めた。大切な友が亡くなり、ラウの心にもぽっかりと穴が開いていたが、半身を亡くしたエーリクのそれは、ラウとは比べ物にならないくらい辛いものに違いない。
「必ず会えるさ。だって一度は奇跡が起きたんだから。何度だって起きるさ。それくらいしてくれたって罰は当たらないくらい、神は君に酷いことをしたんだから。大丈夫、ずっと前に言ったじゃないか。その時がきたら二人で神を殴りに行こう。それから生まれ変わっても、ディーデリックと会わせろってね」
「――そうだ。そうだった。ありがとうラウ。もう少しだけ待ってくれないか。私たちはいつも君に甘えてばかりで申し訳ない。もう少し時間がたてば、強くなるから。そうしたら神を私が殴る。それから今度は私たちが君を守るからね」
今度も私たちも本当にあるのか分からない未来だけれど、その気持ちが嬉しくてラウはエーリクを更に強く抱きしめた。
そうしていよいよ自身の死が訪れた時、ラウは精神世界でエーリクと抱き合い、静かに目を閉じた。彼の最期の言葉は「ついに神を殴れるぞエーリク」だった。なんとも間が抜けているというか、悲壮感がないというか。それとも恐怖を押し隠し、同じように二度目の死を迎えるもう一人の自分を慰めるために態と馬鹿々々しい言葉を放ったのだろうか。
エーリクの言ったことが本当になるといい。生まれ変わったらエーリクと兄弟で、ディーデリックとエーリクは何度でも出会って愛し合えたらいい。それからもう一度両親の子供に生まれ変わりたい。あとはアブドゥルマリクが側にいて、ロブレヒトさんとも一緒にいたいから貴族に生まれたほうがいいかな。そうしたらロブレヒトさんが執事としていてくれるだろうから。
意識が薄れていく中、ラウはつらつらと生まれ変わったらどうなりたいか考えていた。
「はてさて、なんとも注文が多いことだ。いくつかは叶わぬこともあるかもしれぬが、まあどうにかしてやろう。それから人の身で神は殴るな。面倒事は私に任せておけばいい。お前はもう一人の友と一緒にさっさと輪廻の渦へ飛び込め。私も用を済ませたらすぐに向かおう」
意識がなくなる最期の瞬間、ラウは耳に誰かの声が聞こえてきた。ディーデリックでもエーリクでも、屋敷の使用人でもない。まして両親でもない。けれどどこか安心するような、大好きだと思える声だった。
「ではラウよ、また会おう」
うん、また会おう。心の中でそのように返事をした後、ラウはこの世を旅立った。
あれから十年が経ち、つい先日までラウは両親を健脚だと思っていたというのに、母親が膝の痛みを訴えだした。ああ、これは杖を作ってあげなければいけないなと、一月後に町の木工職人に依頼した杖を母親に渡した途端、父親が庭の手入れ作業中に転び骨折した。それまで父親は、まだ四十後半だから元気だろうとラウは思い込んでいた。それにディーデリックの屋敷で彼や高級使用人に囲まれ過ごしていたからか、ラウは両親と自分の身分がどういうものであったのかを忘れてしまっていたのだろう。
農民の寿命は四十前後、長くても五十までだ。十五で過酷な農作業から解放されたラウとは違い、両親は三十後半まで体を酷使し続けていたのだから、この屋敷で働く人々の誰よりもずっと彼らは早く老いていた。
「――ああ、この足じゃ仕事はできないな。これじゃあ俺は、ただ飯食らいだ。領主様に申し訳ない」
父親の足は回復したものの、骨折前のように動かすことは出来なくなっていた。以前のように働けなくなったと知った父親は日に日に衰弱をし、そしてとうとう彼は妻に手を握られながら領主様に申し訳ないということを最期まで呟き、それから残していく妻と息子にすまないと言い残し天へと旅立った。
父親を亡くした痛みが癒えぬまま、今度母親が追いかけるようにして父親の死から二年後の冬に風邪を拗らせ亡くなった。
それから三年が経ち、ラウがようやく両親を亡くした悲しみを受け入れられたと思ったら、なんとロブレヒトが具合を悪くし翌年には執事を辞して彼は故郷へと戻っていった。そして翌年の夏に彼が亡くなったと、ロブレヒトの甥から手紙が屋敷に届いたのだった。
この知らせにはラウだけでなく、エーリクと特にディーデリックが打ちひしがれた。ロブレヒトは使用人だったが、ディーデリックが幼いころから父親代わりのようにして側にいた人物だった。ロブレヒトから色々と学び、そして時に守られ彼は育ってきた。
この時期のディーデリックは、夜になるとラウと体を交換したエーリクに縋り付き、ただ悲しみに身を任せ涙を流していた。エーリクはそんな彼を黙って抱きしめ夜を明かしていた。彼らはそうしてお互いの悲しみを慰め合い、どうしようもない虚しさをやり過ごしていた。
ただラウはこの悲しみを分かち合う半身がいなかったから、自分でそう選んだとはいえ、とても苦しくて我慢が出来なかったから、アブドゥルマリクに縋り付き悲しみをやり過ごそうとした。
「アブドゥルマリク。お前だけは僕の側にずっといてよ。精霊だから死なないだろう。ずっとずっと僕が死んでからも側にいて」
普段はラウとよく喧嘩をしているアブドゥルマリクだが、この時ばかりは黙ってラウの側に寄り添っていた。エーリクを失う前のアブドゥルマリクであったなら、何をつまらないことを言っていると相手にしなかっただろう。なにせ偉大なる精霊にとって、人とは瞬きをするような間で生まれては死に、休む間もなく生まれ変わる生き物なのだから、生まれ変わりを探してまた会えばいいだけの話であって、死んだからといって特に悲しむこともなかろうと思っていただろうから。
しかし大切な友を突然失い、その彼が生まれ変わるのを今か今かと焦がれ続けた経験が、偉大なる精霊であったはずの彼をどこか人間じみたものにしてしまったのかもしれない。
特にこの新しく生まれ変わった友とは、これまでの十六年間よく喧嘩をし、時に子供のようにはしゃぎまわり、彼が感じる喜びも悲しみも全てを側で見ていたからか、泣いている彼をどうしてもアブドゥルマリクは放っておくことが出来なかった。
はてさて、これは困ったことだ。この新しい友の生まれ変わりは、本当に遠慮がない。死してなお共にあれとは、なんと傲慢なことだろうか。厚顔にもこの偉大なる精霊に対し無礼極まりない。本来であればこの場で八つ裂きにしてやりたいくらいだが、それだというのになんとも困ったことだ。
アブドゥルマリクは桃色の目を細め、心中とは真逆の温かな眼差しでラウを見つめると、彼の頬から流れ落ちる涙をその大きな舌で舐めて慰めてやった。
この時から偉大なる精霊アブドゥルマリクは、ラウに寄り添い支え始めたのだった。
それからは何事もなく、穏やかに二十四年を過ごした。そうしてロブレヒトの死から二十五年目にディーデリックがこの世を旅立った。心臓を悪くしたディーデリックだったが、最後は苦しまず雪が降る冬の早朝にラウと体を交代したエーリクに手を握られながら、生まれ変わってもまた一緒になろう。必ず君を見つけ出すから、少し先に行って待っているよと言い残して眠るように静かに息を引き取った。
「――ラウ。私はもう一度、生まれ変われるのだろうか。もう一度ディーデリックに会えるのだろうか」
ラウはいつもの精神世界で、泣き崩れるエーリクを強く抱きしめ慰めた。大切な友が亡くなり、ラウの心にもぽっかりと穴が開いていたが、半身を亡くしたエーリクのそれは、ラウとは比べ物にならないくらい辛いものに違いない。
「必ず会えるさ。だって一度は奇跡が起きたんだから。何度だって起きるさ。それくらいしてくれたって罰は当たらないくらい、神は君に酷いことをしたんだから。大丈夫、ずっと前に言ったじゃないか。その時がきたら二人で神を殴りに行こう。それから生まれ変わっても、ディーデリックと会わせろってね」
「――そうだ。そうだった。ありがとうラウ。もう少しだけ待ってくれないか。私たちはいつも君に甘えてばかりで申し訳ない。もう少し時間がたてば、強くなるから。そうしたら神を私が殴る。それから今度は私たちが君を守るからね」
今度も私たちも本当にあるのか分からない未来だけれど、その気持ちが嬉しくてラウはエーリクを更に強く抱きしめた。
そうしていよいよ自身の死が訪れた時、ラウは精神世界でエーリクと抱き合い、静かに目を閉じた。彼の最期の言葉は「ついに神を殴れるぞエーリク」だった。なんとも間が抜けているというか、悲壮感がないというか。それとも恐怖を押し隠し、同じように二度目の死を迎えるもう一人の自分を慰めるために態と馬鹿々々しい言葉を放ったのだろうか。
エーリクの言ったことが本当になるといい。生まれ変わったらエーリクと兄弟で、ディーデリックとエーリクは何度でも出会って愛し合えたらいい。それからもう一度両親の子供に生まれ変わりたい。あとはアブドゥルマリクが側にいて、ロブレヒトさんとも一緒にいたいから貴族に生まれたほうがいいかな。そうしたらロブレヒトさんが執事としていてくれるだろうから。
意識が薄れていく中、ラウはつらつらと生まれ変わったらどうなりたいか考えていた。
「はてさて、なんとも注文が多いことだ。いくつかは叶わぬこともあるかもしれぬが、まあどうにかしてやろう。それから人の身で神は殴るな。面倒事は私に任せておけばいい。お前はもう一人の友と一緒にさっさと輪廻の渦へ飛び込め。私も用を済ませたらすぐに向かおう」
意識がなくなる最期の瞬間、ラウは耳に誰かの声が聞こえてきた。ディーデリックでもエーリクでも、屋敷の使用人でもない。まして両親でもない。けれどどこか安心するような、大好きだと思える声だった。
「ではラウよ、また会おう」
うん、また会おう。心の中でそのように返事をした後、ラウはこの世を旅立った。
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